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59話「ラツィア村へ」
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散歩に出ていたらしいカズミとマルティナも帰ってきて、さぁ寝ようかというタイミングで部屋に客が現れた。エルベハルトとメイド姿の凄い美人。
「ボクは明日の出立式に参加出来ないから、今夜のうちに挨拶に来たんだ」
居間のソファーに腰掛け、カズミの煎れたお茶をひとくち飲むエルベハルト。
「後ろの方は?」
レナがエルベハルトの腰掛けるソファーの後ろに立つ女性を指して聞く。
「あぁ……ボクの身の回りの世話をしてくれているメイド──いや、違うな」
ティーカップをテーブルの上に置き、後ろを向いて女性に目配せするエルベハルト。
「バルバラと申します」
優雅に一礼する女性。エルベハルトに手招きされ、ソファーの隣に腰掛ける。
「ボクの……その……恋人だ」
「「「「!」」」」
「凄い美人!」
「エルベハルト卿にはもったいねぇな!」
「大臣のどこが良かったの?あたし知りたい!」
カズミ、リズ、マルティナが騒がしい。
ただ、レナだけは惚けた顔。恋愛オタクめ。
「……ヴァンは素敵な男性です。私だけの……勇者様ですから……」
白い肌を真っ赤に染めてバルバラが俯く。可愛いじゃないですか。
「「「「ヴァンだって!」」」」
ウチの四姉妹(仮)のテンションが凄い。こっちが恥ずかしくなる。このままガールズトークになだれ込みそうな勢いである。
「エルベハルト卿、なんで守備隊遠征の事、前もって伝えてくれなかったんですか?」
取り敢えず俺が話の軌道修正を試みる。エルベハルトも「助かった」という表情で話に乗ってきた。
「あれ?言ってなかったっけ?」
「聞いてないです。そもそもこんなに早くトルドさんが装備の完成させてくれた事に驚いてますよ」
「まぁ、トルドは仕事早いからね。息子も孫たちも優秀だし」
「アタイ……私達、慌てて村に帰る準備しましたよ。まぁ、おかげで来る時よりかなり安全に帰れそうですが」
まずリズがこっちに帰ってきてくれた。みんなも早く(恋愛脳から)帰ってこーい!
「かなりの大所帯だからね。城塞都市ムンドへの交代部隊総勢100名。士官達には家族の同行も認めたから関係者含めるとそれ以上。あとはラツィア村で店を出す者も数名。そして……娼館の女達がざっと15名」
「娼館の女の人達も村に?」
リズが少し驚く。
「驚く事じゃないさ。軍隊の若い男達には必要な人達だよ?それはシンジも了承済みだ。バーの経営も兼ねてるからね」
「あぁ、確かにこれだけの兵隊さんが飲みに行けるような店は村に無いね」
納得顔のリズ。
「騎兵20、馬車15台の大規模な遠征部隊だ。それに君たちも同行する。シンジからボクへの頼みは、君たちを無事村に送り届ける事で達成されるんだよ」
エルベハルトが満足げに言う。そんな彼を優しく見つめるバルバラ。手はずっとエルベハルトの膝に添えられてる。うーん。恋人同士って感じがしてとても良い。微笑ましくてつい顔が緩んでしまう。
「……あなたがシンジとメグミの子、ヒロヤね?」
ふたりを見ていると、こっちを向いたバルバラと目があった。綺麗な赤い瞳。
「ヴァンの言ったとおりね。雰囲気はシンジに似ているなって思ったけど、笑った顔はメグミそっくりだわ」
そう言って微笑むバルバラ。
「両親を知ってるんですか?」
「ええ。ヴァンと知り合ったのは、まだ彼が魔王討伐前。その時に会って仲良くしてもらってたの」
「……父はともかく、母は迷惑掛けてそうだ……」
ボソッと心の声が漏れてしまう。
「そんな事無いわよ。彼女、とても素敵な娘よ」
ころころと笑うバルバラ。
「帰ったらふたりによろしく伝えておいてね」
そう言ってバルバラが手を差し出す。俺はそっと握手して頭を下げた。
「さて、君たちも朝早いだろうからこれでお暇するよ。本当ならボクもラツィア村に同行したいんだけど、大臣の仕事もそこそこ忙しくてね。ギルド改革もまだ途中だし」
エルベハルトが席を立つ。バルバラに手を差し出して、ふたりで玄関に向かっていった。
「ほんとうにお世話になりました。この御恩は『ダンジョン制覇』という結果で返したいと思います」
リズと俺達が見送る。
「『無理をするな』と言いたいところだけど、とにかく頑張ってくれ。期待してるよ」
エルベハルトはニッコリ微笑み、バルバラは深く頭を下げて、そして帰っていった。
◆
「素敵なカップル……」
「綺麗な人だったよな」
「大臣、隅に置けない……」
「あのバルバラさん……『ヴァンパイア』ね」
惚けた表情のままレナが言ったひと言にみんな驚いて動きが止まる。
「え?そうなの?魔物?」
俺はレナに聞く。
「ヴァンパイアは『闇の一族』とか『隠れしもの』とか言われてるけど……」
レナが表情を戻した。
「あぁ。でも魔物じゃねぇよ。アタイ達やエルフ、ドワーフと同じ、れっきとした種族だ。最近は数も減ったらしいけどな……だからすごく珍しいんだ」
リズが説明する。この世界ではそうなんだ。
「太陽光に弱くて、定期的に血を摂取しないといけないという厄介な体質を抱えてるし、しかも繁殖力が弱いの」
レナがソファーに座る。
「おとなしい種族だし、他の種族にも友好的よ。ただし、その身体能力は他種族を凌ぐ高さ。特に夜はね」
「でも……ほんと素敵な人だったなぁ……凄く綺麗で」
カズミがうっとりした表情で呟いた。
エルベハルトが『恋人を伴った挨拶』に来た事の余韻も冷めぬまま、とにかく俺達は明日からの旅の為にも早く寝る事にした。もちろん、ここでもベッドをひっつけての雑魚寝である。
美女・美少女達に囲まれて寝る事への抵抗感はもう無い。開き直った。というか、本来とても素敵な事なんだから。
誰かの柔らかな胸に包まれて眠りにつく俺。このボリュームは多分マルティナだ。
その温かさに、すぐ夢の世界へと旅立った。
◆
翌朝、支度を済ませ、騎乗して宿を出発する。
中央広場には、既に遠征部隊や同行する人達で溢れていた。俺達は行軍する部隊の中央、士官の家族たちやラツィア村へ行く一般人、娼館の女性たちの馬車と同じ場所で位置についた。
ゴージュやオットー達は最後方に位置してるらしい。
「「「リズさーん!」」」
振り返ると、ドワーフ三姉妹??
「びっくりさせたくて黙ってたんですけど、私達もラツィア村に行く事になってたんです」
馬上のアルダが笑う。
「祖父にラツィア村での鍛冶の修行を言い渡されちゃって」
「『しっかりヒロヤ達の装備のメンテナンスをするんじゃぞ』って言われてますから!」
エルダとメルダも嬉しそうに笑う。
「じゃあずっと一緒だね!」
俺の後ろでカズミも嬉しそうだ。
「れな達の村にやっと鍛冶屋さんができるのね!」
「あたしもアルダ達が村に居てくれると心強いです!」
「アタイらの装備の手入れも万全だな!」
びっくりしたけど、みんな嬉しそう。
「俺も心強いよ。またよろしくね」
◆
やがて、出発を告げる太鼓の音とともに、先頭が王都の外に向かって動き出したようだ。
暫くして、俺達も後に続く。
「これだけの大部隊だ。多分、村まで十日は掛かるかな」
ゆったりとした速度で馬の歩を進めるリズ。
「まぁ、のんびり行くさ。安全に帰るに越したことは無いからな」
リズはそう言って、俺達を振り返る。
「さぁ!村に帰るよ!」
俺もレナもマルティナもゆっくりと馬の歩を進めた。後にドワーフ三姉妹の騎乗する馬達も続く。
「ようやく帰れるんだね」
俺の背中にしがみついたカズミが言う。
「あぁ、そしてようやく始まるんだ」
俺はしっかりと前を見つめて答える。
「ん……頑張ろうね。何があっても一緒だよ」
俺の腰に回したカズミの腕に力が入る。
「うん。絶対離れないよ」
俺はカズミの腕に手を重ねた。
(ダンジョンを制覇するんだ。そして、村を『始まりの冒険者』達の村に戻すんだ)
そんな決意を胸に、俺は村を目指した。
「ボクは明日の出立式に参加出来ないから、今夜のうちに挨拶に来たんだ」
居間のソファーに腰掛け、カズミの煎れたお茶をひとくち飲むエルベハルト。
「後ろの方は?」
レナがエルベハルトの腰掛けるソファーの後ろに立つ女性を指して聞く。
「あぁ……ボクの身の回りの世話をしてくれているメイド──いや、違うな」
ティーカップをテーブルの上に置き、後ろを向いて女性に目配せするエルベハルト。
「バルバラと申します」
優雅に一礼する女性。エルベハルトに手招きされ、ソファーの隣に腰掛ける。
「ボクの……その……恋人だ」
「「「「!」」」」
「凄い美人!」
「エルベハルト卿にはもったいねぇな!」
「大臣のどこが良かったの?あたし知りたい!」
カズミ、リズ、マルティナが騒がしい。
ただ、レナだけは惚けた顔。恋愛オタクめ。
「……ヴァンは素敵な男性です。私だけの……勇者様ですから……」
白い肌を真っ赤に染めてバルバラが俯く。可愛いじゃないですか。
「「「「ヴァンだって!」」」」
ウチの四姉妹(仮)のテンションが凄い。こっちが恥ずかしくなる。このままガールズトークになだれ込みそうな勢いである。
「エルベハルト卿、なんで守備隊遠征の事、前もって伝えてくれなかったんですか?」
取り敢えず俺が話の軌道修正を試みる。エルベハルトも「助かった」という表情で話に乗ってきた。
「あれ?言ってなかったっけ?」
「聞いてないです。そもそもこんなに早くトルドさんが装備の完成させてくれた事に驚いてますよ」
「まぁ、トルドは仕事早いからね。息子も孫たちも優秀だし」
「アタイ……私達、慌てて村に帰る準備しましたよ。まぁ、おかげで来る時よりかなり安全に帰れそうですが」
まずリズがこっちに帰ってきてくれた。みんなも早く(恋愛脳から)帰ってこーい!
「かなりの大所帯だからね。城塞都市ムンドへの交代部隊総勢100名。士官達には家族の同行も認めたから関係者含めるとそれ以上。あとはラツィア村で店を出す者も数名。そして……娼館の女達がざっと15名」
「娼館の女の人達も村に?」
リズが少し驚く。
「驚く事じゃないさ。軍隊の若い男達には必要な人達だよ?それはシンジも了承済みだ。バーの経営も兼ねてるからね」
「あぁ、確かにこれだけの兵隊さんが飲みに行けるような店は村に無いね」
納得顔のリズ。
「騎兵20、馬車15台の大規模な遠征部隊だ。それに君たちも同行する。シンジからボクへの頼みは、君たちを無事村に送り届ける事で達成されるんだよ」
エルベハルトが満足げに言う。そんな彼を優しく見つめるバルバラ。手はずっとエルベハルトの膝に添えられてる。うーん。恋人同士って感じがしてとても良い。微笑ましくてつい顔が緩んでしまう。
「……あなたがシンジとメグミの子、ヒロヤね?」
ふたりを見ていると、こっちを向いたバルバラと目があった。綺麗な赤い瞳。
「ヴァンの言ったとおりね。雰囲気はシンジに似ているなって思ったけど、笑った顔はメグミそっくりだわ」
そう言って微笑むバルバラ。
「両親を知ってるんですか?」
「ええ。ヴァンと知り合ったのは、まだ彼が魔王討伐前。その時に会って仲良くしてもらってたの」
「……父はともかく、母は迷惑掛けてそうだ……」
ボソッと心の声が漏れてしまう。
「そんな事無いわよ。彼女、とても素敵な娘よ」
ころころと笑うバルバラ。
「帰ったらふたりによろしく伝えておいてね」
そう言ってバルバラが手を差し出す。俺はそっと握手して頭を下げた。
「さて、君たちも朝早いだろうからこれでお暇するよ。本当ならボクもラツィア村に同行したいんだけど、大臣の仕事もそこそこ忙しくてね。ギルド改革もまだ途中だし」
エルベハルトが席を立つ。バルバラに手を差し出して、ふたりで玄関に向かっていった。
「ほんとうにお世話になりました。この御恩は『ダンジョン制覇』という結果で返したいと思います」
リズと俺達が見送る。
「『無理をするな』と言いたいところだけど、とにかく頑張ってくれ。期待してるよ」
エルベハルトはニッコリ微笑み、バルバラは深く頭を下げて、そして帰っていった。
◆
「素敵なカップル……」
「綺麗な人だったよな」
「大臣、隅に置けない……」
「あのバルバラさん……『ヴァンパイア』ね」
惚けた表情のままレナが言ったひと言にみんな驚いて動きが止まる。
「え?そうなの?魔物?」
俺はレナに聞く。
「ヴァンパイアは『闇の一族』とか『隠れしもの』とか言われてるけど……」
レナが表情を戻した。
「あぁ。でも魔物じゃねぇよ。アタイ達やエルフ、ドワーフと同じ、れっきとした種族だ。最近は数も減ったらしいけどな……だからすごく珍しいんだ」
リズが説明する。この世界ではそうなんだ。
「太陽光に弱くて、定期的に血を摂取しないといけないという厄介な体質を抱えてるし、しかも繁殖力が弱いの」
レナがソファーに座る。
「おとなしい種族だし、他の種族にも友好的よ。ただし、その身体能力は他種族を凌ぐ高さ。特に夜はね」
「でも……ほんと素敵な人だったなぁ……凄く綺麗で」
カズミがうっとりした表情で呟いた。
エルベハルトが『恋人を伴った挨拶』に来た事の余韻も冷めぬまま、とにかく俺達は明日からの旅の為にも早く寝る事にした。もちろん、ここでもベッドをひっつけての雑魚寝である。
美女・美少女達に囲まれて寝る事への抵抗感はもう無い。開き直った。というか、本来とても素敵な事なんだから。
誰かの柔らかな胸に包まれて眠りにつく俺。このボリュームは多分マルティナだ。
その温かさに、すぐ夢の世界へと旅立った。
◆
翌朝、支度を済ませ、騎乗して宿を出発する。
中央広場には、既に遠征部隊や同行する人達で溢れていた。俺達は行軍する部隊の中央、士官の家族たちやラツィア村へ行く一般人、娼館の女性たちの馬車と同じ場所で位置についた。
ゴージュやオットー達は最後方に位置してるらしい。
「「「リズさーん!」」」
振り返ると、ドワーフ三姉妹??
「びっくりさせたくて黙ってたんですけど、私達もラツィア村に行く事になってたんです」
馬上のアルダが笑う。
「祖父にラツィア村での鍛冶の修行を言い渡されちゃって」
「『しっかりヒロヤ達の装備のメンテナンスをするんじゃぞ』って言われてますから!」
エルダとメルダも嬉しそうに笑う。
「じゃあずっと一緒だね!」
俺の後ろでカズミも嬉しそうだ。
「れな達の村にやっと鍛冶屋さんができるのね!」
「あたしもアルダ達が村に居てくれると心強いです!」
「アタイらの装備の手入れも万全だな!」
びっくりしたけど、みんな嬉しそう。
「俺も心強いよ。またよろしくね」
◆
やがて、出発を告げる太鼓の音とともに、先頭が王都の外に向かって動き出したようだ。
暫くして、俺達も後に続く。
「これだけの大部隊だ。多分、村まで十日は掛かるかな」
ゆったりとした速度で馬の歩を進めるリズ。
「まぁ、のんびり行くさ。安全に帰るに越したことは無いからな」
リズはそう言って、俺達を振り返る。
「さぁ!村に帰るよ!」
俺もレナもマルティナもゆっくりと馬の歩を進めた。後にドワーフ三姉妹の騎乗する馬達も続く。
「ようやく帰れるんだね」
俺の背中にしがみついたカズミが言う。
「あぁ、そしてようやく始まるんだ」
俺はしっかりと前を見つめて答える。
「ん……頑張ろうね。何があっても一緒だよ」
俺の腰に回したカズミの腕に力が入る。
「うん。絶対離れないよ」
俺はカズミの腕に手を重ねた。
(ダンジョンを制覇するんだ。そして、村を『始まりの冒険者』達の村に戻すんだ)
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