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138話「お祝い」
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「……七歳でこの様な素晴らしい屋敷を手に入れる……ヒロヤくんは、まさに若い冒険者達の手本であり目標だとわたしは思う訳です……彼らや他の上級冒険者達の活躍により『小鬼の森』も以前の落ち着きを取り戻しつつあります。このままダンジョン攻略まで突き進んでほしい。そのように祈りつつ、挨拶にかえさせていただきたいと思います」
俺達は挨拶とか苦手だから、ギルドマスターが代表挨拶をしてくれた。でも、俺一人でこの屋敷手に入れたわけじゃ無いんだけどな。
俺の両親(コウイチはクエスト中)、カズミの両親、レナの両親が談笑中に、
「ここでヒロヤとカズミちゃんの婚約発表でもしちゃおっか!」
と言った母さんの台詞には流石に焦った。まだ早いし。
アルダ達ドワーフ三姉妹とミヨリは食事もそこそこに、大浴場を堪能している。
あと、俺はようやくアレスの奥さんを紹介してもらった。大人しそうに見える美人さんだけど、会話のいたるところで「アレスの手綱を取ってる感」がすごかった。……尻に敷かれてるんだろうな。
マルティナが大浴場を見せるために、アレスの奥さんのレンさんとロアナの手を引いて行ったあと、アレスがポツリと呟いた。
「しかし惜しい事したな……リズが『一夫多妻』容認する様な女なんだったら、俺が手を出しときゃ良かった……」
「はぁ? 何言ってんのアンタ。アタイは『ヒロヤだから』認めてるだけ! アンタ相手にそんなの認めるわけないだろ? そもそも、アンタにそんな甲斐性ないしな」
「……何気にキツいよねリズ」
まぁ、今ごろそんな事いうアレスがバカなんだけどね。
「でもまぁ、リズはもう俺の女なんだから指一本でも触れようもんなら、たとえアレスでも……斬るよ?」
最大限の剣気をアレスにぶつける。
「じょ! 冗談だよ! さ……さて、レンが風呂から帰ってきたら……俺達もお暇しようかな」
そう言ってそそくさと俺達から離れていく。
余計な一言さえなけりゃいい男なんだけどなアレスも。まぁ、所帯持ったし落ち着いてくれりゃいいけど。
「ヒロヤぁ♡ その独占欲が堪んないよ♡」
俺の腕を取り、頬ずりするリズ。
ドロシーとレナは、俺やカズミ、レナの親たちの会話に入って談笑している。
カズミはサーシャさんとソファーで何やら話している。
俺とリズがイチャイチャしているところへ、ギルドマスターが近づいてきた。
「ちょうどいいや。……どっか静かに話せる所ないか?」
◆
「クラン?」
二階のオープンスペースでギルドマスターから聞き慣れない言葉を聞いた。
「あぁ。お前らが今回の『護衛任務』中に、若い冒険者連中を助けてくれた話は聞いた。ガルムが面倒みてるノリスとロッタ、それにカリンとギーゼラ。そういった連中を面倒みてやって欲しいんだよ」
「それでクランを立ち上げろ。と?」
リズがソファーにもたれ掛かり腕を組む。
「ごめん。まずクランってのは何?」
俺は右手を上げて質問する。
「クランってのは、いわゆる冒険者グループの事だ。パーティーってのは依頼を受け、それを遂行する冒険者グループなんだが、クランってのはもう一つ大きな冒険者グループだと思ってくれ。依頼を受けた際、クラン内で選出した冒険者でパーティーを組ませて依頼に向かわせる。そんな集団だ」
ギルマスが説明してくれる。
「リズとヒロヤんところのパーティーはランクBが揃っている。お前ら高ランクメンバーに若いやつらの面倒を見てやって欲しいんだ」
「確かに……パーティーとしてはもうメンバーがいっぱいだからな。新しく加入させる余地はないね……」
難しい顔をするリズ。
「だからな……依頼に応じて、お前ら高ランクメンバーと若い奴らが組んでやって欲しいんだよ。もちろんダンジョン制覇が優先すべき第一の仕事なんだけどな。若手の育成ってのも、この村の重要な仕事なんだよ」
ギルマスが拝むように頼み込んでくる。
「まぁ……取り敢えず考えとくよ。みんなに相談した都合だな」
リズがソファーから立ち上がる。
「まぁなるべく前向きで考えてくれ。ヒロヤの剣士としての強さもそうなんだが、俺はリズのリーダーシップってのを買ってんだ。おめぇならクランを纏められるってな」
「……買い被りすぎだよ」
リズは笑いながら階段を降りていった。
「……どう思う?」
残った俺に問うギルマス。
「リズのリーダーシップの評価は間違いないと思う。ただその『クラン』ってやつを立ち上げてメンバー募集したとして……くだらないやつらが入ってくるのが嫌だってのもある。ウチのメンバー見てみればわかるでしょ? 男なら誰だってメンバーになりたいと思うさ」
俺の言葉に、一瞬キョトンとした後、大声で笑うギルマス。
「ハハハハハッ! 確かにそうだ! いや悪い。思わず、な。オレが現役だったら確かに入りてぇわ」
ひとしきり笑ったあと、ギルマスが言う。
「お前たちのお眼鏡に適ったやつでいいんだよ加入させるメンバーは。別に募集なんてする必要はねぇよ。まぁ、お前も考えといてくれ」
そう言ってギルマスも一階へと降りていった。
◆
パーティーも終わり、今夜屋敷に泊まるドワーフ三姉妹、ロアナ、アイザック、ミヨリ、を残してみんな帰ったあと、リズが『クラン』の件をみんなに話しだした。
「あぁ、俺達も今は初級冒険者達の指導って感じで任務受けてるよ」
アイザックが話す。
「俺とロアナとマーティーも、今は初級冒険者三人と組んで依頼を受けてるしな」
「そうそう。グイドとアレスも若い子達を指導する感じで依頼を受けてるわ」
ロアナがアイザックの話を継いだ。
「なるほど。そういう育成をアタイ達に効率よくやって欲しいってのがギルドの狙いなんだね?」
リズがミヨリを見る。
「そうみたい。こないだもギーゼラとカリンが、闇依頼受けた冒険者に襲われそうになったって事もあったし。初級冒険者、それも女の子を狙うそういった犯罪行為が増えてくる予感があるのよね」
「かといって、パーティーメンバーとして面倒みるには飽和状態だもんねウチは」
ミヨリの説明を聞いたカズミが、ドワーフ三姉妹をジト目で見る。
「「「アハハハハ……」」」
「……確かになし崩し的にメンバーに加わってる感あるよねアルダちゃん達は」
マルティナも三姉妹をジト目で見ている。
「アルダさん達は、本業の鍛冶師を疎かにしなければ問題ないと思いますけど」
クスリと笑うドロシー。
「『育成』って事を考えると、確かにクランを立ち上げるのも悪くないわね。リズはクランを纏める能力あると思うよれなは」
「実際、俺達に冒険者のイロハを教えてくれたのはリズだしね」
「アタイの事はいいんだよ。ってか、今のメンバーの中におかしなやつが入るって事に拒否感があってな……」
リズが頭を掻く。
「いや、ギルマスは俺達が認めたやつだけでいい。って言ってたよ。これから冒険していく中で、本当に面倒みてやりたい。ってのが居たらでいいんじゃない?」
「だね! 例えば、ガルムが連れてたノリスとロッタみたいに『早くランクを上げて家族をラツィア村に移住させたい』って目標持ってる子達とか」
「ギーゼラさんとカリンさんも女二人のパーティーで心配ですしね」
マルティナとドロシーが手を叩く。
「護衛任務の道中で助けた冒険者達だね。私も一度会ってみたい」
カズミとレナはまだ会ってなかったしな。
◆
そんな感じで話をしていたら、ハンナさんとスノーウルフ達がお茶を持ってきてくれた。
「片付けも終わりましたし、お風呂頂きますね」
「あ、ハンナさんありがとう! 今日はお疲れ様」
「いえ、スーちゃん達がテキパキ働いてくれて、とても楽でしたよ」
「「「えっへん!」」」
「みんなお疲れ様。ゆっくりお風呂入っておいで」
「ヒロヤ様は?」
「一緒にはいりたいの!」
「身体洗ってあげるよ!」
「いや、俺はもう入ったからさ……」
「「「えー」」」
明らかに落ち込んだ風に三人はハンナさんについてお風呂に向かった。
「あの娘達三人、スノーウルフなんだって?」
アイザックが興味津々で聞く。
「うん。ある群れのボスに預けられてね」
「それが理由なのかな?領主様から『小鬼の森』の中にいるスノーウルフは狩猟禁止のお達しがでたんだよ」
「村に害を与える群れ以外は狩っちゃだめなんだって」
アイザックとロアナによると、小鬼の森に居るスノーウルフの群れは、向こうから襲ってくる事は無くなったらしい。戦うと厄介な相手だったので、それは助かっているとか。
「人化した姿を見ると……そりゃ狩れなくなっちゃうよね」
「だってあの娘達、可愛いしね♡」
ロアナとミヨリが頷きあう。
「んじゃ、そろそろ寝るか」
俺はソファーから立ち上がり、食堂の扉へと向かう。
「アイザックとロアナは三階の円筒部屋使えばいいよ。あそこなら広いし」
「あたしが案内するね!」
マルティナが二人を連れて階段へと向かう。
「激しく声上げても大丈夫だからな♡」
リズがニヤニヤと二人を見送る。
「バカッ!」
ロアナはそう言い返すも、アイザックの顔は真っ赤だ。
「べーっ!」と舌を出したロアナはアイザックの手を引いて、マルティナの後を追った。
「……ヤるのかな?」
「……ヤるでしょうね」
「……ヤっちゃうんだ」
カズミ、ドロシー、レナがニヤリと笑い、アルダ、エルダ、メルダは真っ赤な顔でロアナ達を見送っていた。
「……ヤる相手がいるんだもんな……いいな……」
ボソリと呟いたミヨリ。
なんかガールズトークが始まりそうな感じがしたので、俺は自分の部屋に退散した。
俺達は挨拶とか苦手だから、ギルドマスターが代表挨拶をしてくれた。でも、俺一人でこの屋敷手に入れたわけじゃ無いんだけどな。
俺の両親(コウイチはクエスト中)、カズミの両親、レナの両親が談笑中に、
「ここでヒロヤとカズミちゃんの婚約発表でもしちゃおっか!」
と言った母さんの台詞には流石に焦った。まだ早いし。
アルダ達ドワーフ三姉妹とミヨリは食事もそこそこに、大浴場を堪能している。
あと、俺はようやくアレスの奥さんを紹介してもらった。大人しそうに見える美人さんだけど、会話のいたるところで「アレスの手綱を取ってる感」がすごかった。……尻に敷かれてるんだろうな。
マルティナが大浴場を見せるために、アレスの奥さんのレンさんとロアナの手を引いて行ったあと、アレスがポツリと呟いた。
「しかし惜しい事したな……リズが『一夫多妻』容認する様な女なんだったら、俺が手を出しときゃ良かった……」
「はぁ? 何言ってんのアンタ。アタイは『ヒロヤだから』認めてるだけ! アンタ相手にそんなの認めるわけないだろ? そもそも、アンタにそんな甲斐性ないしな」
「……何気にキツいよねリズ」
まぁ、今ごろそんな事いうアレスがバカなんだけどね。
「でもまぁ、リズはもう俺の女なんだから指一本でも触れようもんなら、たとえアレスでも……斬るよ?」
最大限の剣気をアレスにぶつける。
「じょ! 冗談だよ! さ……さて、レンが風呂から帰ってきたら……俺達もお暇しようかな」
そう言ってそそくさと俺達から離れていく。
余計な一言さえなけりゃいい男なんだけどなアレスも。まぁ、所帯持ったし落ち着いてくれりゃいいけど。
「ヒロヤぁ♡ その独占欲が堪んないよ♡」
俺の腕を取り、頬ずりするリズ。
ドロシーとレナは、俺やカズミ、レナの親たちの会話に入って談笑している。
カズミはサーシャさんとソファーで何やら話している。
俺とリズがイチャイチャしているところへ、ギルドマスターが近づいてきた。
「ちょうどいいや。……どっか静かに話せる所ないか?」
◆
「クラン?」
二階のオープンスペースでギルドマスターから聞き慣れない言葉を聞いた。
「あぁ。お前らが今回の『護衛任務』中に、若い冒険者連中を助けてくれた話は聞いた。ガルムが面倒みてるノリスとロッタ、それにカリンとギーゼラ。そういった連中を面倒みてやって欲しいんだよ」
「それでクランを立ち上げろ。と?」
リズがソファーにもたれ掛かり腕を組む。
「ごめん。まずクランってのは何?」
俺は右手を上げて質問する。
「クランってのは、いわゆる冒険者グループの事だ。パーティーってのは依頼を受け、それを遂行する冒険者グループなんだが、クランってのはもう一つ大きな冒険者グループだと思ってくれ。依頼を受けた際、クラン内で選出した冒険者でパーティーを組ませて依頼に向かわせる。そんな集団だ」
ギルマスが説明してくれる。
「リズとヒロヤんところのパーティーはランクBが揃っている。お前ら高ランクメンバーに若いやつらの面倒を見てやって欲しいんだ」
「確かに……パーティーとしてはもうメンバーがいっぱいだからな。新しく加入させる余地はないね……」
難しい顔をするリズ。
「だからな……依頼に応じて、お前ら高ランクメンバーと若い奴らが組んでやって欲しいんだよ。もちろんダンジョン制覇が優先すべき第一の仕事なんだけどな。若手の育成ってのも、この村の重要な仕事なんだよ」
ギルマスが拝むように頼み込んでくる。
「まぁ……取り敢えず考えとくよ。みんなに相談した都合だな」
リズがソファーから立ち上がる。
「まぁなるべく前向きで考えてくれ。ヒロヤの剣士としての強さもそうなんだが、俺はリズのリーダーシップってのを買ってんだ。おめぇならクランを纏められるってな」
「……買い被りすぎだよ」
リズは笑いながら階段を降りていった。
「……どう思う?」
残った俺に問うギルマス。
「リズのリーダーシップの評価は間違いないと思う。ただその『クラン』ってやつを立ち上げてメンバー募集したとして……くだらないやつらが入ってくるのが嫌だってのもある。ウチのメンバー見てみればわかるでしょ? 男なら誰だってメンバーになりたいと思うさ」
俺の言葉に、一瞬キョトンとした後、大声で笑うギルマス。
「ハハハハハッ! 確かにそうだ! いや悪い。思わず、な。オレが現役だったら確かに入りてぇわ」
ひとしきり笑ったあと、ギルマスが言う。
「お前たちのお眼鏡に適ったやつでいいんだよ加入させるメンバーは。別に募集なんてする必要はねぇよ。まぁ、お前も考えといてくれ」
そう言ってギルマスも一階へと降りていった。
◆
パーティーも終わり、今夜屋敷に泊まるドワーフ三姉妹、ロアナ、アイザック、ミヨリ、を残してみんな帰ったあと、リズが『クラン』の件をみんなに話しだした。
「あぁ、俺達も今は初級冒険者達の指導って感じで任務受けてるよ」
アイザックが話す。
「俺とロアナとマーティーも、今は初級冒険者三人と組んで依頼を受けてるしな」
「そうそう。グイドとアレスも若い子達を指導する感じで依頼を受けてるわ」
ロアナがアイザックの話を継いだ。
「なるほど。そういう育成をアタイ達に効率よくやって欲しいってのがギルドの狙いなんだね?」
リズがミヨリを見る。
「そうみたい。こないだもギーゼラとカリンが、闇依頼受けた冒険者に襲われそうになったって事もあったし。初級冒険者、それも女の子を狙うそういった犯罪行為が増えてくる予感があるのよね」
「かといって、パーティーメンバーとして面倒みるには飽和状態だもんねウチは」
ミヨリの説明を聞いたカズミが、ドワーフ三姉妹をジト目で見る。
「「「アハハハハ……」」」
「……確かになし崩し的にメンバーに加わってる感あるよねアルダちゃん達は」
マルティナも三姉妹をジト目で見ている。
「アルダさん達は、本業の鍛冶師を疎かにしなければ問題ないと思いますけど」
クスリと笑うドロシー。
「『育成』って事を考えると、確かにクランを立ち上げるのも悪くないわね。リズはクランを纏める能力あると思うよれなは」
「実際、俺達に冒険者のイロハを教えてくれたのはリズだしね」
「アタイの事はいいんだよ。ってか、今のメンバーの中におかしなやつが入るって事に拒否感があってな……」
リズが頭を掻く。
「いや、ギルマスは俺達が認めたやつだけでいい。って言ってたよ。これから冒険していく中で、本当に面倒みてやりたい。ってのが居たらでいいんじゃない?」
「だね! 例えば、ガルムが連れてたノリスとロッタみたいに『早くランクを上げて家族をラツィア村に移住させたい』って目標持ってる子達とか」
「ギーゼラさんとカリンさんも女二人のパーティーで心配ですしね」
マルティナとドロシーが手を叩く。
「護衛任務の道中で助けた冒険者達だね。私も一度会ってみたい」
カズミとレナはまだ会ってなかったしな。
◆
そんな感じで話をしていたら、ハンナさんとスノーウルフ達がお茶を持ってきてくれた。
「片付けも終わりましたし、お風呂頂きますね」
「あ、ハンナさんありがとう! 今日はお疲れ様」
「いえ、スーちゃん達がテキパキ働いてくれて、とても楽でしたよ」
「「「えっへん!」」」
「みんなお疲れ様。ゆっくりお風呂入っておいで」
「ヒロヤ様は?」
「一緒にはいりたいの!」
「身体洗ってあげるよ!」
「いや、俺はもう入ったからさ……」
「「「えー」」」
明らかに落ち込んだ風に三人はハンナさんについてお風呂に向かった。
「あの娘達三人、スノーウルフなんだって?」
アイザックが興味津々で聞く。
「うん。ある群れのボスに預けられてね」
「それが理由なのかな?領主様から『小鬼の森』の中にいるスノーウルフは狩猟禁止のお達しがでたんだよ」
「村に害を与える群れ以外は狩っちゃだめなんだって」
アイザックとロアナによると、小鬼の森に居るスノーウルフの群れは、向こうから襲ってくる事は無くなったらしい。戦うと厄介な相手だったので、それは助かっているとか。
「人化した姿を見ると……そりゃ狩れなくなっちゃうよね」
「だってあの娘達、可愛いしね♡」
ロアナとミヨリが頷きあう。
「んじゃ、そろそろ寝るか」
俺はソファーから立ち上がり、食堂の扉へと向かう。
「アイザックとロアナは三階の円筒部屋使えばいいよ。あそこなら広いし」
「あたしが案内するね!」
マルティナが二人を連れて階段へと向かう。
「激しく声上げても大丈夫だからな♡」
リズがニヤニヤと二人を見送る。
「バカッ!」
ロアナはそう言い返すも、アイザックの顔は真っ赤だ。
「べーっ!」と舌を出したロアナはアイザックの手を引いて、マルティナの後を追った。
「……ヤるのかな?」
「……ヤるでしょうね」
「……ヤっちゃうんだ」
カズミ、ドロシー、レナがニヤリと笑い、アルダ、エルダ、メルダは真っ赤な顔でロアナ達を見送っていた。
「……ヤる相手がいるんだもんな……いいな……」
ボソリと呟いたミヨリ。
なんかガールズトークが始まりそうな感じがしたので、俺は自分の部屋に退散した。
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