あやかしと黒田屋やってます!

黒崎 夢音

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第2章 三木 すみれからの依頼

あやかしと黒田屋やってます!2ー2~依頼人の話編~

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「失礼いたします。こちらは、なんでも屋の黒田屋さんでしょうか?」
「はい。そうですが、どうなさいましたか?ご依頼ですか?」
「はい。こちらには、依頼があって、来させていただきました。」
「そうでしたか。それではこちらにどうぞ。まず、自己紹介させていただきますね。僕は、この店、黒田屋の店主を務めております。黒田りゅうと申します。それと…。」
「りゅうよ。お茶を持ってきたぞ。」
古蛇はそう言い、お茶をお客の前に置いた。
「あ、ありがとうございます…。」
「構わぬよ。そうじゃ。わしは、古蛇と申す。よろしく頼む。」
古蛇はそう言い、ぺこりと頭を下げた。そして、りゅうがお客に聞いた。
「あの、お客様。お名前とご依頼内容を教えていただけますか?」
お客はこくりとうなずいた。
「はい。私は、三木《みき》すみれと申します。本日、ここに来させていただいた理由は、私、小さな頃から幽霊などが見えているんですが、最近、それが酷くなってきていて…。友達にここは変わった依頼でも受けてくださるという噂を聞いて、なんでも屋さんでしかも変わった依頼も受けてくださる場所ならなにか対策方法や霊が見えなくなるような方法を考えていただけるのではないかなと思いまして…。」
話を聞いていたりゅうは、古蛇に目配せをすると古蛇がこくりと頷いたので、この依頼を引き受けることにした。
「すみれ様。そのご依頼、お受けいたします。ですが、少しお時間をいただけないでしょうか?僕達で対策方法を考えてみようと思うので…。よろしいですか?」
「本当によろしいのですか?ご無理なされてないですか?私から言っておいてなんですが、お二人に相当なご迷惑をおかけしてしまうと思うのですが…。」
「大丈夫ですよ。困っている方の手助けをするのが僕達の仕事ですから。な?古蛇。」
「そうじゃ。そう気にやまれるな。すみれ殿。わしらがお主を楽に出来るよう、出来る限りのことはさせてもらおう。」
2人の話を聞き、すみれの表情はいっきに明るくなった。
「はい…。お二人とも本当にありがとうございます!よろしくお願いいたします!」
「はい!こちらこそよろしくお願いいたしますね!すみれ様!では、最後に契約書にサインなどよろしくお願いいたします。」
そして、1通りの契約を終わらせた。
「よし。これで、1通りの契約は完了です。すみれ様。お疲れさまでした。対策方法が見つかり次第ご連絡差し上げるので、今日は、お家に帰ってゆっくりお休みになってくださいね。」
「はい。ありがとうございます。それでは、失礼いたしました。」
すみれはそう言い、2人にぺこりと頭を下げ、店を後にした。
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