15 / 36
第2章 一本取ったり、武器を忘れたり、キジを撃ったり、デポされかけたり。
3. 部室に熊がいた。
しおりを挟む
翌火曜日、部活はなかったけれど、昨日買ってきたガスのカートリッジを持って行くついでの装備の点検をしようと思って、ぼくは部室に向かった。終わったらお茶を飲みながら宿題でもしよう。
「みーち、完全に山岳部にはまっちゃったな。さっき巻機さんも部室棟の方に行ったよ。」
と、クラスメートの大田原が後ろから声を掛けてきた。まっきーがちょくちょくぼくのクラスにやってきて呼び出すので、クラスの中でも『みーち』が定着してしまったが、今ではぼくもこの呼ばれ方がちょっと気に入っている。稜先輩から呼ばれるときの『つるちゃん』は、いまだに恥ずかしくなってしまうけれど。
「巻機さん、なんかかわいいよな。ジャージだけど。付き合ってる人とかいるのかなあ。」
明るいし、頭もいいし、よく気が付くし、さりげなく優しいし、実は強いし。まっきーに人気があるのは分かる。ぼくも一緒にいてすごく楽しい。そう言えば稜先輩のことばかり見ていて、ぼくは今まであんまりまっきーを女の子として意識したことはなかった。
「先輩はすごい美人だし、山岳部いいよなあ。やってることはアレだけど。」
大田原は昨日のテント飛ばし事件の一部始終を見ていたらしく、さっきまで大笑いされていたのだった。
大田原たちの声を後ろに聞きながら、部室棟に向かう。と、そのとき、向こうから緑のジャージがどたどたと駆けてくる。言わずと知れたまっきーだ。
「どうしたの? まっきー。そんなに慌てて。」
「みーち! ごめん、わたし後でまた行く! 待ってて!」
まっきーの顔が真っ赤だ。何か大変なことでも忘れていたのだろうか。そのまま走って校舎の方に行ってしまった。
そしてぼくがいつもの通り部室に入ると、長机のところに熊が座っていた。
いや、もちろん本物の熊がこんな場所にいるわけはない。身長はたぶん百八十㎝を軽く超えていて、肩幅も広く、もじゃもじゃの髪にうっすら髭まで生えた堂々たる体躯の男性がそこにいた。大学の赤本の問題を解いていたノートから目を上げ、目が合う。
「きみが上市くんか。初めまして。よく山岳部に入ってくれたね!」
よく通る大きな声。
「おれ、旭北斗。山岳部の六年。今日は放課後講座が休みになったので久しぶりに来ちゃったよ。さっきはまっきーも来たんだけど、なんだか忘れ物したみたいでぴゅーってどっか行っちゃったな。」
「かっ、上市剱です。よろしくお願いします。」
「うん。先生やりょうから話は聞いてるよ。」
先輩のことを『りょう』って呼ぶんだ。ひらがなかな? 漢字かな? 漢字ならどっちかな?
「ぼくも旭先輩のことはちょっとだけ話に聞いてました。テント破った話とか。」
「あー、そんなことも知ってるのか。アイゼン着けてテン場に帰って来たときに、つまづいて思いっきりテント踏んづけちゃったんだよな。雨具とスパッツも切れちゃうし、あのときは散々だった。」
と、大きな声で笑う。しかし不思議な人だ。体も、声も大きいのに、不思議に威圧感がない。ぼくでも普通に話せそうだった。
「稜先輩も前に山でテント転がしちゃったって言ってたし、結構皆さん失敗するんですね。」
「山岳部なんて失敗のオンパレードだよ。忘れ物したり、食べ物の量を間違えたり、装備全部ずぶ濡れになったり、水が全部凍っちゃって、カチカチのポリタンをずっと持って歩いたり。『独標』を見ればいろんな逸話が載ってただろ。」
『独標』というのは、山岳部の部誌の名前だ。『独立標高点』という山中の地理標識の略語らしい。そう言えばいろんな笑い話も書いてあったな。
「ただ、重くてもバックアップできる装備を持っているし、何より久住先生がいるから、多少の失敗があっても命に係わるようなことは今までなかったけどね。もちろん、失敗はしないように気を付けないといけないけど、失敗があっても大丈夫なように計画を立てることの方がずっと大切だとおれは思うよ。」
稜先輩も同じようなことを言っていた。装備が重いことには意味がある。だから歩荷にも意味がある、と。そのとき、後ろで物音がする。
「あー、まっきー。急に走って行っちゃうからびっくりしたよ。」
ぼくは振り向いて声を掛ける。なぜかまっきーはもじもじしている。
「お、お久しぶりです、旭先輩。勉強の調子はどうですか?」
まっきーの声がいつもとちょっと違う。
「まっきーも久しぶり。相変わらず小さいね。大丈夫、三月の模試では結構いいところまで行ったよ。しかし、ジャージのまっきーを見ると部室に来たって気になるな。」
と、旭先輩はまた大きな声で笑う。
「そう言えば残雪期山行はどこに行くことになったの?」
「奥秩父の、瑞牆と金峰です。」
「なに! それはいいなあ。瑞牆にはすごい岩場がたくさんあって、大学に入ったらぜひ登ろうと思ってるんだよな。いいなあ。おれも行こうかな。」
まっきーの顔が輝く。声もいつもの調子に戻る。
「えー、来てくれるんですか?テントも四天と二天だから、全然大丈夫ですよ! 食料計画なんてわたしがすぐに直しちゃいますから!」
そうか。分かったよ、まっきー。そういうことか。ぼくも援護射撃をする。
「鍋を2番と3番にすれば大丈夫そうですね。」
「なんだかずっと勉強ばかりしていて気持ちが全く晴れないんだよな。久しぶりに山に行ったら気持ちいいだろうなあ。あああ、もうだめだ。山にいる自分しかもう思い浮かばなくなってきた。絶対山に行った方が効率もいいはずだ。今日帰ったら親を説得しなきゃ。」
「やったあ!」
まっきーがぴょんぴょん跳ねて喜ぶ。
「おー、りょう。おれも残雪期山行行くから、計画書変えといてくれよ!」
ちょうど部室にやって来た稜先輩に声を掛ける。
「えー、旭さん来るの? 受験大丈夫なんですか?」
来たばかりでいきさつを知らない稜先輩がびっくりしたように言う。でも、すぐにいつもの稜先輩に戻り、
「もちろん団装持ってもらいますからね。食当もやってもらおうかな。」
と、ちょっと意地悪そうに笑いながら言うのだった。
「何でもやる。だから行かせてくれ。食当で思い出したけど、もしかしたら明日の食訓はまっきー?」
「いえ、明日はぼくの当番です。」
「そうかあ。まっきーの回なら顔を出そうと思ったんだがな。」
それはぼくに対して失礼だろ、と口には出さなかったが苦笑いした。まっきーがますます照れている。
「つるちゃんも上手ですよ。私よりずっと上手。」
「そりゃりょうと比較したらそうだろう。」
旭先輩の逆襲。
「お米や食材もただじゃなくて、私たちでお金出してるんですからね。」
「部費はちゃんと払うよ。山に行くんだしね。明日のメニューは何?」
最後はぼくに向けて言った。
「炊き込みご飯とポトフです。」
「相変わらずアナーキーなメニューでいいなあ。もう食料買っちゃった?」
「いえ、今日の帰りに買うつもりです。」
「なら、明日四人分お願いできるかな。」
「みーち、わたし手伝うよ。今日の帰りも買い物付き合う!」
まっきーはまたぴょんぴょん跳ねている。
そう。まっきーは、旭先輩のことが好きなんだ。
「みーち、完全に山岳部にはまっちゃったな。さっき巻機さんも部室棟の方に行ったよ。」
と、クラスメートの大田原が後ろから声を掛けてきた。まっきーがちょくちょくぼくのクラスにやってきて呼び出すので、クラスの中でも『みーち』が定着してしまったが、今ではぼくもこの呼ばれ方がちょっと気に入っている。稜先輩から呼ばれるときの『つるちゃん』は、いまだに恥ずかしくなってしまうけれど。
「巻機さん、なんかかわいいよな。ジャージだけど。付き合ってる人とかいるのかなあ。」
明るいし、頭もいいし、よく気が付くし、さりげなく優しいし、実は強いし。まっきーに人気があるのは分かる。ぼくも一緒にいてすごく楽しい。そう言えば稜先輩のことばかり見ていて、ぼくは今まであんまりまっきーを女の子として意識したことはなかった。
「先輩はすごい美人だし、山岳部いいよなあ。やってることはアレだけど。」
大田原は昨日のテント飛ばし事件の一部始終を見ていたらしく、さっきまで大笑いされていたのだった。
大田原たちの声を後ろに聞きながら、部室棟に向かう。と、そのとき、向こうから緑のジャージがどたどたと駆けてくる。言わずと知れたまっきーだ。
「どうしたの? まっきー。そんなに慌てて。」
「みーち! ごめん、わたし後でまた行く! 待ってて!」
まっきーの顔が真っ赤だ。何か大変なことでも忘れていたのだろうか。そのまま走って校舎の方に行ってしまった。
そしてぼくがいつもの通り部室に入ると、長机のところに熊が座っていた。
いや、もちろん本物の熊がこんな場所にいるわけはない。身長はたぶん百八十㎝を軽く超えていて、肩幅も広く、もじゃもじゃの髪にうっすら髭まで生えた堂々たる体躯の男性がそこにいた。大学の赤本の問題を解いていたノートから目を上げ、目が合う。
「きみが上市くんか。初めまして。よく山岳部に入ってくれたね!」
よく通る大きな声。
「おれ、旭北斗。山岳部の六年。今日は放課後講座が休みになったので久しぶりに来ちゃったよ。さっきはまっきーも来たんだけど、なんだか忘れ物したみたいでぴゅーってどっか行っちゃったな。」
「かっ、上市剱です。よろしくお願いします。」
「うん。先生やりょうから話は聞いてるよ。」
先輩のことを『りょう』って呼ぶんだ。ひらがなかな? 漢字かな? 漢字ならどっちかな?
「ぼくも旭先輩のことはちょっとだけ話に聞いてました。テント破った話とか。」
「あー、そんなことも知ってるのか。アイゼン着けてテン場に帰って来たときに、つまづいて思いっきりテント踏んづけちゃったんだよな。雨具とスパッツも切れちゃうし、あのときは散々だった。」
と、大きな声で笑う。しかし不思議な人だ。体も、声も大きいのに、不思議に威圧感がない。ぼくでも普通に話せそうだった。
「稜先輩も前に山でテント転がしちゃったって言ってたし、結構皆さん失敗するんですね。」
「山岳部なんて失敗のオンパレードだよ。忘れ物したり、食べ物の量を間違えたり、装備全部ずぶ濡れになったり、水が全部凍っちゃって、カチカチのポリタンをずっと持って歩いたり。『独標』を見ればいろんな逸話が載ってただろ。」
『独標』というのは、山岳部の部誌の名前だ。『独立標高点』という山中の地理標識の略語らしい。そう言えばいろんな笑い話も書いてあったな。
「ただ、重くてもバックアップできる装備を持っているし、何より久住先生がいるから、多少の失敗があっても命に係わるようなことは今までなかったけどね。もちろん、失敗はしないように気を付けないといけないけど、失敗があっても大丈夫なように計画を立てることの方がずっと大切だとおれは思うよ。」
稜先輩も同じようなことを言っていた。装備が重いことには意味がある。だから歩荷にも意味がある、と。そのとき、後ろで物音がする。
「あー、まっきー。急に走って行っちゃうからびっくりしたよ。」
ぼくは振り向いて声を掛ける。なぜかまっきーはもじもじしている。
「お、お久しぶりです、旭先輩。勉強の調子はどうですか?」
まっきーの声がいつもとちょっと違う。
「まっきーも久しぶり。相変わらず小さいね。大丈夫、三月の模試では結構いいところまで行ったよ。しかし、ジャージのまっきーを見ると部室に来たって気になるな。」
と、旭先輩はまた大きな声で笑う。
「そう言えば残雪期山行はどこに行くことになったの?」
「奥秩父の、瑞牆と金峰です。」
「なに! それはいいなあ。瑞牆にはすごい岩場がたくさんあって、大学に入ったらぜひ登ろうと思ってるんだよな。いいなあ。おれも行こうかな。」
まっきーの顔が輝く。声もいつもの調子に戻る。
「えー、来てくれるんですか?テントも四天と二天だから、全然大丈夫ですよ! 食料計画なんてわたしがすぐに直しちゃいますから!」
そうか。分かったよ、まっきー。そういうことか。ぼくも援護射撃をする。
「鍋を2番と3番にすれば大丈夫そうですね。」
「なんだかずっと勉強ばかりしていて気持ちが全く晴れないんだよな。久しぶりに山に行ったら気持ちいいだろうなあ。あああ、もうだめだ。山にいる自分しかもう思い浮かばなくなってきた。絶対山に行った方が効率もいいはずだ。今日帰ったら親を説得しなきゃ。」
「やったあ!」
まっきーがぴょんぴょん跳ねて喜ぶ。
「おー、りょう。おれも残雪期山行行くから、計画書変えといてくれよ!」
ちょうど部室にやって来た稜先輩に声を掛ける。
「えー、旭さん来るの? 受験大丈夫なんですか?」
来たばかりでいきさつを知らない稜先輩がびっくりしたように言う。でも、すぐにいつもの稜先輩に戻り、
「もちろん団装持ってもらいますからね。食当もやってもらおうかな。」
と、ちょっと意地悪そうに笑いながら言うのだった。
「何でもやる。だから行かせてくれ。食当で思い出したけど、もしかしたら明日の食訓はまっきー?」
「いえ、明日はぼくの当番です。」
「そうかあ。まっきーの回なら顔を出そうと思ったんだがな。」
それはぼくに対して失礼だろ、と口には出さなかったが苦笑いした。まっきーがますます照れている。
「つるちゃんも上手ですよ。私よりずっと上手。」
「そりゃりょうと比較したらそうだろう。」
旭先輩の逆襲。
「お米や食材もただじゃなくて、私たちでお金出してるんですからね。」
「部費はちゃんと払うよ。山に行くんだしね。明日のメニューは何?」
最後はぼくに向けて言った。
「炊き込みご飯とポトフです。」
「相変わらずアナーキーなメニューでいいなあ。もう食料買っちゃった?」
「いえ、今日の帰りに買うつもりです。」
「なら、明日四人分お願いできるかな。」
「みーち、わたし手伝うよ。今日の帰りも買い物付き合う!」
まっきーはまたぴょんぴょん跳ねている。
そう。まっきーは、旭先輩のことが好きなんだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
M性に目覚めた若かりしころの思い出
kazu106
青春
わたし自身が生涯の性癖として持ち合わせるM性について、それをはじめて自覚した中学時代の体験になります。歳を重ねた者の、人生の回顧録のひとつとして、読んでいただけましたら幸いです。
一部、フィクションも交えながら、述べさせていただいてます。フィクション/ノンフィクションの境界は、読んでくださった方の想像におまかせいたします。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
転校して来た美少女が前幼なじみだった件。
ながしょー
青春
ある日のHR。担任の呼び声とともに教室に入ってきた子は、とてつもない美少女だった。この世とはかけ離れた美貌に、男子はおろか、女子すらも言葉を詰まらせ、何も声が出てこない模様。モデルでもやっていたのか?そんなことを思いながら、彼女の自己紹介などを聞いていると、担任の先生がふと、俺の方を……いや、隣の席を指差す。今朝から気になってはいたが、彼女のための席だったということに今知ったのだが……男子たちの目線が異様に悪意の籠ったものに感じるが気のせいか?とにもかくにも隣の席が学校一の美少女ということになったわけで……。
このときの俺はまだ気づいていなかった。この子を軸として俺の身の回りが修羅場と化すことに。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!
佐々木雄太
青春
四月——
新たに高校生になった有村敦也。
二つ隣町の高校に通う事になったのだが、
そこでは、予想外の出来事が起こった。
本来、いるはずのない同じ歳の三人の姉が、同じ教室にいた。
長女・唯【ゆい】
次女・里菜【りな】
三女・咲弥【さや】
この三人の姉に甘やかされる敦也にとって、
高校デビューするはずだった、初日。
敦也の高校三年間は、地獄の運命へと導かれるのであった。
カクヨム・小説家になろうでも好評連載中!
学生恋愛♡短編集
五菜みやみ
青春
収録内容
➀先生、好きです。
☆柚乃は恋愛も勉強も充実させるために今日も奮闘していた──。
受験が控える冬、卒業する春。
女子生徒と養護教諭の淡い恋が実りを告げる……。
②蜂蜜と王子さま
☆蜜蜂は至って普通の家に生まれてながらも、低身長にハニーブロンドの髪と云う容姿に犬や人から良く絡まていた。
ある日、大型犬三匹に吠えられ困っていると、一学年年上の先輩が助けてくれる。
けれど、王子の中身は思ったより可笑しくて……?
➂一匹狼くんの誘惑の仕方
☆全校。学年。クラス。
集団の中に一人くらいはいる浮いた存在の人。
──私、花城 梨鈴も、低身長で悪目立ちをしている一人。
④掛川くんは今日もいる。
☆優等生の天宮百合は、ある秘密を抱えながら学園生活を送っていた。
放課後はお気に入りの図書室で過ごしていると、学年トップのイケメン不良_掛川理人が現れて──。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる