皇國の防戦記

長上郡司

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第二章 次の戦いへの備え

18 第5中隊長の元へ

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酔っぱらい二匹を始末したグレンは、同僚であり同期である第5中隊長のクロードの元へ向かった。




他中隊の報告書を取りまとめて提出するように、大隊長より指示を受けていた為、まだ報告のない




同期の隊舎へ向かったのだった。










「何でエリアお前も来んだ?自分の作業は?」




「終わって暇なんで」




「そんなら、ヴィクトル手伝ってやれや・・・あいつ今に倒れるぞ・・・」




「いやあ、あの量じゃ僕が居ても焼け石に水にも為りませんよ、むしろ余分なスペース食うだけで邪魔な




だけです。」




ハハッと乾いた笑いを発するエリアに対し、グレンが完全に呆れ倒しながら問う。




「自分で言ってて、悲しくならんのか?お前」




「人には向き不向きがある・・・それだけですよ」




涼やかな笑顔で返すエリア




「何言ってんだコイツ、誰か何とかして」










気の抜けた会話をしながらクロードの元へ向かう二人だった。

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