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第四章 借金の肩代わりに母親を奪われるとは、情けない!
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しおりを挟むちゅう…ちゅぅっ…ちゅっ…ちゅぱっ…ちゅううぅぅ…ちゅっ…ちゅぱっ…
ああ、駄目。頭がボーッとしてきたかも…もう自分が何回キスしたのかも覚えていない。こんな男、大嫌いなのに…
「ふふふ。恋人のように愛し合うのもたまらないでしょう?」
「うるさいわ…」
「ははは。まあ、いいですよ。ほら、あと5回で終わりです」
ちゃんと数えていたのかしら?それとも適当?とにかく、よく分からないけど、これで終わるのね。良かった…
ちゅうぅぅっ…ちゅぱっ…ちゅ…ちゅうぅうぅっ…ちゅぱっ…
ああ、しまった。もう終わりだと思って勢いよくキスしちゃったかも…卑劣漢も何か言いたそうにニヤニヤしている。
そのまま卑劣漢はすっと私の耳に顔を近づけ、甘く囁いた。
「アンナのキス、たまらないよ」
「ぁぅっ…よ、呼び捨てにされる、道理は、ないわ…!」
最悪…吐息が耳に当たって、身体がびくって震えてしまった。絶対にこの卑劣漢は今の私の反応に気がついている。
両手とも恋人みたいにガッチリ指を絡められて、振り解けない。駄目。手を意識しちゃ駄目。掌の体温とか、無骨な指が絡んでいるのとか、今意識するのは駄目…
「最後に舌をたっぷり絡めてキスをしてもらいましょうか」
「まだ、キスさせるつもりなの…!?」
「ははは。美女とのキスは何度したとて飽きぬものです」
いつか絶対この男に復讐してやる。大丈夫だ。頭はぼーっとしていても、身体は火照っても、卑劣漢に対する憎しみの気持ちは変わらない。
「いつか…寝首を、かいてやるわ」
「ふふふ。そのためには王宮に住んでもらわなければなりませんな」
見てなさいよ。このまま良いようにされてたまるものですか。絶対、後悔させてやる。
そんなことを考えながら、私は卑劣漢に口付けをした。そこから舌をにゅっと突き出して、卑劣漢の口内を貪り始めた…
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