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女嫌いの悪役令嬢
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~とある男の絶望~
最初の妻とはお見合いだった。でも、一目惚れだった。
彼女はとっても素敵な女性だった。あまり自分の意見を主張しない女だったが、そう言うところも結構好きだった。そんな彼女が息子を生んだせいで死んだ。
しかも、それなのに息子は俺に謝罪しようとはしない。ふてぶてしい形相で俺をたまに睨むこともする。気に入らない。5歳の時までは義母が育ててくれたけど、義母と義父が揃いもそろって、ほぼ同時期に事故で死んでしまった。結果、息子を世話する人が必要になった。俺は最近付き合っている女性のうちの一人に母親になることを条件に結婚を持ち掛けた。
彼女エリカがにべもなく引き受けてくれた。何とイイ女か。ちょっと自分の見る目もなかなかじゃないかと思った。
俺は息子に母親を与えてやった。
こんなに憎たらしい息子にそこまでしてやるなんて、俺はいい父親だと思う。
エリカは優しい女だ。息子にもとっても優しくしていた。俺は安心して、彼女に任せて仕事に熱中した。
ところが、息子は逃げ出したのだ。しかも、お巡りさんに嘘までついた。エリカが性的虐待をするはずがない。まだ、子供の息子にそんなことをするはずがない。おかげでかなり恥をかいた。
でも、俺は寛容な男。不問にしてやった。
なのに、息子は俺に感謝をしない。
まったく、悪い子だ。誰に似たんだ?
それでも俺は息子を養ってやった。
それからも色々何かしら問題があったらしいけど、全部エリカに任せた。
そんなある日、エリカが泣きついてきた。
息子が家に数日帰ってこないと言う。基本朝帰りとも。
俺はカッとなった。
やはり、男親である俺が何発か殴って教育しないといけないと思った。
息子は何か言い訳をしようとしたけど、構わず殴った。
そしたら、息子は動かなくなった。比較的すぐ。でも、気絶した振りと思った。だから、執拗に何度も追撃をした。異常に気付いたのは、だいぶ経ってからだった。
息子は声を出さないどころか動かないし、心なしか冷たくなっていた。手が不自然に固まって動かない。
そこで、初めて息子の脈を確かめて既に死んでいることに気付いた。でもそれは、恐らく死んで数時間たった後のことだった。
そこからは、目まぐるしかった。
俺とエリカは逮捕された。
そして、エリカは義母と義父を事故に見せかけて殺した殺人者と知った。そして、エリカのコレクションと題したアルバムには息子を性的に虐待している写真が何枚も何枚も貼ってあった。それは、恐らく俺が再婚してすぐと思われる程、息子が幼い頃の物からあった。
警察にそれらを見せられ、他にも初めの妻の死因の本当の理由や義母や義父が俺のことを恨んでいることを初めて知った。息子も俺のことを憎んでおり、そして、それも無理からぬことと初めて知った。
そして、最愛にして初めての妻自身も俺のことを愛していなかったことを初めて知った。
俺は、絶望した。
俺が悪いのは、理解した。
でも、こんなのってない。
なんて、俺は不幸なんだろうか。
俺は裁判の結果、懲役3年の刑になった。
エリカは殺人罪が他にもあった為、死刑が求刑された。
俺は、なんて不幸なんだろう・・・。
悪女に騙されるなんて。
こんなに可哀そうな俺を刑務所の囚人は、冷たく接してきた。看守もだ。他の凶悪犯罪者に対する扱いより俺に対する扱いの方が酷い。なんでそんなことをするんだろうか?俺は可哀そうな被害者だと言うのに。
刑を終え、釈放された俺を待っていたのは理不尽の数々。俺は、そんな理不尽に負け、孤独死するしかなかった。あぁ、お腹が減った。俺はなんて不幸なんだろうか・・・。
なんで、誰も俺を助けてくれないんだろうか?
その声に誰も答えるものは居なかった。
****
~とある女のオナハシ~
女は自分が美しいと思っていた。実際、彼女は若者向けの雑誌に素人モデルとして載る程度には美人だった。彼女は家柄も良かった。だから、男に困ることは無かった。しかし、彼女の趣味に合う男ではなかった。
彼女は根っからのサディストだし、小児愛者だった。普段はちゃんと隠していた。
しかし、彼女が欲求不満を垂れ流していた際に遊んだ男の一人が息子の母親をやって欲しいと言ってきた。顔以外にはとりえのない屑みたいな男の誘い。でも、顔は良いのだ。一度、会って決めさせてと言った。
そしたら、大当たり。性格が無い美形の少年だった。
速攻で引き受けた。
これは当たり。大当たり。
そこからは幸せだった。彼には祖父母が居たけど、最近体の不調を訴えていて、私に声をかけて負担を減らそうと考えていたらしい。でも、そうじゃないんだと思うのよ。多分ね、あんたが嫌いだから、あんたの前を離れたくて嘘ついただけだと思うのよね。
まぁ、どうでもいいわね、そんな過去のこと。このミノル少年を自分のものにするためにはまずは真っ先に保護者を消さなきゃ。
ははははははは!!
上手くいったうまくいった!!!!
本当、何でこんなに上手くいったんだろう?二人とも事故死だって。
ははははははは!!
それからは楽園だった。
理想的な少年と甘美な時間。
あぁ、少年の苦痛にゆがむ顔もまた好きだわ。
ミノル君が逃げた。
お巡りさんにしっかり抱き着いて離れない。全く、ムカつくわね。このおまわり。
はははは!
本当、どうなってるの?
サスペンスとかだとすぐに気付かれるのに何で気付かないの?
邪魔なおまわりも居なくなったわ。
また、楽しい時間が続いた。
沢山コレクションが増えた。
色んな玩具も買った。ぜーんぶ使ってあげた。
本当にミノル君は可愛い。
そしたら、学校にクソ女が現れてた。
全く、私のミノル君よ!邪魔しないで欲しい。
ちゃんと跡形も無くミンチにしてやった。
あぁ、生気を失った無表情のミノル君も可愛い。ミノル君は少年から青年に成長していったけど、でも、ミノル君は可愛さを失わなかった。本当、これは運命ね。
高校生になったミノル君は家に帰らなくなった。多分アルバイトでもやっているんだと思う。全く親に許可なくアルバイトはしちゃいけないのよ?でも、探しても探してもミノル君は見つからない。
おかしい?どういうことだろうか?
ミノル君の交友関係は全てミンチにした筈だ。
何処に穴があった?
見つからなさ過ぎて、私は最終手段をとることにした。
クソみたいなあの男、ミノル君の実の父親に報告すること。
あの男は本気で自分が良い父親だと思っている。どこをどう見てもクソ野郎なんだけど、本人に自覚は無い様だ。まぁ、バカは死んでも治らない。そんなことはどうでもいいことだ。
目的はミノル君が二度とこの家から逃げないようにすること。
そのつもりだったのに、あのバカは、ミノル君を殴り殺した。
まったくなんなのよ!せっかくの理想の子だったのに。
他を探しても見つかるか怪しいのヨ!どうしてくれるのよ!
しかも、警察を呼ぶ羽目に・・・ああ、もう、どういうことなのよ!私はミノル君を殺してないのに!警察に捕まっちゃったじゃない。本当、この男は全く使えないどころか足を引っ張ることしかしない。本当、なんて私は運が悪いのかしら。
しかも、急なことだったせいで隠ぺいが出来なかった。ミノル君アルバムや私の日記、私が殺した義父母の日記も見つかった。そこからは芋づる式に全部発覚。
あぁーもう!何もかもあの男のせいヨ!
私は絞首刑になることになった。死ぬ間際思った。死んでも絶対許さないと。死んでも絶対ミノル君を手に入れると。そして、ミノル君が不幸に陥り、私に救いを求めるようになるようにと。
最初の妻とはお見合いだった。でも、一目惚れだった。
彼女はとっても素敵な女性だった。あまり自分の意見を主張しない女だったが、そう言うところも結構好きだった。そんな彼女が息子を生んだせいで死んだ。
しかも、それなのに息子は俺に謝罪しようとはしない。ふてぶてしい形相で俺をたまに睨むこともする。気に入らない。5歳の時までは義母が育ててくれたけど、義母と義父が揃いもそろって、ほぼ同時期に事故で死んでしまった。結果、息子を世話する人が必要になった。俺は最近付き合っている女性のうちの一人に母親になることを条件に結婚を持ち掛けた。
彼女エリカがにべもなく引き受けてくれた。何とイイ女か。ちょっと自分の見る目もなかなかじゃないかと思った。
俺は息子に母親を与えてやった。
こんなに憎たらしい息子にそこまでしてやるなんて、俺はいい父親だと思う。
エリカは優しい女だ。息子にもとっても優しくしていた。俺は安心して、彼女に任せて仕事に熱中した。
ところが、息子は逃げ出したのだ。しかも、お巡りさんに嘘までついた。エリカが性的虐待をするはずがない。まだ、子供の息子にそんなことをするはずがない。おかげでかなり恥をかいた。
でも、俺は寛容な男。不問にしてやった。
なのに、息子は俺に感謝をしない。
まったく、悪い子だ。誰に似たんだ?
それでも俺は息子を養ってやった。
それからも色々何かしら問題があったらしいけど、全部エリカに任せた。
そんなある日、エリカが泣きついてきた。
息子が家に数日帰ってこないと言う。基本朝帰りとも。
俺はカッとなった。
やはり、男親である俺が何発か殴って教育しないといけないと思った。
息子は何か言い訳をしようとしたけど、構わず殴った。
そしたら、息子は動かなくなった。比較的すぐ。でも、気絶した振りと思った。だから、執拗に何度も追撃をした。異常に気付いたのは、だいぶ経ってからだった。
息子は声を出さないどころか動かないし、心なしか冷たくなっていた。手が不自然に固まって動かない。
そこで、初めて息子の脈を確かめて既に死んでいることに気付いた。でもそれは、恐らく死んで数時間たった後のことだった。
そこからは、目まぐるしかった。
俺とエリカは逮捕された。
そして、エリカは義母と義父を事故に見せかけて殺した殺人者と知った。そして、エリカのコレクションと題したアルバムには息子を性的に虐待している写真が何枚も何枚も貼ってあった。それは、恐らく俺が再婚してすぐと思われる程、息子が幼い頃の物からあった。
警察にそれらを見せられ、他にも初めの妻の死因の本当の理由や義母や義父が俺のことを恨んでいることを初めて知った。息子も俺のことを憎んでおり、そして、それも無理からぬことと初めて知った。
そして、最愛にして初めての妻自身も俺のことを愛していなかったことを初めて知った。
俺は、絶望した。
俺が悪いのは、理解した。
でも、こんなのってない。
なんて、俺は不幸なんだろうか。
俺は裁判の結果、懲役3年の刑になった。
エリカは殺人罪が他にもあった為、死刑が求刑された。
俺は、なんて不幸なんだろう・・・。
悪女に騙されるなんて。
こんなに可哀そうな俺を刑務所の囚人は、冷たく接してきた。看守もだ。他の凶悪犯罪者に対する扱いより俺に対する扱いの方が酷い。なんでそんなことをするんだろうか?俺は可哀そうな被害者だと言うのに。
刑を終え、釈放された俺を待っていたのは理不尽の数々。俺は、そんな理不尽に負け、孤独死するしかなかった。あぁ、お腹が減った。俺はなんて不幸なんだろうか・・・。
なんで、誰も俺を助けてくれないんだろうか?
その声に誰も答えるものは居なかった。
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~とある女のオナハシ~
女は自分が美しいと思っていた。実際、彼女は若者向けの雑誌に素人モデルとして載る程度には美人だった。彼女は家柄も良かった。だから、男に困ることは無かった。しかし、彼女の趣味に合う男ではなかった。
彼女は根っからのサディストだし、小児愛者だった。普段はちゃんと隠していた。
しかし、彼女が欲求不満を垂れ流していた際に遊んだ男の一人が息子の母親をやって欲しいと言ってきた。顔以外にはとりえのない屑みたいな男の誘い。でも、顔は良いのだ。一度、会って決めさせてと言った。
そしたら、大当たり。性格が無い美形の少年だった。
速攻で引き受けた。
これは当たり。大当たり。
そこからは幸せだった。彼には祖父母が居たけど、最近体の不調を訴えていて、私に声をかけて負担を減らそうと考えていたらしい。でも、そうじゃないんだと思うのよ。多分ね、あんたが嫌いだから、あんたの前を離れたくて嘘ついただけだと思うのよね。
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ははははははは!!
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あぁ、少年の苦痛にゆがむ顔もまた好きだわ。
ミノル君が逃げた。
お巡りさんにしっかり抱き着いて離れない。全く、ムカつくわね。このおまわり。
はははは!
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サスペンスとかだとすぐに気付かれるのに何で気付かないの?
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おかしい?どういうことだろうか?
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あの男は本気で自分が良い父親だと思っている。どこをどう見てもクソ野郎なんだけど、本人に自覚は無い様だ。まぁ、バカは死んでも治らない。そんなことはどうでもいいことだ。
目的はミノル君が二度とこの家から逃げないようにすること。
そのつもりだったのに、あのバカは、ミノル君を殴り殺した。
まったくなんなのよ!せっかくの理想の子だったのに。
他を探しても見つかるか怪しいのヨ!どうしてくれるのよ!
しかも、警察を呼ぶ羽目に・・・ああ、もう、どういうことなのよ!私はミノル君を殺してないのに!警察に捕まっちゃったじゃない。本当、この男は全く使えないどころか足を引っ張ることしかしない。本当、なんて私は運が悪いのかしら。
しかも、急なことだったせいで隠ぺいが出来なかった。ミノル君アルバムや私の日記、私が殺した義父母の日記も見つかった。そこからは芋づる式に全部発覚。
あぁーもう!何もかもあの男のせいヨ!
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