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128 盗賊制圧ガチャ3
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あれから何度もなく挑戦してみたものの、選択を誤り、なかなかクリアをすることが難しかった。
ゆるい感じのゲームにみせておいて、クリア難易度は非常に高い。その理由はわかっている。
誰が出るのかわかっていればボス戦までスムーズにいけると思うんだけど、どうしてもこちらの狙い通りにキャラは現れてくれないのだ。
わかったことといえば、アルベロの範囲攻撃とルリカラのブレスが最強であること。攻撃が通ればほぼ全滅させることができる。
そして、予想通り僕かアルベロがいる場合に限りアドリーシャが普通に機能する。逆に後衛組がいない場合、高確率で前線に出てしまう厄介キャラになっていた。
キャラ選択でのハズレは僕とアドリーシャだろう。僕の場合もう少しインベントリとか活用するのかと期待していたのだけど、マジカルソードと大盾の防御だけだった。
ルイーズも悪くはないけど単体攻撃のため、次の攻撃で倒れてしまうことが多い。僕と違う点はそのスピードで攻撃をたまに躱すことができる点ぐらいか。僕は大盾があるのに一回の攻撃でほぼ倒されてしまうのは何だかくやしい。
「また、ニールが出たにゃ」
そういう言い方は本人が傷つくので、思っていたとしても心の中で言ってほしい。絶対に声に出しちゃダメだからね。僕だってわかってるんだから。
「まあ、でも、これでアドリーシャを出してもいいわね」
「そ、そういうことは、本人のいる前で言うのはよくないと思うのです!」
「よしっ、魔法防御だ!」
「ニール樣っ!」
ある程度メンバーが増えてきたところでのマポーフィックはボス戦にいきやすくなる。
しかしながらボスが異常に強い。強い範囲攻撃で防御を高くしていても二回でだいたい倒される。
「ずるいにゃ。バルドルはそんなに強くなかったにゃ」
「バルドルではないかもしれないよ」
そもそもバルドルだったらこんなに苦戦することはない。元ランクC程度ならもっと簡単に制圧できる。
「でも、これよくできているわよね」
アルベロが言っているのはキャラ設定のことだろう。アドリーシャがわかりやすかったけど、他のみんなについても何となくわかりやすい行動をするのだ。
普段ならしないだろうけど、やりかねない行動と言えばいいだろうか。
例えば猫さんは序盤に出ると舐めプして攻撃をしなかったりするし、ルイーズは最初から全力で後半戦に生き延びたとしても息切れして攻撃ミスを連発してしまう。
ルリカラは言わずもがな、ブレス以外の攻撃手段がない。盗賊もそれがわかっているかのようにルリカラを攻撃せずに他を攻撃してくる。
そして、唯一弱点のないアルベロは出現率が低い。何ならほとんど出てこない。ガチャに認められているアルベロがどこかうらやましい。
一方で出現率の高いのが僕とアドリーシャ。まもるを選択するとほぼ必ずと言っていいほどに大盾と魔法が選べる。選べない時が無いほどにいつでも選択可能。
序盤でアドリーシャを出すと自爆するし、僕ては戦力に繋がらないし、攻撃一回で倒れてしまう。
「僕はもう少し守りを固めた方がいいのかな」
「守りを固めるとニールの動きは悪くなるにゃ」
「そうね。ニールが目指す方向はキャットアイのような遊撃ポジションじゃないかしら」
「うん。私もそう思うよー。ニールって相手からしたら何をするかわからないし。いろいろできるからねー」
意外にも僕の評価というのはみんな同じように思っていてくれていたらしい。意外性のニールということだろうか。
「でも、今のままでは器用貧乏で終わってしまうにゃ。攻撃に力を入れるなら防御を捨てる選択肢もありにゃ」
これは回復役と防御魔法のアドリーシャがパーティに所属しているからこその提案と思える。
「そうだね。もう少しマジカルソードでの戦いを意識して立ち回りを考えてみるよ」
とは言っても、現状の力から考えると攻撃の割合が三割、インベントリや魔法のスクロールによる支援が七割といったところだろう。
これをせめて、攻撃で五割ぐらいまで持っていけるようにしたい。
ということで、楽しかったガチャは小銀貨二十枚分回したところで終了となった。なかなか面白いガチャだったけど、回数制限かあり、二十回で終了だったのだ。
というか、僕たちのキャラが全部出たところで終了だった可能性が高い。キャラというのはガチャで出た僕たちのフィギュアだ。
●マハリトのスクロール×一本
●清浄のスクロール×三本
●光玉のスクロール×三本
●混乱するアドリーシャフィギュア×一体
●舐めプキャットアイフィギュア×一体
●弓無双アルベロフィギュア×一体
●シュタタタッルイーズフィギュア×一体
●ヘロヘロなルリカラフィギュア×一体
●普通の男ニールフィギュア×一体
●盗賊フィギュア×七体
フィギュアの出来栄えはなかなか精巧に造られていて、みんな自分のフィギュアを手に持ち感慨深げに眺めていた。
正直いってアルベロとルイーズだけがとてもかっこよい。
まあ、でも僕的には昼寝しているキャットアイも混乱するアドリーシャも味があってよかったと思う。
ちなみにフィギュアを一番喜んでいたのは、ルイーズだ。これは飾るようだからどこかにしまっておきたいとか言っていた。旅をする僕たちにどこへ飾れというのか。
ゆるい感じのゲームにみせておいて、クリア難易度は非常に高い。その理由はわかっている。
誰が出るのかわかっていればボス戦までスムーズにいけると思うんだけど、どうしてもこちらの狙い通りにキャラは現れてくれないのだ。
わかったことといえば、アルベロの範囲攻撃とルリカラのブレスが最強であること。攻撃が通ればほぼ全滅させることができる。
そして、予想通り僕かアルベロがいる場合に限りアドリーシャが普通に機能する。逆に後衛組がいない場合、高確率で前線に出てしまう厄介キャラになっていた。
キャラ選択でのハズレは僕とアドリーシャだろう。僕の場合もう少しインベントリとか活用するのかと期待していたのだけど、マジカルソードと大盾の防御だけだった。
ルイーズも悪くはないけど単体攻撃のため、次の攻撃で倒れてしまうことが多い。僕と違う点はそのスピードで攻撃をたまに躱すことができる点ぐらいか。僕は大盾があるのに一回の攻撃でほぼ倒されてしまうのは何だかくやしい。
「また、ニールが出たにゃ」
そういう言い方は本人が傷つくので、思っていたとしても心の中で言ってほしい。絶対に声に出しちゃダメだからね。僕だってわかってるんだから。
「まあ、でも、これでアドリーシャを出してもいいわね」
「そ、そういうことは、本人のいる前で言うのはよくないと思うのです!」
「よしっ、魔法防御だ!」
「ニール樣っ!」
ある程度メンバーが増えてきたところでのマポーフィックはボス戦にいきやすくなる。
しかしながらボスが異常に強い。強い範囲攻撃で防御を高くしていても二回でだいたい倒される。
「ずるいにゃ。バルドルはそんなに強くなかったにゃ」
「バルドルではないかもしれないよ」
そもそもバルドルだったらこんなに苦戦することはない。元ランクC程度ならもっと簡単に制圧できる。
「でも、これよくできているわよね」
アルベロが言っているのはキャラ設定のことだろう。アドリーシャがわかりやすかったけど、他のみんなについても何となくわかりやすい行動をするのだ。
普段ならしないだろうけど、やりかねない行動と言えばいいだろうか。
例えば猫さんは序盤に出ると舐めプして攻撃をしなかったりするし、ルイーズは最初から全力で後半戦に生き延びたとしても息切れして攻撃ミスを連発してしまう。
ルリカラは言わずもがな、ブレス以外の攻撃手段がない。盗賊もそれがわかっているかのようにルリカラを攻撃せずに他を攻撃してくる。
そして、唯一弱点のないアルベロは出現率が低い。何ならほとんど出てこない。ガチャに認められているアルベロがどこかうらやましい。
一方で出現率の高いのが僕とアドリーシャ。まもるを選択するとほぼ必ずと言っていいほどに大盾と魔法が選べる。選べない時が無いほどにいつでも選択可能。
序盤でアドリーシャを出すと自爆するし、僕ては戦力に繋がらないし、攻撃一回で倒れてしまう。
「僕はもう少し守りを固めた方がいいのかな」
「守りを固めるとニールの動きは悪くなるにゃ」
「そうね。ニールが目指す方向はキャットアイのような遊撃ポジションじゃないかしら」
「うん。私もそう思うよー。ニールって相手からしたら何をするかわからないし。いろいろできるからねー」
意外にも僕の評価というのはみんな同じように思っていてくれていたらしい。意外性のニールということだろうか。
「でも、今のままでは器用貧乏で終わってしまうにゃ。攻撃に力を入れるなら防御を捨てる選択肢もありにゃ」
これは回復役と防御魔法のアドリーシャがパーティに所属しているからこその提案と思える。
「そうだね。もう少しマジカルソードでの戦いを意識して立ち回りを考えてみるよ」
とは言っても、現状の力から考えると攻撃の割合が三割、インベントリや魔法のスクロールによる支援が七割といったところだろう。
これをせめて、攻撃で五割ぐらいまで持っていけるようにしたい。
ということで、楽しかったガチャは小銀貨二十枚分回したところで終了となった。なかなか面白いガチャだったけど、回数制限かあり、二十回で終了だったのだ。
というか、僕たちのキャラが全部出たところで終了だった可能性が高い。キャラというのはガチャで出た僕たちのフィギュアだ。
●マハリトのスクロール×一本
●清浄のスクロール×三本
●光玉のスクロール×三本
●混乱するアドリーシャフィギュア×一体
●舐めプキャットアイフィギュア×一体
●弓無双アルベロフィギュア×一体
●シュタタタッルイーズフィギュア×一体
●ヘロヘロなルリカラフィギュア×一体
●普通の男ニールフィギュア×一体
●盗賊フィギュア×七体
フィギュアの出来栄えはなかなか精巧に造られていて、みんな自分のフィギュアを手に持ち感慨深げに眺めていた。
正直いってアルベロとルイーズだけがとてもかっこよい。
まあ、でも僕的には昼寝しているキャットアイも混乱するアドリーシャも味があってよかったと思う。
ちなみにフィギュアを一番喜んでいたのは、ルイーズだ。これは飾るようだからどこかにしまっておきたいとか言っていた。旅をする僕たちにどこへ飾れというのか。
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