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十二話目 レムリア
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「あっ、うん、スキルは使わないから安心して」
「スキルのことを知っているとか、ほ、本当に新しい魔王なのかよ……」
「二階の窓とか壊しちゃってごめんね。あとでちゃんと直しておくから」
「二階の窓……あぁ、それなら大丈夫だ。もう直っている」
「レムちゃんの魔法はとっても便利なのにゃ。血を使ってイメージしたモノを作り出すことが出来るにゃ」
アイミーがまるで自分の手柄であるかのようにアピールしているが、窓を壊したの君だからね。それにしても魔法というのにはとっても興味がある。
「ヴァンパイアなら造作もないことだ」
「レムちゃん、僕は本当の魔王を倒すために強くなりたいんだ。よかったら、僕に魔法を教えてくれないかな」
「いいぞ」
「もちろん、嫌だとは思うんだけど、何か僕に出来ることがあれば……」
「だから、いいぞと言っている」
「えっ! いいの!?」
「魔王は嫌いだが、暗黒魔法には興味がある。あれは魔王にしか使えない魔法だからな。俺も奴の暗黒魔法は何度も見ているからよく知っている。安心しろ、コツはわかっているつもりだ」
「あ、ありがとう、レムちゃん」
「それに、あの魔王が復活した気配を感じたから、俺もしょうがなく目覚めたというのもある。お、お前があの魔王を倒すというのなら、協力してやろうではないか」
「あっ、やっぱり、あの嫌な気配はクソ野郎が復活したってことだったのにゃ」
「アイミーも感じたか。あぁ、間違いない、近いうちに俺たちの元にも来るかもしれない。注意をしておいた方がいいだろう。そ、それからレックス……」
「それから?」
「お、お前、料理は出来るか?」
「料理? 一人暮らしをしていたから、それなりには出来ると思うけど……」
エリオのように美味しい料理を作ることは難しいかもしれない。でも、食材がどう調理されれば美味しくなるかは何となくわかっているつもりだ。それに、一人暮らしをしてきたわけなので、それなりに作ることは出来る……と思う。
「ま、魔法を教えてやる代わりに、修行中の料理はお前に担当してもらうからな。お、俺はこう見えて美食家なんだ! 普段食事をとらないが、美味しいものは好きだ。人間の作る料理は繊細だと聞く。だから、あれだ、しっかり頼むぞ……」
レムちゃんは横を向きながら、ぶっきらぼうにそう言った。僕と目を合わせないあたり、照れがあるように思える。しかしながら、ちょっと期待されている気がしないでもない。
「ちなみに、アイミーは料理は出来るの?」
「主様、各々得意なものもあれば、苦手な物もあるものにゃ」
アイミーに調理は期待出来ないらしい。どうやら本当に、僕が一人でやるしかなさそうだ。
「特訓については、午前中はアイミーが基礎体力アップトレーニングをするにゃ。レムちゃんは午後から頼むにゃ」
「うむ。朝から起きれるわけないからな。俺はそれで構わない」
レムちゃん、昼まで寝るつもりだな……。いや、教えてもらえるだけでもありがたいわけで、別に構わないんだけどさ。
「つまり、レムちゃんは朝ごはんはいらないってことでいいのかな?」
「うむむ……。と、とりあえず今日の晩ごはんの様子をみてから判断しよう」
「もうすぐ日が暮れるし、今日は三人で懇親会をするにゃ。特訓は明日から始めるにゃ」
「あれっ、そういえば、特訓ってここで行うの? そ、その、レムちゃんはいいのかな?」
「ふんっ、べ、別に構わん。この森は、特訓するにはうってつけの場所だからな。普段からモンスター討伐の手が入ってないから、必然的に生き残った強いモンスター共が集まっている。もちろん、食材にも困らない」
レムちゃんが自慢げに胸を張りながら、ヤバい森アピールをしている。ここに来るまでは、アイミーがあっさりモンスターを倒していたので、そこまで身の危険を感じなかったのだけど、どうやら結構危険な森のようだ……。
「とりあえず、今日のところはアイミーが適当にモンスターを狩ってくるにゃ。主様には申し訳ないのですが、キッチンで今晩のごはんの準備をお願いしたいにゃ」
「そうしたら、アイミーにはビーグ鳥をとってきてもらえるかな? あとは、葉物野菜が幾つかあると助かるかな」
「ビーグ鳥でいいのかにゃ? あれは小さすぎるから、もっと大きなワイルドボアとかワイルドベアの方が食べごたえがあるにゃ」
ワイルドなモンスターばかり推してくる。そんなデカいモンスターを持ってこられても量が多すぎて食べきれないと思うんだけどな。
「アイミーは言われた通りにビーグ鳥をとってくればいい! レ、レックス、キッチンはこっちだ。案内するからついてこい。い、一応、調味料関係と調理器具について説明しておく」
「あっ、うん。よろしくね、レムちゃん」
***
アイミーがとってきた大量のビーグ鳥を半分ほど下処理しながら骨付き肉のゴロゴロ野菜スープを作ることにした。
このビーグ鳥のスープはエリオが得意にしていた料理だ。ニンニクを一欠片入れると更に味に深みが増すのだけど、キッチンの端でレムちゃんが涙目をしながら嫌がっているように見えるので入れるのは止めておいた。
嫌ならニンニクは除けておけばいいのに。とはいえ、味付けは成功といっても良いなかなかの仕上がりだ。味も濃く付け合わせのパンと一緒に食べると美味しい。久し振りに作ったにしてはなかなかの出来だった。
「主様の料理、美味しいですにゃ! パンが止まらないにゃ」
そこまで喜んでもらえると作った方としても嬉しい。
「レムちゃんはどうかな?」
「……お、美味しいな。レ、レックスは他にもいろいろ作れるのか?」
「そこまで種類は多く作れないけど、何パターンかはあるから飽きないように工夫するよ」
「よし、ご、合格だ! 明日の朝から三食ご飯を用意するのだぞ!」
「スキルのことを知っているとか、ほ、本当に新しい魔王なのかよ……」
「二階の窓とか壊しちゃってごめんね。あとでちゃんと直しておくから」
「二階の窓……あぁ、それなら大丈夫だ。もう直っている」
「レムちゃんの魔法はとっても便利なのにゃ。血を使ってイメージしたモノを作り出すことが出来るにゃ」
アイミーがまるで自分の手柄であるかのようにアピールしているが、窓を壊したの君だからね。それにしても魔法というのにはとっても興味がある。
「ヴァンパイアなら造作もないことだ」
「レムちゃん、僕は本当の魔王を倒すために強くなりたいんだ。よかったら、僕に魔法を教えてくれないかな」
「いいぞ」
「もちろん、嫌だとは思うんだけど、何か僕に出来ることがあれば……」
「だから、いいぞと言っている」
「えっ! いいの!?」
「魔王は嫌いだが、暗黒魔法には興味がある。あれは魔王にしか使えない魔法だからな。俺も奴の暗黒魔法は何度も見ているからよく知っている。安心しろ、コツはわかっているつもりだ」
「あ、ありがとう、レムちゃん」
「それに、あの魔王が復活した気配を感じたから、俺もしょうがなく目覚めたというのもある。お、お前があの魔王を倒すというのなら、協力してやろうではないか」
「あっ、やっぱり、あの嫌な気配はクソ野郎が復活したってことだったのにゃ」
「アイミーも感じたか。あぁ、間違いない、近いうちに俺たちの元にも来るかもしれない。注意をしておいた方がいいだろう。そ、それからレックス……」
「それから?」
「お、お前、料理は出来るか?」
「料理? 一人暮らしをしていたから、それなりには出来ると思うけど……」
エリオのように美味しい料理を作ることは難しいかもしれない。でも、食材がどう調理されれば美味しくなるかは何となくわかっているつもりだ。それに、一人暮らしをしてきたわけなので、それなりに作ることは出来る……と思う。
「ま、魔法を教えてやる代わりに、修行中の料理はお前に担当してもらうからな。お、俺はこう見えて美食家なんだ! 普段食事をとらないが、美味しいものは好きだ。人間の作る料理は繊細だと聞く。だから、あれだ、しっかり頼むぞ……」
レムちゃんは横を向きながら、ぶっきらぼうにそう言った。僕と目を合わせないあたり、照れがあるように思える。しかしながら、ちょっと期待されている気がしないでもない。
「ちなみに、アイミーは料理は出来るの?」
「主様、各々得意なものもあれば、苦手な物もあるものにゃ」
アイミーに調理は期待出来ないらしい。どうやら本当に、僕が一人でやるしかなさそうだ。
「特訓については、午前中はアイミーが基礎体力アップトレーニングをするにゃ。レムちゃんは午後から頼むにゃ」
「うむ。朝から起きれるわけないからな。俺はそれで構わない」
レムちゃん、昼まで寝るつもりだな……。いや、教えてもらえるだけでもありがたいわけで、別に構わないんだけどさ。
「つまり、レムちゃんは朝ごはんはいらないってことでいいのかな?」
「うむむ……。と、とりあえず今日の晩ごはんの様子をみてから判断しよう」
「もうすぐ日が暮れるし、今日は三人で懇親会をするにゃ。特訓は明日から始めるにゃ」
「あれっ、そういえば、特訓ってここで行うの? そ、その、レムちゃんはいいのかな?」
「ふんっ、べ、別に構わん。この森は、特訓するにはうってつけの場所だからな。普段からモンスター討伐の手が入ってないから、必然的に生き残った強いモンスター共が集まっている。もちろん、食材にも困らない」
レムちゃんが自慢げに胸を張りながら、ヤバい森アピールをしている。ここに来るまでは、アイミーがあっさりモンスターを倒していたので、そこまで身の危険を感じなかったのだけど、どうやら結構危険な森のようだ……。
「とりあえず、今日のところはアイミーが適当にモンスターを狩ってくるにゃ。主様には申し訳ないのですが、キッチンで今晩のごはんの準備をお願いしたいにゃ」
「そうしたら、アイミーにはビーグ鳥をとってきてもらえるかな? あとは、葉物野菜が幾つかあると助かるかな」
「ビーグ鳥でいいのかにゃ? あれは小さすぎるから、もっと大きなワイルドボアとかワイルドベアの方が食べごたえがあるにゃ」
ワイルドなモンスターばかり推してくる。そんなデカいモンスターを持ってこられても量が多すぎて食べきれないと思うんだけどな。
「アイミーは言われた通りにビーグ鳥をとってくればいい! レ、レックス、キッチンはこっちだ。案内するからついてこい。い、一応、調味料関係と調理器具について説明しておく」
「あっ、うん。よろしくね、レムちゃん」
***
アイミーがとってきた大量のビーグ鳥を半分ほど下処理しながら骨付き肉のゴロゴロ野菜スープを作ることにした。
このビーグ鳥のスープはエリオが得意にしていた料理だ。ニンニクを一欠片入れると更に味に深みが増すのだけど、キッチンの端でレムちゃんが涙目をしながら嫌がっているように見えるので入れるのは止めておいた。
嫌ならニンニクは除けておけばいいのに。とはいえ、味付けは成功といっても良いなかなかの仕上がりだ。味も濃く付け合わせのパンと一緒に食べると美味しい。久し振りに作ったにしてはなかなかの出来だった。
「主様の料理、美味しいですにゃ! パンが止まらないにゃ」
そこまで喜んでもらえると作った方としても嬉しい。
「レムちゃんはどうかな?」
「……お、美味しいな。レ、レックスは他にもいろいろ作れるのか?」
「そこまで種類は多く作れないけど、何パターンかはあるから飽きないように工夫するよ」
「よし、ご、合格だ! 明日の朝から三食ご飯を用意するのだぞ!」
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