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第5話 知識の共有中
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今まで知らなかったことを知るのは実に楽しい。
あっちの世界で結構長く生きてたけど、基本、日本から離れたことは無い。
一応、日本にも貴族制度は来た時もあったけど、なんちゃって貴族とこっちの貴族はかなり違いがある。
だから、こっちの貴族制度のこと国のこと人のこと歴史のこと。
一晩ではどうにもできない程の知識が溢れていた。
途中、ラフェルも気付いて、時間が遅くなる部屋で教えあって、ラフェルはあっちの世界の知識を私はこっちの世界の知識の交換を行った。
ラフェルは途中、大量の紙とインクを用意して、私の知識を纏め出して、びっくりした。
通常妖精は物質に直接の干渉はしない。出来ても、微妙。
でも、ラフェルの紡ぐ文字はちゃんと残されている。
最終的に何冊かの本に製本できている。
聞けば、3m級の妖精なら余裕なんだそう。
凄い。
なので、ついでにこっちの文字や言葉を教えて貰えた。
辞書もくれた。
嬉しい。
まだ、言い足りないこともやり足りないこともあるけど、一旦、終了。
ラフェルも今から図書城の仕事があるんだそうだ。
夜まで一旦、お別れ。
正直、このまま図書城に居てもいいとも思うけど、ここに居たら、つい、ラフェルの邪魔しそうだから退散。
司書が書類を運ぶついでに宰相のところに行くらしいので、ついていくことに
そしたら、ニマニマしているエミエル。そっぽ向いてる宰相が何やら会話している。
どうしたんだろう?
でも、聞くのは野暮ってもんだって、気もするので、聞かないことにした。
そしたら、あからさまに宰相が驚くの。
聞けば、妖精は人のキビに疎いのでそう言う見ないふりってしてくれないんだって、普通。
宰相、苦労してんだね。
肩をポンポンしたら、ガシッと掴まれて泣かれた。
そして、司書も逃げるに逃げれなくなって、1時間くらい愚痴を聞かされる羽目に。
最後の方とか妖精関係ない愚痴だった。
そして、すっきりした宰相。
「今日は、仕事しない!」
と発言。
宰相室の人間を驚愕させ、皆に説得されていたんだけど
「朝から晩まで1日3時間だけの睡眠を三か月続けた人間に休息はあるべきだ!」
と発言。
皆も同意。
問題をいっつももってくるところに本日休業のお知らせを侍従に知らせに行かせて、皆で共有の仮眠室に移動。
12人全員がすやぁっと眠りましたとさ。
司書は逃げました。
なんか、可哀想だったから、宰相に一旦ついて、封印解除。
部屋の空調を良くして、暗くして寝心地を良くして見ました。
なんども仮眠室に特攻してくる人の為に空間結界を張って、音も遮断。
昨日、図書室で得た知識で出来るようになりました。
宰相は王様の弟だったので、容量に問題なし。
うん。
宰相が私に頬擦りしながら、眠っているのを丸っと無視して、12人の人についてる妖精さんたちと知識の共有。
宰相室が忙しい理由は『戦争の前触れ』の為。そして、『貴族同士のごたごた』のせい。
エミエル神聖王国って言うのがあって、そこの国が戦争を仕掛けようとして来てるんだって。
他にもガルン帝国って言う獣人が治める国があるらしく、そこからもちょっかいかけられているんだそう。
加えて、第二王子の派閥がいつもやらかしてるんだって。
…まず、エミエルって、宰相の妖精と同じ名前だけど、関係あるの?
って聞いたら、エミエルも封印解除したら、5m級になるんだって。
でも、兄に王であってほしいから封印したまんまなんだって。
つまり、エミエル神聖王国の主神は間違いなく、ここにいるエミエル自身。
「…エミエル神聖王国の人も妖精見えてないの?」
って聞いたら、
「も?」
って聞かれたので、第二王子が妖精見えてない疑惑のことを話したら、エミエルが真っ青になった。
基本的にここの国の人間は妖精が見える。
この国、エバーグリーン妖精国は、妖精が見える人で構成されていると言ってもよい国らしいのだけど、そんな中で妖精が見えてない王族(・・)はとても問題があるんだそうだ。宰相が起きたら、教えてあげなくてはとエミエルが慌てている。
なんで、そんな程度で慌てているんだと思えば、妖精が見えていないと出来ない仕事が王族にはあるんだそうだ。
それなのに、見えてないのは…確かにまずいね。
それに、黒精霊が着いた場合、対処がとか言い始めた。
え?黒精霊って駄目なん?
黒精霊については今まで知識が無かった。
男爵領の妖精も知らなかったし、王都の妖精にも聞いたことが無い。
しかし、エミエルが言うには
かつて、王族が遠い地に封印したのが黒精霊なんだそう。
黒精霊は、いい人間の傍であれば、富と名声を与え、安らかなる死を長寿の果てに与えてくれるのだけど、汚い人間の傍であれば、暴虐と破壊を巻き起こし、残虐なる死をまき散らすんだそうだ。
…ごめん。それ、わたしが解除しちゃったわ。
と教えたら、エミエルパニック!
王族は黒精霊が一番狙って不幸にさせようとしているとかなんとか。見えなきゃ逃げれないし、対処できないって。
…あっちゃー、ごめん、私やらかしてた。
エミエル結論は、
『マリエット男爵令嬢を王都に近づけさせない。学園にも入学させない。』
だった。
…あ、ごめんウィンディーネ。しばらく会えなさそう。
私自身は実行できないけど、一応知識として、黒精霊の封印方法を聞いた。
何かしらの担い手の良い妖精と結婚させたらいいんだって。
担い手とは何かしらの生産職に特化した『人』のこと。
鍛冶の担い手、料理の担い手、木工の担い手。
そう言うの。
そして、都合よく思い当たる『人』がいる。
『精霊の服をつくることのできる服飾の担い手』
しかも、不遇が続いていて、色んな意味で耐久度が上がってる子。
エミエルにも情報の共有。
エミエルパニック再び!
精霊の服の担い手は、至宝。それが不遇にあっていると知らなかったらしい。
そして、そこで服を購入していたと言うことにもショックを受けてた。
基本、この世界の妖精も優しいなぁ。
あっちの世界で結構長く生きてたけど、基本、日本から離れたことは無い。
一応、日本にも貴族制度は来た時もあったけど、なんちゃって貴族とこっちの貴族はかなり違いがある。
だから、こっちの貴族制度のこと国のこと人のこと歴史のこと。
一晩ではどうにもできない程の知識が溢れていた。
途中、ラフェルも気付いて、時間が遅くなる部屋で教えあって、ラフェルはあっちの世界の知識を私はこっちの世界の知識の交換を行った。
ラフェルは途中、大量の紙とインクを用意して、私の知識を纏め出して、びっくりした。
通常妖精は物質に直接の干渉はしない。出来ても、微妙。
でも、ラフェルの紡ぐ文字はちゃんと残されている。
最終的に何冊かの本に製本できている。
聞けば、3m級の妖精なら余裕なんだそう。
凄い。
なので、ついでにこっちの文字や言葉を教えて貰えた。
辞書もくれた。
嬉しい。
まだ、言い足りないこともやり足りないこともあるけど、一旦、終了。
ラフェルも今から図書城の仕事があるんだそうだ。
夜まで一旦、お別れ。
正直、このまま図書城に居てもいいとも思うけど、ここに居たら、つい、ラフェルの邪魔しそうだから退散。
司書が書類を運ぶついでに宰相のところに行くらしいので、ついていくことに
そしたら、ニマニマしているエミエル。そっぽ向いてる宰相が何やら会話している。
どうしたんだろう?
でも、聞くのは野暮ってもんだって、気もするので、聞かないことにした。
そしたら、あからさまに宰相が驚くの。
聞けば、妖精は人のキビに疎いのでそう言う見ないふりってしてくれないんだって、普通。
宰相、苦労してんだね。
肩をポンポンしたら、ガシッと掴まれて泣かれた。
そして、司書も逃げるに逃げれなくなって、1時間くらい愚痴を聞かされる羽目に。
最後の方とか妖精関係ない愚痴だった。
そして、すっきりした宰相。
「今日は、仕事しない!」
と発言。
宰相室の人間を驚愕させ、皆に説得されていたんだけど
「朝から晩まで1日3時間だけの睡眠を三か月続けた人間に休息はあるべきだ!」
と発言。
皆も同意。
問題をいっつももってくるところに本日休業のお知らせを侍従に知らせに行かせて、皆で共有の仮眠室に移動。
12人全員がすやぁっと眠りましたとさ。
司書は逃げました。
なんか、可哀想だったから、宰相に一旦ついて、封印解除。
部屋の空調を良くして、暗くして寝心地を良くして見ました。
なんども仮眠室に特攻してくる人の為に空間結界を張って、音も遮断。
昨日、図書室で得た知識で出来るようになりました。
宰相は王様の弟だったので、容量に問題なし。
うん。
宰相が私に頬擦りしながら、眠っているのを丸っと無視して、12人の人についてる妖精さんたちと知識の共有。
宰相室が忙しい理由は『戦争の前触れ』の為。そして、『貴族同士のごたごた』のせい。
エミエル神聖王国って言うのがあって、そこの国が戦争を仕掛けようとして来てるんだって。
他にもガルン帝国って言う獣人が治める国があるらしく、そこからもちょっかいかけられているんだそう。
加えて、第二王子の派閥がいつもやらかしてるんだって。
…まず、エミエルって、宰相の妖精と同じ名前だけど、関係あるの?
って聞いたら、エミエルも封印解除したら、5m級になるんだって。
でも、兄に王であってほしいから封印したまんまなんだって。
つまり、エミエル神聖王国の主神は間違いなく、ここにいるエミエル自身。
「…エミエル神聖王国の人も妖精見えてないの?」
って聞いたら、
「も?」
って聞かれたので、第二王子が妖精見えてない疑惑のことを話したら、エミエルが真っ青になった。
基本的にここの国の人間は妖精が見える。
この国、エバーグリーン妖精国は、妖精が見える人で構成されていると言ってもよい国らしいのだけど、そんな中で妖精が見えてない王族(・・)はとても問題があるんだそうだ。宰相が起きたら、教えてあげなくてはとエミエルが慌てている。
なんで、そんな程度で慌てているんだと思えば、妖精が見えていないと出来ない仕事が王族にはあるんだそうだ。
それなのに、見えてないのは…確かにまずいね。
それに、黒精霊が着いた場合、対処がとか言い始めた。
え?黒精霊って駄目なん?
黒精霊については今まで知識が無かった。
男爵領の妖精も知らなかったし、王都の妖精にも聞いたことが無い。
しかし、エミエルが言うには
かつて、王族が遠い地に封印したのが黒精霊なんだそう。
黒精霊は、いい人間の傍であれば、富と名声を与え、安らかなる死を長寿の果てに与えてくれるのだけど、汚い人間の傍であれば、暴虐と破壊を巻き起こし、残虐なる死をまき散らすんだそうだ。
…ごめん。それ、わたしが解除しちゃったわ。
と教えたら、エミエルパニック!
王族は黒精霊が一番狙って不幸にさせようとしているとかなんとか。見えなきゃ逃げれないし、対処できないって。
…あっちゃー、ごめん、私やらかしてた。
エミエル結論は、
『マリエット男爵令嬢を王都に近づけさせない。学園にも入学させない。』
だった。
…あ、ごめんウィンディーネ。しばらく会えなさそう。
私自身は実行できないけど、一応知識として、黒精霊の封印方法を聞いた。
何かしらの担い手の良い妖精と結婚させたらいいんだって。
担い手とは何かしらの生産職に特化した『人』のこと。
鍛冶の担い手、料理の担い手、木工の担い手。
そう言うの。
そして、都合よく思い当たる『人』がいる。
『精霊の服をつくることのできる服飾の担い手』
しかも、不遇が続いていて、色んな意味で耐久度が上がってる子。
エミエルにも情報の共有。
エミエルパニック再び!
精霊の服の担い手は、至宝。それが不遇にあっていると知らなかったらしい。
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