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第8章 ナンシー
28 馬車待ち
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結局二人はその後泣きつかれて寝てしまった。
私は二人を抱えていたかったんだけど、それじゃあ二人が可愛そうだって言って黒猫君がビーノ君と同じ寝台に二人を横たえた。3人ともまだ身体が小さいから一緒に乗せても大丈夫そうだ。
「黒猫君、ごめんね。やっぱり私、もうこの子たちと離れたくない」
「そういうだろうと思ってた。何とかしてやるっていってやりたいがまだ無理だな。一度兵舎に戻ってキール達と相談しないと」
2人を下ろした黒猫君がそういいながら私の所に戻ってくる。そのまま私のすぐ横に背を向ける形で胡坐をかいて座った黒猫君が暗い声でつぶやくように話を続けた。
「どうもこれで領主の城に運び込まれてたのが何だったか分かっちまったな」
「あ、そっか。さらわれた貧民街の子達が連れ込まれてたんだね」
「多分な。でもあんまいい予感がしねぇ。昨日見た奴隷市にはそれらしい奴が買いに来てなかったところを見ると多分普通の奴隷にはさせられない事をさせてる可能性が高い」
黒猫君の言葉に背筋が寒くなる。
「奴隷にもさせられない事って……」
「前にテリースが言ってた話が正しけりゃ奴隷は勝手に殺すわけにはいかないんだろ。だったら命にかかわる様な事ってところか」
「黒猫君……」
「分かってる。俺だって何とかしたい。何ともならねえくらいなんか大きな話になってるけどな」
そういって黒猫君が天井を仰ぐ。
「ああ、こんな事ならいっそ奴隷市の話を今朝ちゃんとキールにしとけばよかったな」
「そうだね。でも黒猫君キールさんに迷惑かけたくなくて遠慮したんでしょ?」
私が朝の会話を思い出してると黒猫君が頭の後ろで腕を組んで空中を睨みながら答えてくれた。
「それな。あいつがもし国王とかになるんだったら確証のない話も出来ねえし、無茶なこと言ってこれ以上立場を難しくすることもない……ってのも本当だけどそれは表の理由。裏を返せばこんな状態であいつに頼ったら俺たちの秘書官としての立場が今まで以上に逃げられないもんになっちまうのが目に見えたから」
そっか。確かに頼るという事は頼られるという事で。
弱みってわけじゃないけど、私たちが欲しい物がはっきりすれば、キールさんだって自分の欲するものをもっとはっきりさせるだろうし。キールさん、そういう所で遠慮とかした事ないもんね。
「でも私、秘書官やっても別にいいと思ってるよ。って言ったって何するのか分かんないけど」
私の返事に黒猫君が小さなため息をついた。
「俺だって知らねえがな。ランド・スチュワードの10倍の金を出すって事は10倍大変だって事だろ」
「うわ、そんな風に考えてなかった。え! あれより忙しくなるの!?」
「今更気づいたのか」って黒猫君が呆れてる。
そんな事言ったって私こっちに来るまで一度も働いた事なかったし。
そこではたと気づいて黒猫君に向き直る。
「そう言えば黒猫君、世界中旅してまわるお金ってどうしてたの?」
「ああ? そんなの働いてたに決まってんだろ」
「え? 海外に行ってるのにどうやって?」
「あー。あんまりいばれた事じゃないけど海外にいる時は寝床や小遣い程度の金と引き換えに現地の仕事してた。ホテルで日本語の観光案内とかもやったし農家でひとシーズン手伝ったり。ジプシーのキャラバンと一緒に各地の市場回ったり祭りで店出したり。南米でやったバナナとカカオの取り入れはキツかったがタトゥーの文字書きは楽だったな、日本の文字が流行っててどこ行っても仕事になった。ブッシュクラフトのインストラクターみたいな事も何回かやったな」
「前にも言ってたけどブッシュクラフトって?」
「ああ、ありていに言えば原始的な方法で森で生活する為の技術だ。日本で俺がいたサバイバル教室みたいなもんだな」
「インストラクター出来るほどはまってたんだ」
「まあ、あれやってると出会う人間の本音と向き合えるしあんまりウソにあわないで済むからな。森に入ってる間はほとんど金使わねーし。そうこうしてるうちに旅好きの仲間のグループみたいのが出来て、その伝手で日本に来る奴の観光案内なんかもしてやってた。それが一番金にはなってたな」
「ああ、それであの日日本にいたの?」
「まあな。俺が手伝ってたブッシュクラフトに社員全員送り込んできた金融会社のおっちゃんが次日本に行くから案内しろってうるさくてな。おっちゃんの家族旅行に付き添いで付いてきたんだけどおっちゃん、一晩くらい家族に内緒で東京の夜遊び堪能したいって言い出しやがって。仕方なく別手当で朝まで付き合ってた。そんでそのままフランス人の仲間に頼まれてた茶器を見に窯元に行く途中だったんだ。あ、しまった、おっちゃんからあの夜の特別手当もらいそこなった!」
本気で悔しそうな黒猫君を呆れて見てしまう。
そっか、私とは違ってそれこそ色んなところで働いてきたんだ、黒猫君。
黒猫君の通ってきた道は聞いてるだけでドキドキしてしまうけど、同時にあの事故がなければそれこそすれ違うだけの相手だったんだって痛感させられてしまう。
「お前はなんか酒飲んでたみたいだな、あんとき」
ぼーっとあの電車での出会いを思い出していた私は、突然声を掛けられていつの間にか黒猫君がジッとこちらを見上げてるのに気づいた。
「うん、合コンだったんだよ。友達に引っ張っていかれて夜中まで飲んでて終電逃して。解散したあとは友達とそのままファミレスで時間潰して大学に行く前に一旦家に着替えに帰るところだったの」
そこまで言って私は何か黒猫君の視線が痛くて斜め上を見てしまう。
「何かウソみたい。あれから一か月以上たっちゃってるんだよね?」
私の呟きには答えずに黒猫君がジッとこっち見てる。
「……それで誰か見つかったのか?」
「へ?」
「合コンだよ。行ったんだろ?」
困った。これ、正直に答えたらまた怒られちゃうかな。
「えっと。見つかったって言うか。申し込みはされて。断らなかったから多分本当は付き合う事になってたのかも」
正直に答えた私の言葉に黒猫君が黙り込んじゃった。
また怒られるだろうと覚悟してた私は、その突然の沈黙が怒られるよりよっぽど辛くてうつむいてしまう。
「後悔してるか? こっちきちまって」
「え?」
「だって付き合う予定の奴がいたんだろ。戻りたいんじゃねーのか?」
私は黒猫君が誤解してるのに気づいて慌てて説明し始めた。
「ううん、それはないの。申し訳ないけど昨日言ったのと同じで……自分で選んだ訳じゃなくて周りが盛り上がって決めた組み合わせだったから。あのまま行ったら多分付き合ってたと思うけど、実はもう顔もよく思い出せない」
「そりゃいくら何でも……まあいいや止めとこう。昨日十分理解してたみたいだもんな」
そう言った黒猫君が……頭を反らせて私を見上げながら私の足に寄りかかる。
黒猫君の頭が椅子に座ってる私の太ももに半分乗っかった。
黒猫君の手拭いからはみ出した髪の毛がスカートごしに太ももに当たってちょっとチクチクする。
それがなんかすごくドキドキしちゃって。
「黒猫君はこっちに来ちゃって困る人はいなかったの?」
焦って思わず聞いてしまった。聞いてから、何か変な意味でも取れる事に気づいて顔を背けちゃった。
それに気づいてか気づかないでか、一瞬こっちを見た黒猫君はすぐにどっか遠くに目線を移して答え始める。
「家族って言えるのは昨日話したジジイだけだ。それも普段から何年も帰らねえから当分気づかねえだろうな。」
そこで一旦言葉を切って、黒猫君が容赦なくスッと伸び上がって私の顔を覗き込んだ。
「もし女がいたかって意味なら……別にいない。こんな怖い顔した奴に寄ってくるのはヤバいヤツらくらいだ」
「ヤバい?」
「……いいたくね」
ふと見れば今度は黒猫君がプイッと向こうを向いてしまった。
ま、いっか。思いがけず黒猫君がフリーだった事が分かってしまった。それはそれで結構嬉しい。
「お邪魔してしまうのは気が引けるんですけどね。馬車がきましたよ」
突然後ろからアルディさんの声がして私は驚いて椅子の上で飛び上がってしまった。飛び上がった私とは正反対に黒猫君が私の太ももに頭を乗せたまま、気だるそうに振り返る。
「キールとすぐに話しできると思うか?」
「今夜はちょっと厳しいでしょうね。既に兵舎に教会からネロ君に関する問い合わせがあったそうです。こちらからも人をやって事情を送ってありますがあちらにつき次第僕はキーロン殿下とその対応に追われることになると思いますよ」
「悪い。迷惑かけてすまねぇ」
「ネロ君たちの事はこちらにも責任がありますからご心配なく。さあ行きましょう」
いつまでも私の膝から動かなかった黒猫君の横をすり抜けてアルディさんがベッドのうえで寝ている二人を抱え上げた。それを見て仕方なさそうに黒猫君がのそのそと立ち上がり、私とビーノ君を軽々と抱え上げて馬車へと向かった。
私は二人を抱えていたかったんだけど、それじゃあ二人が可愛そうだって言って黒猫君がビーノ君と同じ寝台に二人を横たえた。3人ともまだ身体が小さいから一緒に乗せても大丈夫そうだ。
「黒猫君、ごめんね。やっぱり私、もうこの子たちと離れたくない」
「そういうだろうと思ってた。何とかしてやるっていってやりたいがまだ無理だな。一度兵舎に戻ってキール達と相談しないと」
2人を下ろした黒猫君がそういいながら私の所に戻ってくる。そのまま私のすぐ横に背を向ける形で胡坐をかいて座った黒猫君が暗い声でつぶやくように話を続けた。
「どうもこれで領主の城に運び込まれてたのが何だったか分かっちまったな」
「あ、そっか。さらわれた貧民街の子達が連れ込まれてたんだね」
「多分な。でもあんまいい予感がしねぇ。昨日見た奴隷市にはそれらしい奴が買いに来てなかったところを見ると多分普通の奴隷にはさせられない事をさせてる可能性が高い」
黒猫君の言葉に背筋が寒くなる。
「奴隷にもさせられない事って……」
「前にテリースが言ってた話が正しけりゃ奴隷は勝手に殺すわけにはいかないんだろ。だったら命にかかわる様な事ってところか」
「黒猫君……」
「分かってる。俺だって何とかしたい。何ともならねえくらいなんか大きな話になってるけどな」
そういって黒猫君が天井を仰ぐ。
「ああ、こんな事ならいっそ奴隷市の話を今朝ちゃんとキールにしとけばよかったな」
「そうだね。でも黒猫君キールさんに迷惑かけたくなくて遠慮したんでしょ?」
私が朝の会話を思い出してると黒猫君が頭の後ろで腕を組んで空中を睨みながら答えてくれた。
「それな。あいつがもし国王とかになるんだったら確証のない話も出来ねえし、無茶なこと言ってこれ以上立場を難しくすることもない……ってのも本当だけどそれは表の理由。裏を返せばこんな状態であいつに頼ったら俺たちの秘書官としての立場が今まで以上に逃げられないもんになっちまうのが目に見えたから」
そっか。確かに頼るという事は頼られるという事で。
弱みってわけじゃないけど、私たちが欲しい物がはっきりすれば、キールさんだって自分の欲するものをもっとはっきりさせるだろうし。キールさん、そういう所で遠慮とかした事ないもんね。
「でも私、秘書官やっても別にいいと思ってるよ。って言ったって何するのか分かんないけど」
私の返事に黒猫君が小さなため息をついた。
「俺だって知らねえがな。ランド・スチュワードの10倍の金を出すって事は10倍大変だって事だろ」
「うわ、そんな風に考えてなかった。え! あれより忙しくなるの!?」
「今更気づいたのか」って黒猫君が呆れてる。
そんな事言ったって私こっちに来るまで一度も働いた事なかったし。
そこではたと気づいて黒猫君に向き直る。
「そう言えば黒猫君、世界中旅してまわるお金ってどうしてたの?」
「ああ? そんなの働いてたに決まってんだろ」
「え? 海外に行ってるのにどうやって?」
「あー。あんまりいばれた事じゃないけど海外にいる時は寝床や小遣い程度の金と引き換えに現地の仕事してた。ホテルで日本語の観光案内とかもやったし農家でひとシーズン手伝ったり。ジプシーのキャラバンと一緒に各地の市場回ったり祭りで店出したり。南米でやったバナナとカカオの取り入れはキツかったがタトゥーの文字書きは楽だったな、日本の文字が流行っててどこ行っても仕事になった。ブッシュクラフトのインストラクターみたいな事も何回かやったな」
「前にも言ってたけどブッシュクラフトって?」
「ああ、ありていに言えば原始的な方法で森で生活する為の技術だ。日本で俺がいたサバイバル教室みたいなもんだな」
「インストラクター出来るほどはまってたんだ」
「まあ、あれやってると出会う人間の本音と向き合えるしあんまりウソにあわないで済むからな。森に入ってる間はほとんど金使わねーし。そうこうしてるうちに旅好きの仲間のグループみたいのが出来て、その伝手で日本に来る奴の観光案内なんかもしてやってた。それが一番金にはなってたな」
「ああ、それであの日日本にいたの?」
「まあな。俺が手伝ってたブッシュクラフトに社員全員送り込んできた金融会社のおっちゃんが次日本に行くから案内しろってうるさくてな。おっちゃんの家族旅行に付き添いで付いてきたんだけどおっちゃん、一晩くらい家族に内緒で東京の夜遊び堪能したいって言い出しやがって。仕方なく別手当で朝まで付き合ってた。そんでそのままフランス人の仲間に頼まれてた茶器を見に窯元に行く途中だったんだ。あ、しまった、おっちゃんからあの夜の特別手当もらいそこなった!」
本気で悔しそうな黒猫君を呆れて見てしまう。
そっか、私とは違ってそれこそ色んなところで働いてきたんだ、黒猫君。
黒猫君の通ってきた道は聞いてるだけでドキドキしてしまうけど、同時にあの事故がなければそれこそすれ違うだけの相手だったんだって痛感させられてしまう。
「お前はなんか酒飲んでたみたいだな、あんとき」
ぼーっとあの電車での出会いを思い出していた私は、突然声を掛けられていつの間にか黒猫君がジッとこちらを見上げてるのに気づいた。
「うん、合コンだったんだよ。友達に引っ張っていかれて夜中まで飲んでて終電逃して。解散したあとは友達とそのままファミレスで時間潰して大学に行く前に一旦家に着替えに帰るところだったの」
そこまで言って私は何か黒猫君の視線が痛くて斜め上を見てしまう。
「何かウソみたい。あれから一か月以上たっちゃってるんだよね?」
私の呟きには答えずに黒猫君がジッとこっち見てる。
「……それで誰か見つかったのか?」
「へ?」
「合コンだよ。行ったんだろ?」
困った。これ、正直に答えたらまた怒られちゃうかな。
「えっと。見つかったって言うか。申し込みはされて。断らなかったから多分本当は付き合う事になってたのかも」
正直に答えた私の言葉に黒猫君が黙り込んじゃった。
また怒られるだろうと覚悟してた私は、その突然の沈黙が怒られるよりよっぽど辛くてうつむいてしまう。
「後悔してるか? こっちきちまって」
「え?」
「だって付き合う予定の奴がいたんだろ。戻りたいんじゃねーのか?」
私は黒猫君が誤解してるのに気づいて慌てて説明し始めた。
「ううん、それはないの。申し訳ないけど昨日言ったのと同じで……自分で選んだ訳じゃなくて周りが盛り上がって決めた組み合わせだったから。あのまま行ったら多分付き合ってたと思うけど、実はもう顔もよく思い出せない」
「そりゃいくら何でも……まあいいや止めとこう。昨日十分理解してたみたいだもんな」
そう言った黒猫君が……頭を反らせて私を見上げながら私の足に寄りかかる。
黒猫君の頭が椅子に座ってる私の太ももに半分乗っかった。
黒猫君の手拭いからはみ出した髪の毛がスカートごしに太ももに当たってちょっとチクチクする。
それがなんかすごくドキドキしちゃって。
「黒猫君はこっちに来ちゃって困る人はいなかったの?」
焦って思わず聞いてしまった。聞いてから、何か変な意味でも取れる事に気づいて顔を背けちゃった。
それに気づいてか気づかないでか、一瞬こっちを見た黒猫君はすぐにどっか遠くに目線を移して答え始める。
「家族って言えるのは昨日話したジジイだけだ。それも普段から何年も帰らねえから当分気づかねえだろうな。」
そこで一旦言葉を切って、黒猫君が容赦なくスッと伸び上がって私の顔を覗き込んだ。
「もし女がいたかって意味なら……別にいない。こんな怖い顔した奴に寄ってくるのはヤバいヤツらくらいだ」
「ヤバい?」
「……いいたくね」
ふと見れば今度は黒猫君がプイッと向こうを向いてしまった。
ま、いっか。思いがけず黒猫君がフリーだった事が分かってしまった。それはそれで結構嬉しい。
「お邪魔してしまうのは気が引けるんですけどね。馬車がきましたよ」
突然後ろからアルディさんの声がして私は驚いて椅子の上で飛び上がってしまった。飛び上がった私とは正反対に黒猫君が私の太ももに頭を乗せたまま、気だるそうに振り返る。
「キールとすぐに話しできると思うか?」
「今夜はちょっと厳しいでしょうね。既に兵舎に教会からネロ君に関する問い合わせがあったそうです。こちらからも人をやって事情を送ってありますがあちらにつき次第僕はキーロン殿下とその対応に追われることになると思いますよ」
「悪い。迷惑かけてすまねぇ」
「ネロ君たちの事はこちらにも責任がありますからご心配なく。さあ行きましょう」
いつまでも私の膝から動かなかった黒猫君の横をすり抜けてアルディさんがベッドのうえで寝ている二人を抱え上げた。それを見て仕方なさそうに黒猫君がのそのそと立ち上がり、私とビーノ君を軽々と抱え上げて馬車へと向かった。
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