悪役令嬢予定でしたが、無言でいたら、ヒロインがいつの間にか居なくなっていました

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本編

エンディング(ロイス)

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色々あった。リース嬢が可愛い毎日だった。多少問題もあった。3年間被検体になって、生きて帰るはずがないと思われた対象者が全員戻ってきたり、そのうちのピンク頭が刑罰中に逃亡。魔道具を暴走させて、隣国を破壊したり、狂ったミミー元侯爵が魔法都市に逃亡して、どっかの子息を殺しかけて、国際問題になったり、聖女と名乗る訳の分からない女が隣国で革命起こして、殺されたり、もう、ね。うちの国以外での被害が一杯。

まぁ、既に被検体になった時に、うちの国の人間じゃなくなっていたので、ミミー侯爵以外はなんとか処理できた。

ミミー元侯爵が殺しかけた子息とテスタートが知り合いだったので、事なきを得た。

ミミー元侯爵は既に平民だったので、ポラフという名前に改名され、改めてテスタートが引き取っていった。この前、テスタートが小松菜みたいな動く野菜を持って、自慢していたんだが、その名前がポラフって言うんだ。違うよな?


生き残って、逃亡しなかったものは、本当は刑罰を負ってからの処刑の予定だったが、ピンク頭とミミー元侯爵のことがあり、すぐに処刑することになった。既に爵位を持っていない者たちだったし、人としての意識もほとんどなかったので、滞りなく処理が終わった。


ミミー元侯爵夫人は、娼婦になったのちすぐに死んだと聞いた。彼女は平民落ちだけの予定だったので、まぁ、その未来は順当かもしれない。


あとは、何かあっただろうか?リース嬢が可愛いくて、いまいち、リース嬢以外のことはどうも記憶が薄い。


あーそうそう、リース嬢の発案で石膏像やら白磁の皿やら作った。白磁の皿は、結構軽く出来て、それにより、軽量した調理料の壺。とっても気に入っている。今までの陶器の壺は液体が染みるので、ガラスを使っていたのだが、ガラスは高価だし非常に割れやすい。今はリリス殿が開発した耐熱ガラスがあるが、今では白磁の入れ物は嗜好品とされている。

なにせ、最初がリース嬢の絵がついた大皿だ。女神のごとき、リース嬢を釉薬で描いたのが、初め。石膏像ももちろんモデルはリース嬢だ。

物凄く気に入ったので、秘蔵しようとしたが、陛下に止められ、美術館が造られ、そこに展示されることになった。

ちなみに地下は、リース嬢のアルバム置き場。例のごとく、王族専用になって、血族以外は入れない設定になっている。

王城に元々あったリース嬢のアルバム置き場は既に満杯。立地の関係上、他に新たに作るしかなかったのだ。しかし、ある意味、都合が良かった。だって、全部リース嬢になるのだ。建物もリース嬢の為の者だし、展示品もリース嬢。地下もリース嬢のアルバム置き場。今後増えても、リリス様が地下を増やす魔法は教えてくれたので、地下を増やして対応する。まぁ、結界があるので、リリス様は入れないのだが。

それを最後に教えるとリリス様が騙されたと言って、地団太踏んだのはいい思い出。いつも、彼女にはやり込められるので、つい。


リース嬢19歳、ロイス・リーマン・・・つまり、俺が21歳の時に結婚。

皆に祝福された結婚式だった。このために教会作ったり、改めて、組織作り直したり、本当に大変だった。しかし、宗教の深く介入した教会は今は邪魔なだけだ。既に何でか以前はあった宗教国家が亡び、教会が信仰していたもの自体が無くなった為、国内での介入はとても容易かった。元々、自国の人間は貴族も民も含めて信仰意識が低かったので、とても助かったのもある。

・・・信仰意識が低い原因も前の宗教国家の酷い集金結果のせいらしいのだが、詳しくは知らない。だって、本当気付いたら無くなっていたからね。


リリス様の提案で病院を建て、1年後、医者の人数が少ないが、なんとなく病院が完成。その後、すぐにリースが産気づいた。病院のおかげで逆子だったのに見事に母子ともに助かった。

リリス様様である。リースもよく頑張ってくれたと思う。


最近、リリス様のところにいる女の子と仲がいいのだけが不満だが、それ以外は実に平和で幸せな毎日である。


    
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