166 / 406
第8章 ナンシー
43 黒猫君のお散歩
しおりを挟む
「おいヴィク待たせた。行くぞ」
前もって昨日説明はしてあったのに食堂に座っていたヴィクは俺の声で振り向いて絶句してる。まあテーブルに乗った猫に声をかけられる機会なんてまずねえもんな。
「あゆみからも聞いてはいたけど本当なんだな。その……猫だったっていうのは」
「まあな」
俺は後ろ足で首をかきながら昨日ビーノに書き足してもらった街の地図を尻尾でヴィクに指し示す。
「今日俺達が会うべき相手の居所をビーノがこれに描き込んでくれた。獣人と人、それにエルフの取りまとめをやってる連中らしい」
「会ってどうするんだ?」
「教会の状況を臭わせてどういう反応をするか見てみたい。結果によっては襲撃に参加してもらうかもしれない」
「貧民街の者がそんな話に乗ってくるとは思い難いが」
「なぜだ」
「彼らは虐待されることに慣れすぎてる。毎日生き抜くことで精一杯でまとまって何かしてるのを見たことがない」
ヴィクが少し不快そうにそう答えた。
「まあ行ってみるしかないだろ」
俺はヴィクの言葉に不安を持ちながらも予定通り貧民街へと向かった。
貧民街は街の北西にあった。街の西の端は昨日バッカスに会った山の岩でできた側面が切りたち、天然の防壁になっている。その手前には川が岩山を切り出すように流れ、それに沿っていくつもの桟橋が並んでいた。
「この辺りは船で北からおりてくる物資の積み降ろしや貯蔵をしているエリアだ。大抵の大店は自分の倉庫をこの辺りに持っている」
アルディの言う通り川べりの広い道を挟んで背の高い倉庫の様な建物がいくつも並んでいた。近くを通れば今も桟橋と倉庫らしき建物の間を沢山の人夫たちが荷物を担いで行き来しているのが見える。
「貧民もああいう人夫として働いてるのか?」
「まあ中にはモグリで働いてる者もいるがほとんどは奴隷だよ」
ああ、奴隷の方が安上がりだもんな。
「だから貧民の中には食い詰めて自分自身を奴隷商に売りに行くやつもいるらしい」
「やけに詳しいな」
「以前このあたりの警らもやっていたんでな」
そういってヴィクが苦笑いしてる。
「貧民街はこっちだ」
川沿いに北に上がっていくとある通りを超えたところから一気に街の様相が貧しくなった。まあ『ウイスキーの街』の貧民街と変わりないが泥や日干し煉瓦で作られた家が多いぶんこちらの方が少しマシだろうか?
「ここからは抱えさせて頂くよ。下手な奴に捕まると面倒だからな」
そういってヴィクが俺を軽く拾い上げた。
分かっちゃいるがあゆみ以外に抱き上げられるのはやはりあまり気分のいいものじゃない。自分の矮小さが際立ってへこむ。
「ネロ殿はこんな体でどうやってあゆみを救ったんだ?」
俺を腕に抱きかかえたヴィクが少し気まずそうに聞いてきた。
「ああ?」
「あゆみから聞いたんだ。ネロ殿がまだ猫の姿の時に命を救われたって」
「ああ、あのときの事か。あれはたまたま上手く行っただけだ。今考えると肝が冷える」
「教えてくれないか?」
「構わないがな……」
最初は興味津々で相槌を打ちながら聞いていたヴィクがバッカス達との経緯を説明するうちに黙り込む。
「そういう訳であいつらも今回の教会の襲撃には参加してもらうつもりだ」
「すまないがそういう事ならば教会の襲撃には私は参加しない」
思いもしなかったヴィクのはっきりとした言葉に驚いて顔を上げればヴィクが暗い顔でこちらに視線を合わせようとしない。
「アルディ隊長から狼人族の件は聞いたよ。隊長から謝罪も受けたし水に流して彼らと和解したことも聞いた。だけど私には許せない」
まさか……
「お前の知ってるやつが死んだのか?」
「私の弟だ」
しまった。こういう事は可能性として考えておくべきだった。
「悪い」
他に言葉がなかった。何をいっても逝っちまった奴は返って来ない。それは俺もよく知っている。
無言で俯いていた俺はしばらくしてヴィクが立ち止まったのに気づいた。
「……なんか変な物だな。ネロ殿にはなんの責任もないのに猫の君に謝られてこちらが申し訳なく感じるというのは」
上から降ってきた言葉に見上げればヴィクが戸惑いながら俺を見下ろしている。
「今回の件が結果として不幸な誤解から始まったらしいことはキーロン殿下からもご説明いただいた。それでも帰ってこなかった弟のことをそんな簡単に許すことも忘れることもできない」
そこまで言ってヴィクが自分の硬い表情をほぐすようにフゥッと大きく息を吐いて目を閉じた。
「だがだからといってあゆみやネロ殿に当たるつもりも協力を惜しむつもりもないのでそこは信用して欲しい。あの子たちのような者が残虐に殺され続けるのを黙って放っておくつもりは私だってないのだから」
意識して口の横を少し引き上げながらゆっくりと目を開いたヴィクは今度はしっかりと俺の目を見てそう宣言した。
「この辺りか?」
それからしばらくドブ臭い貧民街の細道を抜けていくと突然少し煤けた広場に出た。地図によればここが貧民街の中心になるようだ。
ヴィクにはまずビーノたちが言っていた人物を探すように言ってある。できれば当人たちが出てくるまで俺は猫のフリで周りの様子を観察したい。
広場には数人の大人たちと子どもたちがそれぞれたむろっていた。大人はどれもかなりの高齢のようで髪が白っぽいものが多い。人種はグチャグチャで獣人とエルフと人間が一緒くたになっている。
俺たちが近づいていくとその中でも一番ガタイの大きなやつが一歩こちらに踏み出し大きく後ろに他のものをかばう。
その間に残りの大人たちが子供を呼びつけて自分たちの後ろにかばった。
「なんの用ですかなお客人。こんなところに迷い込むとはまた酔狂な」
「こんにちは。私は迷ってここに来たのではありません。ここの長とお話しがしたくてきました。長はどちらにいらっしゃる?」
「長はしばらく戻ってきません。どうぞお引き取りを」
取り付く島もないとはこの事だ。
「友人にここに来ればお会い出来ると聞いてきました。教会に連れて行かれた子供たちの件で緊急にお会いしたいんですが」
「そんなこと言ったってあんたどっかの役人だろ、臭うんだよ」
「あんたどこの回しもんだい?」
ヴィクの喋り方は丁寧なのだがそれが余計周りの人間には慇懃に映っているようだ。さっきのガタイの大きな爺さんだけじゃなくて周りに集まっていた老人たちが不審の目でこちらを見ている。
「大体友人ていうのはどこの誰だね、もし本当に居るならだが」
「私にここの場所に行くといいと教えてくれたのはビーノです。一緒にミッチとダニエラも保護しています」
「え? あの子たちまだ生きてたの!?」
「そんなバカな。ミッチとダニエラは教会に連れ去られたんだぞ、出てこれるわけない」
「ビーノもその後を追いかけていって帰ってこなくなったんだ大方教会に……」
「そんな事はありません。手紙というほどのものではありませんがビーノがこの紙にかいてくれました」
「ハッ! あのガキに字がかけるわけねえ。お前嘘もほどほどに……」
「ああ止めな。間違いなくあの悪ガキだよ。文句言ってないで見てご覧よ」
こいつらの言うとおりビーノは字が書けないようだった。だが代わりにビーノが描いたのは今日合う予定の3人の男たちの似顔絵だった。
「あいつ、ほんとこれだけは上手いな」
「上手いっちゅうかひでえな」
ビーノが描いたのは決して上手な似顔絵なんかじゃない。
あいつ、人の特徴を見抜くのが上手すぎる。
それは3人の男の顔の特徴を大げさに揶揄した頭でっかちのイタズラ描きだった。
「この方々にお会いしたいんですが」
再度ヴィクが繰り返した問いに今度こそ集まっている大人たちが唸ってるその横で子供たちが騒ぎ出す。
「ミッチちゃん生きてるの? また遊べる?」
「ダニエラの歌聞きたいよ」
「ビーノに金貸してるんだぞ、生きてるんだったらあわせてくれ」
おい、ビーノの奴まさか借金抱えてるとかねえだろうな。
「おい、なんの騒ぎだ」
突然後ろからヌッと大きな影が射してヴィクが振り向くと、そこには一人の巨大な男が立っていた。ヴィクも女にしては身長があって俺よりも背が高い。だがこの男と比べれば頭一つ分違う気がする。
この場で一番でかいその男は40代位に見えた。髪は薄茶でボサボサと長く後ろで一つに纏められている。ムスッと不機嫌そうな厳つい顔にはいくつもの傷跡が残っていた。筋肉で引き締まった浅黒い体躯は兵士たちとは全く違う肉体労働をする者の体だ。
「あなたが人間の貧民をまとめてるマーティンさんですね」
「やけに確信持って言うな……って何だこりゃ?」
「ビーノの落書きですよ」
「あのガキどこだ?」
ああ、こいつはビーノの現状を聞いてないのか。そのやり取りを無視してヴィクが続けた。
「そのビーノや他の教会に捕まえられた子供たちの件でお話ししたい事があってあなたを探していました。残りのおふた方も一緒にお話ししたいのだが」
「仕方ねえ。誰かシモンとゴーティ呼んできてくれ。いつもの酒場だ」
そういって男はボリボリと頭を掻いた。
前もって昨日説明はしてあったのに食堂に座っていたヴィクは俺の声で振り向いて絶句してる。まあテーブルに乗った猫に声をかけられる機会なんてまずねえもんな。
「あゆみからも聞いてはいたけど本当なんだな。その……猫だったっていうのは」
「まあな」
俺は後ろ足で首をかきながら昨日ビーノに書き足してもらった街の地図を尻尾でヴィクに指し示す。
「今日俺達が会うべき相手の居所をビーノがこれに描き込んでくれた。獣人と人、それにエルフの取りまとめをやってる連中らしい」
「会ってどうするんだ?」
「教会の状況を臭わせてどういう反応をするか見てみたい。結果によっては襲撃に参加してもらうかもしれない」
「貧民街の者がそんな話に乗ってくるとは思い難いが」
「なぜだ」
「彼らは虐待されることに慣れすぎてる。毎日生き抜くことで精一杯でまとまって何かしてるのを見たことがない」
ヴィクが少し不快そうにそう答えた。
「まあ行ってみるしかないだろ」
俺はヴィクの言葉に不安を持ちながらも予定通り貧民街へと向かった。
貧民街は街の北西にあった。街の西の端は昨日バッカスに会った山の岩でできた側面が切りたち、天然の防壁になっている。その手前には川が岩山を切り出すように流れ、それに沿っていくつもの桟橋が並んでいた。
「この辺りは船で北からおりてくる物資の積み降ろしや貯蔵をしているエリアだ。大抵の大店は自分の倉庫をこの辺りに持っている」
アルディの言う通り川べりの広い道を挟んで背の高い倉庫の様な建物がいくつも並んでいた。近くを通れば今も桟橋と倉庫らしき建物の間を沢山の人夫たちが荷物を担いで行き来しているのが見える。
「貧民もああいう人夫として働いてるのか?」
「まあ中にはモグリで働いてる者もいるがほとんどは奴隷だよ」
ああ、奴隷の方が安上がりだもんな。
「だから貧民の中には食い詰めて自分自身を奴隷商に売りに行くやつもいるらしい」
「やけに詳しいな」
「以前このあたりの警らもやっていたんでな」
そういってヴィクが苦笑いしてる。
「貧民街はこっちだ」
川沿いに北に上がっていくとある通りを超えたところから一気に街の様相が貧しくなった。まあ『ウイスキーの街』の貧民街と変わりないが泥や日干し煉瓦で作られた家が多いぶんこちらの方が少しマシだろうか?
「ここからは抱えさせて頂くよ。下手な奴に捕まると面倒だからな」
そういってヴィクが俺を軽く拾い上げた。
分かっちゃいるがあゆみ以外に抱き上げられるのはやはりあまり気分のいいものじゃない。自分の矮小さが際立ってへこむ。
「ネロ殿はこんな体でどうやってあゆみを救ったんだ?」
俺を腕に抱きかかえたヴィクが少し気まずそうに聞いてきた。
「ああ?」
「あゆみから聞いたんだ。ネロ殿がまだ猫の姿の時に命を救われたって」
「ああ、あのときの事か。あれはたまたま上手く行っただけだ。今考えると肝が冷える」
「教えてくれないか?」
「構わないがな……」
最初は興味津々で相槌を打ちながら聞いていたヴィクがバッカス達との経緯を説明するうちに黙り込む。
「そういう訳であいつらも今回の教会の襲撃には参加してもらうつもりだ」
「すまないがそういう事ならば教会の襲撃には私は参加しない」
思いもしなかったヴィクのはっきりとした言葉に驚いて顔を上げればヴィクが暗い顔でこちらに視線を合わせようとしない。
「アルディ隊長から狼人族の件は聞いたよ。隊長から謝罪も受けたし水に流して彼らと和解したことも聞いた。だけど私には許せない」
まさか……
「お前の知ってるやつが死んだのか?」
「私の弟だ」
しまった。こういう事は可能性として考えておくべきだった。
「悪い」
他に言葉がなかった。何をいっても逝っちまった奴は返って来ない。それは俺もよく知っている。
無言で俯いていた俺はしばらくしてヴィクが立ち止まったのに気づいた。
「……なんか変な物だな。ネロ殿にはなんの責任もないのに猫の君に謝られてこちらが申し訳なく感じるというのは」
上から降ってきた言葉に見上げればヴィクが戸惑いながら俺を見下ろしている。
「今回の件が結果として不幸な誤解から始まったらしいことはキーロン殿下からもご説明いただいた。それでも帰ってこなかった弟のことをそんな簡単に許すことも忘れることもできない」
そこまで言ってヴィクが自分の硬い表情をほぐすようにフゥッと大きく息を吐いて目を閉じた。
「だがだからといってあゆみやネロ殿に当たるつもりも協力を惜しむつもりもないのでそこは信用して欲しい。あの子たちのような者が残虐に殺され続けるのを黙って放っておくつもりは私だってないのだから」
意識して口の横を少し引き上げながらゆっくりと目を開いたヴィクは今度はしっかりと俺の目を見てそう宣言した。
「この辺りか?」
それからしばらくドブ臭い貧民街の細道を抜けていくと突然少し煤けた広場に出た。地図によればここが貧民街の中心になるようだ。
ヴィクにはまずビーノたちが言っていた人物を探すように言ってある。できれば当人たちが出てくるまで俺は猫のフリで周りの様子を観察したい。
広場には数人の大人たちと子どもたちがそれぞれたむろっていた。大人はどれもかなりの高齢のようで髪が白っぽいものが多い。人種はグチャグチャで獣人とエルフと人間が一緒くたになっている。
俺たちが近づいていくとその中でも一番ガタイの大きなやつが一歩こちらに踏み出し大きく後ろに他のものをかばう。
その間に残りの大人たちが子供を呼びつけて自分たちの後ろにかばった。
「なんの用ですかなお客人。こんなところに迷い込むとはまた酔狂な」
「こんにちは。私は迷ってここに来たのではありません。ここの長とお話しがしたくてきました。長はどちらにいらっしゃる?」
「長はしばらく戻ってきません。どうぞお引き取りを」
取り付く島もないとはこの事だ。
「友人にここに来ればお会い出来ると聞いてきました。教会に連れて行かれた子供たちの件で緊急にお会いしたいんですが」
「そんなこと言ったってあんたどっかの役人だろ、臭うんだよ」
「あんたどこの回しもんだい?」
ヴィクの喋り方は丁寧なのだがそれが余計周りの人間には慇懃に映っているようだ。さっきのガタイの大きな爺さんだけじゃなくて周りに集まっていた老人たちが不審の目でこちらを見ている。
「大体友人ていうのはどこの誰だね、もし本当に居るならだが」
「私にここの場所に行くといいと教えてくれたのはビーノです。一緒にミッチとダニエラも保護しています」
「え? あの子たちまだ生きてたの!?」
「そんなバカな。ミッチとダニエラは教会に連れ去られたんだぞ、出てこれるわけない」
「ビーノもその後を追いかけていって帰ってこなくなったんだ大方教会に……」
「そんな事はありません。手紙というほどのものではありませんがビーノがこの紙にかいてくれました」
「ハッ! あのガキに字がかけるわけねえ。お前嘘もほどほどに……」
「ああ止めな。間違いなくあの悪ガキだよ。文句言ってないで見てご覧よ」
こいつらの言うとおりビーノは字が書けないようだった。だが代わりにビーノが描いたのは今日合う予定の3人の男たちの似顔絵だった。
「あいつ、ほんとこれだけは上手いな」
「上手いっちゅうかひでえな」
ビーノが描いたのは決して上手な似顔絵なんかじゃない。
あいつ、人の特徴を見抜くのが上手すぎる。
それは3人の男の顔の特徴を大げさに揶揄した頭でっかちのイタズラ描きだった。
「この方々にお会いしたいんですが」
再度ヴィクが繰り返した問いに今度こそ集まっている大人たちが唸ってるその横で子供たちが騒ぎ出す。
「ミッチちゃん生きてるの? また遊べる?」
「ダニエラの歌聞きたいよ」
「ビーノに金貸してるんだぞ、生きてるんだったらあわせてくれ」
おい、ビーノの奴まさか借金抱えてるとかねえだろうな。
「おい、なんの騒ぎだ」
突然後ろからヌッと大きな影が射してヴィクが振り向くと、そこには一人の巨大な男が立っていた。ヴィクも女にしては身長があって俺よりも背が高い。だがこの男と比べれば頭一つ分違う気がする。
この場で一番でかいその男は40代位に見えた。髪は薄茶でボサボサと長く後ろで一つに纏められている。ムスッと不機嫌そうな厳つい顔にはいくつもの傷跡が残っていた。筋肉で引き締まった浅黒い体躯は兵士たちとは全く違う肉体労働をする者の体だ。
「あなたが人間の貧民をまとめてるマーティンさんですね」
「やけに確信持って言うな……って何だこりゃ?」
「ビーノの落書きですよ」
「あのガキどこだ?」
ああ、こいつはビーノの現状を聞いてないのか。そのやり取りを無視してヴィクが続けた。
「そのビーノや他の教会に捕まえられた子供たちの件でお話ししたい事があってあなたを探していました。残りのおふた方も一緒にお話ししたいのだが」
「仕方ねえ。誰かシモンとゴーティ呼んできてくれ。いつもの酒場だ」
そういって男はボリボリと頭を掻いた。
0
お気に入りに追加
439
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
伝説の霊獣達が住まう【生存率0%】の無人島に捨てられた少年はサバイバルを経ていかにして最強に至ったか
藤原みけ@雑魚将軍2巻発売中
ファンタジー
小さな村で平凡な日々を過ごしていた少年リオル。11歳の誕生日を迎え、両親に祝われながら幸せに眠りに着いた翌日、目を覚ますと全く知らないジャングルに居た。
そこは人類が滅ぼされ、伝説の霊獣達の住まう地獄のような無人島だった。
次々の襲い来る霊獣達にリオルは絶望しどん底に突き落とされるが、生き残るため戦うことを決意する。だが、現実は最弱のネズミの霊獣にすら敗北して……。
サバイバル生活の中、霊獣によって殺されかけたリオルは理解する。
弱ければ、何も得ることはできないと。
生きるためリオルはやがて力を求め始める。
堅実に努力を重ね少しずつ成長していくなか、やがて仲間(もふもふ?)に出会っていく。
地獄のような島でただの少年はいかにして最強へと至ったのか。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる