4 / 54
第2章 三木 すみれからの依頼
あやかしと黒田屋やってます!2ー2~依頼人の話編~
しおりを挟む
「失礼いたします。こちらは、なんでも屋の黒田屋さんでしょうか?」
「はい。そうですが、どうなさいましたか?ご依頼ですか?」
「はい。こちらには、依頼があって、来させていただきました。」
「そうでしたか。それではこちらにどうぞ。まず、自己紹介させていただきますね。僕は、この店、黒田屋の店主を務めております。黒田りゅうと申します。それと…。」
「りゅうよ。お茶を持ってきたぞ。」
古蛇はそう言い、お茶をお客の前に置いた。
「あ、ありがとうございます…。」
「構わぬよ。そうじゃ。わしは、古蛇と申す。よろしく頼む。」
古蛇はそう言い、ぺこりと頭を下げた。そして、りゅうがお客に聞いた。
「あの、お客様。お名前とご依頼内容を教えていただけますか?」
お客はこくりとうなずいた。
「はい。私は、三木《みき》すみれと申します。本日、ここに来させていただいた理由は、私、小さな頃から幽霊などが見えているんですが、最近、それが酷くなってきていて…。友達にここは変わった依頼でも受けてくださるという噂を聞いて、なんでも屋さんでしかも変わった依頼も受けてくださる場所ならなにか対策方法や霊が見えなくなるような方法を考えていただけるのではないかなと思いまして…。」
話を聞いていたりゅうは、古蛇に目配せをすると古蛇がこくりと頷いたので、この依頼を引き受けることにした。
「すみれ様。そのご依頼、お受けいたします。ですが、少しお時間をいただけないでしょうか?僕達で対策方法を考えてみようと思うので…。よろしいですか?」
「本当によろしいのですか?ご無理なされてないですか?私から言っておいてなんですが、お二人に相当なご迷惑をおかけしてしまうと思うのですが…。」
「大丈夫ですよ。困っている方の手助けをするのが僕達の仕事ですから。な?古蛇。」
「そうじゃ。そう気にやまれるな。すみれ殿。わしらがお主を楽に出来るよう、出来る限りのことはさせてもらおう。」
2人の話を聞き、すみれの表情はいっきに明るくなった。
「はい…。お二人とも本当にありがとうございます!よろしくお願いいたします!」
「はい!こちらこそよろしくお願いいたしますね!すみれ様!では、最後に契約書にサインなどよろしくお願いいたします。」
そして、1通りの契約を終わらせた。
「よし。これで、1通りの契約は完了です。すみれ様。お疲れさまでした。対策方法が見つかり次第ご連絡差し上げるので、今日は、お家に帰ってゆっくりお休みになってくださいね。」
「はい。ありがとうございます。それでは、失礼いたしました。」
すみれはそう言い、2人にぺこりと頭を下げ、店を後にした。
「はい。そうですが、どうなさいましたか?ご依頼ですか?」
「はい。こちらには、依頼があって、来させていただきました。」
「そうでしたか。それではこちらにどうぞ。まず、自己紹介させていただきますね。僕は、この店、黒田屋の店主を務めております。黒田りゅうと申します。それと…。」
「りゅうよ。お茶を持ってきたぞ。」
古蛇はそう言い、お茶をお客の前に置いた。
「あ、ありがとうございます…。」
「構わぬよ。そうじゃ。わしは、古蛇と申す。よろしく頼む。」
古蛇はそう言い、ぺこりと頭を下げた。そして、りゅうがお客に聞いた。
「あの、お客様。お名前とご依頼内容を教えていただけますか?」
お客はこくりとうなずいた。
「はい。私は、三木《みき》すみれと申します。本日、ここに来させていただいた理由は、私、小さな頃から幽霊などが見えているんですが、最近、それが酷くなってきていて…。友達にここは変わった依頼でも受けてくださるという噂を聞いて、なんでも屋さんでしかも変わった依頼も受けてくださる場所ならなにか対策方法や霊が見えなくなるような方法を考えていただけるのではないかなと思いまして…。」
話を聞いていたりゅうは、古蛇に目配せをすると古蛇がこくりと頷いたので、この依頼を引き受けることにした。
「すみれ様。そのご依頼、お受けいたします。ですが、少しお時間をいただけないでしょうか?僕達で対策方法を考えてみようと思うので…。よろしいですか?」
「本当によろしいのですか?ご無理なされてないですか?私から言っておいてなんですが、お二人に相当なご迷惑をおかけしてしまうと思うのですが…。」
「大丈夫ですよ。困っている方の手助けをするのが僕達の仕事ですから。な?古蛇。」
「そうじゃ。そう気にやまれるな。すみれ殿。わしらがお主を楽に出来るよう、出来る限りのことはさせてもらおう。」
2人の話を聞き、すみれの表情はいっきに明るくなった。
「はい…。お二人とも本当にありがとうございます!よろしくお願いいたします!」
「はい!こちらこそよろしくお願いいたしますね!すみれ様!では、最後に契約書にサインなどよろしくお願いいたします。」
そして、1通りの契約を終わらせた。
「よし。これで、1通りの契約は完了です。すみれ様。お疲れさまでした。対策方法が見つかり次第ご連絡差し上げるので、今日は、お家に帰ってゆっくりお休みになってくださいね。」
「はい。ありがとうございます。それでは、失礼いたしました。」
すみれはそう言い、2人にぺこりと頭を下げ、店を後にした。
27
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
オレは視えてるだけですが⁉~訳ありバーテンダーは霊感パティシエを飼い慣らしたい
凍星
キャラ文芸
幽霊が視えてしまうパティシエ、葉室尊。できるだけ周りに迷惑をかけずに静かに生きていきたい……そんな風に思っていたのに⁉ バーテンダーの霊能者、久我蒼真に出逢ったことで、どういう訳か、霊能力のある人達に色々絡まれる日常に突入⁉「オレは視えてるだけだって言ってるのに、なんでこうなるの??」霊感のある主人公と、彼の秘密を暴きたい男の駆け引きと絆を描きます。BL要素あり。
狼神様と生贄の唄巫女 虐げられた盲目の少女は、獣の神に愛される
茶柱まちこ
キャラ文芸
雪深い農村で育った少女・すずは、赤子のころにかけられた呪いによって盲目となり、姉や村人たちに虐いたげられる日々を送っていた。
ある日、すずは村人たちに騙されて生贄にされ、雪山の神社に閉じ込められてしまう。失意の中、絶命寸前の彼女を救ったのは、狼と人間を掛け合わせたような姿の男──村人たちが崇める守護神・大神だった。
呪いを解く代わりに大神のもとで働くことになったすずは、大神やあやかしたちの優しさに触れ、幸せを知っていく──。
神様と盲目少女が紡ぐ、和風恋愛幻想譚。
(旧題:『大神様のお気に入り』)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
晴明さんちの不憫な大家
烏丸紫明@『晴明さんちの不憫な大家』発売
キャラ文芸
最愛の祖父を亡くした、主人公――吉祥(きちじょう)真備(まきび)。
天蓋孤独の身となってしまった彼は『一坪の土地』という奇妙な遺産を託される。
祖父の真意を知るため、『一坪の土地』がある岡山県へと足を運んだ彼を待っていた『モノ』とは。
神さま・あやかしたちと、不憫な青年が織りなす、心温まるあやかし譚――。
引きこもりアラフォーはポツンと一軒家でイモつくりをはじめます
ジャン・幸田
キャラ文芸
アラフォー世代で引きこもりの村瀬は住まいを奪われホームレスになるところを救われた! それは山奥のポツンと一軒家で生活するという依頼だった。条件はヘンテコなイモの栽培!
そのイモ自体はなんの変哲もないものだったが、なぜか村瀬の一軒家には物の怪たちが集まるようになった! 一体全体なんなんだ?
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる