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本編
プロローグ(リース嬢)
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はい。わたくし、転生した模様。
・・・多分、公爵令嬢・・・リース・マグノイア。
・・・3歳です。
・・・特に何を言えばいいのか・・・。
前世、私は無口?寡黙だった。
何も考えていないわけではない。むしろ、一杯考えている。しかし、言葉選びが苦手で、以前、大失敗したことがあり、どうも無言を貫く癖が出来てしまった。今世では、出来れば上手くしゃべれるようになりたいと思う。
そう思った矢先、婚約者が現れた。
この国の第一王子。現在5歳。
私が生まれる前から決まっていたことらしく、親が勝手に決めたことである。
これには、私も困ったものだ。
前世、私は男だったが、女性と付き合ったことも、まして、男と付き合ったこともない。
友達はいたが、友達も寡黙な人だった。主にアイコンタクトのみで成立していた会話・・・。
あれ?会話か?
先触れがあったので、お父様から挨拶を学ぶ。
父「本日は、お越しくださり、誠にありがとうございます。殿下。」
私「ほんじつは、おこしくださり、まことに ありがとう ございます。でんか。」
父「うむ。」
私「うむ。」
父が悶える。
なんだろう???
父「本日は、初の顔合わせ、お会いできて誠に嬉しく思います。」
私「ほんじつは はつの かお あわせ おあいできて まことに うれしく おもいます。」
父「私、マグノイア公爵の長女、リースと申します。」
私「わたくし マグノイアこうしゃくの ちょうじょ リースともうします。」
父がまた悶える。今度は兄も参戦して、遠くで悶えている。
なんだ??
父「後は、後ろでカンペを出す。文字は・・・平仮名は読めるようになったんだよな?」
私「はい。ちちうえ。あ、おとうさま。」
父が悶えた後
父「父上でいいよ。」
私「はい。ちちうえ。」
父が悶える。兄が膨れて
兄「あにうえだよ?」
私「あにうえ?」
兄「うん。」
私「兄上!」
と呼ぶと、兄も父と同じように悶えて撃沈した。
・・・変な父上と兄上だ。
****
当日、凄く不機嫌そうな第一王子ロイス・リーマン殿下がやってきた。
「ふん。貴様が、婚約者か。ちっ。」
会うなり、悪態をついている。
・・・
・・・・・・この場合、この言葉に突っ込みを入れるべきだろうか?
王子の後ろにいる父上と兄上を見れば、なんか闘気が昇っていた。
・・・私もこう、ボアって赤い炎みたいな・・・無理だな。そこまでの情熱はない。
第一、この王子もまだ、5歳だ。こんな子供と結婚しますよ~って親から言われても困るだろう。
私自身、戸惑っている。
前世を含めて恋愛経験どころか、人付き合いだってまともにできたかどうか怪しいのだ。
そんな私が、いったい何を言えばいいのか?
・・・いや、言うべきなのだろうか?
・・・あ、いや、今はあれだ。父上が教えてくれた言葉を言う場面だった。
既に目の前の王子は何だか焦れて、うずうずし始めている。
・・・いかん。
私「本日は、お越しくださり、誠にありがとうございます。殿下。」
ロイス「え?あ、あぁ。」
私「・・・。」
えっと・・・次はなんだっけ?
・・・練習した。思い出すんだ。
・・・私はやればできる子。
・・・うし。思い出したぞ!
ロイス「・・・。」
私「本日は、初の顔合わせ、お会いできて誠に嬉しく思います。私、マグノイア公爵の長女リースと申します。」
よし!言えた!!
ロイス「あぁ、こちらこそ、会えて嬉しい。リース嬢。」
ロイス殿下は何でか毒が抜かれたような顔をしている。
・・・この場合、私は何をコメントしたらいいんだろう?
殿下の後ろにいる父上と兄上に助けを求める。
すると、気付いてくれたのか黒板に何か書き始めた。
父板『あちらにお茶の準備をしております。と言って、メイド長ナーシャを見るんだ!』
兄板『不満なら、帰れや!オラぁって言うんだ!』
・・・兄の板は読んではいけない気がする。
・・・いや、読んだ方がいいのか?
・・・・・・とりあえず、ナーシャを見る。
無言で頷かれた。
私「・・・殿下、お茶でもいかがでしょうか?あちらにお茶の準備をしております。」
ロイス「あぁ、そうだな。頂くとしよう。」
よちよちと歩いて、ナーシャについていこうとしたら、王子が私をお姫様抱っこして、庭まで連れて行ってくれた。
後ろで父上と兄上の小さな叫びが聞こえた気がする。
ロイス「・・・軽いな。」
私「・・・(赤くなる)。」
ロイス殿下がビクンとその顔に真っ赤になって、立ち止まる。
ナーシャが無言で椅子に座る様に促す。
・・・どうしよう。今抱っこ状態。
・・・ロイス殿下を見る。ロイス殿下は固まったままだ。
・・・困った。降ろしてもらわなくては、話もお茶会も進まない。
・・・どう伝えるべきか?
・・・そのまま言うか?
・・・・・・いや、それは、不敬だろう?
・・・じゃあ、どう発言すればいい?
兄上と父上は?
・・・なんか、闘気どころか殺気を帯びだ瞳で殿下を見ている・・・。
・・・どうしよう・・・。
・・・なにか、なにか、言わなきゃ。
・・・ナーシャを見る。
ナーシャが王子に私を渡すようにジェスチャーする。
殿下がハッと気づき、私をナーシャに渡す。
すると、何故だか、お茶会の椅子につかせるのではなく、私の部屋に連れていかれてしまった。王子はポッカーンっとした顔で、私を見続けている。とりあえず、殿下に手を振ったら、振り返してくれた。嬉しかったので、にっこり笑ったら、殿下はまた真っ赤になっていた。
部屋につくと、3時のおやつとジャスミンティーが運ばれてきた。
私「・・・ナーシャ、なんで?」
ナーシャ「旦那様も坊ちゃまも殺意満々で、これ以上は無理と判断しました。」
私「なるほど。・・・ありがとう。ナーシャ。」
ナーシャ「いえ。」
私はそのまま、おやつを食べ、お茶を飲み、そのままお昼寝をすることになった。
・・・多分、公爵令嬢・・・リース・マグノイア。
・・・3歳です。
・・・特に何を言えばいいのか・・・。
前世、私は無口?寡黙だった。
何も考えていないわけではない。むしろ、一杯考えている。しかし、言葉選びが苦手で、以前、大失敗したことがあり、どうも無言を貫く癖が出来てしまった。今世では、出来れば上手くしゃべれるようになりたいと思う。
そう思った矢先、婚約者が現れた。
この国の第一王子。現在5歳。
私が生まれる前から決まっていたことらしく、親が勝手に決めたことである。
これには、私も困ったものだ。
前世、私は男だったが、女性と付き合ったことも、まして、男と付き合ったこともない。
友達はいたが、友達も寡黙な人だった。主にアイコンタクトのみで成立していた会話・・・。
あれ?会話か?
先触れがあったので、お父様から挨拶を学ぶ。
父「本日は、お越しくださり、誠にありがとうございます。殿下。」
私「ほんじつは、おこしくださり、まことに ありがとう ございます。でんか。」
父「うむ。」
私「うむ。」
父が悶える。
なんだろう???
父「本日は、初の顔合わせ、お会いできて誠に嬉しく思います。」
私「ほんじつは はつの かお あわせ おあいできて まことに うれしく おもいます。」
父「私、マグノイア公爵の長女、リースと申します。」
私「わたくし マグノイアこうしゃくの ちょうじょ リースともうします。」
父がまた悶える。今度は兄も参戦して、遠くで悶えている。
なんだ??
父「後は、後ろでカンペを出す。文字は・・・平仮名は読めるようになったんだよな?」
私「はい。ちちうえ。あ、おとうさま。」
父が悶えた後
父「父上でいいよ。」
私「はい。ちちうえ。」
父が悶える。兄が膨れて
兄「あにうえだよ?」
私「あにうえ?」
兄「うん。」
私「兄上!」
と呼ぶと、兄も父と同じように悶えて撃沈した。
・・・変な父上と兄上だ。
****
当日、凄く不機嫌そうな第一王子ロイス・リーマン殿下がやってきた。
「ふん。貴様が、婚約者か。ちっ。」
会うなり、悪態をついている。
・・・
・・・・・・この場合、この言葉に突っ込みを入れるべきだろうか?
王子の後ろにいる父上と兄上を見れば、なんか闘気が昇っていた。
・・・私もこう、ボアって赤い炎みたいな・・・無理だな。そこまでの情熱はない。
第一、この王子もまだ、5歳だ。こんな子供と結婚しますよ~って親から言われても困るだろう。
私自身、戸惑っている。
前世を含めて恋愛経験どころか、人付き合いだってまともにできたかどうか怪しいのだ。
そんな私が、いったい何を言えばいいのか?
・・・いや、言うべきなのだろうか?
・・・あ、いや、今はあれだ。父上が教えてくれた言葉を言う場面だった。
既に目の前の王子は何だか焦れて、うずうずし始めている。
・・・いかん。
私「本日は、お越しくださり、誠にありがとうございます。殿下。」
ロイス「え?あ、あぁ。」
私「・・・。」
えっと・・・次はなんだっけ?
・・・練習した。思い出すんだ。
・・・私はやればできる子。
・・・うし。思い出したぞ!
ロイス「・・・。」
私「本日は、初の顔合わせ、お会いできて誠に嬉しく思います。私、マグノイア公爵の長女リースと申します。」
よし!言えた!!
ロイス「あぁ、こちらこそ、会えて嬉しい。リース嬢。」
ロイス殿下は何でか毒が抜かれたような顔をしている。
・・・この場合、私は何をコメントしたらいいんだろう?
殿下の後ろにいる父上と兄上に助けを求める。
すると、気付いてくれたのか黒板に何か書き始めた。
父板『あちらにお茶の準備をしております。と言って、メイド長ナーシャを見るんだ!』
兄板『不満なら、帰れや!オラぁって言うんだ!』
・・・兄の板は読んではいけない気がする。
・・・いや、読んだ方がいいのか?
・・・・・・とりあえず、ナーシャを見る。
無言で頷かれた。
私「・・・殿下、お茶でもいかがでしょうか?あちらにお茶の準備をしております。」
ロイス「あぁ、そうだな。頂くとしよう。」
よちよちと歩いて、ナーシャについていこうとしたら、王子が私をお姫様抱っこして、庭まで連れて行ってくれた。
後ろで父上と兄上の小さな叫びが聞こえた気がする。
ロイス「・・・軽いな。」
私「・・・(赤くなる)。」
ロイス殿下がビクンとその顔に真っ赤になって、立ち止まる。
ナーシャが無言で椅子に座る様に促す。
・・・どうしよう。今抱っこ状態。
・・・ロイス殿下を見る。ロイス殿下は固まったままだ。
・・・困った。降ろしてもらわなくては、話もお茶会も進まない。
・・・どう伝えるべきか?
・・・そのまま言うか?
・・・・・・いや、それは、不敬だろう?
・・・じゃあ、どう発言すればいい?
兄上と父上は?
・・・なんか、闘気どころか殺気を帯びだ瞳で殿下を見ている・・・。
・・・どうしよう・・・。
・・・なにか、なにか、言わなきゃ。
・・・ナーシャを見る。
ナーシャが王子に私を渡すようにジェスチャーする。
殿下がハッと気づき、私をナーシャに渡す。
すると、何故だか、お茶会の椅子につかせるのではなく、私の部屋に連れていかれてしまった。王子はポッカーンっとした顔で、私を見続けている。とりあえず、殿下に手を振ったら、振り返してくれた。嬉しかったので、にっこり笑ったら、殿下はまた真っ赤になっていた。
部屋につくと、3時のおやつとジャスミンティーが運ばれてきた。
私「・・・ナーシャ、なんで?」
ナーシャ「旦那様も坊ちゃまも殺意満々で、これ以上は無理と判断しました。」
私「なるほど。・・・ありがとう。ナーシャ。」
ナーシャ「いえ。」
私はそのまま、おやつを食べ、お茶を飲み、そのままお昼寝をすることになった。
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