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第一話 妖精の友達が増えました。
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そんなこんなで、2年。
じわじわ距離を出しつつ、過ごしました。
今はこの屋敷からも離れることもままあるレベルで、彼女から離れてます。
マリエット、10歳。
デビュッタントです。
王都に行って、王子様のデビュッタントのお祝いに行くんだそうです。
ついているメイドさんの妖精さんに教えてもらいました。
最近、人の情勢や勉強をつい、忘れてしまいました。
何故なら、友達が一杯できたからです。
つい、妖精同士の友達に夢中になっちゃいました。
メイドさんについてから、一杯友達ができました。
聞けば、あの子の近くにいると『自分が汚れる』気がして、私と話ができなかったんだそうです。
でも、話はしたいって思っていたらしく、メイドさんについた途端、みんな、ドサッと寄ってきたんで、もう、有頂天になって、この世界の観光にいそしんでしまいました。
とても、楽しかったです。
この世界は凄いです。
雨さえも宝石みたいにキラキラです。
それが溜まった池なんて、宝石箱です。
キラキラなんです!
風が清らかなんです。
サラサラなんです。
一緒に流されると浄化されるみたいです。
草が捻くれてないんです。
譲り合いの精神を持っているんです。
凄いです。
あっちの植物は既に何もかも諦めているし、会話さえも諦めているのに、こっちの植物はきちんと意志を持って、成長してるんです。
だから、喋ることも可能!遊ぶことも可能!素晴らしい!
だから、私は植物にも妖精にもあっちの世界の事を教えて、私はこっちの世界の事を教えてもらっていました。
その間、『人』の事なんか、さっぱり忘れて、勉強しちゃいました。
ある程度、こっちの世界の常識を教えてもらい、上下関係なんかが妖精同士、植物同士にはあると聞き、それらの勉強も一通り終え、私は一応、この世界での妖精として、普通レベルの妖精になりました。
後は、こっちで『力』を手に入れれば、『上位の妖精』にもなれるんだそうだけど、一応、仮についているメイドさんとメイドさんに生まれた時からついている妖精さんに迷惑がかかるので、今はしていない。
『力』の手に入れ方はわかったので、本当につきたい『人』が見つかった後で、それをするつもり。
ちなみに、メイドさん、カラコッタさんって言うんだけど、カラコッタさんの妖精さん、名前が無いの。水の妖精さんなんだけどね。
まぁ、私にも名前が無いんだけどね。
で、初めての友達がこの子だから、
「名前が互いに付けられたら面白そうだね」
と結構、妖精としての確信に近いことも聞いちゃうほど仲良くなっちゃったの。
そしたらね、
「仮でなら、付けれるし、存在も揺蕩わないよ。」
と教えて貰っちゃった。
名前は基本、付ける方が力をあげて、付けられる方が力を貰う。
だから、互いに付けあうんであれば、力は変わらないんだそう。
本当の名前になったら、別だけど、仮なら良いんだそうだ。
だから、カラコッタさんの水の妖精に『ウィンディーネ』って名付けて、彼女は私に『解説っ子』と名付けて貰った。
仮の筈だったんだけど、私もウィンディーネも存在が上位になってしまった。
これは、『力』を手に入れ『上位の妖精』になる方法とは異なる方法だったのに、上位になってしまった。
パニック起こした私たちは、あちらの知識を多用して、力の封印を行い、普通の妖精に戻ったけど、少しビビった。
その際に見つけた黒精霊。妖精じゃないの。精霊ね。
妖精と違って、精霊は本質が力そのもの。
あんまり意思がない。
だから、黒精霊と話し合って、知識を植え込んで、妖精に擬態することを教えてみた。
そしたら、妖精そのものになった。
ただ、普通の妖精と違って、『汚いモノ』が大好きな変な妖精になっちゃった。
結果、私は嫌われた。
残念。
今は、私に擬態して、あのマリエットについている。
一応、この世界に住人は妖精が見えて、自分の妖精の容姿くらいは覚えてるから、いきなり違う容姿の妖精につかれたら混乱するだろうし、別に構わない。
私自身も容姿を変えること自体は出来るんだろうけど、それをやる意味はあんまりない…と思う。
まぁ、今は次の主人を探す方を優先しよう。
マリエットは、王都に行く。
マリエットのメイドも王都に行く。
デビュッタントに行く。
そこにはたくさんの人がいるんだし、私がついてもいい主人も見つかるだろう。
それに、これは一種の合コンだ!
一杯友達作るぞ!!!
じわじわ距離を出しつつ、過ごしました。
今はこの屋敷からも離れることもままあるレベルで、彼女から離れてます。
マリエット、10歳。
デビュッタントです。
王都に行って、王子様のデビュッタントのお祝いに行くんだそうです。
ついているメイドさんの妖精さんに教えてもらいました。
最近、人の情勢や勉強をつい、忘れてしまいました。
何故なら、友達が一杯できたからです。
つい、妖精同士の友達に夢中になっちゃいました。
メイドさんについてから、一杯友達ができました。
聞けば、あの子の近くにいると『自分が汚れる』気がして、私と話ができなかったんだそうです。
でも、話はしたいって思っていたらしく、メイドさんについた途端、みんな、ドサッと寄ってきたんで、もう、有頂天になって、この世界の観光にいそしんでしまいました。
とても、楽しかったです。
この世界は凄いです。
雨さえも宝石みたいにキラキラです。
それが溜まった池なんて、宝石箱です。
キラキラなんです!
風が清らかなんです。
サラサラなんです。
一緒に流されると浄化されるみたいです。
草が捻くれてないんです。
譲り合いの精神を持っているんです。
凄いです。
あっちの植物は既に何もかも諦めているし、会話さえも諦めているのに、こっちの植物はきちんと意志を持って、成長してるんです。
だから、喋ることも可能!遊ぶことも可能!素晴らしい!
だから、私は植物にも妖精にもあっちの世界の事を教えて、私はこっちの世界の事を教えてもらっていました。
その間、『人』の事なんか、さっぱり忘れて、勉強しちゃいました。
ある程度、こっちの世界の常識を教えてもらい、上下関係なんかが妖精同士、植物同士にはあると聞き、それらの勉強も一通り終え、私は一応、この世界での妖精として、普通レベルの妖精になりました。
後は、こっちで『力』を手に入れれば、『上位の妖精』にもなれるんだそうだけど、一応、仮についているメイドさんとメイドさんに生まれた時からついている妖精さんに迷惑がかかるので、今はしていない。
『力』の手に入れ方はわかったので、本当につきたい『人』が見つかった後で、それをするつもり。
ちなみに、メイドさん、カラコッタさんって言うんだけど、カラコッタさんの妖精さん、名前が無いの。水の妖精さんなんだけどね。
まぁ、私にも名前が無いんだけどね。
で、初めての友達がこの子だから、
「名前が互いに付けられたら面白そうだね」
と結構、妖精としての確信に近いことも聞いちゃうほど仲良くなっちゃったの。
そしたらね、
「仮でなら、付けれるし、存在も揺蕩わないよ。」
と教えて貰っちゃった。
名前は基本、付ける方が力をあげて、付けられる方が力を貰う。
だから、互いに付けあうんであれば、力は変わらないんだそう。
本当の名前になったら、別だけど、仮なら良いんだそうだ。
だから、カラコッタさんの水の妖精に『ウィンディーネ』って名付けて、彼女は私に『解説っ子』と名付けて貰った。
仮の筈だったんだけど、私もウィンディーネも存在が上位になってしまった。
これは、『力』を手に入れ『上位の妖精』になる方法とは異なる方法だったのに、上位になってしまった。
パニック起こした私たちは、あちらの知識を多用して、力の封印を行い、普通の妖精に戻ったけど、少しビビった。
その際に見つけた黒精霊。妖精じゃないの。精霊ね。
妖精と違って、精霊は本質が力そのもの。
あんまり意思がない。
だから、黒精霊と話し合って、知識を植え込んで、妖精に擬態することを教えてみた。
そしたら、妖精そのものになった。
ただ、普通の妖精と違って、『汚いモノ』が大好きな変な妖精になっちゃった。
結果、私は嫌われた。
残念。
今は、私に擬態して、あのマリエットについている。
一応、この世界に住人は妖精が見えて、自分の妖精の容姿くらいは覚えてるから、いきなり違う容姿の妖精につかれたら混乱するだろうし、別に構わない。
私自身も容姿を変えること自体は出来るんだろうけど、それをやる意味はあんまりない…と思う。
まぁ、今は次の主人を探す方を優先しよう。
マリエットは、王都に行く。
マリエットのメイドも王都に行く。
デビュッタントに行く。
そこにはたくさんの人がいるんだし、私がついてもいい主人も見つかるだろう。
それに、これは一種の合コンだ!
一杯友達作るぞ!!!
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