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49話「ヴァンとバルバラ」★(視点・エルベハルト)
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(少し無理しちゃったかな……)
身体が熱っぽく、足元が軽くふらつく。
王城の回廊を歩きながら、なんとか平静を保つように努力する。
(またバルバラに心配かけちゃうな……)
そう考えながら扉に手を掛けた。
◆
「お帰りなさいませ」
王城にある自分の部屋に入ると、メイドのバルバラが待っていた。白い肌にウェーブがかかった長く白い髪、そして美しく輝く赤い瞳。
「起きてたんだ。寝てても良かったんだよ」
まだ陽が傾き出したばかりの夕刻前だというのに、おかしな事を言う僕。でも、これがバルバラと僕の日常なんだ。
「大丈夫でしたか?陽が落ちてからご訪問なさるかと思ってたのですが……」
バルバラが僕の上着を脱がせてくれる。
「とにかくあの子達に早く会いたくてね。我慢できなかったんだよ」
「あまりご無理なさらないでください。で、如何なされますか?」
「そうだね……少しでも仮眠を取る事にするよ。ガウンを」
僕はシャツを脱ぎ、ズボンを降ろす。脱いだ服を纏めて持ち去るバルバラ。
(うん。いい子達だった……)
あの子達との会合を思い出す。
(ヒロヤくんなら『これ』を譲るに相応しい剣士になるはずだ……今は無理だけども……)
僕は胸に手を当てる。
「ヴァン……ガウンです」
「うん」
バルバラにガウンを着せてもらって、ソファーへと向かう。
が、急に目眩を感じて壁に寄りかかる。
「ヴァン!」
「大丈夫だよ。ちょっと目眩がね……」
「ちゃんと馬車で移動しましたか?僅かな距離でも……」
「乗ったよ。あのホテルからトルドの店への距離ですら馬車に乗ったのに」
僕の反論を聞きながら、心配顔で僕を支えるバルバラ。
「すまないね。心配かけちゃって」
そんなバルバラに申し訳なくて謝る。
◆
僕、ヴァンダール・フォン・エルベハルトの事を『ヴァン』と親しみを込めて呼んでくれるのは、かつてのパーティーメンバー達と、このバルバラだけだ。
「ヴァン、ご無理なさらないで下さい。本来の体質と、かけられた呪いに加えて『あの力』を封じられてる身なのですから。昼間の行動は私たちと同じにもっと制限なさるべきです」
「僕はハーフだから、バルバラほど特性は出ないんだけどね……」
キッと睨みつけるバルバラ。
「わかった。もう少し自重する」
そう言ってソファーに腰掛けた。
「で、如何でしたか?」
水差しから、冷えた水をグラスに注いでくれるバルバラ。少し身体が熱っぼいのでちょうどいい。
「いい子達だったよ」
グラスを受け取ってひと息に飲み干す。
「同行のふたりの女の子は『彼らを守り通す』という気概に溢れていたし、治療師ルドルフ殿の娘さんは……とにかく凄い力を持った少女だった」
目を閉じてレナ嬢の姿を瞼に浮かべる。僕をこの世界へと導いてくれた女性。思い浮かべるレナ嬢の姿が大人びていき、やがて『あの時の』美しい女性になる。
(女神様……なのかな……)
「騎士ミュラー殿の娘と、シンジとメグミの息子はどうでした?」
僕の隣に腰掛けるバルバラ。僕が笑顔で話すものだから、自然とバルバラの顔にも笑顔が浮かぶ。
「あの高潔な騎士ミュラー殿の娘らしく、賢くて美しい娘だったよ」
「……なんか妬けます……」
ぷっくりと頬を膨らませながら、もう一杯水を差し出すバルバラ。
「そんな顔は似合わないよ。可愛い顔が台無しじゃないか。カズミくんはヒロヤくんに一途だよ」
「ヒロヤ……シンジとメグミの子ですね?」
「彼は期待以上だった。流石はシンジの子だよ。果たすべき使命の為に、ストイックなまでに『強くなる事』を求めている。メグミにはまぁ……笑った顔が似てたかな?」
クスッと笑うバルバラ。
「それで……彼らに『アズラデリウス』を滅す事叶いましょうか?」
バルバラが真剣な表情で僕を見つめる。
『アズラデリウス』
魔王の側近で、僕達が唯一取り逃がしたデーモン。僕とシンジに呪いを掛け、僕の『あの力』を封印した敵。
「恐らくはラツィア村のダンジョンに現れたという『強力な魔瘴気』はヤツが原因かと。本人が居る可能性も……」
「撃退するだけなら……何とかできるかもしれないねぇ……滅するのは、彼らが成長してからでも……」
「ダメです!なんとしてでもヤツを滅し、ヴァンの呪いと『あの力』の封印を破らないと。貴方は私たち『隠れし者』達の希望なのですから」
そう言ってバルバラが僕を抱きしめる。
「私たちを『始祖から続く呪われた血』から解放してくれるかもしれない希望なのです……」
白く長い髪をかきあげ、首筋を僕に差し出す。
「ヴァン……どうぞ……そして私にも……」
「あぁ」
僕はバルバラのその美しく白い首筋にそっと口付ける。そして、歯を立てた。
「んぁ……ぁ……ヴァン……」
甘い吐息とともに、僕の名を呼ぶバルバラ。
「あ……もっと♡構いませんから、もっと……」
僕を掻き抱くバルバラの腕に力が入る。
「い……いってしまいます……」
僕は首筋に口付けたまま頷く。
「く、くる……いぃ……いく……イッく……」
強く抱きしめるバルバラの身体が僅かに痙攣したように震え、やがて力が抜ける。
「ありがとうバルバラ。次はキミの番だよ」
僕はバルバラに首筋を差し出す。
「あぁ……ヴァン……私の愛しい人……」
そう言って僕の首筋に口付けるバルバラ。
強烈な快感が脳と下半身に走る。
「思い切り吸うといい。その後は……」
ガウンを脱ぐ僕。
僕達はそんな背徳的な行為の後、ふたりでまぐわうのだ……
◆
寝室のベッドに、全裸で横たわるバルバラ。白く輝くような肌に、赤い瞳と乳輪から乳首への薄桃色、そして無毛の秘裂から覗く赤い陰部のコントラストは、まるで神が創りたもうたかのような淫靡な美しさを感じさせる。
「ヴァン……」
その究極なまでに美しく妖艶な肢体が、僕を誘うように両手を広げる。
「バルバラ……」
僕はその身体に覆い被さる。
「キス……キスを下さい……」
「うん」
バルバラの柔らかい唇に舌を這わせる。
「はぁぁぁぁ……」
「ほら、バルバラも舌を」
「はい……れろぉ……」
「可愛いねバルバラ」
「くちゅ……むちゅ……ひ、ひぃん♡」
お互いの舌を絡ませたあと、バルバラの舌に歯を立てる。
「ほら、バルバラも」
「はひぃ♡」
かぷりっ、と可愛い音を立てて僕の舌に歯を立てるバルバラ。
「ちゅる……ぢゅる……んっ……」
もう一度キスをして、お互いを啜りあう。
僕らはこうする事で性的感覚が異常に増すのだ。
「あ……また……いっ……」
抱きしめたバルバラの身体に力が入る。
「まだなにもしてないよ」
僕は乳輪ごとぷっくりと膨らんだ乳首を軽く摘む。
「ひむぅ♡」
唇から首筋へと舌を這わせる。先程噛みついた首筋には、もう噛み跡はない。
徐々に下へと移動していき、その豊かな丘へと辿り着く。先程から愛撫を続けている右乳首と反対の乳首に軽くキスをする。
「ひゃん♡そこも……か、嚙んでください」
「いいの?」
「はやく♡そこ……乳首……嚙んで♡」
乱杭歯で軽く噛む。
「ひっ♡もっと……血が出るまで……」
さらに食い込ませ、流血を啜る。
「ひぎぃ♡吸って♡もっと……乳首ごと吸って♡」
バルバラが喘ぎつつも、僕の股間に手を伸ばす。
さわっ、と優しく指で撫で上げた後にそっと包み込んでくる。
「あ……ヴァンの先、濡れてる……」
親指で先走り汁を亀頭全体に塗りつける。
「ふぅっ!」
ペニスから快感が脳に突き抜ける。
「うふっ、ヴァン可愛い……」
あんまり可愛いと言われて喜ぶ男居ないんだよ?
ちょっと腹がたったので、既にたっぷりと濡れている秘所に手を伸ばす。
ぷっくりとした無毛の大陰唇をそっと撫でる。
「はぁぁぁぁ♡」
乳首から、へそに唇を移動する。
「いやぁ!ヴァンのおちん●ん、離れちゃいやぁ♡」
ペニスが手が届かないところに移動した事に不満を漏らすバルバラ。
そして下腹部にキスをしてから……
「やぁん♡きた……そこ……もっと♡いい……気持ち……いいっ♡」
大陰唇の間からそっと覗く花びらを吸い上げると、バルバラの嬌声も大きくなる。
「そこも……嚙んで欲しい……」
「だめだよ。デリケートなところなんだから」
舌で秘芽を転がすように愛撫する。
「あふぅうぅんっ♡もう……らめ……いク……いぐ……」
僕はそこで愛撫を止める。
「いやぁ!とめちゃらめぇ……」
「イクなら一緒にイこうよ」
亀頭を膣口に擦り付ける。
「あ♡挿入れて……奥まで……挿入れてぇ!あっ♡はぁぁぁぁぁん♡」
グイと腰を進める。一気に根元まで挿入した。
子宮口に当たる感触と包み込まれる感覚でペニスが蕩けそうだ。
僕の形を覚え込まされている膣肉は、すぐにうにゅうにゅと僕を扱き出す。
「あぁ……バルバラのここはいつも素敵だよ」
「ヴァン専用……ですもの……あっ♡あっ♡はぁ♡」
ゆっくりと、そして段々と早く抽送を繰り返す。
ズチュッ!ズチュッ!ピチャッ!バシャッ!
抽送する度に、淫靡な水音が大きくなる。
「ひぁっ♡はぁっ♡あんっ♡やあぁ♡」
突きに合わせて、リズミカルな嬌声をあげるバルバラ。堪らなく可愛い。
やがてバルバラは、僕の腰に脚を絡ませ、背中を掻き抱く。
「きしゅ♡きしゅしてヴァン♡」
バルバラの唇を貪る。舌を絡めると、鉄の美味な香りが口の中に広がる。
「んんんんんっ♡ンゥウンンゥウン♡」
バルバラの喘ぎが漏れる。速度だけじゃなく、力強いピストンで子宮口を押し開くかのように突く。
「ふむぅぅぅぅっ!んふぅぅぅっ!ぬほぉぉぉぉぉ♡」
恐らく、激しすぎる快感に耐え切れず唇を離し、さらに強く背中を掻き抱くバルバラ。
「ダメ♡あん♡いい……いく……いきます♡」
「いいよ……僕も一緒に」
「おぐっ♡射精して……おくにっ♡おぐにぃぃぃぃ!」
「バルバラ!射精るよ!」
「いぐっ♡いっぐ♡ヴァン……好き♡愛してる♡」
「僕も愛してるよバルバラ」
「イっぐぅぅぅぅぅぅぅ♡」
脚も腕も膣も強く締め付け、力いっぱいしがみついてくるバルバラが愛おしい。
そして、最奥に突きこんだペニスから熱い精液が迸る。
「あっ!キタ!キテる♡熱ぅぅぅぅいぃぃぃ♡」
子宮に熱い射精を受け、バルバラが激しく仰け反った。
◆
「仮眠を取るつもりだったんだけどな……」
「すいません……」
僕の腕の中でバルバラがシュンとする。
「いや……別に責めてないけど」
「……好きです……私の大事な勇者さま……」
そう言って僕の頬にキスをする。
「勇者か……僕みたいな『人ですらない下賤な娼婦の子供』に……。先代はなにを考えてたんだろうな」
「ヴァンは下賤なんかじゃありません」
「そうかな?」
「ヴァンは自分で言ってました。『僕が生まれたドイツって国は騎士の国だ』って。ヴァンには異世界の騎士の血が流れてるんです」
(魔物同然の身体に、騎士の血か……)
ふと思う。
(ヒロヤの国も……『サムライ』という高潔な戦士の国なんだよな)
「もしそんな血が流れてるんだとしたら……僕とヒロヤはやっぱり似た者同士なんだ……」
「?」
バルバラが『なんの事?』というふうに小首を傾げる。
「いや、なんでもないよ」
「ねぇヴァン……」
「ん?」
バルバラが起き上がり、四つん這いになって僕にその大きくて綺麗なお尻を向ける。
「次は……その……後ろから……」
僕らの素敵な時間はまだ終わらない。
身体が熱っぽく、足元が軽くふらつく。
王城の回廊を歩きながら、なんとか平静を保つように努力する。
(またバルバラに心配かけちゃうな……)
そう考えながら扉に手を掛けた。
◆
「お帰りなさいませ」
王城にある自分の部屋に入ると、メイドのバルバラが待っていた。白い肌にウェーブがかかった長く白い髪、そして美しく輝く赤い瞳。
「起きてたんだ。寝てても良かったんだよ」
まだ陽が傾き出したばかりの夕刻前だというのに、おかしな事を言う僕。でも、これがバルバラと僕の日常なんだ。
「大丈夫でしたか?陽が落ちてからご訪問なさるかと思ってたのですが……」
バルバラが僕の上着を脱がせてくれる。
「とにかくあの子達に早く会いたくてね。我慢できなかったんだよ」
「あまりご無理なさらないでください。で、如何なされますか?」
「そうだね……少しでも仮眠を取る事にするよ。ガウンを」
僕はシャツを脱ぎ、ズボンを降ろす。脱いだ服を纏めて持ち去るバルバラ。
(うん。いい子達だった……)
あの子達との会合を思い出す。
(ヒロヤくんなら『これ』を譲るに相応しい剣士になるはずだ……今は無理だけども……)
僕は胸に手を当てる。
「ヴァン……ガウンです」
「うん」
バルバラにガウンを着せてもらって、ソファーへと向かう。
が、急に目眩を感じて壁に寄りかかる。
「ヴァン!」
「大丈夫だよ。ちょっと目眩がね……」
「ちゃんと馬車で移動しましたか?僅かな距離でも……」
「乗ったよ。あのホテルからトルドの店への距離ですら馬車に乗ったのに」
僕の反論を聞きながら、心配顔で僕を支えるバルバラ。
「すまないね。心配かけちゃって」
そんなバルバラに申し訳なくて謝る。
◆
僕、ヴァンダール・フォン・エルベハルトの事を『ヴァン』と親しみを込めて呼んでくれるのは、かつてのパーティーメンバー達と、このバルバラだけだ。
「ヴァン、ご無理なさらないで下さい。本来の体質と、かけられた呪いに加えて『あの力』を封じられてる身なのですから。昼間の行動は私たちと同じにもっと制限なさるべきです」
「僕はハーフだから、バルバラほど特性は出ないんだけどね……」
キッと睨みつけるバルバラ。
「わかった。もう少し自重する」
そう言ってソファーに腰掛けた。
「で、如何でしたか?」
水差しから、冷えた水をグラスに注いでくれるバルバラ。少し身体が熱っぼいのでちょうどいい。
「いい子達だったよ」
グラスを受け取ってひと息に飲み干す。
「同行のふたりの女の子は『彼らを守り通す』という気概に溢れていたし、治療師ルドルフ殿の娘さんは……とにかく凄い力を持った少女だった」
目を閉じてレナ嬢の姿を瞼に浮かべる。僕をこの世界へと導いてくれた女性。思い浮かべるレナ嬢の姿が大人びていき、やがて『あの時の』美しい女性になる。
(女神様……なのかな……)
「騎士ミュラー殿の娘と、シンジとメグミの息子はどうでした?」
僕の隣に腰掛けるバルバラ。僕が笑顔で話すものだから、自然とバルバラの顔にも笑顔が浮かぶ。
「あの高潔な騎士ミュラー殿の娘らしく、賢くて美しい娘だったよ」
「……なんか妬けます……」
ぷっくりと頬を膨らませながら、もう一杯水を差し出すバルバラ。
「そんな顔は似合わないよ。可愛い顔が台無しじゃないか。カズミくんはヒロヤくんに一途だよ」
「ヒロヤ……シンジとメグミの子ですね?」
「彼は期待以上だった。流石はシンジの子だよ。果たすべき使命の為に、ストイックなまでに『強くなる事』を求めている。メグミにはまぁ……笑った顔が似てたかな?」
クスッと笑うバルバラ。
「それで……彼らに『アズラデリウス』を滅す事叶いましょうか?」
バルバラが真剣な表情で僕を見つめる。
『アズラデリウス』
魔王の側近で、僕達が唯一取り逃がしたデーモン。僕とシンジに呪いを掛け、僕の『あの力』を封印した敵。
「恐らくはラツィア村のダンジョンに現れたという『強力な魔瘴気』はヤツが原因かと。本人が居る可能性も……」
「撃退するだけなら……何とかできるかもしれないねぇ……滅するのは、彼らが成長してからでも……」
「ダメです!なんとしてでもヤツを滅し、ヴァンの呪いと『あの力』の封印を破らないと。貴方は私たち『隠れし者』達の希望なのですから」
そう言ってバルバラが僕を抱きしめる。
「私たちを『始祖から続く呪われた血』から解放してくれるかもしれない希望なのです……」
白く長い髪をかきあげ、首筋を僕に差し出す。
「ヴァン……どうぞ……そして私にも……」
「あぁ」
僕はバルバラのその美しく白い首筋にそっと口付ける。そして、歯を立てた。
「んぁ……ぁ……ヴァン……」
甘い吐息とともに、僕の名を呼ぶバルバラ。
「あ……もっと♡構いませんから、もっと……」
僕を掻き抱くバルバラの腕に力が入る。
「い……いってしまいます……」
僕は首筋に口付けたまま頷く。
「く、くる……いぃ……いく……イッく……」
強く抱きしめるバルバラの身体が僅かに痙攣したように震え、やがて力が抜ける。
「ありがとうバルバラ。次はキミの番だよ」
僕はバルバラに首筋を差し出す。
「あぁ……ヴァン……私の愛しい人……」
そう言って僕の首筋に口付けるバルバラ。
強烈な快感が脳と下半身に走る。
「思い切り吸うといい。その後は……」
ガウンを脱ぐ僕。
僕達はそんな背徳的な行為の後、ふたりでまぐわうのだ……
◆
寝室のベッドに、全裸で横たわるバルバラ。白く輝くような肌に、赤い瞳と乳輪から乳首への薄桃色、そして無毛の秘裂から覗く赤い陰部のコントラストは、まるで神が創りたもうたかのような淫靡な美しさを感じさせる。
「ヴァン……」
その究極なまでに美しく妖艶な肢体が、僕を誘うように両手を広げる。
「バルバラ……」
僕はその身体に覆い被さる。
「キス……キスを下さい……」
「うん」
バルバラの柔らかい唇に舌を這わせる。
「はぁぁぁぁ……」
「ほら、バルバラも舌を」
「はい……れろぉ……」
「可愛いねバルバラ」
「くちゅ……むちゅ……ひ、ひぃん♡」
お互いの舌を絡ませたあと、バルバラの舌に歯を立てる。
「ほら、バルバラも」
「はひぃ♡」
かぷりっ、と可愛い音を立てて僕の舌に歯を立てるバルバラ。
「ちゅる……ぢゅる……んっ……」
もう一度キスをして、お互いを啜りあう。
僕らはこうする事で性的感覚が異常に増すのだ。
「あ……また……いっ……」
抱きしめたバルバラの身体に力が入る。
「まだなにもしてないよ」
僕は乳輪ごとぷっくりと膨らんだ乳首を軽く摘む。
「ひむぅ♡」
唇から首筋へと舌を這わせる。先程噛みついた首筋には、もう噛み跡はない。
徐々に下へと移動していき、その豊かな丘へと辿り着く。先程から愛撫を続けている右乳首と反対の乳首に軽くキスをする。
「ひゃん♡そこも……か、嚙んでください」
「いいの?」
「はやく♡そこ……乳首……嚙んで♡」
乱杭歯で軽く噛む。
「ひっ♡もっと……血が出るまで……」
さらに食い込ませ、流血を啜る。
「ひぎぃ♡吸って♡もっと……乳首ごと吸って♡」
バルバラが喘ぎつつも、僕の股間に手を伸ばす。
さわっ、と優しく指で撫で上げた後にそっと包み込んでくる。
「あ……ヴァンの先、濡れてる……」
親指で先走り汁を亀頭全体に塗りつける。
「ふぅっ!」
ペニスから快感が脳に突き抜ける。
「うふっ、ヴァン可愛い……」
あんまり可愛いと言われて喜ぶ男居ないんだよ?
ちょっと腹がたったので、既にたっぷりと濡れている秘所に手を伸ばす。
ぷっくりとした無毛の大陰唇をそっと撫でる。
「はぁぁぁぁ♡」
乳首から、へそに唇を移動する。
「いやぁ!ヴァンのおちん●ん、離れちゃいやぁ♡」
ペニスが手が届かないところに移動した事に不満を漏らすバルバラ。
そして下腹部にキスをしてから……
「やぁん♡きた……そこ……もっと♡いい……気持ち……いいっ♡」
大陰唇の間からそっと覗く花びらを吸い上げると、バルバラの嬌声も大きくなる。
「そこも……嚙んで欲しい……」
「だめだよ。デリケートなところなんだから」
舌で秘芽を転がすように愛撫する。
「あふぅうぅんっ♡もう……らめ……いク……いぐ……」
僕はそこで愛撫を止める。
「いやぁ!とめちゃらめぇ……」
「イクなら一緒にイこうよ」
亀頭を膣口に擦り付ける。
「あ♡挿入れて……奥まで……挿入れてぇ!あっ♡はぁぁぁぁぁん♡」
グイと腰を進める。一気に根元まで挿入した。
子宮口に当たる感触と包み込まれる感覚でペニスが蕩けそうだ。
僕の形を覚え込まされている膣肉は、すぐにうにゅうにゅと僕を扱き出す。
「あぁ……バルバラのここはいつも素敵だよ」
「ヴァン専用……ですもの……あっ♡あっ♡はぁ♡」
ゆっくりと、そして段々と早く抽送を繰り返す。
ズチュッ!ズチュッ!ピチャッ!バシャッ!
抽送する度に、淫靡な水音が大きくなる。
「ひぁっ♡はぁっ♡あんっ♡やあぁ♡」
突きに合わせて、リズミカルな嬌声をあげるバルバラ。堪らなく可愛い。
やがてバルバラは、僕の腰に脚を絡ませ、背中を掻き抱く。
「きしゅ♡きしゅしてヴァン♡」
バルバラの唇を貪る。舌を絡めると、鉄の美味な香りが口の中に広がる。
「んんんんんっ♡ンゥウンンゥウン♡」
バルバラの喘ぎが漏れる。速度だけじゃなく、力強いピストンで子宮口を押し開くかのように突く。
「ふむぅぅぅぅっ!んふぅぅぅっ!ぬほぉぉぉぉぉ♡」
恐らく、激しすぎる快感に耐え切れず唇を離し、さらに強く背中を掻き抱くバルバラ。
「ダメ♡あん♡いい……いく……いきます♡」
「いいよ……僕も一緒に」
「おぐっ♡射精して……おくにっ♡おぐにぃぃぃぃ!」
「バルバラ!射精るよ!」
「いぐっ♡いっぐ♡ヴァン……好き♡愛してる♡」
「僕も愛してるよバルバラ」
「イっぐぅぅぅぅぅぅぅ♡」
脚も腕も膣も強く締め付け、力いっぱいしがみついてくるバルバラが愛おしい。
そして、最奥に突きこんだペニスから熱い精液が迸る。
「あっ!キタ!キテる♡熱ぅぅぅぅいぃぃぃ♡」
子宮に熱い射精を受け、バルバラが激しく仰け反った。
◆
「仮眠を取るつもりだったんだけどな……」
「すいません……」
僕の腕の中でバルバラがシュンとする。
「いや……別に責めてないけど」
「……好きです……私の大事な勇者さま……」
そう言って僕の頬にキスをする。
「勇者か……僕みたいな『人ですらない下賤な娼婦の子供』に……。先代はなにを考えてたんだろうな」
「ヴァンは下賤なんかじゃありません」
「そうかな?」
「ヴァンは自分で言ってました。『僕が生まれたドイツって国は騎士の国だ』って。ヴァンには異世界の騎士の血が流れてるんです」
(魔物同然の身体に、騎士の血か……)
ふと思う。
(ヒロヤの国も……『サムライ』という高潔な戦士の国なんだよな)
「もしそんな血が流れてるんだとしたら……僕とヒロヤはやっぱり似た者同士なんだ……」
「?」
バルバラが『なんの事?』というふうに小首を傾げる。
「いや、なんでもないよ」
「ねぇヴァン……」
「ん?」
バルバラが起き上がり、四つん這いになって僕にその大きくて綺麗なお尻を向ける。
「次は……その……後ろから……」
僕らの素敵な時間はまだ終わらない。
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