魔法省事故処理班オメガは史上最低の愛を喰らってます

トノサキミツル

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第三話 理解ある元恋人と理解ある掃き溜めの職場

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「えっと……それは……」

「ロン、だめだよ。三食食することがきみにとってとても大事なことなんだ。食事の量を適切にして、血糖値の急上昇を抑えて、健康な身体をつくっていかなければまたあのときみたいに……」

 ルークの唇が近づく。おれは言葉を遮って、深くうなずいた。

「わかった。うん。ルーク、ごめん。わかった」

 こうなるとダメだ。ルークの地雷を踏むのはよろしくない。
 いつもそう、ルークはおれの体調管理、食事管理、体温までコントロールしてくる。気を遣っているといえば、休みのときに使い魔をよこさないぐらいだ。

「……わかった。うん。今度からそうするから。ちゃんと三食食べて運動する」

「ロン、もっとぼくの話に耳を傾けてほしい。前回の健康診断なんて、目も当てられないほどの結果だったの覚えてる?」

 覚えてないよと口にだしたら、また話が長くなる。
 ここはいつもどおり、おれが折れて、落としどころを見つけるべきだ。絶対にそうだ……。

「じゃあ、明日から治すように努力するよ。……その、バランスよく……食べるようにする……します」

 最後は敬語を使って、相手の意見を尊重している旨を伝えてみた。
 一体おれたちはなにを話し合っているんだろう。
 食事なんてどうでもいいし、さっきまで別のことで頭の中がいっぱいだった。
 このやり取りだけで必要以上のカロリーと貴重な時間が消費され、疲労だけが蓄積していく。新しいツガイがもっと厄介な存在だったら、どうするんだ。

 ルーク本人は不満そうに視線をむけて、はあと特大なため息をついた。

「あとで、きみの家に必要な食事を届けるよ。それと、いいものが手に入ったんだ。これなんだけども、きみに渡そうと思っていてね。どうかな?」

 洗練された仕草で長い指が上質なスーツのポケットに入り、ベルベット生地の箱をだした。
 眼前に差しだされた細長い箱はまるでペンケースのようにも見てとれる。

「ペン?」
「そう、ペンだよ。インクが特殊で、魔法石を溶かして充填してある。文字に魔法を刻むんだけど、真実を対価に願いを叶えてくれるという逸話があるらしいよ」

 さっきまでの不安そうな顔は引っ込み、ルークは自信たっぷりの調子でいった。立派なケースを開けると、光沢のある銀白色のペンがあった。グリップ部分には魔法石がちいさく埋め込まれており、石の横に「賢者」の刻印がある。
 ノック式で、グリップ部分も滑りにくい加工が施され、それでいてシンプルなデザインだ。

「すごい。願いを叶えてくれるなんて、本当に魔法のペンみたいだ……」

「ね、興味をそそるでしょ。魔鉱山の現場調査の帰りに探したんだ。えっと、その……、ロンがペンをなくしたのを思い出して、困っているかなって思ってね。だから、受け取ってほしい」

「いやいや、ちょっとまって。これ、高いやつだろう。さすがに、それは急に困るよ……」

 せっかくの贈り物を、すぐにお金に換算して見積もる癖をなんとかしたい。
 ちなみにおれのペンは省庁の備品で、いくらでも机の中に補充されている。契約書のみ羽根ペンだが、それは父さんからもらったやつだ。
 おれは申し訳なくて、ケースの蓋を閉じた。返そうとすると、ルークがおれの手を押し戻した。

「だめだよ。ケースにきみの名前もつけてもらったんだ。これはもうきみのものだ」

「でも……」

「でもじゃない。これは単なるお土産だ。他意はない」

「えっと……。でも、おれはなにもルークに渡してないし……、その……」

 ルークは結婚するわけで……。

「なら、一度だけ抱きしめさせて。もちろん友愛だよ。ただのハグさ。それぐらいいいよね?」
「ゆうあいって……」

 満面の笑みをむけられ、おれはたじろいだ。あまい声がおれの耳もとをくすぐる。

「だめ?」

 だめだろ、とすぐに言えない自分がいた。

「えっと……その……」

「……ロン、やっぱりだめ?」

 すがりつくような仔犬みたいな目をされても、こまる。昔からその顔に弱いのを知っている。

「……い、一回だけなら。ただし、軽いハグだぞ。かるいやつ。誤解されたくないから……っ……」

 オーケーをだす前に、あらん限りの力で抱きしめられた。
 ふわっとジンジャーに蜂蜜をのせたような香りが鼻腔をくすぐる。自分の顔が熱くなるのがわかった。ルークの匂いだ。ずるい。なにも考えられなくなる。

「……ルーク、あの……、は、離してくれ」

「だめ。まだ胸の中にきみが入りきってない。もうちょっと。あとすこし」

 背中に手を回されて、すっぽりと胸の中に閉じ込められた。ぎゅーとハグされて、おれの背中がぺしゃんこになるくらい力を込められる。

 いや、いやいやいやいや。

 おれたちはつき合っていない。

「はっ、はなしてほしい。くるしい……」

「じゃあ、これで最後」

 渾身のぎゅっだった。密着して、おれの額がルークの胸板にこすりつけられる。トクトクとした規則正しい鼓動と体温。おれにとっては友愛でもなく、息がつまるぐらい勘違いしそうなハグ。
 指先が肌をなぞり、ルークの腕から力が抜け、するりとおれを解放した。

「ごめん。それより、本当に執務室で休んでいかなくてだいじょうぶ? やっぱり、今日は特段顔色がわるい気がしてならないよ」

「いいよ。貧血は日常茶飯事だし。蛟のきみと違って、あまり肉を食べないからさ。そんなことより、そっちは毎日会議で忙しそうじゃん」

「そうだね。概算要求の確認作業に時間を要しちゃって、しばらく省内にこもっていたんだ。相変わらずというか、近衛団の要望は例年以上にひどい有り様だったからね」

「団長が怒り狂ってたって噂で聞いたよ。計算し尽くしたはずの支出明細書をもっていったらつっかえされたってね」

「ああ、正当な理由を伝えて、計算法のメモを添えたら諦めて帰っていったからね。そうだ、ロンさえよかったら、仕事終わりにどこか食べに行かない? リーベンデール通りの店なんてどうかな。スペアリブがおいしいと評判で、部下が前に誘ってくれたところがある」

「それってきょう?」

「うん。もちろん仕事は閉庁時間には終わらせるよ。あとは意見書案の作成だけなんだ。きみのためならすぐに仕上げられるさ」

 またもや勘違いしそうなセリフに、口の端がきゅうと上へあがってしまう。いきたい。食事を奢って、お礼もしたいし、ルークとひさしぶりにいろんな話をしたい。
 でも、今日はダメだ。
 いま、酒を飲んでしまうと絶対に粗相をしでかしてしまうし、弱音を吐く。同僚のギルみたいに愚痴っていい相手じゃない。

 おれだって、完璧なやつにはパーフェクトなところを見せつけたいプライドがあるのだ。
 だから、ずっと好きだったとか、いまでも気持ちはかわらないとか、そういうものまでゲロしてしまいそうになるのは勘弁したい。今の今まで、いいところしか見せていないわけで、それだけは避けなければならない。

「心配してくれてありがとう。その気持ちだけでうれしいよ。でも、今日はやめとく」

「本当に?」

「……うん。事故処理班の仕事が立て込んでいるんだ。それで、その、すぐに戻らないといけない。だから、ルーク。お先に失礼するよ。それと、結婚おめでとう。今朝、招待状が届いたんだ。誘ってくれてありがとうといいたいけど、おれは欠席するよ」

「そうか、きみにまで届いていたのか。わかった。返事は書かなくてもいいよ。ごめん」

「謝る必要なんてない。きみには幸せになってほしい。ルーク、じゃあいくよ。さようなら」

「ロン……」

 おれは背中をむけて、まっすぐと延びる廊下を歩きだした。曲がり角でちらっと背後をふりかえると、ルークがまだ立ってこっちをむいていた。
 さすがだ。立ち姿さえ凛としている。
 それでも、もう恋人ではない。
 あくまで親友で、元恋人だ。

★★

 
 合同庁舎第六号館。
 魔法省警察局本部地下十三階。
 薄暗い廊下を歩いて、右手に曲がり、さらに左に曲がる。そして地下階につづく階段を永遠というぐらい下りるという、ややこしい場所におれの職場がある。

 はあとため息が止まらない。これで二十回目だ。

 よりにもよって、ルークに会ってしまった。しかも立派で、素敵で、とっても高価なお土産ももらってしまった。
 おれがあそこを通ると分かっていたかのようにばったりと出くわしてしまうなんて、なんてついていないんだろう。
 そんなことに思考を巡らせながら、おれは薄暗い廊下の先にある、堅牢な扉の前に立った。

『魔法省警察局刑事部強行犯第六課事故処理班』という札が下げられ、頭上の蛍光灯が点滅していた。
 魔法石の交換時なんてとうに終わっているし、仰々しい名前のその隣は資料室で真っ暗闇だ。
 おれはノッカーを二回叩き、開錠呪文を唱え、部屋に足を踏み入れる。

「おつかれさまです。ヴィンセントです。いま、戻りました」

「なんだ、でていったと思ったら、戻ってきたのかよ。まだ仕事する気か?」

 ニヤニヤしながら、イスに腰かけて紙煙草をふかしていた赤毛がふりむいた。遠くのほうで、「おかえり」とおっとりした主任の声もする。
 パーテーションのない長机には書類と古書、石板、革の背表紙の本などが雑多に積まれ、いまにも雪崩が起きそうなギリギリの状態を保っていた。
 ぽっかりと空いた空間には、魔法石を埋め込んだが魔導箱(パソコンと呼んでいる)が二台並ぶ。最新機種ではないもので、かろうじて動く化石のようなものだ。
 茶色のボロボロのカバンが机の内側のフックにかけられていのを確認し、自分の魔導箱があるところにむかう。紙の雪崩を食い止めるため、左右に高く積まれた書類を整えてから、荷物を置いて肘つきイスに腰かける。

「カバンを置いてきてたんだ。ギル、おまえは?」

「あー残業だな。書類の精査が終わんねぇんだわ」

「へぇ、それはお疲れさま。それと、ちょっとは掃除をしろよ。昨日掃除したのに埃がすごいし、また段ボールをそのままにしておくと、ゴキ……」

 それ以上は言わないで! と奥にいた主任が凄んだ。

「へいへい、卵を産みつけられないようにするよ。マジックヒルも集まるしな。寝ている間に血を吸われてお陀仏だもんな~」

 ギルはゲラゲラ笑って、占領する書類たちを倒し、ドザドザと音を立てて、おれの聖域にいろんなものが滑り込んできた。

「……ギル」

「睨むなよ。昨日も同じようなことして、怒っていたんじゃねぇか」

「だったら、すこしは学べよ。同じことの繰り返しじゃないか」

「残念。日常とはそういうものなんだよ」

 このやりとりも昨日したし、その前に十回以上した。
 学べというのに、頭にも入れないのがギルだ。

「こーら、ケンカしないの!」

 遠くから主任が甲高い声で注意を投げてくる。チッと舌打ちして、ケンカが終わった。
 これが第六課のメンバーだ。主任、ギル、おれの三人。以上終わり。
 みんなワケありで、この課に集まっている。事故処理班という名ながらも、おもに時効になった未解決事件を扱い、進行中の証拠物件の保管と書類整理を行っている。
 カッコイイと思うだろうが、ほとんどが手のほどこしようのない事件に付随された書類のチェックと焼却で一日が終わる。再度捜査に間違いがなかったのか、形式的なチェックをし、見るに耐えない死体たちを眺めて、書類チェックをすると閉庁時間がすぐにやってくる。

 ちなみにこの国の未解決事件なんてろくなもんじゃない。
 事件内容も千差万別だ。黒ミサ生贄事件に、消失魔法で村人ごと消えた死の沼事件。そして乳児院大量誘拐事件とかもある。
 それだから資料も大量にある。新聞記事に事件現場写真。それに証拠物報告書と解剖報告書、そして事件現場の地図、裁判判決書、被疑者供述調書、参考人供述書、その他もろもろの書類がファイルに突っ込まれている。
 室内の最奥は半地下になっており、オーク材の棚が天井まで延びて、魔法省刑事部が押収した証拠物件と、上記のように付属した書類や魔導書がぎっしりと並んでいた。

 おれは一冊の本を左から手にとって、魔法省の紋章が刻印された部分をなぞった。この部屋にある魔導書のすべてには魔法がかけられており、おれは解除魔法を唱えてロックを外す。

「なんだ、まだ仕事する気か? あとすこしで終わりなんだけどそろそろ帰ろうぜ」

「すぐに帰るよ。今日はおまえと飲みには行かない」

「ちぇ~。いま予約しようと思ったのに、なしかよ。つうかおまえ、顔色がわりぃな。今日は早く帰ったほうがいいんじゃねぇの。また貧血で倒れたら、オレがお姫様抱っこで治療院まで助けなきゃならねぇじゃん」

 めんどくせーとつけ足さなければ、いい同僚だなと思う。ルークとちがって大雑把だし、へんなところだけが細かいところだけ似ている。

「うるさいな。ちゃんと食べてるし、だいじょうぶだよ。ここまで歩いて疲れたんだ」
「あ~、まあな。エレベーターが故障しているからなぁ。魔法省内だと転移魔法も使えねぇし、予算もちっとしかだしてくれねぇからな。昇進してぇとは思わねぇけど、もうちっと有意義な働き場所がいいな。ま、それよりおまえはちゃんと食べて運動しろ」

 ポンっと肩を叩かれて、おれはその気安さにイラッとした。

「……さっき、おんなじことをルークにも言われたよ」

「ま~た、ヘビ野郎に会ったのかよ。もうすぐ結婚するのにご熱心なこった。毎日イチャイチャして、飽きないのかねぇ。そのうち、おまえのほうが婚約者に刺されるんじゃねぇの?」

「……そうかもしれない。いや。それよりも、ルークから苦情がきていたぞ。ジロジロ見るな。怖いって言ってたぞ」

「はー? 意味わかんね。オレはあのヘビ野郎のほうがメンチ切ってるから同じように返しただけ。つうか、別れたんだろ? どうしてそんな苦情なんて持ち帰ってくんだよ?」

「うるさい。おまえこそ、人のプライベートに口をだしてくるな」

「ヘイヘイ。不憫オメガ風味のウォンバットくんは性格も第二の性も未熟で切れやすいってことですね。ヘビ野郎には低姿勢で友人関係を保ちつつ、繊細なオレにはブリザード並みにひどく冷たい。あーつうか、魔道箱がつかねぇんだけど。残業ムリじゃん」

 バンバンと画面を乱暴に叩くので、魔導箱から白い煙がでた。修理してもう十二回目だ。閉庁時間なんて過ぎているし、ドワーフ局長が君臨する修理課に連絡なんてしたくない(むしろ殺される)。

「ギル、もっとやさしく魔工具を扱えないのか? おまえ二日前に秒で壊していたじゃないか」

「それは時と場合による。あのときはスイッチの接合部分が外れていたからだ。それに倒れたあんたを抱えて、階段を上がって、治療室まで運んだやさしさはあるけどな?」

 赤毛の同僚はゲラゲラと下品な笑い声を立てて、不敵な笑みを見せてきた。
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