5 / 50
A 出発前夜
しおりを挟む
※
明日から私は単身赴任をする。ようやくこの家にも慣れたばかりだと言うのに、会社が契約してくれたアパートに引っ越すことになるとは…何より美乃梨と楓としばらく会えなくなるのが残念だ。
荷物の確認を終えた私は、何となく寝付けなかったので、リビングでテレビを観ていた。よく分からないバラエティ番組を考えなしにぼーっと眺めていた。
「あら、起きていたんですね。珍しい」
すると、私の後ろに美乃梨が立っていた。どうやら、今しがた風呂から出てきたようだ。すっぴんで、乾かしている途中のまとまりのない髪型をしている。しかし、風呂上がりの火照った身体と、パジャマから見える無防備な胸元はとても色っぽく感じた。いつも見慣れているはずの姿なのに、この日はなぜか無性に色っぽく感じたのだ。
私はソファからそっと立ち上がると、鏡を見ながら化粧水を顔に塗っている美乃梨にこっそり近づいた。そして、後ろから美乃梨を優しく抱きしめた。
「きゃっ!?あなた…急にどうしたんです?」
久々に触れる美乃梨の肌は温かくて、とても柔らかかった。お互い歳をとったが、美乃梨は今でも魅力的だ。私は胸元へ手を忍ばせて、美乃梨の豊かな胸を揉んだ。しっとりと吸い付くような柔らかさが私の欲情を掻き立てる。
「美乃梨、愛しているよ。離れたくないんだ」
「あ、あなた…!んむうぅ…」
私がキスをすると、美乃梨の力が抜けていく。そこから、私たちは昔に戻ったように、明日の別れを惜しみながら、何度も口づけを繰り返した。
「あなた…向こうで浮気しちゃ、嫌ですよ?」
情熱的なキスを終えて、美乃梨と見つめ合っていると、美乃梨が不安そうに呟いた。美乃梨も、長年一緒にいた私がいなくなることを寂しく思ってくれたようだ。
「こんな素敵な奥さんがいるのに、浮気なんてするわけないじゃないか」
私は美乃梨にそう囁く。美乃梨は恥ずかしそうに笑ってくれた。そこから私たちは、一緒に寝室へと向かって…久しぶりに一つになった。
明日から私は単身赴任をする。ようやくこの家にも慣れたばかりだと言うのに、会社が契約してくれたアパートに引っ越すことになるとは…何より美乃梨と楓としばらく会えなくなるのが残念だ。
荷物の確認を終えた私は、何となく寝付けなかったので、リビングでテレビを観ていた。よく分からないバラエティ番組を考えなしにぼーっと眺めていた。
「あら、起きていたんですね。珍しい」
すると、私の後ろに美乃梨が立っていた。どうやら、今しがた風呂から出てきたようだ。すっぴんで、乾かしている途中のまとまりのない髪型をしている。しかし、風呂上がりの火照った身体と、パジャマから見える無防備な胸元はとても色っぽく感じた。いつも見慣れているはずの姿なのに、この日はなぜか無性に色っぽく感じたのだ。
私はソファからそっと立ち上がると、鏡を見ながら化粧水を顔に塗っている美乃梨にこっそり近づいた。そして、後ろから美乃梨を優しく抱きしめた。
「きゃっ!?あなた…急にどうしたんです?」
久々に触れる美乃梨の肌は温かくて、とても柔らかかった。お互い歳をとったが、美乃梨は今でも魅力的だ。私は胸元へ手を忍ばせて、美乃梨の豊かな胸を揉んだ。しっとりと吸い付くような柔らかさが私の欲情を掻き立てる。
「美乃梨、愛しているよ。離れたくないんだ」
「あ、あなた…!んむうぅ…」
私がキスをすると、美乃梨の力が抜けていく。そこから、私たちは昔に戻ったように、明日の別れを惜しみながら、何度も口づけを繰り返した。
「あなた…向こうで浮気しちゃ、嫌ですよ?」
情熱的なキスを終えて、美乃梨と見つめ合っていると、美乃梨が不安そうに呟いた。美乃梨も、長年一緒にいた私がいなくなることを寂しく思ってくれたようだ。
「こんな素敵な奥さんがいるのに、浮気なんてするわけないじゃないか」
私は美乃梨にそう囁く。美乃梨は恥ずかしそうに笑ってくれた。そこから私たちは、一緒に寝室へと向かって…久しぶりに一つになった。
0
お気に入りに追加
159
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。






会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる