3 / 77
第一章 旅立ちの日に母親を寝取られるとは、情けない!
3
しおりを挟む
※
ああ、いけない。頭がボーッとして、身体が火照ってきた。このワインはとても風味豊かだ。しかも後味がすっきりとしていて飲みやすい。その上、ハロルド様は飲ませ上手だ。一杯で止めるつもりだったのに、気がついたら結構飲んでしまっていた。
「おっと。アンナ殿、飲みすぎてしまいましたか?」
ふらふらとしている私を支えるように、ハロルド様は私の肩を抱き寄せた。ハロルド様はいつの間に私の隣に座っていたのだろう。しかも、この手の回し方、まるで恋人みたい…
「だ、大丈夫ですぅ…」
「ふふふ、そうは見えませんよ。しかし、巷の噂も的を得ていますね」
「噂、ですか?」
「はい。勇者エルドの母親は天女のように美しいという噂です」
「そ、そんな…!天女だなんて、的外れもいいところですわ」
「いや、貴女はとても美しい」
「あっ…」
ハロルド様は、そう言うと私の顎をくいと持ち上げて、じっと見つめてきた。再び、ハロルド様の青い瞳に吸い込まれそうになってしまう。しかも、私の髪の毛を優しく撫でている。胸がトクンと高鳴ってしまう。
「ハ、ハロルド様?酔っていらっしゃるのですか?」
「多少は酔っています」
「お、お酒のせいですわよ。でなければこんな年増の経産婦を相手に…」
「お酒を飲む前から、貴女のことを美しいと思っていました」
「ぁぅ…」
ハロルド様が耳元でそっと囁く。身体の芯が甘く痺れてしまう。私は気恥ずかしさから、思わず顔を背けてしまう
「そ、そんな。ハロルド様には、もっと相応しい若い女性がいますわ」
「これほど美しい女性は、国中探しても見つかりません」
ハロルド様は優しく指を頬へと伝わせ、そして私の唇をなぞった。
「ぁん…」
「とても柔らかい唇ですね」
「い、いけませんわ…」
このままでは、流されてしまう。息子が勇者として旅立った数時間後に、男性と関係を持ってしまうだなんて…それは絶対にしてはいけないことに感じる。だって、「それ」のために息子を家から追い出したみたいじゃない…
私は何とかハロルド様の手を振り払った。そして、震える声で、ハロルド様に伝える。
「きょ、今日はお帰りくださいませ…」
「ふふ、そうは参りませぬ。私はこの日を待ち望んでいたのですから」
「い、いや…あん、んむうぅぅ…」
ハロルド様は強引に私を抱き寄せて、そして、私の唇を奪った…
ああ、いけない。頭がボーッとして、身体が火照ってきた。このワインはとても風味豊かだ。しかも後味がすっきりとしていて飲みやすい。その上、ハロルド様は飲ませ上手だ。一杯で止めるつもりだったのに、気がついたら結構飲んでしまっていた。
「おっと。アンナ殿、飲みすぎてしまいましたか?」
ふらふらとしている私を支えるように、ハロルド様は私の肩を抱き寄せた。ハロルド様はいつの間に私の隣に座っていたのだろう。しかも、この手の回し方、まるで恋人みたい…
「だ、大丈夫ですぅ…」
「ふふふ、そうは見えませんよ。しかし、巷の噂も的を得ていますね」
「噂、ですか?」
「はい。勇者エルドの母親は天女のように美しいという噂です」
「そ、そんな…!天女だなんて、的外れもいいところですわ」
「いや、貴女はとても美しい」
「あっ…」
ハロルド様は、そう言うと私の顎をくいと持ち上げて、じっと見つめてきた。再び、ハロルド様の青い瞳に吸い込まれそうになってしまう。しかも、私の髪の毛を優しく撫でている。胸がトクンと高鳴ってしまう。
「ハ、ハロルド様?酔っていらっしゃるのですか?」
「多少は酔っています」
「お、お酒のせいですわよ。でなければこんな年増の経産婦を相手に…」
「お酒を飲む前から、貴女のことを美しいと思っていました」
「ぁぅ…」
ハロルド様が耳元でそっと囁く。身体の芯が甘く痺れてしまう。私は気恥ずかしさから、思わず顔を背けてしまう
「そ、そんな。ハロルド様には、もっと相応しい若い女性がいますわ」
「これほど美しい女性は、国中探しても見つかりません」
ハロルド様は優しく指を頬へと伝わせ、そして私の唇をなぞった。
「ぁん…」
「とても柔らかい唇ですね」
「い、いけませんわ…」
このままでは、流されてしまう。息子が勇者として旅立った数時間後に、男性と関係を持ってしまうだなんて…それは絶対にしてはいけないことに感じる。だって、「それ」のために息子を家から追い出したみたいじゃない…
私は何とかハロルド様の手を振り払った。そして、震える声で、ハロルド様に伝える。
「きょ、今日はお帰りくださいませ…」
「ふふ、そうは参りませぬ。私はこの日を待ち望んでいたのですから」
「い、いや…あん、んむうぅぅ…」
ハロルド様は強引に私を抱き寄せて、そして、私の唇を奪った…
1
お気に入りに追加
202
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
目が覚めたら男女比がおかしくなっていた
いつき
恋愛
主人公である宮坂葵は、ある日階段から落ちて暫く昏睡状態になってしまう。
一週間後、葵が目を覚ますとそこは男女比が約50:1の世界に!?自分の父も何故かイケメンになっていて、不安の中高校へ進学するも、わがままな女性だらけのこの世界では葵のような優しい女性は珍しく、沢山のイケメン達から迫られる事に!?
「私はただ普通の高校生活を送りたいんです!!」
#####
r15は保険です。
2024年12月12日
私生活に余裕が出たため、投稿再開します。
それにあたって一部を再編集します。
設定や話の流れに変更はありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる