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B 楓陥落3
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※
「あはは。宗介さんってこういうの苦手なんですね」
「そ、そんなことないよ…?」
「このくらいのアトラクションで結構怖いんですね。大きな遊園地のジェットコースターとか大丈夫ですか?」
遊園地に行ってから、楓は俺を見てケラケラと笑っている。俺は若干高所恐怖症の傾向があり、この程度の遊園地のアトラクションにも結構ビビってしまうのだ。
一方の楓は絶叫系も全く問題ないようで、怖がる俺を面白がっている。俺がいくらビビっていても、気持ち悪くなることはないと分かると、次々とそういうアトラクションに乗せて来やがったのだ。
まあ、予想していた流れではあるのだが…こんなに乗り物に乗せられるとは思わなかった。意外とSっぽいところがあるのかもしれない。
「楓ちゃん、ちょっと一回休憩しようよ。あそこにアイスあるし」
「うん。ちょっと無理させちゃいました?」
「全然余裕だから…!」
「ふふふ…へー、まだまだ余裕みたいですね?」
そんなこんなでカップアイスを食べることにした。楓は意地悪そうにニヤニヤと笑っていたが。
ちなみに、この時には会話の定番のノリもできあがっていた。いくら俺がアトラクションにビビったとしても、それを認めずに強がりを言うというノリだ。
「そうだ。せっかくだから観覧車で食べようよ」
「いいですけど…宗介さんは平気なんですか?」
「うん。観覧車は平気なんだ」
「えー。それはそれで残念です」
そして休憩がてらにと、人もまばらな観覧車でアイスを食べることを提案した。初めの緊張はどこへやら。すっかりリラックスした楓は何も考えることなく俺の提案を快諾した。
よしよしと俺は内心ガッツポーズをした。苦手な遊園地のアトラクションに乗ってまで、楓を楽しませた甲斐があるというものだ。さあさあ、ここからがいよいよ勝負どころだ。
「あはは。宗介さんってこういうの苦手なんですね」
「そ、そんなことないよ…?」
「このくらいのアトラクションで結構怖いんですね。大きな遊園地のジェットコースターとか大丈夫ですか?」
遊園地に行ってから、楓は俺を見てケラケラと笑っている。俺は若干高所恐怖症の傾向があり、この程度の遊園地のアトラクションにも結構ビビってしまうのだ。
一方の楓は絶叫系も全く問題ないようで、怖がる俺を面白がっている。俺がいくらビビっていても、気持ち悪くなることはないと分かると、次々とそういうアトラクションに乗せて来やがったのだ。
まあ、予想していた流れではあるのだが…こんなに乗り物に乗せられるとは思わなかった。意外とSっぽいところがあるのかもしれない。
「楓ちゃん、ちょっと一回休憩しようよ。あそこにアイスあるし」
「うん。ちょっと無理させちゃいました?」
「全然余裕だから…!」
「ふふふ…へー、まだまだ余裕みたいですね?」
そんなこんなでカップアイスを食べることにした。楓は意地悪そうにニヤニヤと笑っていたが。
ちなみに、この時には会話の定番のノリもできあがっていた。いくら俺がアトラクションにビビったとしても、それを認めずに強がりを言うというノリだ。
「そうだ。せっかくだから観覧車で食べようよ」
「いいですけど…宗介さんは平気なんですか?」
「うん。観覧車は平気なんだ」
「えー。それはそれで残念です」
そして休憩がてらにと、人もまばらな観覧車でアイスを食べることを提案した。初めの緊張はどこへやら。すっかりリラックスした楓は何も考えることなく俺の提案を快諾した。
よしよしと俺は内心ガッツポーズをした。苦手な遊園地のアトラクションに乗ってまで、楓を楽しませた甲斐があるというものだ。さあさあ、ここからがいよいよ勝負どころだ。
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