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218話「クランのみんな」
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翌日の朝、いつもより静かな食事風景。
(みんな『大事な話』ってのが気になってるんだろうな)
もちろん、知っている仲間も居る。その人達にしてみれば……
『万が一、クランが解散するような事態になったら……』
という心配もあるのだろう。俺もそれが心配だ。
「なんだい。いつもこんなにしょぼくれて食事してんのかい? 飯はこんなに美味いのにさ」
女淫魔としての特徴を隠して、マルティナから借りた町娘風の服装をしたドールがため息まじりにそう言った。
「なんも不安がる事ないさ。ちょっとした秘密をみんなに伝えておこうってだけなんだしさ」
「ど、ドール……!」
「なんだよ坊や。間違っちゃないだろ?」
「それは──そうなんだけどさ……」
そんな雰囲気で朝食が終わり、片付けも終わってからハンナさんやウルフメイド達にも席についてもらった。
「まずは……今回の事、心配と迷惑をかけちゃってほんとごめん……いや、申し訳ありませんでした」
俺はみんなに頭を下げた。
「で、俺がなぜ倒れたか? なんだけど……長くなるけど、聞いてくれるかな……?」
俺の言葉を聞き逃さないようにと思っているのか、みんな静かに頷いてくれた。
そして話し始めた。
俺とカズミは前世の記憶を持っている事。
こことは違う世界で生きていた事。
そこで俺とカズミは一緒に死んでしまった事。俺もカズミも前世で想い合ってた仲だという事。
8歳……三年生の始業式の時に、俺もカズミも前世の記憶がよみがえった事。
だから、身体は9歳だけれども心は俺が23歳、カズミが29歳だという事。
理由は定かではないが、俺は前世の姿になる事ができる事。ただし、その力を使うと、今の身体に負荷が掛かり過ぎてぶっ倒れてしまう事。
今回はリズを助ける為に、その力に加えて『身体強化』を最大で使用した為に、筋組織がボロボロになってしまった事。
身体の損傷は、ルドルフさんに元に戻してもらった事。ただ、あまりに身体の状態が悪かったので、なかなか意識が戻らなかった事。
そしてドールのおかげで、早く戻ってこれた事。
◆
「とても信じられない話だろうけど……本当なんだ。レナ、リズ、マルティナ、ドロシー、アルダ、アスカ、ゴージュは知ってるんだけど……それでも凄く心配掛けちゃったみたいでね。ましてやそういう事情を知らない人達には……どれだけ心配掛けたかと思うと──」
もう一度みんなに頭を下げる。
「だから! ──だからみんなにはちゃんと伝えておきたかったんだ。……大切な仲間──家族だと思ってるみんなには」
「これからも、ひょっとすると……いえ、間違いなくヒロヤの『力』を使う時があると思う。だからみんなには……そういう事情を知っておいてもらいたかったの」
カズミの訴えの後、食堂にしばしの沈黙が流れた。
◆
「ヒロヤ殿は今でさえ強いのに、まだ強くなれる力があるなんて──自分としては心強い限りですよ。まぁ、結果『倒れてしまう』っていうのが少しいただけませんが」
「ひ、ひ、ヒロヤと、か、カズミさんは……ど、どんな背景があろうとも……わ、わ、わたしの大切な……お、お、弟と将来のい、い、義妹です!」
ギーゼは笑い、カリナ姉さんは力説してくれた。
「道理で大人っぽいと思ったんですよヒロヤさんもカズミさんも」
「二人の心が大人だったなんて、冒険者としてだけじゃなく人として色々と教われるんだ。って……僕は嬉しいです」
ロッタもノリスも笑ってくれた。
「まぁ、エルダはヒロくんの大人の姿見ちゃってるけどね……そういう事情があったんだ」
「ヤバいぐらい格好良いんだよ大人のヒロくんは」
その姿を覗き見た時の事を思い出したのか、顔を赤らめてエルダとメルダが言った。
「ヒロヤがそんな力を持っているとしても、今、その姿での強さはヒロヤ自身が努力して鍛え上げた結果だ。誇っていい」
「師匠の事は以前聞いたッスけど……まさかカズミ姐さんも……とは驚いたッス」
アスカは腕を組んで頷き、ゴージュは「大人のカズミ姐さん……きっと綺麗ッスよね……」と洩らして、アスカから頭を叩かれていた。
「ウチは……その……大人のアンタに……アレや、た……助けてもらったしな!」
モジモジと話し出したシモーネが、俺を真剣な瞳で見つめる。
「わたしもヒロヤさんとカズミさんの心が大人と聞いて、スっと腑に落ちました。これからもよろしくお願いしますね」
「スーちゃんにはよくわからないな……でも」
「うん。ヒロヤ様もカズミ様も大好きなの!」
「ウーちゃんもです~」
ハンナさん、ウルフメイド達が笑顔を向けてくれた。
「今まで黙ってて……ごめん」
「みんな……ありがとね」
カズミが泣き出したので、慌ててハンカチを渡す。
「良かったな坊や、そしてカズミ嬢ちゃん。いい仲間に恵まれたねぇ。──こりゃアズラデリウス様も先が短そうだわ」
「ドール、そんな事言っちゃって良いの?」
「良いんだよ。アタシもそろそろお払い箱だしね。アズラデリウス様、最近はソラとかいうもう一人の魔人にご執心でさ」
「ハハッ! オットーのやつ、ダンジョン主にソラの事を寝取られやがったのか!」
ドールのぼやきを聞いて、リズが大笑いする。
「だから余計に、ヒロヤさんの傍にいる女に執着するんでしょうね。みっともない男です」
ふふふっとドロシーも笑う。
「オットーの腕斬ったん……ミュラー騎士やったか? あん時、腕や無おて、オットーのちんぽ斬ったったら良かったんや。二度と女に悪さ出来へんようにな!」
なかなかにお下品な事を言うシモーネだったが、みんな激しく同意する様にウンウンと頷いた。
「こんな俺とカズミだけど……まだ仲間で良いのかな?」
「良いも何も、あなた達が中心なんですから」
俺の質問に、ギーゼがそう言い切る。
「そうそう。ヒロヤとカズミより、もっと殊勝な態度をとった方がいいヤツも居るしな」
「なんやリズ、それウチの事か?」
「お、分かったのか?」
「ウチはこのクランの客人やぞ? もっと扱い良くせぇや」
「ん? 別に追い出してもいいんだぞ?」
「嫌や! ウチの事を惚れさせたヒロヤに責任取ってもらうんや! それまでは──いや、それからあともここを出ていかへんからな!」
「シモーネ……それもう客人じゃないよね」
リズとシモーネのこんなやり取りも日常になっていくんだろうな……と思いながら軽くツッコんだ。
そんなやり取りを見て笑いに包まれる食堂。
(俺、ほんとみんなと出逢えて良かったよ)
そんな風に思いながら俺も笑った。
◆
「さて、美味い朝飯もご馳走になったし……アタシも帰るかね」
ドールが席を立つ。
「ダンジョンに帰っちゃうの?」
カズミが声を掛ける。
「アタシは『あっち側』のモンだしな」
「もうここに居ればいいよ! あたし、ドールと戦うのいやだよ……」
涙を浮かべるマルティナ。
「アンタにそう言われると……後ろ髪ひかれちまうね……」
そんなマルティナに微笑みかけるドール。
「まぁ向こうに戻っても、アタシはアンタ達と戦うつもりはないからさ。最後までご奉公するのが仁義ってやつかなぁ……ってな。──アンタ達がアズラデリウス様を倒したら……その時は泣いて許しを乞うから、助けてくれると有難いね」
そう言って、玄関に向かう。
「この服、気に入っちゃったから貰っとくよ」
「また遊びに来なよ。歓迎するからさ」
「歓迎って……アタシは妖魔──女淫魔だよ?」
俺を振り返って苦笑いするドールに、みんな微笑んで頷いていた。
それを見て、少しだけ照れたように頭を掻き、手をヒラヒラと振ってドールは屋敷を出て行った。
(みんな『大事な話』ってのが気になってるんだろうな)
もちろん、知っている仲間も居る。その人達にしてみれば……
『万が一、クランが解散するような事態になったら……』
という心配もあるのだろう。俺もそれが心配だ。
「なんだい。いつもこんなにしょぼくれて食事してんのかい? 飯はこんなに美味いのにさ」
女淫魔としての特徴を隠して、マルティナから借りた町娘風の服装をしたドールがため息まじりにそう言った。
「なんも不安がる事ないさ。ちょっとした秘密をみんなに伝えておこうってだけなんだしさ」
「ど、ドール……!」
「なんだよ坊や。間違っちゃないだろ?」
「それは──そうなんだけどさ……」
そんな雰囲気で朝食が終わり、片付けも終わってからハンナさんやウルフメイド達にも席についてもらった。
「まずは……今回の事、心配と迷惑をかけちゃってほんとごめん……いや、申し訳ありませんでした」
俺はみんなに頭を下げた。
「で、俺がなぜ倒れたか? なんだけど……長くなるけど、聞いてくれるかな……?」
俺の言葉を聞き逃さないようにと思っているのか、みんな静かに頷いてくれた。
そして話し始めた。
俺とカズミは前世の記憶を持っている事。
こことは違う世界で生きていた事。
そこで俺とカズミは一緒に死んでしまった事。俺もカズミも前世で想い合ってた仲だという事。
8歳……三年生の始業式の時に、俺もカズミも前世の記憶がよみがえった事。
だから、身体は9歳だけれども心は俺が23歳、カズミが29歳だという事。
理由は定かではないが、俺は前世の姿になる事ができる事。ただし、その力を使うと、今の身体に負荷が掛かり過ぎてぶっ倒れてしまう事。
今回はリズを助ける為に、その力に加えて『身体強化』を最大で使用した為に、筋組織がボロボロになってしまった事。
身体の損傷は、ルドルフさんに元に戻してもらった事。ただ、あまりに身体の状態が悪かったので、なかなか意識が戻らなかった事。
そしてドールのおかげで、早く戻ってこれた事。
◆
「とても信じられない話だろうけど……本当なんだ。レナ、リズ、マルティナ、ドロシー、アルダ、アスカ、ゴージュは知ってるんだけど……それでも凄く心配掛けちゃったみたいでね。ましてやそういう事情を知らない人達には……どれだけ心配掛けたかと思うと──」
もう一度みんなに頭を下げる。
「だから! ──だからみんなにはちゃんと伝えておきたかったんだ。……大切な仲間──家族だと思ってるみんなには」
「これからも、ひょっとすると……いえ、間違いなくヒロヤの『力』を使う時があると思う。だからみんなには……そういう事情を知っておいてもらいたかったの」
カズミの訴えの後、食堂にしばしの沈黙が流れた。
◆
「ヒロヤ殿は今でさえ強いのに、まだ強くなれる力があるなんて──自分としては心強い限りですよ。まぁ、結果『倒れてしまう』っていうのが少しいただけませんが」
「ひ、ひ、ヒロヤと、か、カズミさんは……ど、どんな背景があろうとも……わ、わ、わたしの大切な……お、お、弟と将来のい、い、義妹です!」
ギーゼは笑い、カリナ姉さんは力説してくれた。
「道理で大人っぽいと思ったんですよヒロヤさんもカズミさんも」
「二人の心が大人だったなんて、冒険者としてだけじゃなく人として色々と教われるんだ。って……僕は嬉しいです」
ロッタもノリスも笑ってくれた。
「まぁ、エルダはヒロくんの大人の姿見ちゃってるけどね……そういう事情があったんだ」
「ヤバいぐらい格好良いんだよ大人のヒロくんは」
その姿を覗き見た時の事を思い出したのか、顔を赤らめてエルダとメルダが言った。
「ヒロヤがそんな力を持っているとしても、今、その姿での強さはヒロヤ自身が努力して鍛え上げた結果だ。誇っていい」
「師匠の事は以前聞いたッスけど……まさかカズミ姐さんも……とは驚いたッス」
アスカは腕を組んで頷き、ゴージュは「大人のカズミ姐さん……きっと綺麗ッスよね……」と洩らして、アスカから頭を叩かれていた。
「ウチは……その……大人のアンタに……アレや、た……助けてもらったしな!」
モジモジと話し出したシモーネが、俺を真剣な瞳で見つめる。
「わたしもヒロヤさんとカズミさんの心が大人と聞いて、スっと腑に落ちました。これからもよろしくお願いしますね」
「スーちゃんにはよくわからないな……でも」
「うん。ヒロヤ様もカズミ様も大好きなの!」
「ウーちゃんもです~」
ハンナさん、ウルフメイド達が笑顔を向けてくれた。
「今まで黙ってて……ごめん」
「みんな……ありがとね」
カズミが泣き出したので、慌ててハンカチを渡す。
「良かったな坊や、そしてカズミ嬢ちゃん。いい仲間に恵まれたねぇ。──こりゃアズラデリウス様も先が短そうだわ」
「ドール、そんな事言っちゃって良いの?」
「良いんだよ。アタシもそろそろお払い箱だしね。アズラデリウス様、最近はソラとかいうもう一人の魔人にご執心でさ」
「ハハッ! オットーのやつ、ダンジョン主にソラの事を寝取られやがったのか!」
ドールのぼやきを聞いて、リズが大笑いする。
「だから余計に、ヒロヤさんの傍にいる女に執着するんでしょうね。みっともない男です」
ふふふっとドロシーも笑う。
「オットーの腕斬ったん……ミュラー騎士やったか? あん時、腕や無おて、オットーのちんぽ斬ったったら良かったんや。二度と女に悪さ出来へんようにな!」
なかなかにお下品な事を言うシモーネだったが、みんな激しく同意する様にウンウンと頷いた。
「こんな俺とカズミだけど……まだ仲間で良いのかな?」
「良いも何も、あなた達が中心なんですから」
俺の質問に、ギーゼがそう言い切る。
「そうそう。ヒロヤとカズミより、もっと殊勝な態度をとった方がいいヤツも居るしな」
「なんやリズ、それウチの事か?」
「お、分かったのか?」
「ウチはこのクランの客人やぞ? もっと扱い良くせぇや」
「ん? 別に追い出してもいいんだぞ?」
「嫌や! ウチの事を惚れさせたヒロヤに責任取ってもらうんや! それまでは──いや、それからあともここを出ていかへんからな!」
「シモーネ……それもう客人じゃないよね」
リズとシモーネのこんなやり取りも日常になっていくんだろうな……と思いながら軽くツッコんだ。
そんなやり取りを見て笑いに包まれる食堂。
(俺、ほんとみんなと出逢えて良かったよ)
そんな風に思いながら俺も笑った。
◆
「さて、美味い朝飯もご馳走になったし……アタシも帰るかね」
ドールが席を立つ。
「ダンジョンに帰っちゃうの?」
カズミが声を掛ける。
「アタシは『あっち側』のモンだしな」
「もうここに居ればいいよ! あたし、ドールと戦うのいやだよ……」
涙を浮かべるマルティナ。
「アンタにそう言われると……後ろ髪ひかれちまうね……」
そんなマルティナに微笑みかけるドール。
「まぁ向こうに戻っても、アタシはアンタ達と戦うつもりはないからさ。最後までご奉公するのが仁義ってやつかなぁ……ってな。──アンタ達がアズラデリウス様を倒したら……その時は泣いて許しを乞うから、助けてくれると有難いね」
そう言って、玄関に向かう。
「この服、気に入っちゃったから貰っとくよ」
「また遊びに来なよ。歓迎するからさ」
「歓迎って……アタシは妖魔──女淫魔だよ?」
俺を振り返って苦笑いするドールに、みんな微笑んで頷いていた。
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