13 / 32
13
しおりを挟む
決戦の場に赴く前の、ほんのつかの間の休憩を取っていると、私のフードの中からひょこっと小さな小さな可愛らしい顔が出てきた。
『ねぇ、サクラ。彼、木の精霊の加護を受けてるわよ。私と一緒ね』
そう言うと、キラキラと木漏れ日の様な光りをまき散らしながら、ルカの頭の上に座ってしまった。
「あ、光葉!ダメよ、勝手に出てきちゃ!」
焦る私に、子供たちはびっくりしたように、そしてそれはすぐに輝きに満ちた目で、ルカの頭の上の精霊を見る。
「すごい、すごい!!精霊さん?わたし、はじめて見たー!!」
「わたしも、わたしも!かわいいー!」
そう言いながら、精霊を掴まえようと手を伸ばせば、するりとそれをかわし、私の肩に座った。
「もぉ、光葉!なんでそう勝手に・・・」
と小言を言おうとした私の言葉に被せるように、またもフードから小さな頭が出る。
『おぉ、サクラ!この双子のチビども、オレ様の眷属だ』
そう言って出てきたのは、炎を纏った火の妖精。
「焔!!ちょっと!何であんたまで出てくるのよ!?」
見た目は可愛らしいけど、あまり人前には姿を現さないという精霊が自ら姿を現すのは、とても珍しい事なのだ。・・・と、前にリズが言ってたんだけどなぁ。
中身はどうあれ、見た目だけは可愛らしい小さな物体に、子供らは大はしゃぎだ。
「・・・・アリオス・・・これって、どういう事?なんで、こいつら勝手に出てきてる?」
「う~ん・・・契約してるのはサクラだろ?」
「契約っていったって・・・押しかけ契約じゃん。半分は騙された感ハンパないけど・・・それに私、魔法使えないし」
『騙されたとは、聞き捨てならんな』
そう言いながら、またもフードから小さな生き物が出てきた。
・・・・私のフードは未来の猫型ロボットのポケットと同じか?そうなのか?
呼んでもないのに、何でこうもポンポン出てくる??
しかも、この尊大な言い方をするチビは・・・・
『サクラ、今、我を侮辱するような事を考えなかったか?』
「・・・いいえ、その様な恐れ多い事を・・・大地の精霊の竜樹様」
こいつ、何故わかった・・・・・
『ならば、良い。ふむ、あの娘は我の眷属のようだな』
そう言うと、ミリナの元へと飛んでいった。
そして、何かを確かめるかのようにその周りを飛び、私の元へと戻ってきた。
『面白い。実に面白いぞ、サクラ』
「何がそんなに面白いの?こっちは、作戦決行前で少し神経質になってるっていうのに・・・・」
私は不満たらたらに文句を言うと、『仕方がないわよ』『そうそう』『仕方がないのさ』と、お喋り雀が三羽、またもフードから飛び出してきた。
「・・・・・・・・・」
「諦めが肝心です」
そう言いながら、リズがぽんっと私の肩に手を置いた。
最後に出てきた三匹・・・もとい三人は、水の精霊の水月、風の精霊の颯、空の精霊の蒼という。
何で彼等が非魔法使いの私に纏わりついているのかとか、日本名が付いているのかとか、話せば長くなるから、かなぁ~~り、割愛させていただきますが・・・
ある日、私の目の前にこの六匹・・・いや、六人がいきなり現れて、自分らと契約しろと言ってきた。
魔法使いでもない私は勿論お断りしたんだけど・・・面倒臭い事になりそうだったし・・・
でも、自分らと契約すれば、自立できるぞ、と言われたの。ぐらっとくるよね!
今は王子やリズ達に護られているけど、この世を統べる六大要素と契約すれば、怖いものなしだと言われたの。気持ちが傾くよね!
しかも契約は、彼等に名前を与えるだけの簡単スピーディーって言われたの。やるしかないよね!
そして私は後悔をする・・・・
リズの冷たい眼差しと、二度目となるアリオスの人には見せることのできない顔が、私を責め立てる・・・・
「だって、契約すれば、自立できるって言ったもん・・・」
「サーラ様、魔法使えませんよね?」
うっ・・・と、言葉に詰まる私に、元凶である六人がにこやかにこう言った。
『なに、サクラが魔法を使えずとも、我らが護れば問題なかろう』
「それが問題なのです!各精霊の王、自ら暴れるようなことがあれば、この国は滅んでしまいます!!」
そうなのです・・・彼等は王様だったのです。よって、クーリングオフができません・・・・
精霊の王様に対しても怯むことなく向かっていくリズを尊敬しつつ、私は確実に自立への道が遠のいた事に頬を濡らし、そして、今に至るのであります。
何で王様自ら契約しに乗り込んできたか聞けば、『異世界の人間に興味があったから』・・・と。
多分、それだけではないんだろうけど、聞けばますます面倒になりそうだから、取り敢えず今はスルー状態。
「んで、何で皆出てきたの?王様は忙しいんじゃないの?」
ちょっと嫌味交じりで問えば、竜樹がふんっと鼻で笑った。
『おぬしを通して、魔力の匂いがぷんぷんするでな、見に来たのじゃ』
「魔力?」
私は魔力探知機なの?と、首を傾げていると颯が『おぉ!この一番チビが俺の眷属だ』と、嬉しそうにティナの頭に座った。
きゃっきゃはしゃぐ子供らを横目に、アリオスが驚いたように竜樹を見た。
「大地の王よ、このような事があるのか?」
『うむ、珍しい事じゃ』
私は何が珍しいのかわからず、リズを見れば心得たとばかりに解説してくれた。
「前にも説明しましたが、この国・・・この世界には魔力を持つ者が非常に少ないのです」
この国に限ってではないが、非魔法師が多くを占め、魔力を持った人間は非常に貴重で優遇される。
ましてや、遺伝も絶対ではなく、これまで非魔法家系だった家から、突然、強い魔力を持つ子が生まれたりもするのだ。
「それが、このように5人も・・・、王達が自ら認められるという事は、なかなかの魔力持ちなのかもしれません」
いまいち、魔法云々の凄さが良く分かっていない私は、要は、珍しい魔力持ちが五人かたまっていたって事が、凄い事だったっなのか・・・と理解する。
「・・・魔力持ちが優遇されるってことは、この子等も当てはまるのよね?」
「はい。勿論です」
そっか・・・なら、このチビ共の乱入も意味があったってことね。
この子等の未来に光が見えてきて、私は尚更、失敗はできないと意気込んだ。・・・・意気込んだんだけど、作戦があるわけじゃないんだよね。
本当に、正面切って乗り込むだけだから。
だからこそ願わずにはいられない。
どうか、上手く事が運びますように・・・と。
『ねぇ、サクラ。彼、木の精霊の加護を受けてるわよ。私と一緒ね』
そう言うと、キラキラと木漏れ日の様な光りをまき散らしながら、ルカの頭の上に座ってしまった。
「あ、光葉!ダメよ、勝手に出てきちゃ!」
焦る私に、子供たちはびっくりしたように、そしてそれはすぐに輝きに満ちた目で、ルカの頭の上の精霊を見る。
「すごい、すごい!!精霊さん?わたし、はじめて見たー!!」
「わたしも、わたしも!かわいいー!」
そう言いながら、精霊を掴まえようと手を伸ばせば、するりとそれをかわし、私の肩に座った。
「もぉ、光葉!なんでそう勝手に・・・」
と小言を言おうとした私の言葉に被せるように、またもフードから小さな頭が出る。
『おぉ、サクラ!この双子のチビども、オレ様の眷属だ』
そう言って出てきたのは、炎を纏った火の妖精。
「焔!!ちょっと!何であんたまで出てくるのよ!?」
見た目は可愛らしいけど、あまり人前には姿を現さないという精霊が自ら姿を現すのは、とても珍しい事なのだ。・・・と、前にリズが言ってたんだけどなぁ。
中身はどうあれ、見た目だけは可愛らしい小さな物体に、子供らは大はしゃぎだ。
「・・・・アリオス・・・これって、どういう事?なんで、こいつら勝手に出てきてる?」
「う~ん・・・契約してるのはサクラだろ?」
「契約っていったって・・・押しかけ契約じゃん。半分は騙された感ハンパないけど・・・それに私、魔法使えないし」
『騙されたとは、聞き捨てならんな』
そう言いながら、またもフードから小さな生き物が出てきた。
・・・・私のフードは未来の猫型ロボットのポケットと同じか?そうなのか?
呼んでもないのに、何でこうもポンポン出てくる??
しかも、この尊大な言い方をするチビは・・・・
『サクラ、今、我を侮辱するような事を考えなかったか?』
「・・・いいえ、その様な恐れ多い事を・・・大地の精霊の竜樹様」
こいつ、何故わかった・・・・・
『ならば、良い。ふむ、あの娘は我の眷属のようだな』
そう言うと、ミリナの元へと飛んでいった。
そして、何かを確かめるかのようにその周りを飛び、私の元へと戻ってきた。
『面白い。実に面白いぞ、サクラ』
「何がそんなに面白いの?こっちは、作戦決行前で少し神経質になってるっていうのに・・・・」
私は不満たらたらに文句を言うと、『仕方がないわよ』『そうそう』『仕方がないのさ』と、お喋り雀が三羽、またもフードから飛び出してきた。
「・・・・・・・・・」
「諦めが肝心です」
そう言いながら、リズがぽんっと私の肩に手を置いた。
最後に出てきた三匹・・・もとい三人は、水の精霊の水月、風の精霊の颯、空の精霊の蒼という。
何で彼等が非魔法使いの私に纏わりついているのかとか、日本名が付いているのかとか、話せば長くなるから、かなぁ~~り、割愛させていただきますが・・・
ある日、私の目の前にこの六匹・・・いや、六人がいきなり現れて、自分らと契約しろと言ってきた。
魔法使いでもない私は勿論お断りしたんだけど・・・面倒臭い事になりそうだったし・・・
でも、自分らと契約すれば、自立できるぞ、と言われたの。ぐらっとくるよね!
今は王子やリズ達に護られているけど、この世を統べる六大要素と契約すれば、怖いものなしだと言われたの。気持ちが傾くよね!
しかも契約は、彼等に名前を与えるだけの簡単スピーディーって言われたの。やるしかないよね!
そして私は後悔をする・・・・
リズの冷たい眼差しと、二度目となるアリオスの人には見せることのできない顔が、私を責め立てる・・・・
「だって、契約すれば、自立できるって言ったもん・・・」
「サーラ様、魔法使えませんよね?」
うっ・・・と、言葉に詰まる私に、元凶である六人がにこやかにこう言った。
『なに、サクラが魔法を使えずとも、我らが護れば問題なかろう』
「それが問題なのです!各精霊の王、自ら暴れるようなことがあれば、この国は滅んでしまいます!!」
そうなのです・・・彼等は王様だったのです。よって、クーリングオフができません・・・・
精霊の王様に対しても怯むことなく向かっていくリズを尊敬しつつ、私は確実に自立への道が遠のいた事に頬を濡らし、そして、今に至るのであります。
何で王様自ら契約しに乗り込んできたか聞けば、『異世界の人間に興味があったから』・・・と。
多分、それだけではないんだろうけど、聞けばますます面倒になりそうだから、取り敢えず今はスルー状態。
「んで、何で皆出てきたの?王様は忙しいんじゃないの?」
ちょっと嫌味交じりで問えば、竜樹がふんっと鼻で笑った。
『おぬしを通して、魔力の匂いがぷんぷんするでな、見に来たのじゃ』
「魔力?」
私は魔力探知機なの?と、首を傾げていると颯が『おぉ!この一番チビが俺の眷属だ』と、嬉しそうにティナの頭に座った。
きゃっきゃはしゃぐ子供らを横目に、アリオスが驚いたように竜樹を見た。
「大地の王よ、このような事があるのか?」
『うむ、珍しい事じゃ』
私は何が珍しいのかわからず、リズを見れば心得たとばかりに解説してくれた。
「前にも説明しましたが、この国・・・この世界には魔力を持つ者が非常に少ないのです」
この国に限ってではないが、非魔法師が多くを占め、魔力を持った人間は非常に貴重で優遇される。
ましてや、遺伝も絶対ではなく、これまで非魔法家系だった家から、突然、強い魔力を持つ子が生まれたりもするのだ。
「それが、このように5人も・・・、王達が自ら認められるという事は、なかなかの魔力持ちなのかもしれません」
いまいち、魔法云々の凄さが良く分かっていない私は、要は、珍しい魔力持ちが五人かたまっていたって事が、凄い事だったっなのか・・・と理解する。
「・・・魔力持ちが優遇されるってことは、この子等も当てはまるのよね?」
「はい。勿論です」
そっか・・・なら、このチビ共の乱入も意味があったってことね。
この子等の未来に光が見えてきて、私は尚更、失敗はできないと意気込んだ。・・・・意気込んだんだけど、作戦があるわけじゃないんだよね。
本当に、正面切って乗り込むだけだから。
だからこそ願わずにはいられない。
どうか、上手く事が運びますように・・・と。
2
お気に入りに追加
705
あなたにおすすめの小説
引きこもり少女、御子になる~お世話係は過保護な王子様~
浅海 景
恋愛
オッドアイで生まれた透花は家族から厄介者扱いをされて引きこもりの生活を送っていた。ある日、双子の姉に突き飛ばされて頭を強打するが、目を覚ましたのは見覚えのない場所だった。ハウゼンヒルト神聖国の王子であるフィルから、世界を救う御子(みこ)だと告げられた透花は自分には無理だと否定するが、御子であるかどうかを判断するために教育を受けることに。
御子至上主義なフィルは透花を大切にしてくれるが、自分が御子だと信じていない透花はフィルの優しさは一時的なものだと自分に言い聞かせる。
「きっといつかはこの人もまた自分に嫌悪し離れていくのだから」
自己肯定感ゼロの少女が過保護な王子や人との関わりによって、徐々に自分を取り戻す物語。
不能と噂される皇帝の後宮に放り込まれた姫は恩返しをする
矢野りと
恋愛
不能と噂される隣国の皇帝の後宮に、牛100頭と交換で送り込まれた貧乏小国の姫。
『なんでですか!せめて牛150頭と交換してほしかったですー』と叫んでいる。
『フンガァッ』と鼻息荒く女達の戦いの場に勢い込んで来てみれば、そこはまったりパラダイスだった…。
『なんか悪いですわね~♪』と三食昼寝付き生活を満喫する姫は自分の特技を活かして皇帝に恩返しすることに。
不能?な皇帝と勘違い姫の恋の行方はどうなるのか。
※設定はゆるいです。
※たくさん笑ってください♪
※お気に入り登録、感想有り難うございます♪執筆の励みにしております!
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
私は女神じゃありません!!〜この世界の美的感覚はおかしい〜
朝比奈
恋愛
年齢=彼氏いない歴な平凡かつ地味顔な私はある日突然美的感覚がおかしい異世界にトリップしてしまったようでして・・・。
(この世界で私はめっちゃ美人ってどゆこと??)
これは主人公が美的感覚が違う世界で醜い男(私にとってイケメン)に恋に落ちる物語。
所々、意味が違うのに使っちゃってる言葉とかあれば教えて下さると幸いです。
暇つぶしにでも呼んでくれると嬉しいです。
※休載中
(4月5日前後から投稿再開予定です)
お金目的で王子様に近づいたら、いつの間にか外堀埋められて逃げられなくなっていた……
木野ダック
恋愛
いよいよ食卓が茹でジャガイモ一色で飾られることになった日の朝。貧乏伯爵令嬢ミラ・オーフェルは、決意する。
恋人を作ろう!と。
そして、お金を恵んでもらおう!と。
ターゲットは、おあつらえむきに中庭で読書を楽しむ王子様。
捨て身になった私は、無謀にも無縁の王子様に告白する。勿論、ダメ元。無理だろうなぁって思ったその返事は、まさかの快諾で……?
聞けば、王子にも事情があるみたい!
それならWINWINな関係で丁度良いよね……って思ってたはずなのに!
まさかの狙いは私だった⁉︎
ちょっと浅薄な貧乏令嬢と、狂愛一途な完璧王子の追いかけっこ恋愛譚。
※王子がストーカー気質なので、苦手な方はご注意いただければ幸いです。
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
転生したら避けてきた攻略対象にすでにロックオンされていました
みなみ抄花
恋愛
睦見 香桜(むつみ かお)は今年で19歳。
日本で普通に生まれ日本で育った少し田舎の町の娘であったが、都内の大学に無事合格し春からは学生寮で新生活がスタートするはず、だった。
引越しの前日、生まれ育った町を離れることに、少し名残惜しさを感じた香桜は、子どもの頃によく遊んだ川まで一人で歩いていた。
そこで子犬が溺れているのが目に入り、助けるためいきなり川に飛び込んでしまう。
香桜は必死の力で子犬を岸にあげるも、そこで力尽きてしまい……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる