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第11話 ヒロインイベント多数
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エミールは辺境伯子息を第二王子と思ってアピールを始めました。
何もないところでこけたり、自ら髪を木に引っ掛けに行ったり。
辺境伯子息、紳士としての基本的な対応で対処してますけど、彼は元々伯爵子息程度の礼儀作法を身に着けていた。今は辺境伯子息レベルの礼儀作法に修正されたけど、ちょっと腋がまだ甘い。
一応、周りの妖精さんに解説してあげた。
「学園は平等と言っても貴族の縮図です。高位貴族にコネを作ろうとするのは構いません。しかし、学生の身分でハニートラップは如何なものかということは考えておくべきです。」
「解説っ子さん、高位貴族の範囲とは何ですか?」
「自分の爵位の上3つ以上になると高位貴族になります。彼女は子爵子女なので、上は伯爵・侯爵・辺境伯になります。」
「侯爵が下なんですか?」
「この国ではそうなります。他の国では侯爵と辺境伯の順番が逆になることもありますが、少なくともこの国の順位は次言うとおりになります。
低い順から言いますね。
準男爵<男爵<子爵<伯爵<侯爵<辺境伯≦公爵<王族です。
公爵と辺境伯が=になる時、それは王族の臣籍降下が理由です。」
「なるほど!つまり、現辺境伯は王族に連なる家系なのですね!」
「はい、その通りです。」
「その為、エミール子爵令嬢は辺境伯子息にハニートラップを仕掛けると下手したら首が飛ぶわけです。」
「わかりました!解説っ子さん!」
宰相子息と花壇で出会い、彼の相談を聞いてるエミールを発見です。
泣いている彼をエミールが抱き寄せてます。
彼も彼女を抱きしめ返してます。
周りの妖精集めて、一応解説してみました。
「宰相子息には婚約者がいます。勿論、親が子供の意志を確認すること無く決定した婚約者ではあります。しかし、それは人と人との間の契約、つまり、大事な約束事です。契約達成前に不適切な男女距離は人の間では忌避されるものです。十二分に気をつけましょう。」
「解説っ子さん、じゃあ、今の宰相子息君はどういった状態なのですか?」
「正式な婚約者がいるのにもかかわらず、不義を働いていることとほぼ同等のことに当たります。つまり、契約前の破棄事項に当てはまる可能性があります。」
「契約破棄された場合はどうなるんですか?」
「破棄は基本、相手方つまり、今回の場合、女性の婚約者が申請して行うのですが、今までかかった費用や手間を慰謝料として支払う義務が宰相側に発生します。しかし、大抵の場合は、破棄では無く解消となります。『人の体面』を重んじると言ったことが理由です。しかし、その場合も、少なからず慰謝料に当たるものの支払いが発生するのが普通です。」
「なるほど!」
鍛錬場に一人だけ女の子。
そう、エミールが来てます。見慣れない体操服で。日本で言うところのブルマですね。足丸出し、腕丸出しです。
そして、やったこともないだろうに剣を振ってます。
滅茶苦茶見てて危ないです。
女の子に剣術の授業は無いのに、どうして来てるのかも意味不明です。
見るに見かねて、代表として騎士団長の子息が来ました。
すぐに出ていくように言ったけど、エミールは胸を彼の腕に押し付けて、教えを乞うています。彼もまんざらではないようで鼻の下を限界まで伸ばしてます。
ちなみに周りの男性はその様子にうらやましいの半分。呆れているの半分です。
ちなみにここに辺境伯子息もいるんですけど、エミールは気付いていないようです。
彼も、呆れた顔でエミールと騎士団長子息を見てます。
私が集めなくても妖精が勝手に集まって解説して欲しいと言われました。
「彼は伯爵子息です。婚約者もいないので、彼との交際は、適切であります。
しかし、やはり、女性であるにもかかわらず、男性しかいない鍛錬場に来るのは慎みの無い破廉恥な女性と扱われることがあります。その所業は、娼婦にも劣る判断が平民出でさえ、なされます。
しかも、足丸出し、腕丸出しなんて、平民女性でもちょっと引かれるレベルです。
更に言うと、自ら男性のたまり場にあんな格好で一人で行く=〇姦又は乱〇したいんで、よろしく!と捉えられても問題ないほど、破廉恥な行動です。自分の主人がそう言うことをしそうだったら、絶対止めでください。少なくとも使用人を傍に侍らせてから行くのが、ギリギリ適切です。」
「じゃあ、今のエミールは娼婦以下の行為を平然とやってることになるんですか?」
「そうですね。少なくとも今の時代であんな破廉恥な格好を容認する文化はありません。行動も貴族以前の問題です。」
「なら、なぜ、光の精霊はそれを止めないんですか?」
「精霊と妖精では種族が違うんですが、一番は『人』との関わり合いが大きく異なります。妖精は人とのかかわりあいをある程度考えて一緒に居ますし、なんらなら、生まれた時から一緒にいるので、主人の幸福を優先して動くことが多いのです。
しかし、精霊は主人の力や性格に好意を寄せて、来ていると考えられています。それに、彼女の光の精霊は生まれた時からではなく、後からついてきたものの様で、人の常識が分かりませんし、人の幸せも理解しておりません。
結果、主人行動が如何に社会不適合の行動であっても、それが不適合な行動かがわかっていませんし、それで不幸せになると言う考えに至りません。」
「なるほど、それは、光の精霊は可哀そうですね。」
「そうかもしれませんが、精霊は人につく必要はないので、気が他に逸れた場合、サクッと主人を見捨てる傾向があります。きっと、大変なことに主人が陥ったとしても、主人を捨てたら問題ないので、然程、可哀想なことにはならないでしょう。」
「え?精霊は主人に執着しないんですか?」
「人にもよるかもしれませんが、精霊自身の執着の対象は人である可能性はあまりありません。文献によると精霊が執着するのは同じ種族またはそれに近しい種族。つまり、妖精ですね。」
「あぁ、なるほど、確かに人は人と恋をして、獣は同じ種類の獣と恋をしてますもんね!」
「はい。その通りです。ちなみに近しい種類の順序はこんな感じです。
精霊→妖精→妖精種の獣又は人→人→人間。」
「解説っ子さん。人間とは何ですか?」
「私もすべては知りませんが、人ではありません。エミールみたいな生き物をさします。人とよく似た生き物ではありますが、外殻がとてもよく似た生き物なだけで、魂の形状はまるで別物です。獣とも妖精とも違います。人と何かが交わって生まれた種族と言われています。」
「亜人ですか?獣人みたいな?」
「獣人は違います。獣人は妖精種に近い『人』種に当たります。亜人がこの世界ではどういった扱いかは分かりませんが、人では無いと言う意味ではこの表現に当てはまりますね。」
「なるほど。」
留学中のエミエル教会の教主子息と歓談中。
一緒のお弁当をつついて食べてます。
互いにアーンしてます。
別の場所にいたのに解説を頼まれました。
「あー、彼女と彼は同じ親が後見人です。後見人とは親同等の立場になります。つまり、兄妹の語らいです。問題ありません。しかし、ちょっと距離が兄妹のそれより近しい気はします。同じ食器具で食べるのは夫婦が行うもので、兄妹で行うのはちょっと破廉恥です。同性の兄弟姉妹なら構わないのですが。」
「では、あれも破廉恥?」
「そうですね。ギリギリ破廉恥ですね。」
「なるほど。」
図書室に主人の子息と一緒に調べもの中…エミールがお菓子を持って、騒がしく登場しました。
「これ、受け取ってください!」
子息は目線だけで侍従に指示。衛兵を無言で呼びました。
エミールは追い出されました。
「か、解説っ子さん…。」
「ん?図書室ではお静かに。飲食は禁止です。」
「はい。」
何もないところでこけたり、自ら髪を木に引っ掛けに行ったり。
辺境伯子息、紳士としての基本的な対応で対処してますけど、彼は元々伯爵子息程度の礼儀作法を身に着けていた。今は辺境伯子息レベルの礼儀作法に修正されたけど、ちょっと腋がまだ甘い。
一応、周りの妖精さんに解説してあげた。
「学園は平等と言っても貴族の縮図です。高位貴族にコネを作ろうとするのは構いません。しかし、学生の身分でハニートラップは如何なものかということは考えておくべきです。」
「解説っ子さん、高位貴族の範囲とは何ですか?」
「自分の爵位の上3つ以上になると高位貴族になります。彼女は子爵子女なので、上は伯爵・侯爵・辺境伯になります。」
「侯爵が下なんですか?」
「この国ではそうなります。他の国では侯爵と辺境伯の順番が逆になることもありますが、少なくともこの国の順位は次言うとおりになります。
低い順から言いますね。
準男爵<男爵<子爵<伯爵<侯爵<辺境伯≦公爵<王族です。
公爵と辺境伯が=になる時、それは王族の臣籍降下が理由です。」
「なるほど!つまり、現辺境伯は王族に連なる家系なのですね!」
「はい、その通りです。」
「その為、エミール子爵令嬢は辺境伯子息にハニートラップを仕掛けると下手したら首が飛ぶわけです。」
「わかりました!解説っ子さん!」
宰相子息と花壇で出会い、彼の相談を聞いてるエミールを発見です。
泣いている彼をエミールが抱き寄せてます。
彼も彼女を抱きしめ返してます。
周りの妖精集めて、一応解説してみました。
「宰相子息には婚約者がいます。勿論、親が子供の意志を確認すること無く決定した婚約者ではあります。しかし、それは人と人との間の契約、つまり、大事な約束事です。契約達成前に不適切な男女距離は人の間では忌避されるものです。十二分に気をつけましょう。」
「解説っ子さん、じゃあ、今の宰相子息君はどういった状態なのですか?」
「正式な婚約者がいるのにもかかわらず、不義を働いていることとほぼ同等のことに当たります。つまり、契約前の破棄事項に当てはまる可能性があります。」
「契約破棄された場合はどうなるんですか?」
「破棄は基本、相手方つまり、今回の場合、女性の婚約者が申請して行うのですが、今までかかった費用や手間を慰謝料として支払う義務が宰相側に発生します。しかし、大抵の場合は、破棄では無く解消となります。『人の体面』を重んじると言ったことが理由です。しかし、その場合も、少なからず慰謝料に当たるものの支払いが発生するのが普通です。」
「なるほど!」
鍛錬場に一人だけ女の子。
そう、エミールが来てます。見慣れない体操服で。日本で言うところのブルマですね。足丸出し、腕丸出しです。
そして、やったこともないだろうに剣を振ってます。
滅茶苦茶見てて危ないです。
女の子に剣術の授業は無いのに、どうして来てるのかも意味不明です。
見るに見かねて、代表として騎士団長の子息が来ました。
すぐに出ていくように言ったけど、エミールは胸を彼の腕に押し付けて、教えを乞うています。彼もまんざらではないようで鼻の下を限界まで伸ばしてます。
ちなみに周りの男性はその様子にうらやましいの半分。呆れているの半分です。
ちなみにここに辺境伯子息もいるんですけど、エミールは気付いていないようです。
彼も、呆れた顔でエミールと騎士団長子息を見てます。
私が集めなくても妖精が勝手に集まって解説して欲しいと言われました。
「彼は伯爵子息です。婚約者もいないので、彼との交際は、適切であります。
しかし、やはり、女性であるにもかかわらず、男性しかいない鍛錬場に来るのは慎みの無い破廉恥な女性と扱われることがあります。その所業は、娼婦にも劣る判断が平民出でさえ、なされます。
しかも、足丸出し、腕丸出しなんて、平民女性でもちょっと引かれるレベルです。
更に言うと、自ら男性のたまり場にあんな格好で一人で行く=〇姦又は乱〇したいんで、よろしく!と捉えられても問題ないほど、破廉恥な行動です。自分の主人がそう言うことをしそうだったら、絶対止めでください。少なくとも使用人を傍に侍らせてから行くのが、ギリギリ適切です。」
「じゃあ、今のエミールは娼婦以下の行為を平然とやってることになるんですか?」
「そうですね。少なくとも今の時代であんな破廉恥な格好を容認する文化はありません。行動も貴族以前の問題です。」
「なら、なぜ、光の精霊はそれを止めないんですか?」
「精霊と妖精では種族が違うんですが、一番は『人』との関わり合いが大きく異なります。妖精は人とのかかわりあいをある程度考えて一緒に居ますし、なんらなら、生まれた時から一緒にいるので、主人の幸福を優先して動くことが多いのです。
しかし、精霊は主人の力や性格に好意を寄せて、来ていると考えられています。それに、彼女の光の精霊は生まれた時からではなく、後からついてきたものの様で、人の常識が分かりませんし、人の幸せも理解しておりません。
結果、主人行動が如何に社会不適合の行動であっても、それが不適合な行動かがわかっていませんし、それで不幸せになると言う考えに至りません。」
「なるほど、それは、光の精霊は可哀そうですね。」
「そうかもしれませんが、精霊は人につく必要はないので、気が他に逸れた場合、サクッと主人を見捨てる傾向があります。きっと、大変なことに主人が陥ったとしても、主人を捨てたら問題ないので、然程、可哀想なことにはならないでしょう。」
「え?精霊は主人に執着しないんですか?」
「人にもよるかもしれませんが、精霊自身の執着の対象は人である可能性はあまりありません。文献によると精霊が執着するのは同じ種族またはそれに近しい種族。つまり、妖精ですね。」
「あぁ、なるほど、確かに人は人と恋をして、獣は同じ種類の獣と恋をしてますもんね!」
「はい。その通りです。ちなみに近しい種類の順序はこんな感じです。
精霊→妖精→妖精種の獣又は人→人→人間。」
「解説っ子さん。人間とは何ですか?」
「私もすべては知りませんが、人ではありません。エミールみたいな生き物をさします。人とよく似た生き物ではありますが、外殻がとてもよく似た生き物なだけで、魂の形状はまるで別物です。獣とも妖精とも違います。人と何かが交わって生まれた種族と言われています。」
「亜人ですか?獣人みたいな?」
「獣人は違います。獣人は妖精種に近い『人』種に当たります。亜人がこの世界ではどういった扱いかは分かりませんが、人では無いと言う意味ではこの表現に当てはまりますね。」
「なるほど。」
留学中のエミエル教会の教主子息と歓談中。
一緒のお弁当をつついて食べてます。
互いにアーンしてます。
別の場所にいたのに解説を頼まれました。
「あー、彼女と彼は同じ親が後見人です。後見人とは親同等の立場になります。つまり、兄妹の語らいです。問題ありません。しかし、ちょっと距離が兄妹のそれより近しい気はします。同じ食器具で食べるのは夫婦が行うもので、兄妹で行うのはちょっと破廉恥です。同性の兄弟姉妹なら構わないのですが。」
「では、あれも破廉恥?」
「そうですね。ギリギリ破廉恥ですね。」
「なるほど。」
図書室に主人の子息と一緒に調べもの中…エミールがお菓子を持って、騒がしく登場しました。
「これ、受け取ってください!」
子息は目線だけで侍従に指示。衛兵を無言で呼びました。
エミールは追い出されました。
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「はい。」
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