272 / 287
271話「低階層班・帰還」(視点・ギーゼ)
しおりを挟む
第三階層の転移陣から地上に帰還したときには、陽は既に傾き始めていた。
「無事帰ってきてよかったわ。成果はどうだったの?」
『賢者』ミリア様が自分たちを出迎えてくれた。
「ギルドの出張所でお話します」
力なく応えた自分に「そう……」と小さく頷いて、出張所へと案内してくれた。
◆
「まず、自分達の到達点は……第二階層のフロアボスでした。──でも、自分の采配ミスで……教官役として立ち合ってくれたシモーネさんの手助けがなければ……仲間を喪うところでした」
顔を上げることができない。悔しさでいっぱいなので、どんな表情で報告すればいいかわからない。
「充分ね。ご苦労様」
ミリア様が労いの言葉を掛けてくれた。ただ、その言葉を素直に受け取れない自分がいる。
「──みんな……悔しくて仕方がない。って顔してるわね」
ミリア様が自分達全員を見渡している。
「あなた達が、クランでどんな評価を下されるかはわからないけど……ギルドやわたしからすれば『よくやった』って判断よ」
キッパリと言い切ってくれたミリア様に、ようやく自分は顔を上げた。そこにはミリア様、ギルド受付嬢のカミラさんが優しく微笑む姿があった。
「因みに『薔薇の果実』のヘレーネ隊は、軽傷二名で帰還だったわ。もう一組の冒険者パーティーは一名死亡……後の二組はまだ帰ってきてないのよ」
「へ、ヘレーネ隊の軽傷二名って……!」
自分達の後ろにいたシモーネさんが少し慌てた口調で問うた。
「心配しないで。かすり傷よ。舐めときゃ治るレベルの……ね?」
クスッと笑うミリア様に、ホッとした表情を浮かべるシモーネさん。
「その……未帰還の二組なんッスけど……」
ゴージュさんが前に出て、カウンターに『冒険者カード』を四枚置いた。
「この四名は……野営中にモンスターに襲われたみたいッス……オレ達が見つけた時には既に……」
ゴージュの報告を聞いて、カミラさんが厳しい表情で書類と照らし合わせている。
「六名編成で突入してますね……戦士一名と魔術師一名のカードが無いという事は……」
カミラさんが顔を上げた。
「多分、オレ達が見つける前に……別のところで既に死んだんじゃないか……と思われるッス。それと……」
ここで、リズさん達から預かった六枚の冒険者カードをカウンターに置くゴージュさん。
「これは我々のクラン『輝く絆』のリズ隊から預かったものです」
ゴージュさんに並んで自分が説明する。カミラさんが、再び冒険者カードと書類を照らし合わせる。
「第二階層のフロアボス『双頭蛇』との戦いで……リズ隊が救援に向かった時には、既に五名の死亡が確認され……かろうじて話が聞けたリーダーも……」
ミリア様は自分の説明を沈痛な面持ちで聞き、カミラさんに向き直る。
「運搬者二名を含む八名で突入してますね……『ロミィ・スヴァイラー』と『グーニラ・レーベンドルフ』の二名は……」
書類を指でなぞり、冒険者カードの無い二名の名を挙げる。
「あーしです! ロミィ・スヴァイラー!」
「わーっす! グーニラ・レーベンドルフ!」
二人が前に出て、それぞれ冒険者カードを見せていた。
ホッとした表情で二人と冒険者カードを確認するカミラさん。
「お二人は無事だったのですね……」
微笑むカミラさんの目は、薄っすらと涙が浮かんでいるように見えた。
◆
「そうでしたか……パーティーがあなた達を庇って逃してくれたんですね」
出張所のテーブルにつき、詳しい説明をした。本日の帰還パーティーはもう居ない事が確認できたので、カミラさんも同席する。
説明をする自分とシモーネさん、ゴージュさん、グーニラ、ロミィ以外のメンバーは、それぞれ手近な椅子に座っている。
「でも、あーしらは第二階層へと戻ることが出来なくて……第三階層へと逃げたんです」
「おっかなぐで隠れぢゃーどごろ『輝く絆』の人達さ助けでもらった……」
ロミィとグーニラの説明を頷きながら聞くミリア様とカミラさん。
「……あなた達、本当に運がよかったわ。そして──ギーゼ隊のみなさん、本当にありがとうね」
ミリア様がグーニラとロミィの手を優しく包むように握り、自分達に頭を下げた。
「迷宮に挑むという事はこういう事なの。五組のパーティーが突入して二組が全滅。他のパーティーも死者や怪我人がでた。そんな中、シモーネさんが手を貸したとはいえ……全員無傷で帰ってこれた事をもっと誇りなさい」
ミリア様の言葉に、思わずハッとした。
(確かにそうだ……自分達は設定した目標に辿り着けなかった事ばかり悔やんでたけど……)
「ミリア様の言うとおりやで。確かにミスをして、生命の危険があった。それでウチが手を貸した。でもな──」
シモーネさんが立ち上がって自分達全員を見渡す。
「──そこまで無傷で戦い抜けれたんは、間違いなくアンタらの実力なんやで。リズも言うとったやろ? 『生きてさえおれば、ミスを反省して次に繋げることができる』って。どんな事があっても、生きてたら勝ちなんや」
自分達は強く頷いて、ミリア様とシモーネさんの言葉を心に刻みつけた。
◆
魔石は出張所で査定して換金できるとの事なので、引取ってもらった。それらは小金貨三枚と銀貨二枚になった。
ミリア様が戦利品の中で『古銭』に興味を持ったらしく、金貨二枚が含まれた銀貨、銅貨十数枚を金貨四枚で引取ってくれた。
「確かに見たことのないデザインなのよね。どこの国、いつの時代のものでもない……俄然興味が湧くわ」
嬉しそうに小躍りするミリア様は、とても『賢者』と讚えられる人とは思えない愛らしさだった。
ロミィとグーニラの持っていた荷物(魔石や戦利品)は、彼女たちの所有物として構わないらしい。どちらにせよ、雇用主が死んだので取り決めていた日当が支払われないのだ。
「持ってる戦利品や魔石を売って、日当に充てればいいよ」
ミリア様に言われて、取り敢えずここで換金できる魔石を売ったら小金貨二枚と銀貨七枚になったらしい。
「これだけで、あーし達の日当超えちゃったよ」
「他の鉱石や宝飾品はどうすたっきゃい?」
「それもあなた達の物よ。生き残った者勝ちなんだから」
戸惑う二人に軽くウインクするミリア様。
「鉱石はエルダ達の店で引き取るよ。査定しなきゃだから直ぐには無理だけど」
「ほ、ほ、宝飾品は……か、カズミさんはゼット商会が……か、か、買い取ってくれるって、い、言ってました」
エルダとカリナがロミィとグーニラに声を掛ける。
「今夜はわたし達のクランハウスに来ればいいよ!」
「うん。ゼット商会は明日にでも僕達が案内してあげる」
「でも、あーし達は宿を借りてるし……」
「わーらが行げば……迷惑でねだが?」
ロッタとノリスの誘いに、すこし戸惑い気味のロミィとグーニラ。
「遠慮は無しやで。『輝く絆』自慢の料理で『生還祝い』でもぶちかまそうや!」
全員立ち上がって、賛成の拍手をする。
「いーなー……わたしもご馳走になりたいけど……暫くはここに居なきゃだからねぇ……」
残念そうなミリア様。
「しかし……ミリア様ほどの人を、迷宮の出張所で働かせるなんて……領主様って人使い荒いというか、非常に贅沢というか……」
思わず口に出たけど、自分の言葉を聞いてニッコリと微笑むミリア様。
「まぁ……惚れた弱みってやつかな?」
「──!」
(ヒロヤ殿の女をたらしこむ能力は……父君譲りだったのか……)
「わ、わ、わかりますミリア様! え、エルベハルト様の冒険譚でも……お、お、オブ……お父様の恋愛話はとても素敵に綴られておりました!」
「でしょ~? ほんとはもっと生々しいぐらいに浮き名を流してたんだけどね?」
ミリア様とオブライエン卿の事で盛り上がるカリナがとても嬉しそうだった。
「無事帰ってきてよかったわ。成果はどうだったの?」
『賢者』ミリア様が自分たちを出迎えてくれた。
「ギルドの出張所でお話します」
力なく応えた自分に「そう……」と小さく頷いて、出張所へと案内してくれた。
◆
「まず、自分達の到達点は……第二階層のフロアボスでした。──でも、自分の采配ミスで……教官役として立ち合ってくれたシモーネさんの手助けがなければ……仲間を喪うところでした」
顔を上げることができない。悔しさでいっぱいなので、どんな表情で報告すればいいかわからない。
「充分ね。ご苦労様」
ミリア様が労いの言葉を掛けてくれた。ただ、その言葉を素直に受け取れない自分がいる。
「──みんな……悔しくて仕方がない。って顔してるわね」
ミリア様が自分達全員を見渡している。
「あなた達が、クランでどんな評価を下されるかはわからないけど……ギルドやわたしからすれば『よくやった』って判断よ」
キッパリと言い切ってくれたミリア様に、ようやく自分は顔を上げた。そこにはミリア様、ギルド受付嬢のカミラさんが優しく微笑む姿があった。
「因みに『薔薇の果実』のヘレーネ隊は、軽傷二名で帰還だったわ。もう一組の冒険者パーティーは一名死亡……後の二組はまだ帰ってきてないのよ」
「へ、ヘレーネ隊の軽傷二名って……!」
自分達の後ろにいたシモーネさんが少し慌てた口調で問うた。
「心配しないで。かすり傷よ。舐めときゃ治るレベルの……ね?」
クスッと笑うミリア様に、ホッとした表情を浮かべるシモーネさん。
「その……未帰還の二組なんッスけど……」
ゴージュさんが前に出て、カウンターに『冒険者カード』を四枚置いた。
「この四名は……野営中にモンスターに襲われたみたいッス……オレ達が見つけた時には既に……」
ゴージュの報告を聞いて、カミラさんが厳しい表情で書類と照らし合わせている。
「六名編成で突入してますね……戦士一名と魔術師一名のカードが無いという事は……」
カミラさんが顔を上げた。
「多分、オレ達が見つける前に……別のところで既に死んだんじゃないか……と思われるッス。それと……」
ここで、リズさん達から預かった六枚の冒険者カードをカウンターに置くゴージュさん。
「これは我々のクラン『輝く絆』のリズ隊から預かったものです」
ゴージュさんに並んで自分が説明する。カミラさんが、再び冒険者カードと書類を照らし合わせる。
「第二階層のフロアボス『双頭蛇』との戦いで……リズ隊が救援に向かった時には、既に五名の死亡が確認され……かろうじて話が聞けたリーダーも……」
ミリア様は自分の説明を沈痛な面持ちで聞き、カミラさんに向き直る。
「運搬者二名を含む八名で突入してますね……『ロミィ・スヴァイラー』と『グーニラ・レーベンドルフ』の二名は……」
書類を指でなぞり、冒険者カードの無い二名の名を挙げる。
「あーしです! ロミィ・スヴァイラー!」
「わーっす! グーニラ・レーベンドルフ!」
二人が前に出て、それぞれ冒険者カードを見せていた。
ホッとした表情で二人と冒険者カードを確認するカミラさん。
「お二人は無事だったのですね……」
微笑むカミラさんの目は、薄っすらと涙が浮かんでいるように見えた。
◆
「そうでしたか……パーティーがあなた達を庇って逃してくれたんですね」
出張所のテーブルにつき、詳しい説明をした。本日の帰還パーティーはもう居ない事が確認できたので、カミラさんも同席する。
説明をする自分とシモーネさん、ゴージュさん、グーニラ、ロミィ以外のメンバーは、それぞれ手近な椅子に座っている。
「でも、あーしらは第二階層へと戻ることが出来なくて……第三階層へと逃げたんです」
「おっかなぐで隠れぢゃーどごろ『輝く絆』の人達さ助けでもらった……」
ロミィとグーニラの説明を頷きながら聞くミリア様とカミラさん。
「……あなた達、本当に運がよかったわ。そして──ギーゼ隊のみなさん、本当にありがとうね」
ミリア様がグーニラとロミィの手を優しく包むように握り、自分達に頭を下げた。
「迷宮に挑むという事はこういう事なの。五組のパーティーが突入して二組が全滅。他のパーティーも死者や怪我人がでた。そんな中、シモーネさんが手を貸したとはいえ……全員無傷で帰ってこれた事をもっと誇りなさい」
ミリア様の言葉に、思わずハッとした。
(確かにそうだ……自分達は設定した目標に辿り着けなかった事ばかり悔やんでたけど……)
「ミリア様の言うとおりやで。確かにミスをして、生命の危険があった。それでウチが手を貸した。でもな──」
シモーネさんが立ち上がって自分達全員を見渡す。
「──そこまで無傷で戦い抜けれたんは、間違いなくアンタらの実力なんやで。リズも言うとったやろ? 『生きてさえおれば、ミスを反省して次に繋げることができる』って。どんな事があっても、生きてたら勝ちなんや」
自分達は強く頷いて、ミリア様とシモーネさんの言葉を心に刻みつけた。
◆
魔石は出張所で査定して換金できるとの事なので、引取ってもらった。それらは小金貨三枚と銀貨二枚になった。
ミリア様が戦利品の中で『古銭』に興味を持ったらしく、金貨二枚が含まれた銀貨、銅貨十数枚を金貨四枚で引取ってくれた。
「確かに見たことのないデザインなのよね。どこの国、いつの時代のものでもない……俄然興味が湧くわ」
嬉しそうに小躍りするミリア様は、とても『賢者』と讚えられる人とは思えない愛らしさだった。
ロミィとグーニラの持っていた荷物(魔石や戦利品)は、彼女たちの所有物として構わないらしい。どちらにせよ、雇用主が死んだので取り決めていた日当が支払われないのだ。
「持ってる戦利品や魔石を売って、日当に充てればいいよ」
ミリア様に言われて、取り敢えずここで換金できる魔石を売ったら小金貨二枚と銀貨七枚になったらしい。
「これだけで、あーし達の日当超えちゃったよ」
「他の鉱石や宝飾品はどうすたっきゃい?」
「それもあなた達の物よ。生き残った者勝ちなんだから」
戸惑う二人に軽くウインクするミリア様。
「鉱石はエルダ達の店で引き取るよ。査定しなきゃだから直ぐには無理だけど」
「ほ、ほ、宝飾品は……か、カズミさんはゼット商会が……か、か、買い取ってくれるって、い、言ってました」
エルダとカリナがロミィとグーニラに声を掛ける。
「今夜はわたし達のクランハウスに来ればいいよ!」
「うん。ゼット商会は明日にでも僕達が案内してあげる」
「でも、あーし達は宿を借りてるし……」
「わーらが行げば……迷惑でねだが?」
ロッタとノリスの誘いに、すこし戸惑い気味のロミィとグーニラ。
「遠慮は無しやで。『輝く絆』自慢の料理で『生還祝い』でもぶちかまそうや!」
全員立ち上がって、賛成の拍手をする。
「いーなー……わたしもご馳走になりたいけど……暫くはここに居なきゃだからねぇ……」
残念そうなミリア様。
「しかし……ミリア様ほどの人を、迷宮の出張所で働かせるなんて……領主様って人使い荒いというか、非常に贅沢というか……」
思わず口に出たけど、自分の言葉を聞いてニッコリと微笑むミリア様。
「まぁ……惚れた弱みってやつかな?」
「──!」
(ヒロヤ殿の女をたらしこむ能力は……父君譲りだったのか……)
「わ、わ、わかりますミリア様! え、エルベハルト様の冒険譚でも……お、お、オブ……お父様の恋愛話はとても素敵に綴られておりました!」
「でしょ~? ほんとはもっと生々しいぐらいに浮き名を流してたんだけどね?」
ミリア様とオブライエン卿の事で盛り上がるカリナがとても嬉しそうだった。
0
お気に入りに追加
227
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる