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223話「カリナの回想」(視点・カリナ)
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(あれ? ……ここ、何処?)
目が覚めると、見知らぬ天井。慌てて寝心地のいい柔らかなベッドから身を起こす。
隣のベッドを見ると、布団を蹴飛ばしているいつもの『寝相の悪い』ギーゼラ。
(でも……自宅じゃない)
寝る前の事を必死で思い出す。
(あ……そうだ……)
ここは『クランハウス』。ゴージュさんとアスカさんの結婚のお祝い後、飲み過ぎたわたしはヒロヤに絡んで……
(──!)
思い出した。ヒロヤの膝枕に寝落ちしたんだ。それから目を覚ましてカズミさんとお風呂に……
◇
「そっか~、カリナ義姉さんはまだ経験ないんですね」
「恋愛経験もないんですか……そうですよね。第一皇女なんて、自由に恋愛できませんしね……」
「ヒロヤの事、実は大好きでしょ?」
「でも、嘘とはいえ腹違いの姉と弟という設定ですよ?」
◇
確か、そんな話をカズミさんとお風呂でしていた事をぼんやりと思い出した。
そして……
「き、き、姉弟ですけど……わ、わたしは……ひ、ひ、ヒロヤが好きなんです! もっともっと……あ、あ、甘えたいのです!」
そうカズミさんに返した言葉を思い出して、顔が一気に熱くなる。
(うひゃっ……! なんて事を言ってしまったんだろう!)
過度のアルコールで乾ききった喉を潤し、熱くなった身体を冷ますために、サイドテーブルの水差しからコップに入れた水をひと息に飲み干す。──何度も何度も。
(あ……空になっちゃった……)
面倒だけど、一階のキッチンまで降りる事にする。身体を冷ますにはちょうどいい。そう思ってわたしは水差しとコップを持って部屋を出た。
◆
ひんやりとした屋敷内の空気が心地良い。わたしは静かに階段を降りて、キッチンに向かう。
流し台の横、大きな水瓶から柄杓で水をすくい取って水差しに移す。八分目ぐらいまで入れてから、応接スペースに移動した。
(ふぅ……よく冷えて美味しいです)
ラツィア村の地下水は、小鬼の森やラツィア山脈で貯えられた水脈が流れ込んでいるものらしく、とても美味しい。故郷の水は、鉱脈を通った水脈だったので、どこか鉄臭い感じがしていた。
(ラツィア山脈も良質の鉱脈があると聞きましたが……全然違うのですね)
わたしは水ひとつ取っても、このラツィア村がとても気に入っていた。
(ようやく落ち着きました……)
そして風呂場でわたしが言った恥ずかしい発言について思索する。わたしもかなり酔っていたので、酔っ払いの戯言と思ってもらえてると助かるのだが。
(うん。なにも覚えていないフリをしよう。そうしよう)
ソファーにもたれ掛かり、天井を見上げる。そして、今までの出来事を振り返った。
(国も……家族も……みんな失ったわたしは……絶望で生きる気力すら無くしていた……)
炎で焼かれた『都市国家ゲールティエス』の王城……
「必ず生き延びろ! 家の再興なぞ考えんでも良い! とにかく……幸せに生きるんだカリン!」
王城の一室、父上がわたしを突き飛ばした直後に、両親と侍女達は焼け落ちた天井の炎に姿を消した。
なんとかギーゼラに王城から救い出され、敵兵の包囲の目をくぐり抜けて国境を越えた。その後の脱出行はとにかく過酷で、私自身はあまり覚えていない。恐らく、ショックが大き過ぎたのもあると思う。
気がついたら、ロムーナ王国の城塞都市ムンドへと辿り着いていた。本当にギーゼラには迷惑をかけた。
ただ、ウェルニア帝国と国境を接するこの都市では、帝国の追手が迫る危険が高い。
ギーゼラは、ロムーナ王国の『東の男爵』オブライエン卿の領地であるラツィア村を目指すと教えてくれた。
(オブライエン卿──魔王討伐の英雄剣士ではないですか!)
王城に居る時によく読んだ英雄譚。特に好きだったのが『勇者エルベハルト』だった。
幼い勇者エルベハルトを筆頭に、『双剣』のシンジ、『大剣』のメグミ、『大魔術師』ミリア。四人の若き英雄たちの話が大好きだった。
「し、し、シンジ・オブライエン様の村に……い、い、行くのですね!?」
多分、故郷を脱してからずっと無気力だったわたしが少しだけ元気を取り戻した瞬間だった。
たどり着いたラツィア村は、もう『町』といって良い程の発展ぶりだった。
「そういえば、隣接する『小鬼の森』のダンジョンが『ダンジョンバースト』を起こしたと聞いてましたが」
村の冒険者達の活躍で、『小鬼の森』のモンスター環境は小康状態を維持しているらしかった。
「その活躍は、オブライエン卿の息子さんが中心となっているんだそうですよ。流石は英雄剣士様ですね」
「ぎ、ぎ、ギーゼラッ! わ、わ、わたしは『冒険者』になりたい……っ!」
故郷で、王族として魔術の訓練は受けた。幸い、わたしにはちょっとした素質があったらしい。初級魔術なら何点か習得している。
「ぎ、ぎ、ギーゼラも……き、き、騎士団では結構なう、う、腕利きでしたよね!?」
「──なりますか。『冒険者』に」
真っ赤な顔で訴えるわたしに、ギーゼラはそう言って微笑みかけてくれたんだった。
「ラツィア村のモンスター環境は、ちょうど駆け出し冒険者でもなんとか太刀打ちできるレベルだそうですよ」
そう言って巾着袋をわたしに差し出してウインクするギーゼラ。
「ムンドで換金したお金も結構あります。村に来る若者達の為に、住宅地を造成中だと聞きました。このお金で家も買いましょう」
そして、わたしたちは冒険者になり、ここで暮らす事に決めたのです。
そして、初めての依頼──
ワイルドボアを狩り、無事に依頼をこなした夜だった。
野盗に襲われたわたしたちを救ってくれた幼くも『凄腕の剣士』。その戦う姿を見たわたしは、大好きな英雄譚の主人公達を思い出した。
(あ……彼はあの英雄達と同じだ)
胸が高鳴り、身体が熱くなった。その時に……わたしはその英雄譚の主人公のような彼に『恋』をしたんだ。
ギーゼラがヒロヤを警戒し、彼に暴言を吐いたのは……多分、わたしの心の動揺に気がついたからだと思う。とにかく、わたしから彼を遠ざけようとする動きが目立っていたから。
でも、わたしは知ってる。ギーゼラ──ギーゼも彼の『強さ』に惹かれている事を。そして、剣術の指南を受けるにつれて……彼女の恋心が育っていってる事を。
(ギーゼラ──ギーゼもわたしと同じで『恋』なんてできる環境じゃなかったですし……)
同じ人に惹かれ、心奪われる。しかも、彼を愛する女性は多い。そして……ヒロヤは彼女たちに誠実に向き合い、みなさんを愛されている。
(想いを伝えるよりも……今のまま『姉弟』の関係が良いのかもしれない)
なにせ『姉弟』なら、その関係は死ぬまで続く。愛を伝え、受け入れられない事を考えると──苦しくて死にそうになる。
(──思い悩んでもきりがない……今は彼の傍に居る事ができる『大義名分』に寄りかかっても……いいですよ……ね?)
ふぅ……と溜め息をつき、水差しから冷たい水をコップに移してひと息に飲み干す。
いろんな事を考えたせいか、睡魔が襲ってきた。
(そろそろ……寝室に上がりましょう)
わたしは水差しとコップを持って、フラフラと食堂を後にした。
階段を上がり、部屋の扉をそっと開ける。
(ギーゼを起こしちゃったら可哀想ですしね……)
暗い室内を、そっとベッドまで歩いていく。
(……え?)
二つあるはずのベッドが……ひとつだけ。そしてそのベッドの布団には小さな膨らみがある。
(──あ!)
思わず声を上げそうになる。水差しとコップをサイドテーブルに置いて、そっとベッドを覗き込む。
(や、やっぱり!)
部屋を間違えた! というか、階を間違えたのだ。ここは二階。そしてこの部屋は……
(ひ、ひ、ヒロヤの……弟の部屋っ!)
覗きこんだ先には、静かな寝息を立てるヒロヤ……
(な、な、なんて可愛らしいのでしょう!)
思わず口元を手で覆う。自然と顔がにやけてしまったせいだ。
(わ、わ、わたしは……『姉』ですから……お、お、『弟』に添い寝しても……も、も、問題ないですよ……ね?)
思考すら吃るぐらいにテンパったわたしは「いや! 問題あるでしょ!」と心の中でツッコミを入れつつ……
お布団を捲って──隣に潜り込んだ。
目が覚めると、見知らぬ天井。慌てて寝心地のいい柔らかなベッドから身を起こす。
隣のベッドを見ると、布団を蹴飛ばしているいつもの『寝相の悪い』ギーゼラ。
(でも……自宅じゃない)
寝る前の事を必死で思い出す。
(あ……そうだ……)
ここは『クランハウス』。ゴージュさんとアスカさんの結婚のお祝い後、飲み過ぎたわたしはヒロヤに絡んで……
(──!)
思い出した。ヒロヤの膝枕に寝落ちしたんだ。それから目を覚ましてカズミさんとお風呂に……
◇
「そっか~、カリナ義姉さんはまだ経験ないんですね」
「恋愛経験もないんですか……そうですよね。第一皇女なんて、自由に恋愛できませんしね……」
「ヒロヤの事、実は大好きでしょ?」
「でも、嘘とはいえ腹違いの姉と弟という設定ですよ?」
◇
確か、そんな話をカズミさんとお風呂でしていた事をぼんやりと思い出した。
そして……
「き、き、姉弟ですけど……わ、わたしは……ひ、ひ、ヒロヤが好きなんです! もっともっと……あ、あ、甘えたいのです!」
そうカズミさんに返した言葉を思い出して、顔が一気に熱くなる。
(うひゃっ……! なんて事を言ってしまったんだろう!)
過度のアルコールで乾ききった喉を潤し、熱くなった身体を冷ますために、サイドテーブルの水差しからコップに入れた水をひと息に飲み干す。──何度も何度も。
(あ……空になっちゃった……)
面倒だけど、一階のキッチンまで降りる事にする。身体を冷ますにはちょうどいい。そう思ってわたしは水差しとコップを持って部屋を出た。
◆
ひんやりとした屋敷内の空気が心地良い。わたしは静かに階段を降りて、キッチンに向かう。
流し台の横、大きな水瓶から柄杓で水をすくい取って水差しに移す。八分目ぐらいまで入れてから、応接スペースに移動した。
(ふぅ……よく冷えて美味しいです)
ラツィア村の地下水は、小鬼の森やラツィア山脈で貯えられた水脈が流れ込んでいるものらしく、とても美味しい。故郷の水は、鉱脈を通った水脈だったので、どこか鉄臭い感じがしていた。
(ラツィア山脈も良質の鉱脈があると聞きましたが……全然違うのですね)
わたしは水ひとつ取っても、このラツィア村がとても気に入っていた。
(ようやく落ち着きました……)
そして風呂場でわたしが言った恥ずかしい発言について思索する。わたしもかなり酔っていたので、酔っ払いの戯言と思ってもらえてると助かるのだが。
(うん。なにも覚えていないフリをしよう。そうしよう)
ソファーにもたれ掛かり、天井を見上げる。そして、今までの出来事を振り返った。
(国も……家族も……みんな失ったわたしは……絶望で生きる気力すら無くしていた……)
炎で焼かれた『都市国家ゲールティエス』の王城……
「必ず生き延びろ! 家の再興なぞ考えんでも良い! とにかく……幸せに生きるんだカリン!」
王城の一室、父上がわたしを突き飛ばした直後に、両親と侍女達は焼け落ちた天井の炎に姿を消した。
なんとかギーゼラに王城から救い出され、敵兵の包囲の目をくぐり抜けて国境を越えた。その後の脱出行はとにかく過酷で、私自身はあまり覚えていない。恐らく、ショックが大き過ぎたのもあると思う。
気がついたら、ロムーナ王国の城塞都市ムンドへと辿り着いていた。本当にギーゼラには迷惑をかけた。
ただ、ウェルニア帝国と国境を接するこの都市では、帝国の追手が迫る危険が高い。
ギーゼラは、ロムーナ王国の『東の男爵』オブライエン卿の領地であるラツィア村を目指すと教えてくれた。
(オブライエン卿──魔王討伐の英雄剣士ではないですか!)
王城に居る時によく読んだ英雄譚。特に好きだったのが『勇者エルベハルト』だった。
幼い勇者エルベハルトを筆頭に、『双剣』のシンジ、『大剣』のメグミ、『大魔術師』ミリア。四人の若き英雄たちの話が大好きだった。
「し、し、シンジ・オブライエン様の村に……い、い、行くのですね!?」
多分、故郷を脱してからずっと無気力だったわたしが少しだけ元気を取り戻した瞬間だった。
たどり着いたラツィア村は、もう『町』といって良い程の発展ぶりだった。
「そういえば、隣接する『小鬼の森』のダンジョンが『ダンジョンバースト』を起こしたと聞いてましたが」
村の冒険者達の活躍で、『小鬼の森』のモンスター環境は小康状態を維持しているらしかった。
「その活躍は、オブライエン卿の息子さんが中心となっているんだそうですよ。流石は英雄剣士様ですね」
「ぎ、ぎ、ギーゼラッ! わ、わ、わたしは『冒険者』になりたい……っ!」
故郷で、王族として魔術の訓練は受けた。幸い、わたしにはちょっとした素質があったらしい。初級魔術なら何点か習得している。
「ぎ、ぎ、ギーゼラも……き、き、騎士団では結構なう、う、腕利きでしたよね!?」
「──なりますか。『冒険者』に」
真っ赤な顔で訴えるわたしに、ギーゼラはそう言って微笑みかけてくれたんだった。
「ラツィア村のモンスター環境は、ちょうど駆け出し冒険者でもなんとか太刀打ちできるレベルだそうですよ」
そう言って巾着袋をわたしに差し出してウインクするギーゼラ。
「ムンドで換金したお金も結構あります。村に来る若者達の為に、住宅地を造成中だと聞きました。このお金で家も買いましょう」
そして、わたしたちは冒険者になり、ここで暮らす事に決めたのです。
そして、初めての依頼──
ワイルドボアを狩り、無事に依頼をこなした夜だった。
野盗に襲われたわたしたちを救ってくれた幼くも『凄腕の剣士』。その戦う姿を見たわたしは、大好きな英雄譚の主人公達を思い出した。
(あ……彼はあの英雄達と同じだ)
胸が高鳴り、身体が熱くなった。その時に……わたしはその英雄譚の主人公のような彼に『恋』をしたんだ。
ギーゼラがヒロヤを警戒し、彼に暴言を吐いたのは……多分、わたしの心の動揺に気がついたからだと思う。とにかく、わたしから彼を遠ざけようとする動きが目立っていたから。
でも、わたしは知ってる。ギーゼラ──ギーゼも彼の『強さ』に惹かれている事を。そして、剣術の指南を受けるにつれて……彼女の恋心が育っていってる事を。
(ギーゼラ──ギーゼもわたしと同じで『恋』なんてできる環境じゃなかったですし……)
同じ人に惹かれ、心奪われる。しかも、彼を愛する女性は多い。そして……ヒロヤは彼女たちに誠実に向き合い、みなさんを愛されている。
(想いを伝えるよりも……今のまま『姉弟』の関係が良いのかもしれない)
なにせ『姉弟』なら、その関係は死ぬまで続く。愛を伝え、受け入れられない事を考えると──苦しくて死にそうになる。
(──思い悩んでもきりがない……今は彼の傍に居る事ができる『大義名分』に寄りかかっても……いいですよ……ね?)
ふぅ……と溜め息をつき、水差しから冷たい水をコップに移してひと息に飲み干す。
いろんな事を考えたせいか、睡魔が襲ってきた。
(そろそろ……寝室に上がりましょう)
わたしは水差しとコップを持って、フラフラと食堂を後にした。
階段を上がり、部屋の扉をそっと開ける。
(ギーゼを起こしちゃったら可哀想ですしね……)
暗い室内を、そっとベッドまで歩いていく。
(……え?)
二つあるはずのベッドが……ひとつだけ。そしてそのベッドの布団には小さな膨らみがある。
(──あ!)
思わず声を上げそうになる。水差しとコップをサイドテーブルに置いて、そっとベッドを覗き込む。
(や、やっぱり!)
部屋を間違えた! というか、階を間違えたのだ。ここは二階。そしてこの部屋は……
(ひ、ひ、ヒロヤの……弟の部屋っ!)
覗きこんだ先には、静かな寝息を立てるヒロヤ……
(な、な、なんて可愛らしいのでしょう!)
思わず口元を手で覆う。自然と顔がにやけてしまったせいだ。
(わ、わ、わたしは……『姉』ですから……お、お、『弟』に添い寝しても……も、も、問題ないですよ……ね?)
思考すら吃るぐらいにテンパったわたしは「いや! 問題あるでしょ!」と心の中でツッコミを入れつつ……
お布団を捲って──隣に潜り込んだ。
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