【R-18】再会した勇者に婚約破棄された〜選ばれたのは、母親でした〜

第二章 私がキスをするまで

17

レロォ、ちゅう、チロ、チロ、レロレロォ…

　いつしか私は、婦人との濃密なキスに没頭していた。婦人の舌はまるで軟体動物のようにうねうねとしていて、私の舌に絡みついてくる。
　お互いの唾液が混じり、舌と舌が絡み合って、お互いの口内を貪り合う…ああ、キスがこんなに気持ちいいなんて…

「ふふふ。すっかり夢中ですわね」
「はぁっ、はぁっ…ふ、婦人…」
「フロラブィと呼んでくださいませ。ザール様っ♪」

　婦人はそう言いながら器用に私の服を脱がしていく。気がつけば私は上半身裸になっていた。

「ふふふ。本当逞しくて、素敵な肉体ですこと」

　うっとりとした表情で私の体を見つめる婦人。そして、私の身体の質感を確認するように、白く長い指をそっと這わせていく。
　すると、くすぐったさのような何かが込み上げて、私の身体がゾクゾクと震えてしまう。

「んんっ…」
「うふふ。可愛いお声。ザール様は感じやすいのですね」
「そ、そんなっ…」
「なら、ここはいかがですか？」

　婦人は私の乳首の周りを優しくさすった。私の乳首には決して触れず、乳首の周りに円を描くようにしながら、優しくすりすりとさすっていく。

「んああぅぅ…」
「うふふ。ザール様は乳首が弱いようですね」

　婦人はそう言うと、まるで何かを試すように、私の乳首を指で軽く弾いた。甘い刺激が電流のように流れる。

「んんぅっ！」
「やっぱり、ザール様の弱点ですわね♪」

　私の弱点を確信した婦人は私の乳首を小刻みにカリカリと弾いていく。男の身体を、そして私の身体を知り尽くしているかのような絶妙な指さばきだ。

「はぁっ、んん、はぁっ…」
「いいのですよ？何も考えずに気持ちよくなりましょう？ほら、カリカリってされるとたまりませんわよね？」

　婦人の乳首責めは想像以上の快楽だった。その快楽は私の抵抗する力を奪い…いつしか私は婦人にされるがまま、乳首を執拗に弄られ続けていた。
　ダメだと分かっている。私はリザを愛している。リザを裏切るなどあってはならない。あろうことか、相手はリザの母親。そんなこと許されるはずがない。そう分かっているのに、私の身体は徐々に婦人を受け入れつつあった。
　
　まさにその時であった。

「今日はここまでですわ」

　婦人はそう言うと、私への愛撫を中断したのであった。