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第二章 再出発の日にも母親を寝取られるとは、情けない!

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 やった!地下通路のリザードを退治したぞ!一昨日はコテンパンにされたけど、今回は戦いを優勢に進めて、しっかりと倒すことができた。自分の成長を実感するなぁ。うん、頑張ってよかった!
 何より、これで地下通路を辿って別の市街地へと移動できるようになった。いよいよ冒険が本格的に始まる。
 …おっと、その前に隣町の町長に挨拶をしておかないと。



 僕は町長に挨拶を済ませて、街を出た。しかし、随分と感謝されたなあ。やっぱり人に感謝されるっていうのは気分がいいや。もちろん、そういうのを目当てにしてしまってはいけないけど。
 そんなことを考えていると、空から人がこちらに向かっているのに気がついた。これは確か移動魔法の一種だ。一体誰なのだろう。
 その人は僕の近くに着地をすると、僕に向かってにこやかに微笑んだ。

「エルド殿、地下通路のモンスターを倒したと聞いた。大儀であったな」
「ハ、ハロルド様!?」
「驚かせてしまったかな?しかし私も賢者の端くれ。この程度の魔法なら造作もなく使えるのだ」

 やっぱりハロルド様はすごいなあ。ところでハロルド様は何をしにきたのだろう。

「エルド殿が地下通路に進む前に、伝えておくべきことが3つあってな」
「つ、伝えておくべきことですか…」
「うむ。すまぬが今日は私に付き合ってくれ」

 ハロルド様がそこまで言うのなら、かなり大事な話なのだろう。僕はハロルド様の話に耳を傾けることにした。
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