上 下
26 / 30

とどのつまりうちのアタッカーさんです。

しおりを挟む
鮮血を巻き散しながら母に突っ込んでいくユオンと泣きそうな顔で駆け寄ってくるティナ。

ティナに預けて戦闘準備するサキ

「…ダメ……だ」


母の強さは娘であるうちが1番理解している。

面倒くささもタチの悪さも。

そして……クズさも

「なんで来たんだよ。こんなの…見られたく無かった」

ズタボロで。

良いように使われて……いらない娘なんて言われて。

「……ルカ」

サキに呼ばれて目を向けると

ゴチっと音がして目に火花が散る

サキの頭突きだ

「っ。サキ……なにすんのさ……」

「ルカは要らなくなんかない。絶対そんなことないもん。なのに勝手に…かっでにぃっ」

戦闘中なのにガチ泣き


「サキ…」

「まってて。すぐおばさんけちょんけちょんにしてくるから。そしたら帰れる?ルカはそんな悲しそうな顔しない?」

ずびっとはなをすすって母に向き直る

「なぁ。一緒にマリア様に謝りに…退学届け取り消しのお願いに…行ってくれる?」

「まーっかせなさぁい」

どやと言う効果音が着きそうな勢いで親指を立てて走り出す

普段はおチャラけてるのに怒ったら泣いちゃう…

とどのつまりうちのアタッカーさんです。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

危険な森で目指せ快適異世界生活!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7,824pt お気に入り:4,217

今から婚約者に会いに行きます。〜私は運命の相手ではないから

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:84,441pt お気に入り:3,893

処理中です...