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B 美乃梨陥落7
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「その、昨日は私も流されちゃったけど、やっぱりこういうのは良くないわ。私も夫がいるわけだから…」
次の日、俺は美乃梨と通話で話していた。今後のことは美乃梨にとっても大事な問題だから、通話の誘いをしたらすんなりOKしてくれた。
このまま次回会う約束を簡単に取りつけると思っていたのだが…美乃梨は思いの外ガードが固く、昨日限りの関係にしたいと切り出してきやがったのだ。
「それに、宗介君は可愛い彼女もいるんだから…ね?私みたいなおばさん相手にする必要なんかないわ」
うーん。なかなか面倒な女だ。あれだけ逝かせてやったんだから、本当は忘れられなくなっているはずなのにな。
まあいいさ。俺だって色々な女を攻略してきたんだ。こういうタイプにはどう振る舞えばいいかも分かっている。
「分かりました。そういうことは昨日限りにしましょう。だけど、今まで通りたまに会うのはダメですか?」
「ええ?そ、それは…」
もう肉体関係はない。だけどたまには会いたい。そんな都合のいい提案、疑うに決まっているよな。
そこから俺は美乃梨の情に訴えかける。彼女と上手くいっていない中、美乃梨との時間が大切なものになっていたこと。ほとんど同じようなことを楓にも話した気はするが。
「絶対にそういうことはしないのね?」
「うん。約束します。美乃梨さんに迷惑をかけたくないですから、絶対にしません」
「それじゃあ…ほんとに、たまに会うのならいいわ」
説得は効果があったようで、美乃梨は今後も俺と会ってくれるようだ。どこまで俺のことを信じているのか知らないけど、会ってしまえばこっちのものだからな。
「それじゃあ、また連絡しますね」
「うん…それじゃあね」
通話を切った瞬間、俺は小さくガッツポーズをした。これで美乃梨との関係継続がほぼ確定したからな。あとは美乃梨を何度も逝かせて、俺から離れられなくすればいいだけだ。
「っと…話が長引いたな」
とはいえ、今の俺には喜びに浸る余韻もない。というのも俺はこれからデートに行かなきゃならんのだ。
もちろん、相手は楓だ。昨日は美乃梨を堕として、今日は楓を堕とす。我ながら親子丼の醍醐味を味わっているな。
疲れは残っているが関係ない。俺はルンルン気分で楓とのデートに向かった。
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