240 / 406
第9章 ウイスキーの街
18 受難の始まり
しおりを挟む
「マジで勘弁してくれよ。俺、あゆみに隠し事しないって約束したばっかなんだけど」
俺の独り言の様な文句を聞き流しながらアルディがのんびりお茶なんか飲んでやがる。
「仕方がありませんよ。今回は僕たち二人だけと言うご指名だったんですから」
そうだとしても隠し事したことに気づいたらあいつめちゃくちゃ拗ねるだろうなぁ。
そう思うと気が重い。しかも場所が最悪だ。娼館なんて後からバレると一番まずい場所じゃねーか。
「今日はわざわざ私の呼び出しに答えてくださってありがとうございます」
そう言ったのはここの娼館を取り仕切るレネという女だ。
今日どうしても極秘に面会したいという伝言をタッカー伝手につたえられた俺たちは言われた通りアルディと二人、目立たないよう私服に簡単な変装をして客としてここの特別室に迎え入れられている。
あー最悪だ。人払いもされているこの状況じゃこの女と何もなかったって証明できるのはアルディしかいねーじゃねえか。
それにしてもこのレネって女はこういう商売柄かやけに婀娜っぽい色気がきつい。どこか昔付き合いのあった娼館の女主人に雰囲気が似ていて少しやり辛い。
そういえばあいつ元気にしてるだろうか?
別に心を通じあわせた相手だったわけじゃねえがお互いに長い付き合いで情くらいは湧いていた。
俺が来なくなったことを気にしてなけりゃいいが。
いやもしかすると俺が来なくなったらあの女も自分の幸せを少しは真剣に考えるかもしれない。
もう二度と会う事もない昔の知り合いに思いを馳せているうちにアルディとレネが勝手に話を進めていた。
「と言うことですのでネロ様とあゆみ様に囮になって頂いて様子を伺ってはいかがでしょうか?」
「はあ? え?」
「ネロ君。聞いてませんでしたね」
間の抜けた声を上げた俺をアルディが睨む。
「ここに来る途中で説明したとおり、タッカーの元にこの娼館から『連邦』に脅されていると密告が来ていたのですよ。タッカーの機転で私と君をここに差し向けて折角だから連邦側の情報を引き出せないか相談するはずだったでしょう」
そうだ。
この街でもナンシーでも結局俺たちは『連邦』に関しては対した情報を集められなかった。何かにつけて俺たちにちょっかい掛けてきてるくせにあいつらは情報を集められるような跡をまるっきり残さない。
それが今回タッカーのお陰で珍しく前もってあちら側の動きを先に掴むことが出来た。
だから俺とアルディは水車小屋の見回りと偽ってあゆみを残してこんな所までわざわざ出向いて来たんだった。
「今回お二人をお呼びしたのはこの手紙を見つけたからですわ」
気を取り直して説明を始めながらレネが半分に折られた紙片を俺たちに差し出した。
「今朝娼館のこの机の上に置かれていました」
半分に折られたその小さな紙を開いて中を見ると丸みを帯びたやけに可愛らしい文字が並んでいた。
『レネ
ここの娼婦を全て殺されたくなければ明日の夜、街に来ているキーロンの秘書官二人をここに呼び出せ。それぞれ特別室に入れて出来れば薬でも盛っておくといい。決して謀るなよ。
王』
「少し深く連邦と関わるものならば誰でも知っています。これは『連邦』のトップにいらっしゃる『影の王』からの指示書です」
レネは少しばかり顔に暗い影を落としながら説明してくれる。
「この部屋にはこの娼館で働くものしか入れません。王がここの娼婦の誰かを使っているのは間違いないでしょう」
「誰かまではわからないのか」
「分かりません」
そう言ってレネが顔を曇らせた。
「正直始め私はあなた方にお知らせするつもりはなかったんですけど。あなた方を呼び出す算段を付けようとタッカーに連絡を取った所、あなた方を騙すよりも信用して打ち明ければ必ず親身になって力になって下さると珍しくハッキリとした返事を寄こしましたの。それで私も覚悟を決めてタッカーを通してご連絡させて頂きました」
「タッカーの奴。どうやってここと連絡を取ってたんだか……」
「あなたもですよレネさん」
俺の愚痴にかぶせるようにアルディが眉をひそめてレネを見てる。レネはしれっとした顔で「それは企業秘密ですわ」とはぐらかした。
全く。牢獄に入れてあるのにアイツは俺たち以上に貧民街の事情を把握してんのかよ。本当に抜け目のないやつだ。
「だがお前の言い分はその紙一枚なんだろう、誰かの悪戯って事はないのか?」
「あり得ません。『影の王』の存在は冗談に出来るような話題ではありません。本来ならこのように私たちが他者にお話する事も憚られるのですから」
そうきっぱりといってレネが首を振った。
「それにこの特徴のある筆跡は聞き及んでいたままです」
ああ、丸文字っつったけ? 確かにこっちでは見た事ねーな。
「アルディ、お前はその『影の王』ってのを知ってたのか?」
「聞く者によって呼び方が変わりますから同一人物なのか分からないのですがどうも裏で仕切っている者がいるらしい事は聞き知ってましたよ」
アルディが少し歯切れ悪そうにそう答える。
「本当にこれ信じて俺たちが囮になる必要があるのかよ?」
アルディのはっきりしない答えに俺がつい愚痴のようにつぶやくとレネが少し鋭い視線をこちらに寄こす。
「もし囮の件をここで断られてしまいましたら代わりにここで働く娘たちが危険に晒されることになるでしょう。それがお二人の、そしてキーロン陛下のご判断という事でしたら仕方ありません、それは私が愚かだったと思ってあきらめましょう。ただ、あなた方も『連邦』の情報を喉から手が出るほど欲してらっしゃるとタッカーが申してましたわ」
レネが一歩も引きさがる事なくそう答えるとアルディも少し唸りつつ同意するように頷いた。
なんか面倒くせえことになってきやがった。どうにもレネにいいように嵌められそうな気がしてイライラしながら断る理由になりそうな問題を探す。
「俺はいいとしてあゆみに囮は無理だろ。ここに連れてくるだけならまだしもあいつを俺とは別々に娼館の部屋に入れとく理由なんかねえし。かといってあいつに話して知らないまねしろってのも出来るとは思えねぇぞ」
俺が不機嫌にそう言うとレネが悪戯っぽく顔を輝かせて答える。
「そこは私にお任せくださいませ。ここにお連れ頂ければ私が上手く仕立てて見せますわ」
「仕立てるって何に?」
「あゆみ様にはこちらで娼婦の物まねをしていただきましょう」
「あいつがそんな事するわけないだろ。って言うかできねえよ」
俺が余計不機嫌にそう言えばレネの奴が余計楽しそうに続けた。
「さあ、それはどうでしょう? お連れ頂ければ私が様子を見ますわ。どうにもならなければ代役を立てる事も出来ますけど、内通者に気づかれたら余計あゆみ様の危険が増すことになるかもしれません」
残念ながらレネの言葉を否定できない。それでも出来るならあゆみをこんな事に巻き込みたくない俺は何とか他に方法がないかと頭をひねる。
「いっそここの者を片っ端から捕まえて確認したらどうだ?」
「残念ながらここで働く者はここに住んでいる者ばかりではありませんの。私もいつ誰が来るか全て把握してません。内通者の情報が少ない状態でそれは危険だと思いますわよ」
俺がさらに言いつのろうとするとレネが少し厳しい顔でこちらを睨む。
「ここまで来ましたら私どももできる限りのご協力はいたしますけれど私共は表立って『連邦』に逆らうことができません。ここの者の中には『連邦』のお陰で生き残ったものも混じっているのです」
「どういうことだ?」
「キーロン陛下がこの街にいらっしゃるまで治療院の援助も教会からの食糧の提供もないこの街で私たちのように弱い者が頼れるのは『連邦』だけでした。連邦は私たちから少なくない上納金を取っていましたが代わりに病に倒れた者を一時預かっては治療してくれていましたのよ。連れて行かれたっきり戻って来ない者も多くいましたがそれで病を治して生き残ることが出来た者も少なくはないのです」
なんか引っかかったがアルディと顔を見合わせた俺はそこではそれ以上何も追求しないことにした。
「ここはやはり秘書官のお二人にそれぞれ囮になって頂くのが一番いいと思いますのよ」
そう言いはるレネをちょっと不機嫌に見返しながら俺は投げやりに答えた。
「あゆみが断っても知らねーからな」
「ご心配なく。あゆみ様の説得は私にお任せいただいてどうぞまずはお連れ下さいませ」
やけに自信ありげにそう言うとレネは綺麗な笑顔を俺たちに向けた。
それからしばらく明日の夜の細かい手はずをお互い確認する。レネがあゆみに薬を使うというので俺が激しく拒絶すると困った顔でこっちを見返す。
「これはカフの粉と言う軽い興奮剤でこの宿ではよく使われるお薬でございますよ。ご心配でしたら治療院にお持ち帰り頂いてテリース様にご確認くださいませ」
レネがそう言って差し出したのは小さな壺に入れられた粉薬だった。俺はそのままはねつけるつもりだったがアルディが「これならあゆみさんの気が楽になるだけだからテリースに確認を取ったほうがいいですよ」っと言って勝手に受け取ってしまった。
俺とあゆみは税金の監査の為という名目でここに来ることにしてその間にアルディ他数人の兵士は客として潜入させる事になった。
「お客様としておいでいただけるのでしたらもちろん花料は頂きますわよ」
ちゃっかりとレネが念を押し、アルディがこんな費用を軍の経費に計上する日が来るとはっと大きなため息をついた。
俺の独り言の様な文句を聞き流しながらアルディがのんびりお茶なんか飲んでやがる。
「仕方がありませんよ。今回は僕たち二人だけと言うご指名だったんですから」
そうだとしても隠し事したことに気づいたらあいつめちゃくちゃ拗ねるだろうなぁ。
そう思うと気が重い。しかも場所が最悪だ。娼館なんて後からバレると一番まずい場所じゃねーか。
「今日はわざわざ私の呼び出しに答えてくださってありがとうございます」
そう言ったのはここの娼館を取り仕切るレネという女だ。
今日どうしても極秘に面会したいという伝言をタッカー伝手につたえられた俺たちは言われた通りアルディと二人、目立たないよう私服に簡単な変装をして客としてここの特別室に迎え入れられている。
あー最悪だ。人払いもされているこの状況じゃこの女と何もなかったって証明できるのはアルディしかいねーじゃねえか。
それにしてもこのレネって女はこういう商売柄かやけに婀娜っぽい色気がきつい。どこか昔付き合いのあった娼館の女主人に雰囲気が似ていて少しやり辛い。
そういえばあいつ元気にしてるだろうか?
別に心を通じあわせた相手だったわけじゃねえがお互いに長い付き合いで情くらいは湧いていた。
俺が来なくなったことを気にしてなけりゃいいが。
いやもしかすると俺が来なくなったらあの女も自分の幸せを少しは真剣に考えるかもしれない。
もう二度と会う事もない昔の知り合いに思いを馳せているうちにアルディとレネが勝手に話を進めていた。
「と言うことですのでネロ様とあゆみ様に囮になって頂いて様子を伺ってはいかがでしょうか?」
「はあ? え?」
「ネロ君。聞いてませんでしたね」
間の抜けた声を上げた俺をアルディが睨む。
「ここに来る途中で説明したとおり、タッカーの元にこの娼館から『連邦』に脅されていると密告が来ていたのですよ。タッカーの機転で私と君をここに差し向けて折角だから連邦側の情報を引き出せないか相談するはずだったでしょう」
そうだ。
この街でもナンシーでも結局俺たちは『連邦』に関しては対した情報を集められなかった。何かにつけて俺たちにちょっかい掛けてきてるくせにあいつらは情報を集められるような跡をまるっきり残さない。
それが今回タッカーのお陰で珍しく前もってあちら側の動きを先に掴むことが出来た。
だから俺とアルディは水車小屋の見回りと偽ってあゆみを残してこんな所までわざわざ出向いて来たんだった。
「今回お二人をお呼びしたのはこの手紙を見つけたからですわ」
気を取り直して説明を始めながらレネが半分に折られた紙片を俺たちに差し出した。
「今朝娼館のこの机の上に置かれていました」
半分に折られたその小さな紙を開いて中を見ると丸みを帯びたやけに可愛らしい文字が並んでいた。
『レネ
ここの娼婦を全て殺されたくなければ明日の夜、街に来ているキーロンの秘書官二人をここに呼び出せ。それぞれ特別室に入れて出来れば薬でも盛っておくといい。決して謀るなよ。
王』
「少し深く連邦と関わるものならば誰でも知っています。これは『連邦』のトップにいらっしゃる『影の王』からの指示書です」
レネは少しばかり顔に暗い影を落としながら説明してくれる。
「この部屋にはこの娼館で働くものしか入れません。王がここの娼婦の誰かを使っているのは間違いないでしょう」
「誰かまではわからないのか」
「分かりません」
そう言ってレネが顔を曇らせた。
「正直始め私はあなた方にお知らせするつもりはなかったんですけど。あなた方を呼び出す算段を付けようとタッカーに連絡を取った所、あなた方を騙すよりも信用して打ち明ければ必ず親身になって力になって下さると珍しくハッキリとした返事を寄こしましたの。それで私も覚悟を決めてタッカーを通してご連絡させて頂きました」
「タッカーの奴。どうやってここと連絡を取ってたんだか……」
「あなたもですよレネさん」
俺の愚痴にかぶせるようにアルディが眉をひそめてレネを見てる。レネはしれっとした顔で「それは企業秘密ですわ」とはぐらかした。
全く。牢獄に入れてあるのにアイツは俺たち以上に貧民街の事情を把握してんのかよ。本当に抜け目のないやつだ。
「だがお前の言い分はその紙一枚なんだろう、誰かの悪戯って事はないのか?」
「あり得ません。『影の王』の存在は冗談に出来るような話題ではありません。本来ならこのように私たちが他者にお話する事も憚られるのですから」
そうきっぱりといってレネが首を振った。
「それにこの特徴のある筆跡は聞き及んでいたままです」
ああ、丸文字っつったけ? 確かにこっちでは見た事ねーな。
「アルディ、お前はその『影の王』ってのを知ってたのか?」
「聞く者によって呼び方が変わりますから同一人物なのか分からないのですがどうも裏で仕切っている者がいるらしい事は聞き知ってましたよ」
アルディが少し歯切れ悪そうにそう答える。
「本当にこれ信じて俺たちが囮になる必要があるのかよ?」
アルディのはっきりしない答えに俺がつい愚痴のようにつぶやくとレネが少し鋭い視線をこちらに寄こす。
「もし囮の件をここで断られてしまいましたら代わりにここで働く娘たちが危険に晒されることになるでしょう。それがお二人の、そしてキーロン陛下のご判断という事でしたら仕方ありません、それは私が愚かだったと思ってあきらめましょう。ただ、あなた方も『連邦』の情報を喉から手が出るほど欲してらっしゃるとタッカーが申してましたわ」
レネが一歩も引きさがる事なくそう答えるとアルディも少し唸りつつ同意するように頷いた。
なんか面倒くせえことになってきやがった。どうにもレネにいいように嵌められそうな気がしてイライラしながら断る理由になりそうな問題を探す。
「俺はいいとしてあゆみに囮は無理だろ。ここに連れてくるだけならまだしもあいつを俺とは別々に娼館の部屋に入れとく理由なんかねえし。かといってあいつに話して知らないまねしろってのも出来るとは思えねぇぞ」
俺が不機嫌にそう言うとレネが悪戯っぽく顔を輝かせて答える。
「そこは私にお任せくださいませ。ここにお連れ頂ければ私が上手く仕立てて見せますわ」
「仕立てるって何に?」
「あゆみ様にはこちらで娼婦の物まねをしていただきましょう」
「あいつがそんな事するわけないだろ。って言うかできねえよ」
俺が余計不機嫌にそう言えばレネの奴が余計楽しそうに続けた。
「さあ、それはどうでしょう? お連れ頂ければ私が様子を見ますわ。どうにもならなければ代役を立てる事も出来ますけど、内通者に気づかれたら余計あゆみ様の危険が増すことになるかもしれません」
残念ながらレネの言葉を否定できない。それでも出来るならあゆみをこんな事に巻き込みたくない俺は何とか他に方法がないかと頭をひねる。
「いっそここの者を片っ端から捕まえて確認したらどうだ?」
「残念ながらここで働く者はここに住んでいる者ばかりではありませんの。私もいつ誰が来るか全て把握してません。内通者の情報が少ない状態でそれは危険だと思いますわよ」
俺がさらに言いつのろうとするとレネが少し厳しい顔でこちらを睨む。
「ここまで来ましたら私どももできる限りのご協力はいたしますけれど私共は表立って『連邦』に逆らうことができません。ここの者の中には『連邦』のお陰で生き残ったものも混じっているのです」
「どういうことだ?」
「キーロン陛下がこの街にいらっしゃるまで治療院の援助も教会からの食糧の提供もないこの街で私たちのように弱い者が頼れるのは『連邦』だけでした。連邦は私たちから少なくない上納金を取っていましたが代わりに病に倒れた者を一時預かっては治療してくれていましたのよ。連れて行かれたっきり戻って来ない者も多くいましたがそれで病を治して生き残ることが出来た者も少なくはないのです」
なんか引っかかったがアルディと顔を見合わせた俺はそこではそれ以上何も追求しないことにした。
「ここはやはり秘書官のお二人にそれぞれ囮になって頂くのが一番いいと思いますのよ」
そう言いはるレネをちょっと不機嫌に見返しながら俺は投げやりに答えた。
「あゆみが断っても知らねーからな」
「ご心配なく。あゆみ様の説得は私にお任せいただいてどうぞまずはお連れ下さいませ」
やけに自信ありげにそう言うとレネは綺麗な笑顔を俺たちに向けた。
それからしばらく明日の夜の細かい手はずをお互い確認する。レネがあゆみに薬を使うというので俺が激しく拒絶すると困った顔でこっちを見返す。
「これはカフの粉と言う軽い興奮剤でこの宿ではよく使われるお薬でございますよ。ご心配でしたら治療院にお持ち帰り頂いてテリース様にご確認くださいませ」
レネがそう言って差し出したのは小さな壺に入れられた粉薬だった。俺はそのままはねつけるつもりだったがアルディが「これならあゆみさんの気が楽になるだけだからテリースに確認を取ったほうがいいですよ」っと言って勝手に受け取ってしまった。
俺とあゆみは税金の監査の為という名目でここに来ることにしてその間にアルディ他数人の兵士は客として潜入させる事になった。
「お客様としておいでいただけるのでしたらもちろん花料は頂きますわよ」
ちゃっかりとレネが念を押し、アルディがこんな費用を軍の経費に計上する日が来るとはっと大きなため息をついた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
443
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる