209 / 406
第8章 ナンシー
86 バッカス達
しおりを挟む
「あゆみすまねえ」
門の所に私たちが着いた途端、バッカスが頭を下げた。
「うちの奴らを締めたらやっぱり何人かがお前らの話を女どもにしてたらしい。女どももまさか女同士で話してるのを来てた医者に拾い聞きされてるとは思わなかったらしい」
やっぱりその話か。私もそれを気にしなくていいって言おうと思ってたんだけど。私が何か言う前に黒猫君が話し出す。
「バッカス、それはお前がどうにか出来るもんじゃなかったんだから仕方ねえよ。あゆみも言ってたけど結局今の所は何の被害も出てねえしな。だけどそういう事もあるからそろそろみんな呼んで一緒に住んだ方がいいんじゃねえのか?」
「ああ、俺たちもそれを話し合ってた。あの湖あったろう、あの近くの川べりに水車小屋が出来上がるのを待って俺たちの家を作り始めようと思ってる」
「バッカスたちの家ってどんなの?」
そう言えばずっと砦に住んでたから知らないや。
「家っつってもかなり簡素だな。本来は族長がハーレム作るから大きな家が必要だが俺はその気がねーし」
「なんでだ?」
なんでだって、黒猫君、なんで君こそハーレム作るのを当たり前に肯定してるの?
「俺ら北の森で多くの女を失ったろう。これで俺が女を独り占めしたら流石にマズい。って言うかもしかしたら俺はもう番は作んねーかもな」
「え? なんで?」
今度は私が聞く番だ。
「あゆみには前に言ったが俺まずそう言うのよく分かんねーし。それだけじゃなくどうも俺は既に普通じゃねえ気がする」
「どういう事だ?」
そこまで話したバッカスが周りを見まわす。どうも門の所で立ち話出来る話じゃないみたいだ。
「お前ら時間あるか?」
「お二人は綿花摘みと雑草の片付けが終わるまでお忙しいですよ」
突然アルディさんが横から口を挟んだ。
「もしお二人をどこかに連れ出されたいんでしたらまずはここの片付けをお手伝いされると早いと思いますよ」
そう言ったアルディさんの綺麗な笑顔がちょっと胡散臭い。
「仕方ねえな」
でもバッカスはやけに素直に納得して頭を掻きながらゴーティさんの所に手伝いに行った。
「どうしたんだあいつ」
「ちょっと変だよね」
黒猫君と二人、ちょっと心配になってしまう。
「ほらお二人も作業に戻りましょう」
なんて考え事を続ける間もなく私はヴィクさんと一緒に再度綿花摘みに、黒猫君はまたもアルディさんと魔術訓練に行ってしまった。
「そんじゃこの二人は夜までには送り届ける」
「バッカスは明日も来ていただけると助かりますよ。ゴーティもまさかあなたからあゆみさんの魔術伝達についてお話が聞けるとは思っていなかったと言ってましたしあなたもまだまだゴーティさんと一緒にあゆみさんの為にお返しをされたいんじゃないんでしょうか?」
「うっ」
「投擲のあとそのままお仲間と一緒に残っていただけると助かりますね」
どうもアルディさんは人の弱みに付け込むのが上手みたい。バッカスが「また明日」と言いながら見送るアルディさんに無言でうなずいた。
森に戻るバッカスの後を黒猫君に抱えられて走っていくと狼人族のみんなが一列に並んで待ってた。あれ、ひょっとして。
「ああ、今日お前らが来るかもしれないって言っておいたから『友の会』の奴らが順番決めて待ってたぞ」
ああ、皆すっごく嬉しそうに真っすぐ私の手をみてる。そんな手ぐすね引いてまってないでよ、みんな。
黒猫君がバッカスたちと火を起こして私たちの分の夕食の準備をしている間、仕方なく私は短いながらも全員の毛づくろいを始めた。
みんなちゃんと約束守って定期的に水浴びしてくれてるみたいで毛並みが綺麗だ。そう言ってあげたら立派な木製のブラシを見せてくれた。凄い、私の櫛より豪華だ。
「ねえバッカス、これ何のお肉?」
「ああ、今日は大量に土豚が取れたから土豚祭りだ」
黒猫君が先に火を入れてくれた私の分のお肉をほおばりながら聞くと生のまま骨から食いちぎってるバッカスが答えてくれた。うわ、よく見たら足がまだ付いてた!
「バッカスせめて骨から外してから食べてって言ったよね?」
「骨にくっついた所が旨いんだよこれは」
「あゆみも骨付きで焼いたの食べてみるか?」
「い、いらない」
どうやら黒猫君、自分の分は骨についたまま焼いたらしい。
「それでアルディ達抜きで俺たちにしたかった話ってのはなんだ?」
一通り食事も終わって火の前でくつろぎ始めると黒猫君が早速バッカスに尋ねた。
「あー、ネロ、お前まえにあゆみといると成長魔法でなんか変わっちまうって言ってたよな」
「ああ。なんだ、人化でもしたか?」
「いや、人化はしなかったんだがな。ちょっと見てくれ」
そう言ってバッカスは左目を隠してた眼帯を外した。
「お前それ……」
「バッカスもしかして見えるの?!」
「ああ」
そう言ってバッカスが左の眼を左右に向けて周りを見回す。
「すごい! 良かったじゃないのバッカス!」
喜んで叫ぶ私とは裏腹にバッカスの表情が厳しい。
「ああ、見える様になったのはいいんだけどな。見えすぎんだよこれ」
「え?」
「あのな、俺たち狼人族は人間に比べりゃ確かに目がいいよ。結構地平線近くのものまで見えちまう」
「凄いな、俺以上だ」
「え? 黒猫君ももっと見えるの?」
「ん? 言ってなかったか? 暗い所でも結構よく見えるぞ」
「え? 聞いてないよ、それって暗闇でも?」
「ああ、見える時は見える。人間だった頃よりは全然よく見えるな」
待って、今まで私流石に暗闇では色々気を抜いてしてた気がするんだけど……もしかして見られてた?
引きつる顔を何とか抑えて私が黙り込むとバッカスが先を続けた。
「あのな、そんなもんじゃねえんだよ。こっからナンシーの城門が見えちまう」
「はあ?」
黒猫君の素っ頓狂な声にバッカスがため息をつく。
「おかしいだろ、どう考えても。木とか色々途中にあるはずなのに見えちまうんだよ」
「あゆみ、お前何やった?」
「え? 私? し、知らないよ」
「お前しかねーだろこんな事」
「そ、そうかもしれないけどそんなの私も何かした意識ないんだから聞くだけ無駄」
私の返事を聞いて黒猫君とバッカスが顔を見合わせてため息をついた。
「でな、これもそうだが火魔法の事もある。だから俺が下手に子孫残すのはマズい気がしてきた」
「え? そ、そんな!」
考えても見なかったバッカスの言葉にガツンと頭を殴られた気がした。
今まで黒猫君が人型になっちゃったりバッカスが少しばかり大きくなったり、目が見える様になったからってそれがバッカスや黒猫君の生き方に影響を与えるなんて思っても見なかった。違う、影響を与えたとしてもそれがこんな風に悪い方向に向くとは思わなかったんだ。
「バッカス、それ考えすぎだろ」
ぞっとして言葉の出なかった私とは裏腹に黒猫君が軽い調子で返事を返した。
「まず大体俺たちの身体の変化が遺伝するのかなんて誰にも分かんねえだろ。そんな事言ったら俺猫だしな。しかも遺伝したからって問題が起きるのか本当に分からねえ」
そう言って黒猫君が私を見る。
「あゆみ、お前気にするか?」
ジッと私を見つめてそういう黒猫君の真意は分かって、でも恥ずかしくて顔を俯けてしまった。
「き、気にはしないよ。黒猫君の言う通りまだ問題があるとは言えないし、私はなんか大丈夫な気がするから」
私がそれでもちゃんと返事を返すと黒猫君が嬉しそうにポンポンと私の頭を叩いた。
「ってわけだ」
それを聞いてたバッカスがちょっと戸惑った顔で聞いてくる。
「じゃあ、結局お前ら番になったのか?」
「ああ」
「え?」
ど、どういう意味なのそれは?
焦る私とは違い黒猫君が凄く優しい目で私を見ながら続けてくれる。
「こいつと一緒にやってくって決めた。こいつも承知してくれた」
なんで黒猫君はそういう事がスラスラ言えちゃうのかな?
確かに黒猫君に告白されて、全部受けたよ。でもまだそんな風にはっきりと口に出して答えるのは私には無理だ。
そんな私の様子を見てバッカスが少し首を傾げる。
「ネロ、お前本当にこいつに意味説明してるのか? なんかあゆみは今一つ分かってない顔してるぞ」
「ああ、大丈夫だ。これからゆっくり説明していくから」
「そうか。……じゃあ俺も少し考えてみるわ」
バッカスが少し照れた顔で俯きながらぶっきらぼうに黒猫君に答えた。
────
作者より:
近況報告でもお伝えしましたがナンシー編が終わる12月12日(未確定)頃から来年の1月4日まで冬休みを頂きます。その後は1月5日から毎日更新を再開する予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
門の所に私たちが着いた途端、バッカスが頭を下げた。
「うちの奴らを締めたらやっぱり何人かがお前らの話を女どもにしてたらしい。女どももまさか女同士で話してるのを来てた医者に拾い聞きされてるとは思わなかったらしい」
やっぱりその話か。私もそれを気にしなくていいって言おうと思ってたんだけど。私が何か言う前に黒猫君が話し出す。
「バッカス、それはお前がどうにか出来るもんじゃなかったんだから仕方ねえよ。あゆみも言ってたけど結局今の所は何の被害も出てねえしな。だけどそういう事もあるからそろそろみんな呼んで一緒に住んだ方がいいんじゃねえのか?」
「ああ、俺たちもそれを話し合ってた。あの湖あったろう、あの近くの川べりに水車小屋が出来上がるのを待って俺たちの家を作り始めようと思ってる」
「バッカスたちの家ってどんなの?」
そう言えばずっと砦に住んでたから知らないや。
「家っつってもかなり簡素だな。本来は族長がハーレム作るから大きな家が必要だが俺はその気がねーし」
「なんでだ?」
なんでだって、黒猫君、なんで君こそハーレム作るのを当たり前に肯定してるの?
「俺ら北の森で多くの女を失ったろう。これで俺が女を独り占めしたら流石にマズい。って言うかもしかしたら俺はもう番は作んねーかもな」
「え? なんで?」
今度は私が聞く番だ。
「あゆみには前に言ったが俺まずそう言うのよく分かんねーし。それだけじゃなくどうも俺は既に普通じゃねえ気がする」
「どういう事だ?」
そこまで話したバッカスが周りを見まわす。どうも門の所で立ち話出来る話じゃないみたいだ。
「お前ら時間あるか?」
「お二人は綿花摘みと雑草の片付けが終わるまでお忙しいですよ」
突然アルディさんが横から口を挟んだ。
「もしお二人をどこかに連れ出されたいんでしたらまずはここの片付けをお手伝いされると早いと思いますよ」
そう言ったアルディさんの綺麗な笑顔がちょっと胡散臭い。
「仕方ねえな」
でもバッカスはやけに素直に納得して頭を掻きながらゴーティさんの所に手伝いに行った。
「どうしたんだあいつ」
「ちょっと変だよね」
黒猫君と二人、ちょっと心配になってしまう。
「ほらお二人も作業に戻りましょう」
なんて考え事を続ける間もなく私はヴィクさんと一緒に再度綿花摘みに、黒猫君はまたもアルディさんと魔術訓練に行ってしまった。
「そんじゃこの二人は夜までには送り届ける」
「バッカスは明日も来ていただけると助かりますよ。ゴーティもまさかあなたからあゆみさんの魔術伝達についてお話が聞けるとは思っていなかったと言ってましたしあなたもまだまだゴーティさんと一緒にあゆみさんの為にお返しをされたいんじゃないんでしょうか?」
「うっ」
「投擲のあとそのままお仲間と一緒に残っていただけると助かりますね」
どうもアルディさんは人の弱みに付け込むのが上手みたい。バッカスが「また明日」と言いながら見送るアルディさんに無言でうなずいた。
森に戻るバッカスの後を黒猫君に抱えられて走っていくと狼人族のみんなが一列に並んで待ってた。あれ、ひょっとして。
「ああ、今日お前らが来るかもしれないって言っておいたから『友の会』の奴らが順番決めて待ってたぞ」
ああ、皆すっごく嬉しそうに真っすぐ私の手をみてる。そんな手ぐすね引いてまってないでよ、みんな。
黒猫君がバッカスたちと火を起こして私たちの分の夕食の準備をしている間、仕方なく私は短いながらも全員の毛づくろいを始めた。
みんなちゃんと約束守って定期的に水浴びしてくれてるみたいで毛並みが綺麗だ。そう言ってあげたら立派な木製のブラシを見せてくれた。凄い、私の櫛より豪華だ。
「ねえバッカス、これ何のお肉?」
「ああ、今日は大量に土豚が取れたから土豚祭りだ」
黒猫君が先に火を入れてくれた私の分のお肉をほおばりながら聞くと生のまま骨から食いちぎってるバッカスが答えてくれた。うわ、よく見たら足がまだ付いてた!
「バッカスせめて骨から外してから食べてって言ったよね?」
「骨にくっついた所が旨いんだよこれは」
「あゆみも骨付きで焼いたの食べてみるか?」
「い、いらない」
どうやら黒猫君、自分の分は骨についたまま焼いたらしい。
「それでアルディ達抜きで俺たちにしたかった話ってのはなんだ?」
一通り食事も終わって火の前でくつろぎ始めると黒猫君が早速バッカスに尋ねた。
「あー、ネロ、お前まえにあゆみといると成長魔法でなんか変わっちまうって言ってたよな」
「ああ。なんだ、人化でもしたか?」
「いや、人化はしなかったんだがな。ちょっと見てくれ」
そう言ってバッカスは左目を隠してた眼帯を外した。
「お前それ……」
「バッカスもしかして見えるの?!」
「ああ」
そう言ってバッカスが左の眼を左右に向けて周りを見回す。
「すごい! 良かったじゃないのバッカス!」
喜んで叫ぶ私とは裏腹にバッカスの表情が厳しい。
「ああ、見える様になったのはいいんだけどな。見えすぎんだよこれ」
「え?」
「あのな、俺たち狼人族は人間に比べりゃ確かに目がいいよ。結構地平線近くのものまで見えちまう」
「凄いな、俺以上だ」
「え? 黒猫君ももっと見えるの?」
「ん? 言ってなかったか? 暗い所でも結構よく見えるぞ」
「え? 聞いてないよ、それって暗闇でも?」
「ああ、見える時は見える。人間だった頃よりは全然よく見えるな」
待って、今まで私流石に暗闇では色々気を抜いてしてた気がするんだけど……もしかして見られてた?
引きつる顔を何とか抑えて私が黙り込むとバッカスが先を続けた。
「あのな、そんなもんじゃねえんだよ。こっからナンシーの城門が見えちまう」
「はあ?」
黒猫君の素っ頓狂な声にバッカスがため息をつく。
「おかしいだろ、どう考えても。木とか色々途中にあるはずなのに見えちまうんだよ」
「あゆみ、お前何やった?」
「え? 私? し、知らないよ」
「お前しかねーだろこんな事」
「そ、そうかもしれないけどそんなの私も何かした意識ないんだから聞くだけ無駄」
私の返事を聞いて黒猫君とバッカスが顔を見合わせてため息をついた。
「でな、これもそうだが火魔法の事もある。だから俺が下手に子孫残すのはマズい気がしてきた」
「え? そ、そんな!」
考えても見なかったバッカスの言葉にガツンと頭を殴られた気がした。
今まで黒猫君が人型になっちゃったりバッカスが少しばかり大きくなったり、目が見える様になったからってそれがバッカスや黒猫君の生き方に影響を与えるなんて思っても見なかった。違う、影響を与えたとしてもそれがこんな風に悪い方向に向くとは思わなかったんだ。
「バッカス、それ考えすぎだろ」
ぞっとして言葉の出なかった私とは裏腹に黒猫君が軽い調子で返事を返した。
「まず大体俺たちの身体の変化が遺伝するのかなんて誰にも分かんねえだろ。そんな事言ったら俺猫だしな。しかも遺伝したからって問題が起きるのか本当に分からねえ」
そう言って黒猫君が私を見る。
「あゆみ、お前気にするか?」
ジッと私を見つめてそういう黒猫君の真意は分かって、でも恥ずかしくて顔を俯けてしまった。
「き、気にはしないよ。黒猫君の言う通りまだ問題があるとは言えないし、私はなんか大丈夫な気がするから」
私がそれでもちゃんと返事を返すと黒猫君が嬉しそうにポンポンと私の頭を叩いた。
「ってわけだ」
それを聞いてたバッカスがちょっと戸惑った顔で聞いてくる。
「じゃあ、結局お前ら番になったのか?」
「ああ」
「え?」
ど、どういう意味なのそれは?
焦る私とは違い黒猫君が凄く優しい目で私を見ながら続けてくれる。
「こいつと一緒にやってくって決めた。こいつも承知してくれた」
なんで黒猫君はそういう事がスラスラ言えちゃうのかな?
確かに黒猫君に告白されて、全部受けたよ。でもまだそんな風にはっきりと口に出して答えるのは私には無理だ。
そんな私の様子を見てバッカスが少し首を傾げる。
「ネロ、お前本当にこいつに意味説明してるのか? なんかあゆみは今一つ分かってない顔してるぞ」
「ああ、大丈夫だ。これからゆっくり説明していくから」
「そうか。……じゃあ俺も少し考えてみるわ」
バッカスが少し照れた顔で俯きながらぶっきらぼうに黒猫君に答えた。
────
作者より:
近況報告でもお伝えしましたがナンシー編が終わる12月12日(未確定)頃から来年の1月4日まで冬休みを頂きます。その後は1月5日から毎日更新を再開する予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
0
お気に入りに追加
441
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

聖女の娘に転生したのに、色々とハードな人生です。
みちこ
ファンタジー
乙女ゲームのヒロインの娘に転生した主人公、ヒロインの娘なら幸せな暮らしが待ってると思ったけど、実際は親から放置されて孤独な生活が待っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる