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104話「セーフティーゾーン」★

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避難部屋セーフティーゾーン?」
「うん……どんなダンジョンにも……何階層かに一部屋ある……んだ……」

 答えるマルティナの息が少し荒い。怪我とかは無いらしいけど、少し顔を見ると熱っぽいように見える。

「さっきのドールとかいう女淫魔サッキュバスも教えてくれてたけど、この階層にあるんだね」
「うん……この階層は……以前のダンジョンと少し構造が……変わってる……みたい……」

 壁に手をついてゆっくりと歩くマルティナ。

「教えてもらったから……もう……地図は頭に入った……行こう……」
「肩貸すよ。ほら」

 マルティナの隣に並んで、肩を貸して身体を支える。

「ヒロヤ兄ちゃん──背……伸びた……ね……」
「七歳になったからね」

 にっこり笑うマルティナを連れて、回廊を進んでいった。



「自分の身体を差し出してでも、アンタを守ろうとしたんだよ。……優しくしてやんな」

 別れ際にドールが耳元で言ってたっけ。

「しばらくマルティナには頭上がんないな……」
「?」

 マルティナが首を傾げて俺の顔を覗き込む。

「いや、なんでもない。守ってくれてありがと」
「い、いつもヒロヤ兄ちゃんに……た、助けてもらって……ばっかり……だから……」

 恥ずかしそうに顔を背けるマルティナ。

「あ……そこ。そこの十字路を……左に曲がった……先……」
「うん」
「周囲に……モンスターの……気配は……ない……よ」
「よし。じゃあ急ごうか」

 俺はマルティナを背中におぶった。

「きゃっ」
「走るよ?」

 うおっ!この背中に当たる殺人的な弾力。走り出すと、ぷにゅんぷにゅんと背中を刺激する。

(相変わらず『徳の高い』俺の背中よ……)

「あたし……重いから……」
「そんなことないよ。『身体強化フィジカルブースト』使わなくても全然平気だし」

 ていうか、マルティナの柔らかさは逆に力が出るよ。

「ここだよね?」

 重そうな石の扉で通路は行き止まりになっていた。

「……うん」
「罠とか……無いよね?」
「どんなダンジョン主も……『迷宮核ダンジョン・コア』の……基本仕様には……細工できない……」
「わかった。開けるよ」

迷宮核ダンジョン・コア』とか『基本仕様』とかよく分からないけど、大丈夫なんだろう。そういう所を後で聞かせてもらわなきゃ。
 重そうだけど、手で押すと軽く開く扉。中はそこそこの空間になっていて、一応簡素なベッドもある。

「なるほど『避難部屋セーフティーゾーン』ね」

 部屋の中は、回廊や他の部屋よりも暖かい。隅に目をやると、トイレや洗面も付いてある。

「扉を……閉めると……モンスターは……入ってこれない……」

 扉を閉め、かなりつらそうにしているマルティナを、とにかくベッドに横たわらせる。

「ヒロヤ兄ちゃん……鎧……苦しい……」
「待ってて。すぐ脱がせてあげるよ」

 革鎧の各パーツを外してやり、かなり身体を締め付ける造りになっているアンダーウェアも脱がせてあげた。
 流石に下着だけは寒そうなので、備え付けてあった毛布を掛けて、中に革鎧の胴部の内側に取り付けてあった『火炎石カイロ』を毛布の中に入れてやる。

「大丈夫?寒くない?」
「寒くはないよ……でも……身体の芯が……熱いんだ……」
「俺が寝てる間に、なんかされた?」
女淫魔サッキュバス……ドールに……息……吹き掛けられた……多分……催淫術……」
「!」

 それでずっと具合悪そうなのか。

「……ずっと……我慢……してる……」
「でも、すごくつらそうだ」
「あたしの……汚れた身体で……ヒロヤ兄ちゃん……求めちゃ……だめ……」
「汚れてなんかないって」
「少し……離れてて……くれれ……ば……自分で……なんと……か……」

 真っ赤な顔を背けて、毛布に潜り込むマルティナ。

「は……恥ずかしい……から……あっちに……あ♡」

 俺に背中を向け、毛布の中でゴソゴソと動き出す。そんなマルティナを見ながら、俺は革鎧を脱ぐ。

「おんぶされて……ヒロヤ兄ちゃんと密着……して……から……もう……堪えるの……む……り……あ……あ……あっちに……行ってて……ヒロヤ兄ちゃん……ん♡」

 アンダーウェアも脱いで、ベッドに入ってマルティナを背中から抱き締める。

「あ♡だ……だめだよ……ヒロヤ兄ちゃん……」
「言ったよね。俺……『あの事を上書きしてやる』って」
「で……でも……っ♡」

 ブラに包まれたマルティナの爆乳を、ふわりと包むように持ち上げる。

「マルティナは、俺の事……嫌いなのか?」
「そんな訳ない!……ズルいよ……」
「俺、マルティナの事大好きだよ」
「っん♡」

 後ろから、マルティナの頬に手を添えて振り向かせる。

「いや……見られたくない……」

 そう言うマルティナの顔は、既に蕩けきっていて、吐息も荒く、口も半開きになっていた。恐らく秘所を触っているのだろう。毛布の中からクチュクチュと水音も聞こえる。ただ──その瞳の奥には『怯え』が見える。

「怖い?」
「……正直……思い……だし……ちゃう……」

 マルティナにとっては『つらいだけ』『痛いだけ』『気持ち悪いだけ』だろう。セックスですらない、ただの『暴力』だったから。

「キスしたい」

 俺はマルティナの耳元で甘えてみる。

「うん……きす……あたしも……した……い……」

 そのまま、振り向かせたマルティナの唇に、俺の唇を重ねる。

「んっ♡んんんんんんっ♡んはぁ♡ヒロヤ兄ちゃんとの……キス……好き……♡」
「俺も、マルティナのプックリとした唇……大好きだ」

 下唇を啄むように吸う。マルティナの唇はそのふっくら感が極上だ。

「あっ♡」

 舌で、その極上の唇を軽く触れる程度に舐める。

「ふわぁっ♡」

 頬に添えていた手で、マルティナの耳にサワッと触れる。

「ひろやにいひゃんっ!むちゅっ♡」

 堪らず、マルティナが唇に吸い付いてきた。舌を差し入れ、激しく俺の咥内を弄る。

「んちゅ♡くちゅ♡れろ……れろ……きしゅ……もっと♡むちゅ♡んふぅ♡」

 夢中で舌を動かすマルティナ。俺の舌に触れたので、こちらから激しく絡ませる。

「ふぉ♡ふぁっ♡ふぁぁっ♡」

 キスを交わしながら、マルティナの肩を掴んで、仰向けにする。

「いや……恥ずかしい……」

 そう言いながらも、マルティナのアソコを弄る手は止まらない。グチュグチュと水音も激しくなってくる。

「だめ……止まらないよぉ……」
「手伝うよ」

 俺はマルティナのブラを上にずらし、その大きな乳房を露わにした。
 なるべくマルティナの自慰行為の邪魔をしないように、横に寄り添って乳房を大きく揉んでいく。

「あぁ……だめだよ……ヒロヤ兄ちゃん……触っちゃ……だめ……ヒロヤ兄ちゃんが……汚れちゃうよ……」

 大きな乳房の頂点には、乳輪の真ん中で恥ずかしがって隠れる乳首。
 舌先で穿るように舐める。

「ひゃぁ!だめだめ!汚れちゃう!あたしのヒロヤ兄ちゃんが汚れちゃう!」

 ……なんかマルティナ、かなり拗らせちゃったね……

「俺のこれも……汚れてるかな?」

 自慰を続けるマルティナの片手を取り、俺のペニスへと導く。

「あっ♡……かたい……おっきい……」

 マルティナの手が、恐る恐る俺のペニスを握る。

「どう?汚いかな?」
「汚くない!ヒロヤ兄ちゃんのアレは、汚くなんかない!」

 ゆっくりとペニスを扱きだすマルティナ。

「熱い……びくびくしてる……」

(もうひと押しなんだよな……ちょっとキツい事言ってみるか……)

「汚くないなら……マルティナのアソコに挿れたい」
「だめぇ!ヒロヤ兄ちゃんのコレが……汚れちゃうからぁ!」

 マルティナが首をブンブンと振る。

「違うよ。マルティナのアソコを作り変えるんだよ……」
「作り……ん♡……変える……?」
「俺の大切なマルティナのアソコに、最後に入ったのが……ゴブリンのモノなんて我慢できないよ」
「ふぅんっ♡いわないで!いわないでぇ!」
「だから……俺専用のおまんこに……作り変えさせてよ……」

 耳元で囁き続ける。意識して息が吹き掛かるように。

「はふんっ♡せん……よう……ヒロヤ兄ちゃん……せんよう……んんっ♡」

 マルティナの身体に力が入りだした。

「そう……俺だけの。マルティナの身体全部……俺専用に」

 プックリと乳首が乳輪の穴から顔を出した。硬くなったそれを少し強めに摘みながら、もう一方の乳首も指で穿る。

「あぁぁぁぁぁっ♡ヒロヤ兄ちゃん……だけの……あたし……あたしの……からだ……ぜん……ぶ……ひゃぁぁぁぁっ♡」

 そして、今や両方とも顔を出した硬い乳首を摘んで引っ張る。

「あ♡……なに……これ……なんか……くるっ♡」

 ジュボジュボと、恐らく指で秘穴を弄る音が激しくなり、俺のペニスを扱く手も、強く激しくなる。

「うん。イキそうなんだね。いいよ、もっと気持ちよくなろう」

 激しく乳首に吸い付いた。少し大きめで硬く尖ったそれを舌で転がし、軽く歯を立てる。

「ひぃぃっ♡だめ!それ……だめぇ♡」
「イッたら……マルティナがイッたら……次は俺がマルティナを俺のものにするよ」
「いや♡いがないっ♡いっちゃらめら♡あたしいっちゃらめっ♡」

 そう言いながらも、どんどん淫音と手の動きが早くなる。

「……そんなに嫌?そんなにキライ?」
「ヒロヤ兄ちゃん♡しゅき♡ずっと……あの時から♡だいしゅき♡しゅき♡しゅき♡しゅき♡だから♡汚れて♡欲しくない♡」
「俺のものになってよ。俺だけのマルティナに……なって」
「あ……イクっ♡だめ♡でも♡イク♡イクイクイクイクイクッ♡イッちゃう♡ヒロヤ兄ちゃんの♡女に♡されちゃう♡なっちゃう♡なる♡なりましゅ♡なりたい!なりたいよぉ!して♡シテ♡してしてしてシテシテシテ♡大好きな……ヒロヤ兄ちゃんの♡ものに♡してぇぇぇぇぇぇぇぇ♡」

 マルティナの身体が弓なりに仰け反り、口元はぱくぱくと空気を求めるように動く。
 そのまま痙攣したように小刻みに震えるマルティナ。俺はその唇にそっとキスを落とした。

「イッたね。約束通り、次はマルティナを俺のものにするからね。俺専用の身体にするから」
「うん……して……ヒロヤ兄ちゃんのものに。ヒロヤ兄ちゃん専用の身体に……」

 蕩けた顔で……その瞳には涙を浮かべながら、マルティナは俺を見つめ返した。
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