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102 アドリーシャの特訓
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イルミナ大聖堂の周辺は広大な森に面していて、そこには多くのワイルドファングが生息している。
しかしながら大聖堂を中心に強力な耐魔結界を張っているそうで、魔物が入ってくることはないそうだ。
そして、観光メインのこの街では冒険者の数も少ないため、森に行けばすぐにワイルドファングが飛びかかってくる。
「Dランクとはいえ、こんなに数がいるのは問題にならないのかしら」
「定期的に討伐クエストで応援要請はしてるらしいよー」
「それにしても結界ってすごいんだね」
さっきからワイルドファングは僕たちには向かってくるものの、街の方には近づきすらしない。魔物が嫌がるような何かがあるのだろうか。
ふと、ルリカラを見ると特に気にした様子はない。聖獣というのは魔物とは違うということなのかもしれない。うん、素晴らしい結界だね。
これがどの街でも使用できるならいいんだけど、どうやら聖イルミナ共和国でしか使用が許されていない秘匿魔法とのこと。
「私たち聖女見習いが礼拝で結界を維持しているのでございます」
この街だけでなく、聖イルミナ共和国内の聖都を含むいくつかの主要な場所の結界をここで維持しているのだそうだ。一体どうやって魔力を送っているのだろうか。
「そんな遠方でも……。ところで聖女見習いって全部で何人ぐらいいるの?」
「百人程度でございます」
結構人数がいるらしい。この百人が聖イルミナ共和国を文字通り守っているということか。
国民からすれば、結界というわかりやすい魔法で守ってくれる聖女見習いを応援したくなる気持ちはわかる。
ただのアイドル活動だけではなくてしっかり国を守る仕事をしてるのだ。この国で聖女と聖女見習いが人気な理由が少しわかった気がする。
「さて、このあたりでいいかな」
「あ、あの、本当に大丈夫なのでございますか?」
「大丈夫だよ。ちゃんと安全な場所だから」
僕の隣には目隠しをしたアドリーシャが不安そうに歩いている。何でこんなことをしているのかというと、一つは勝手に前に出ないように。もう一つは仲間の動きを視覚以外から感じてもらいたいと思ったからだ。
ワオオォォーン!
「ひ、ひぃっ」
集まってくるワイルドファングにびびるアドリーシャ。
現在は僕が造った拠点の上にいるので、ワイルドファングの攻撃は届かない。
「アドリーシャ、想像して。目の前にはワイルドファングの群れが五十体」
「ご、ご、ご、ごじゃるたい」
五十ね。
「左前方にはルイーズ。右前方にはキャットアイが戦っている」
「は、はい」
「仲間がどこで戦っているのか、声や音、気配と魔力で感じるんだ」
視覚を奪われていることで、無茶な行動をせずにしっかり集中できている。
これはキャットアイからのアイデアだったんだけど、高レベルの魔法使いともなると魔力で戦場を把握していくらしいのだとか。
アルベロもたまに似たようなことをやっているようで、魔力を薄くのばしていくことで、魔物の情報や仲間の状態などを把握しているのだそうだ。
ほらね。やっぱりCランク以上はやっていることがおかしいんだよ。僕には到底届かない遥か高みにいることは事実だ。
「ルイーズとキャットアイの位置は把握できた?」
「は、はい。キャットアイは……倒れていますか!?」
「そ、そうだね。ちょっと怪我をしたかもしれないから回復をしておこうか」
「ディオス」
拠点で昼寝中のキャットアイに回復魔法を飛ばしてもらう。寸分違わずに回復ができている。つまり、アドリーシャも魔力で戦場を把握できているということだ。
「ルイーズの位置は確認できてる?」
「は、はい。キャットアイよりも疲れていますか? 少し息がきれていて、上半身が揺れています」
「ならば、ルイーズには魔法を二つ」
ここでいう二つはディオスとマポーフィックのこと。基本的にアドリーシャにはこの二つを中心に戦ってもらう。
「はい。ディオス、マポーフィック!」
ルイーズは周辺にいたワイルドファングを集めにいっていたので、単純に疲れて息が上がっている。ただ、そのおかげで五十体近いワイルドファングをおびき寄せることに成功した。
「他に怪我をしている仲間は? 体力が落ちている人はいない?」
「いません」
「アルベロの位置はわかってる?」
「左後方の上。木の枝の上です」
さて、ではルイーズにもうひと仕事頑張ってもらおう。僕が指示を出すと、ルイーズがワイルドファングの群れの中へと突っ込んでいく。
「あ、あれっ。ル、ルイーズが!?」
「ルイーズのマポーフィックの効果が弱くなっているよ。効果がきれる前に魔法を準備するんだ」
「はいっ。マポーフィック!」
「君の役割は仲間のフォロー。みんなが動きやすいように戦いやすいように二手先、三手先を常に考えるんだ。十秒先にどうなっているのか。二十秒先にどうなっていたらいいのか」
「先をみて……考える」
「劣勢を跳ね返すための準備を常に頭の中で用意しておくこと。それがアドリーシャ、君の役割なんだ」
「私の……役割」
アルベロがそろそろいくよと、言わんばかりに矢を放っていく。
その動きを追いかけるようにアドリーシャのディオスが三人に飛んていく。疲れを感じる前にディオスで回復。そして前衛にはマポーフィック。
昼寝しているキャットアイにディオスが撃ち込まれる度にびくってするのが面白い。
「あ、あの、ひょっとして私の立っている場所は高い場所ですか?」
「い、いや、どうかな。そんなことよりもっと集中して」
「は、はい。ディオス!」
再び、猫さんの体のびくんと軽くはねた。
絶対昼寝からは目覚めてるはずだけど、意地でも起きないスタイルらしい。
しかしながら大聖堂を中心に強力な耐魔結界を張っているそうで、魔物が入ってくることはないそうだ。
そして、観光メインのこの街では冒険者の数も少ないため、森に行けばすぐにワイルドファングが飛びかかってくる。
「Dランクとはいえ、こんなに数がいるのは問題にならないのかしら」
「定期的に討伐クエストで応援要請はしてるらしいよー」
「それにしても結界ってすごいんだね」
さっきからワイルドファングは僕たちには向かってくるものの、街の方には近づきすらしない。魔物が嫌がるような何かがあるのだろうか。
ふと、ルリカラを見ると特に気にした様子はない。聖獣というのは魔物とは違うということなのかもしれない。うん、素晴らしい結界だね。
これがどの街でも使用できるならいいんだけど、どうやら聖イルミナ共和国でしか使用が許されていない秘匿魔法とのこと。
「私たち聖女見習いが礼拝で結界を維持しているのでございます」
この街だけでなく、聖イルミナ共和国内の聖都を含むいくつかの主要な場所の結界をここで維持しているのだそうだ。一体どうやって魔力を送っているのだろうか。
「そんな遠方でも……。ところで聖女見習いって全部で何人ぐらいいるの?」
「百人程度でございます」
結構人数がいるらしい。この百人が聖イルミナ共和国を文字通り守っているということか。
国民からすれば、結界というわかりやすい魔法で守ってくれる聖女見習いを応援したくなる気持ちはわかる。
ただのアイドル活動だけではなくてしっかり国を守る仕事をしてるのだ。この国で聖女と聖女見習いが人気な理由が少しわかった気がする。
「さて、このあたりでいいかな」
「あ、あの、本当に大丈夫なのでございますか?」
「大丈夫だよ。ちゃんと安全な場所だから」
僕の隣には目隠しをしたアドリーシャが不安そうに歩いている。何でこんなことをしているのかというと、一つは勝手に前に出ないように。もう一つは仲間の動きを視覚以外から感じてもらいたいと思ったからだ。
ワオオォォーン!
「ひ、ひぃっ」
集まってくるワイルドファングにびびるアドリーシャ。
現在は僕が造った拠点の上にいるので、ワイルドファングの攻撃は届かない。
「アドリーシャ、想像して。目の前にはワイルドファングの群れが五十体」
「ご、ご、ご、ごじゃるたい」
五十ね。
「左前方にはルイーズ。右前方にはキャットアイが戦っている」
「は、はい」
「仲間がどこで戦っているのか、声や音、気配と魔力で感じるんだ」
視覚を奪われていることで、無茶な行動をせずにしっかり集中できている。
これはキャットアイからのアイデアだったんだけど、高レベルの魔法使いともなると魔力で戦場を把握していくらしいのだとか。
アルベロもたまに似たようなことをやっているようで、魔力を薄くのばしていくことで、魔物の情報や仲間の状態などを把握しているのだそうだ。
ほらね。やっぱりCランク以上はやっていることがおかしいんだよ。僕には到底届かない遥か高みにいることは事実だ。
「ルイーズとキャットアイの位置は把握できた?」
「は、はい。キャットアイは……倒れていますか!?」
「そ、そうだね。ちょっと怪我をしたかもしれないから回復をしておこうか」
「ディオス」
拠点で昼寝中のキャットアイに回復魔法を飛ばしてもらう。寸分違わずに回復ができている。つまり、アドリーシャも魔力で戦場を把握できているということだ。
「ルイーズの位置は確認できてる?」
「は、はい。キャットアイよりも疲れていますか? 少し息がきれていて、上半身が揺れています」
「ならば、ルイーズには魔法を二つ」
ここでいう二つはディオスとマポーフィックのこと。基本的にアドリーシャにはこの二つを中心に戦ってもらう。
「はい。ディオス、マポーフィック!」
ルイーズは周辺にいたワイルドファングを集めにいっていたので、単純に疲れて息が上がっている。ただ、そのおかげで五十体近いワイルドファングをおびき寄せることに成功した。
「他に怪我をしている仲間は? 体力が落ちている人はいない?」
「いません」
「アルベロの位置はわかってる?」
「左後方の上。木の枝の上です」
さて、ではルイーズにもうひと仕事頑張ってもらおう。僕が指示を出すと、ルイーズがワイルドファングの群れの中へと突っ込んでいく。
「あ、あれっ。ル、ルイーズが!?」
「ルイーズのマポーフィックの効果が弱くなっているよ。効果がきれる前に魔法を準備するんだ」
「はいっ。マポーフィック!」
「君の役割は仲間のフォロー。みんなが動きやすいように戦いやすいように二手先、三手先を常に考えるんだ。十秒先にどうなっているのか。二十秒先にどうなっていたらいいのか」
「先をみて……考える」
「劣勢を跳ね返すための準備を常に頭の中で用意しておくこと。それがアドリーシャ、君の役割なんだ」
「私の……役割」
アルベロがそろそろいくよと、言わんばかりに矢を放っていく。
その動きを追いかけるようにアドリーシャのディオスが三人に飛んていく。疲れを感じる前にディオスで回復。そして前衛にはマポーフィック。
昼寝しているキャットアイにディオスが撃ち込まれる度にびくってするのが面白い。
「あ、あの、ひょっとして私の立っている場所は高い場所ですか?」
「い、いや、どうかな。そんなことよりもっと集中して」
「は、はい。ディオス!」
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