40 / 48
Ⅶ 魔女の決意
v カルロスの誘惑
しおりを挟む
一瞬の静寂の後、突然のカルロスの登場に、レイモンドたちよりも早くそこに仕えていた使用人たちが焦った様子でわらわらと動き出した。
カルロスはどうやらすべての制止を振り切って、ここまで馬で乗りこんだらしい。
先ほどまで整然と整えられていた小道に、馬の蹄の跡が点々と見える。
それを目にした数人の庭師たちが、悲壮な顔つきで道具を取りに走っていった。
茶で統一されたお仕着せの使用人たちが、代わる代わるカルロスの元に来ては彼の服を整えていく。
そんな中、今日迎えに来ていたギルバートだけが、平然と新しい茶を全員に注いで回り、カルロスの前にも同じものを用意する。そしていくつかカルロスに耳打ちして、すぐに下がっていった。
その間、片腕でアズレイアを抱き寄せたカルロスは、当たり前のようにその給仕を受け、まるっきりアズレイアと目を合わせようとしない。
その様子が本当に貴族らしすぎて、アズレイアは居心地が悪くて仕方がない。
誰一人喋らぬまま、すべてが整うのを待って、カルロスがやっとアズレイアの顔を覗き込んだ。
そして潤んだ瞳と甘い声で囁きだす。
「なあアズレイア、聞いてくれ。あいつが何を言ったか知らないが、すべてはもう解決した。今の俺には充分な金も地位もある」
髭を剃り、髪を整え、白と金が輝く近衛隊の軍服を整然と着こなす目前の男は、一体本当にカルロスなのだろうか?
聞いたこともない甘い声で話し出したカルロスを思わず眉を顰めて見返すアズレイア。
そんな彼女の様子を無視して、カルロスの唇から甘い言葉が流れ出す。
「これ以上思い悩むこともない。農村のことなんて忘れちまえ。俺が適当に金を送ってやる。あんな塔に閉じこもって研究を続ける必要なんてもうないんだ。俺に嫁いで俺の金で俺のためだけに生きろよ」
「嫌よ」
カルロスのあんまりな発言に、思わず即答してしまったアズレイア。
だがすぐに思い直す。
例えその価値観は違えど、相手はカルロスだ。
これは純粋に自分のために言ってくれているのだろう。
だとしても。
それだけで済むアズレイアではないのだ。
「私の研究は絶対に必要よ。お金で解決できる問題じゃない」
金は大切だ。
あるに越したことはない。
それで解決することも沢山ある。
カルロスの提案を受ければ、確かに自分だけは楽になるかもしれない。
カルロスの金銭で、一時的に村は潤うだろう。
でも私やカルロスがいなくなったら?
もしカルロスが私に飽きて、捨てられる日が来たらどうなるのか?
この問題に、そんな一時的な答えはいらない。
何としても、私のすべてをかけて解決するべき命題なのだ。
どこから説明しよう。
カルロスなら聞いてくれる。きっと理解してくれる。
そう信じて口を開こうとした──
「ハハッ、アハハ、ハハハ……」
──アズレイアのすぐ横で、カルロスが破顔して大笑いし始めた。
突然笑い出したカルロスに、誰もが一瞬ポカンと彼の顔を見つめてしまった。
そんな笑いも落ち着くと、カルロスがしてやったりといった顔つきでレイモンドを見る。
「ハハ、ハッ。聞いたかレイモンド。こいつがたかが地位や金だけで俺の嫁に来てくれるほど容易い女だったら、どれほど楽だったか」
過ぎるほど実感の籠った声で、カルロスがぼやくのを聞いたアズレイアは、今の提案が全てカルロスのお芝居だったのだとやっと理解した。
「アズレイアはお前が思うような女じゃない」
毅然と言い放ったカルロスだったが、すぐにアズレイアと視線を合わせ、うっとりと自分の宝物を誇るような顔で口を開く。
「この女はな、門番だろうと近衛隊長だろうと、金があろうとなかろうと、俺がどんなに真摯に求婚しても、未だいい返事をくれやしない。研究以外に生きがいを感じない生き物だ」
アズレイアは思い知る。
想像以上に、カルロスはアズレイアをよーく理解していた。
だとしても、なんだその人格障害者のような形容は?
仮にも愛していると言った相手を表すのに使う言葉だろうか?
「兄上、一体そんな女のどこがいいんですか。第一彼女はもう答えを出している。何度も求婚を断られているんじゃないですか?」
その通りだとアズレイアまで思ってしまう。
だがカルロスは、やはり頑なにカルロスだった。
「彼女の返事は関係ない。俺は最初からアズレイア以外と結婚する気がない。それだけだ」
そう言って、腰の荷袋から少しよれた羊皮紙を取り出して拡げてみせる。
「諦めろ、彼女への求婚はもう正式に記録してもらってきた」
それはまごうことない、神殿の宣誓書だ。
「そんな!」
それを見て顔色を変えたのはアズレイアのほうだ。
神殿の宣誓書だなんて、一度書かせてしまったらもう簡単には取り下げることもできない。大体、申請には金貨が必要じゃなかったか!?
青い顔で睨むアズレイアを無視して、カルロスが先を続ける。
「アズレイアはその価値のある女だ。少なくとも俺にはな」
レイモンドも流石にその宣誓書は予想外だったのか、声を荒げてカルロスに噛み付く。
「何を考えているんだ兄上! この女は僕を垂らしこんで論文を盗んだ経歴もあるんだぞ。そのことは教授だった父が最もよく知っているはずだ」
「どの口でよくもそんなことを! 誰がなんと言おうと、あれは私の論文よ」
他ならぬ元師の前で言われては、アズレイアだって黙っていられない。
だが感情的に言い返したアズレイアをスッと手で遮り、カルロスがあとを引き継いだ。
「俺が今日、なんでこんなに遅くなったかわかるか」
レイモンドを見るカルロスの目に、今までとは違う好戦的な輝きが灯るのを見て、アズレイアも大人しく口を閉じる。
「お前が学院在籍時にアズレイアにした仕業の裏を取ってきた。もう言い逃れはできないぞ」
「なんの話だ?」
そんなことを今更しても無駄だ。社交界の貴族は自らの汚点を語らない。それが当たり前の鉄則だ。
そう信じるレイモンドは、このまま知らぬ存ぜぬを通す気なのだろう。
素知らぬ振りで聞き返すレイモンドを横目に、カルロスは腕に抱いたアズレイアへと顔を向けた。
カルロスはどうやらすべての制止を振り切って、ここまで馬で乗りこんだらしい。
先ほどまで整然と整えられていた小道に、馬の蹄の跡が点々と見える。
それを目にした数人の庭師たちが、悲壮な顔つきで道具を取りに走っていった。
茶で統一されたお仕着せの使用人たちが、代わる代わるカルロスの元に来ては彼の服を整えていく。
そんな中、今日迎えに来ていたギルバートだけが、平然と新しい茶を全員に注いで回り、カルロスの前にも同じものを用意する。そしていくつかカルロスに耳打ちして、すぐに下がっていった。
その間、片腕でアズレイアを抱き寄せたカルロスは、当たり前のようにその給仕を受け、まるっきりアズレイアと目を合わせようとしない。
その様子が本当に貴族らしすぎて、アズレイアは居心地が悪くて仕方がない。
誰一人喋らぬまま、すべてが整うのを待って、カルロスがやっとアズレイアの顔を覗き込んだ。
そして潤んだ瞳と甘い声で囁きだす。
「なあアズレイア、聞いてくれ。あいつが何を言ったか知らないが、すべてはもう解決した。今の俺には充分な金も地位もある」
髭を剃り、髪を整え、白と金が輝く近衛隊の軍服を整然と着こなす目前の男は、一体本当にカルロスなのだろうか?
聞いたこともない甘い声で話し出したカルロスを思わず眉を顰めて見返すアズレイア。
そんな彼女の様子を無視して、カルロスの唇から甘い言葉が流れ出す。
「これ以上思い悩むこともない。農村のことなんて忘れちまえ。俺が適当に金を送ってやる。あんな塔に閉じこもって研究を続ける必要なんてもうないんだ。俺に嫁いで俺の金で俺のためだけに生きろよ」
「嫌よ」
カルロスのあんまりな発言に、思わず即答してしまったアズレイア。
だがすぐに思い直す。
例えその価値観は違えど、相手はカルロスだ。
これは純粋に自分のために言ってくれているのだろう。
だとしても。
それだけで済むアズレイアではないのだ。
「私の研究は絶対に必要よ。お金で解決できる問題じゃない」
金は大切だ。
あるに越したことはない。
それで解決することも沢山ある。
カルロスの提案を受ければ、確かに自分だけは楽になるかもしれない。
カルロスの金銭で、一時的に村は潤うだろう。
でも私やカルロスがいなくなったら?
もしカルロスが私に飽きて、捨てられる日が来たらどうなるのか?
この問題に、そんな一時的な答えはいらない。
何としても、私のすべてをかけて解決するべき命題なのだ。
どこから説明しよう。
カルロスなら聞いてくれる。きっと理解してくれる。
そう信じて口を開こうとした──
「ハハッ、アハハ、ハハハ……」
──アズレイアのすぐ横で、カルロスが破顔して大笑いし始めた。
突然笑い出したカルロスに、誰もが一瞬ポカンと彼の顔を見つめてしまった。
そんな笑いも落ち着くと、カルロスがしてやったりといった顔つきでレイモンドを見る。
「ハハ、ハッ。聞いたかレイモンド。こいつがたかが地位や金だけで俺の嫁に来てくれるほど容易い女だったら、どれほど楽だったか」
過ぎるほど実感の籠った声で、カルロスがぼやくのを聞いたアズレイアは、今の提案が全てカルロスのお芝居だったのだとやっと理解した。
「アズレイアはお前が思うような女じゃない」
毅然と言い放ったカルロスだったが、すぐにアズレイアと視線を合わせ、うっとりと自分の宝物を誇るような顔で口を開く。
「この女はな、門番だろうと近衛隊長だろうと、金があろうとなかろうと、俺がどんなに真摯に求婚しても、未だいい返事をくれやしない。研究以外に生きがいを感じない生き物だ」
アズレイアは思い知る。
想像以上に、カルロスはアズレイアをよーく理解していた。
だとしても、なんだその人格障害者のような形容は?
仮にも愛していると言った相手を表すのに使う言葉だろうか?
「兄上、一体そんな女のどこがいいんですか。第一彼女はもう答えを出している。何度も求婚を断られているんじゃないですか?」
その通りだとアズレイアまで思ってしまう。
だがカルロスは、やはり頑なにカルロスだった。
「彼女の返事は関係ない。俺は最初からアズレイア以外と結婚する気がない。それだけだ」
そう言って、腰の荷袋から少しよれた羊皮紙を取り出して拡げてみせる。
「諦めろ、彼女への求婚はもう正式に記録してもらってきた」
それはまごうことない、神殿の宣誓書だ。
「そんな!」
それを見て顔色を変えたのはアズレイアのほうだ。
神殿の宣誓書だなんて、一度書かせてしまったらもう簡単には取り下げることもできない。大体、申請には金貨が必要じゃなかったか!?
青い顔で睨むアズレイアを無視して、カルロスが先を続ける。
「アズレイアはその価値のある女だ。少なくとも俺にはな」
レイモンドも流石にその宣誓書は予想外だったのか、声を荒げてカルロスに噛み付く。
「何を考えているんだ兄上! この女は僕を垂らしこんで論文を盗んだ経歴もあるんだぞ。そのことは教授だった父が最もよく知っているはずだ」
「どの口でよくもそんなことを! 誰がなんと言おうと、あれは私の論文よ」
他ならぬ元師の前で言われては、アズレイアだって黙っていられない。
だが感情的に言い返したアズレイアをスッと手で遮り、カルロスがあとを引き継いだ。
「俺が今日、なんでこんなに遅くなったかわかるか」
レイモンドを見るカルロスの目に、今までとは違う好戦的な輝きが灯るのを見て、アズレイアも大人しく口を閉じる。
「お前が学院在籍時にアズレイアにした仕業の裏を取ってきた。もう言い逃れはできないぞ」
「なんの話だ?」
そんなことを今更しても無駄だ。社交界の貴族は自らの汚点を語らない。それが当たり前の鉄則だ。
そう信じるレイモンドは、このまま知らぬ存ぜぬを通す気なのだろう。
素知らぬ振りで聞き返すレイモンドを横目に、カルロスは腕に抱いたアズレイアへと顔を向けた。
10
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
不器用騎士様は記憶喪失の婚約者を逃がさない
かべうち右近
恋愛
「あなたみたいな人と、婚約したくなかった……!」
婚約者ヴィルヘルミーナにそう言われたルドガー。しかし、ツンツンなヴィルヘルミーナはそれからすぐに事故で記憶を失い、それまでとは打って変わって素直な可愛らしい令嬢に生まれ変わっていたーー。
もともとルドガーとヴィルヘルミーナは、顔を合わせればたびたび口喧嘩をする幼馴染同士だった。
ずっと好きな女などいないと思い込んでいたルドガーは、女性に人気で付き合いも広い。そんな彼は、悪友に指摘されて、ヴィルヘルミーナが好きなのだとやっと気付いた。
想いに気づいたとたんに、何の幸運か、親の意向によりとんとん拍子にヴィルヘルミーナとルドガーの婚約がまとまったものの、女たらしのルドガーに対してヴィルヘルミーナはツンツンだったのだ。
記憶を失ったヴィルヘルミーナには悪いが、今度こそ彼女を口説き落して円満結婚を目指し、ルドガーは彼女にアプローチを始める。しかし、元女誑しの不器用騎士は息を吸うようにステップをすっ飛ばしたアプローチばかりしてしまい…?
不器用騎士×元ツンデレ・今素直令嬢のラブコメです。
12/11追記
書籍版の配信に伴い、WEB連載版は取り下げております。
たくさんお読みいただきありがとうございました!
男装騎士はエリート騎士団長から離れられません!
Canaan
恋愛
女性騎士で伯爵令嬢のテレサは配置換えで騎士団長となった陰険エリート魔術師・エリオットに反発心を抱いていた。剣で戦わない団長なんてありえない! そんなテレサだったが、ある日、魔法薬の事故でエリオットから一定以上の距離をとろうとすると、淫らな気分に襲われる体質になってしまい!? 目の前で発情する彼女を見たエリオットは仕方なく『治療』をはじめるが、男だと思い込んでいたテレサが女性だと気が付き……。インテリ騎士の硬い指先が、火照った肌を滑る。誰にも触れられたことのない場所を優しくほぐされると、身体はとろとろに蕩けてしまって――。二十四時間離れられない二人の恋の行く末は?
伯爵は年下の妻に振り回される 記憶喪失の奥様は今日も元気に旦那様の心を抉る
新高
恋愛
※第15回恋愛小説大賞で奨励賞をいただきました!ありがとうございます!
※※2023/10/16書籍化しますーー!!!!!応援してくださったみなさま、ありがとうございます!!
契約結婚三年目の若き伯爵夫人であるフェリシアはある日記憶喪失となってしまう。失った記憶はちょうどこの三年分。記憶は失ったものの、性格は逆に明るく快活ーーぶっちゃけ大雑把になり、軽率に契約結婚相手の伯爵の心を抉りつつ、流石に申し訳ないとお詫びの品を探し出せばそれがとんだ騒ぎとなり、結果的に契約が取れて仲睦まじい夫婦となるまでの、そんな二人のドタバタ劇。
※本編完結しました。コネタを随時更新していきます。
※R要素の話には「※」マークを付けています。
※勢いとテンション高めのコメディーなのでふわっとした感じで読んでいただけたら嬉しいです。
※他サイト様でも公開しています
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

一途なエリート騎士の指先はご多忙。もはや暴走は時間の問題か?
はなまる
恋愛
シエルは20歳。父ルドルフはセルベーラ国の国王の弟だ。17歳の時に婚約するが誤解を受けて婚約破棄された。以来結婚になど目もくれず父の仕事を手伝って来た。
ところが2か月前国王が急死してしまう。国王の息子はまだ12歳でシエルの父が急きょ国王の代理をすることになる。ここ数年天候不順が続いてセルベーラ国の食糧事情は危うかった。
そこで隣国のオーランド国から作物を輸入する取り決めをする。だが、オーランド国の皇帝は無類の女好きで王族の女性を一人側妃に迎えたいと申し出た。
国王にも王女は3人ほどいたのだが、こちらもまだ一番上が14歳。とても側妃になど行かせられないとシエルに白羽の矢が立った。シエルは国のためならと思い腰を上げる。
そこに護衛兵として同行を申し出た騎士団に所属するボルク。彼は小さいころからの知り合いで仲のいい友達でもあった。互いに気心が知れた中でシエルは彼の事を好いていた。
彼には面白い癖があってイライラしたり怒ると親指と人差し指を擦り合わせる。うれしいと親指と中指を擦り合わせ、照れたり、言いにくい事があるときは親指と薬指を擦り合わせるのだ。だからボルクが怒っているとすぐにわかる。
そんな彼がシエルに同行したいと申し出た時彼は怒っていた。それはこんな話に怒っていたのだった。そして同行できる事になると喜んだ。シエルの心は一瞬にしてざわめく。
隣国の例え側妃といえども皇帝の妻となる身の自分がこんな気持ちになってはいけないと自分を叱咤するが道中色々なことが起こるうちにふたりは仲は急接近していく…
この話は全てフィクションです。

忘れたとは言わせない。〜エリートドクターと再会したら、溺愛が始まりました〜
青花美来
恋愛
「……三年前、一緒に寝た間柄だろ?」
三年前のあの一夜のことは、もう過去のことのはずなのに。
一夜の過ちとして、もう忘れたはずなのに。
「忘れたとは言わせねぇぞ?」
偶然再会したら、心も身体も翻弄されてしまって。
「……今度こそ、逃がすつもりも離すつもりもねぇから」
その溺愛からは、もう逃れられない。
*第16回恋愛小説大賞奨励賞受賞しました*
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
契約結婚のはずが、幼馴染の御曹司は溺愛婚をお望みです
紬 祥子(まつやちかこ)
恋愛
旧題:幼なじみと契約結婚しましたが、いつの間にか溺愛婚になっています。
夢破れて帰ってきた故郷で、再会した彼との契約婚の日々。
★第17回恋愛小説大賞(2024年)にて、奨励賞を受賞いたしました!★
☆改題&加筆修正ののち、単行本として刊行されることになりました!☆
※作品のレンタル開始に伴い、旧題で掲載していた本文は2025年2月13日に非公開となりました。
お楽しみくださっていた方々には申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる