21 / 77
第二章 再出発の日にも母親を寝取られるとは、情けない!
21
しおりを挟む※
ふぅ。今日はこれくらいでもう十分だろう。たくさん魔物退治をして、僕は間違いなく成長をした。
地下通路のモンスターは手強いけど、今の僕には倒せるはずだ。これは慢心じゃない、確信だ。
さあ、あとは街に戻って装備を整えて、明日に備えよう。
※
「ふぅ。今日はもう十分ですね」
「はぁっ、はぁっ、ぁぁぅ…はぁっ」
ベッドの上でぐったりと倒れる私を見て、ハロルド様は満足そうに呟いた。結局、最後までハロルド様の思い通りにされてしまった。
「ははは。流石にお疲れですね。また気が向いたら、この種付け小屋に立ち寄りますよ」
最低だ。この家はあの人とエルドの帰る場所なのだ。それを種付け小屋だなんて、許さない。こういう発言に、この男の本質が現れている。外面はいいけど、本心では民を見下している。
でも、そんな軽薄で最低な男に好き放題されてしまっているのも事実だ。私はこれから、どうすればいいのだろう。
「それでは、ごきげんよう」
軽薄な遊び人は颯爽と私の家から去っていった。もうダメ。十分に手遅れだけど、これ以上関係を続けたら本当に後戻りできなくなる。何とかしてこの男を遠ざけないと…
真っ白になった頭で、私は何かできないかと考え続けた。そしていつしか心地よい眠気に包まれてしまった。
1
お気に入りに追加
204
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。




勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる