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第8章 ナンシー
10 起床
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──── パラパラパラッパパラパラパラパラッパパーーーーン!
高らかに鳴り響くラッパの音に私はベッドの上で飛び上がった。
「え? 何? 何が起きたの?!」
驚いて飛び上がった私とは対照的に黒猫君が私の横で布団を引っ張る。
「ほっとけ。起床のラッパだ。この前兵舎に居た時もやられた」
見下ろしてドキリとしてしまう。
何のかんの言って私、昨日はやっぱりかなり疲れてたみたいだ。あの後、黒猫君が横で寝てても平気で直ぐにぐっすり寝てしまった。
今更ながらこうして横に寝てる黒猫君を見れば凄くマズい気がしてくる。
私は心持ちベッドの反対端によって距離を取りながら、でも突然思い出して黒猫君を揺り起こす。
「まって、黒猫君。君朝の新兵訓練に参加しろってキールさん達に言われてたでしょう!」
「知るか。俺は兵士になる気はないんだからもう少し寝かせてくれ」
「何言ってるの、君少佐なんでしょ? 偉いんだからちゃんと起きて行ってきなよ」
「…………」
「……もしかして無視する気? いいよだったらこっちだってまた手から色々だしちゃうから」
私の一言でバッとこちらに顔を向けて黒猫君が迷惑そうに睨んで来た。
「マジでそれは止めろ。知ってるか? その電撃十分心臓麻痺起こせるレベルでヤバいんだぞ」
「え? ウソ」
「ほんとだって。俺やバッカスだったらまだいいけど年寄りには間違ってもやるなよ」
いくら私だってそこまでするつもりはなかったんだけど。これからはもう少し気を付けよう。
私に文句を垂れながらも、流石に目が覚めたみたいで黒猫君がのっそりと起き上がった。
「おはよ。顔洗って行ってらっしゃい」
「……あゆみお前も来い。お前ひとりでここに置いておくのは心配だ」
「えー。私別に訓練には興味ないからもう少し寝たい」
ベッドに戻ろうとすると額の横に青筋立てた黒猫君が私の布団を剥がした。
「お前まさか俺をたたき起こしておいて自分は二度寝しようなんて思ってねぇよな」
そのつもりだったんだけどな。仕方ない。
私も小さくため息を付いて起き上がった。
その間にベッドから出た黒猫君が自分の着替えと私の着替えを持ってきてくれる。
「この部屋、別室が無いのが困るな」
「そうだね。仕方ないからまたそっち向いてて」
うーん、せめて今日衝立でも買いたいな。
今日の服は外出用の薄い方の服だ。こっちはボタンが全部前に着いてるから着るのもそれ程難しくない。まあ、同様に長袖のロングスカートだが。これにこっちのエプロンを付けなければならないらしい。
「もういいよ。黒猫君、申し訳ないけど袖口だけ助けて」
この服でさえ袖口は肘までボタンになっていた。黒猫君も着替えを終えたみたいで直ぐに助けに来てくれる。
「これ、普通の家庭の女性が着る服じゃないよね」
「ああ。多分そこそこ裕福な生活をする事を前提にした作りだよな。キールの奴、俺たちに一体どんな仕事させるつもりだよ」
文句を言いながらも私のボタンを留めてくれる。
「ありがと。……黒猫君、その制服、もしかして……」
「言うな。俺だって着ないで済むなら着たくない」
ふと目線を上げれば黒猫君、アーミー・グリーンのどっかで見たようなちょっとピチッとした制服になっていた。靴は普通の今までと同じ靴だけど、襟もとは槐だし。お腹の周りにはジャケットの上から太めのベルト。
「……胸元に金の刺繍が無くてよかったね」
「ほんとだよ。でなきゃゼッテー着ねぇ」
私が杖に手を伸ばすのと同じタイミングで黒猫君が私を横抱きに抱き上げる。
「あ、そう言えば昨日の軽石。今持ってるけど違いって分かるの?」
キールさんにもらった軽石はもうポケットに入れてある。
「ああ、違うぞ。軽い軽い」
そう言って黒猫君はニヤリと笑って軽く私を宙に投げる。
「うわ、怖いからそれは止めよう!」
「大丈夫だって。昨日自分で歩いてても違ったろう?」
確かに。石をもらってから新しい杖のせいだけじゃなく本当に身体が軽く感じて杖で歩くのもかなり楽だった。何が違うって階段が凄く楽になった。
「じゃ、仕方ねえ。朝練行くか」
黒猫君はそう言ってスタスタと部屋を後にした。
* * * * *
「ネロ君、奥様の前でいつまで伸びてるんですか?」
アルディの奴。ゼッテーわざとだ。
あゆみを連れて兵舎に囲まれた広場に出ればアルディが手ぐすね引いて待っていた。俺がアルディと組で練習すると聞いた他の新兵たちの明るい顔ときたら。どうやらアルディに刻み癖があるのはここでも有名な話だったらしい。
あゆみを広場の縁に置かれたベンチに降ろして組み稽古を始めれば最初っから手加減なしに刻みに来た。それもあゆみに分からない様にちゃんと薄皮一枚。血が滲まないギリギリを狙ってやがる。それを避けようと動くたびにつつき回されて地面に転がされる。格好悪いったらありゃしない。
「だらしない少佐が居たもんですね。もう少し張り合いがないと僕の訓練にまるっきりならないじゃないですか。少しは動いてください」
ひでえ言いようだ。こっちが動く前に突き倒す癖に。俺も結構喧嘩慣れしてて目だけでは十分にアルディの攻撃についていけてるんだが、なんせアルディの奴、俺が筋肉の動きを見て先を予測できてる事に気づいたらしく、動きを予想するそのタイミングで剣を使ってくる。剣だけか体術だけなら何とかなるはずなのに同時にやられてタイミング外されるとまだまだ追いつかない。
それでも一時間も続けるうちに何とか地面には転がらなくなった。
「やっぱりネロ君は鍛えがいがありますね。虐めれば虐めるほどよく伸びる」
アルディの言葉に周りの新兵が全員こっちを見て青ざめてる。俺だって逃げ出したい。こいつ訓練になるとマジで人が変わる。
「さあ、では今日の早朝鍛錬はおしまいです。各自医療兵に治療をお願いしたら食堂に向かうように」
アルディの一声でバラバラと周りの新兵たちが解散していく。俺を含め数人があゆみの居るベンチの辺りで待っていた医療兵の元へと集まった。
「少佐殿。本当にありがとうございます」
「少佐殿、体を張って新兵の我々をアルディ隊長のシゴキからお守り頂き本当に感謝しています!」
「その少佐って呼ぶの止めろ、ネロでいいから」
医療兵の周りでは今日同様に怪我をした他の新兵たちがかわるがわるお礼を言っていく。
それどころか新兵に訓練を付けていた教官たちまでお礼を言っていった。
「アルディ隊長は非常に有能でらっしゃるんですがどうにも訓練になると見境が無くなられて……」
「それアルディに訓練させちゃ駄目だろ」
「ネロ殿からも進言してください!」
「そんな事言われても俺の立場何て形だけだから何の役にも立たないぞ」
「形だけだなんて、昨日のキーロン殿下のお話、最初はウソだろって疑ってた者も居ましたが今日の訓練を見て疑いを持つものはもういませんよ」
「あのアルディ隊長の実践スピードにあそこまで付いて行かれる方を僕もキーロン殿下の他に見た事がありません」
……どうやら俺はアルディに徹底的に鍛えられているらしい。
「アルディ隊長と今までまともにやりあってきたのはキーロン殿下だけです」
「まあキーロン殿下が魔法を使わなければだよな」
「ああ。魔法を入れてしまったらアルディ隊長に勝ち目はないからな」
アルディとキールの噂話に花が咲いている間に俺の治療も終わった。あゆみの元に行くと袖口を引っ張って横に座らさせられる。
「ちょっと黒猫君、その腕見せて」
引っ張られるままに仕方なく腕を差し出すとあゆみが真剣な顔で俺の腕を撫でたり叩いたりひっくり返したりしながら見ている。
「何か変な事でもあったか?」
「ううん、ただどう考えても人間の筋肉であんな動きができるのが不思議で。それにしても良かった、傷は全部直ったみたいだね。アルディさん結構手加減なく切るんだもん、胃が縮み上がったよ」
ホッとした顔であゆみが俺を見上げる。それなりに心配してくれたようで少しこそばゆい。
俺は勝手に赤くなってくる顔を背けながらあゆみをすくい上げて部屋に向かった。間違ってもこの制服で兵舎の外には出たくない。
「俺達の朝飯は外でいいよな」
着替えをしながら窓際の椅子で待っているあゆみに声を掛ける。
「うん、折角大きな街に来たんだから外のお店で食べてみたいよね」
キールが用意してくれた俺の普段使いの服は『ウイスキーの街』で着ていた兵士の服に近い普通の上下だった。用意してくれた服の中には冬物も混じっていたから一年分を用意してくれている様だ。
「じゃあ下にいって他の奴らに声だけ掛けて出よう」
腕の中のあゆみと二人、昨日貰った財布を持って部屋を後にした。
高らかに鳴り響くラッパの音に私はベッドの上で飛び上がった。
「え? 何? 何が起きたの?!」
驚いて飛び上がった私とは対照的に黒猫君が私の横で布団を引っ張る。
「ほっとけ。起床のラッパだ。この前兵舎に居た時もやられた」
見下ろしてドキリとしてしまう。
何のかんの言って私、昨日はやっぱりかなり疲れてたみたいだ。あの後、黒猫君が横で寝てても平気で直ぐにぐっすり寝てしまった。
今更ながらこうして横に寝てる黒猫君を見れば凄くマズい気がしてくる。
私は心持ちベッドの反対端によって距離を取りながら、でも突然思い出して黒猫君を揺り起こす。
「まって、黒猫君。君朝の新兵訓練に参加しろってキールさん達に言われてたでしょう!」
「知るか。俺は兵士になる気はないんだからもう少し寝かせてくれ」
「何言ってるの、君少佐なんでしょ? 偉いんだからちゃんと起きて行ってきなよ」
「…………」
「……もしかして無視する気? いいよだったらこっちだってまた手から色々だしちゃうから」
私の一言でバッとこちらに顔を向けて黒猫君が迷惑そうに睨んで来た。
「マジでそれは止めろ。知ってるか? その電撃十分心臓麻痺起こせるレベルでヤバいんだぞ」
「え? ウソ」
「ほんとだって。俺やバッカスだったらまだいいけど年寄りには間違ってもやるなよ」
いくら私だってそこまでするつもりはなかったんだけど。これからはもう少し気を付けよう。
私に文句を垂れながらも、流石に目が覚めたみたいで黒猫君がのっそりと起き上がった。
「おはよ。顔洗って行ってらっしゃい」
「……あゆみお前も来い。お前ひとりでここに置いておくのは心配だ」
「えー。私別に訓練には興味ないからもう少し寝たい」
ベッドに戻ろうとすると額の横に青筋立てた黒猫君が私の布団を剥がした。
「お前まさか俺をたたき起こしておいて自分は二度寝しようなんて思ってねぇよな」
そのつもりだったんだけどな。仕方ない。
私も小さくため息を付いて起き上がった。
その間にベッドから出た黒猫君が自分の着替えと私の着替えを持ってきてくれる。
「この部屋、別室が無いのが困るな」
「そうだね。仕方ないからまたそっち向いてて」
うーん、せめて今日衝立でも買いたいな。
今日の服は外出用の薄い方の服だ。こっちはボタンが全部前に着いてるから着るのもそれ程難しくない。まあ、同様に長袖のロングスカートだが。これにこっちのエプロンを付けなければならないらしい。
「もういいよ。黒猫君、申し訳ないけど袖口だけ助けて」
この服でさえ袖口は肘までボタンになっていた。黒猫君も着替えを終えたみたいで直ぐに助けに来てくれる。
「これ、普通の家庭の女性が着る服じゃないよね」
「ああ。多分そこそこ裕福な生活をする事を前提にした作りだよな。キールの奴、俺たちに一体どんな仕事させるつもりだよ」
文句を言いながらも私のボタンを留めてくれる。
「ありがと。……黒猫君、その制服、もしかして……」
「言うな。俺だって着ないで済むなら着たくない」
ふと目線を上げれば黒猫君、アーミー・グリーンのどっかで見たようなちょっとピチッとした制服になっていた。靴は普通の今までと同じ靴だけど、襟もとは槐だし。お腹の周りにはジャケットの上から太めのベルト。
「……胸元に金の刺繍が無くてよかったね」
「ほんとだよ。でなきゃゼッテー着ねぇ」
私が杖に手を伸ばすのと同じタイミングで黒猫君が私を横抱きに抱き上げる。
「あ、そう言えば昨日の軽石。今持ってるけど違いって分かるの?」
キールさんにもらった軽石はもうポケットに入れてある。
「ああ、違うぞ。軽い軽い」
そう言って黒猫君はニヤリと笑って軽く私を宙に投げる。
「うわ、怖いからそれは止めよう!」
「大丈夫だって。昨日自分で歩いてても違ったろう?」
確かに。石をもらってから新しい杖のせいだけじゃなく本当に身体が軽く感じて杖で歩くのもかなり楽だった。何が違うって階段が凄く楽になった。
「じゃ、仕方ねえ。朝練行くか」
黒猫君はそう言ってスタスタと部屋を後にした。
* * * * *
「ネロ君、奥様の前でいつまで伸びてるんですか?」
アルディの奴。ゼッテーわざとだ。
あゆみを連れて兵舎に囲まれた広場に出ればアルディが手ぐすね引いて待っていた。俺がアルディと組で練習すると聞いた他の新兵たちの明るい顔ときたら。どうやらアルディに刻み癖があるのはここでも有名な話だったらしい。
あゆみを広場の縁に置かれたベンチに降ろして組み稽古を始めれば最初っから手加減なしに刻みに来た。それもあゆみに分からない様にちゃんと薄皮一枚。血が滲まないギリギリを狙ってやがる。それを避けようと動くたびにつつき回されて地面に転がされる。格好悪いったらありゃしない。
「だらしない少佐が居たもんですね。もう少し張り合いがないと僕の訓練にまるっきりならないじゃないですか。少しは動いてください」
ひでえ言いようだ。こっちが動く前に突き倒す癖に。俺も結構喧嘩慣れしてて目だけでは十分にアルディの攻撃についていけてるんだが、なんせアルディの奴、俺が筋肉の動きを見て先を予測できてる事に気づいたらしく、動きを予想するそのタイミングで剣を使ってくる。剣だけか体術だけなら何とかなるはずなのに同時にやられてタイミング外されるとまだまだ追いつかない。
それでも一時間も続けるうちに何とか地面には転がらなくなった。
「やっぱりネロ君は鍛えがいがありますね。虐めれば虐めるほどよく伸びる」
アルディの言葉に周りの新兵が全員こっちを見て青ざめてる。俺だって逃げ出したい。こいつ訓練になるとマジで人が変わる。
「さあ、では今日の早朝鍛錬はおしまいです。各自医療兵に治療をお願いしたら食堂に向かうように」
アルディの一声でバラバラと周りの新兵たちが解散していく。俺を含め数人があゆみの居るベンチの辺りで待っていた医療兵の元へと集まった。
「少佐殿。本当にありがとうございます」
「少佐殿、体を張って新兵の我々をアルディ隊長のシゴキからお守り頂き本当に感謝しています!」
「その少佐って呼ぶの止めろ、ネロでいいから」
医療兵の周りでは今日同様に怪我をした他の新兵たちがかわるがわるお礼を言っていく。
それどころか新兵に訓練を付けていた教官たちまでお礼を言っていった。
「アルディ隊長は非常に有能でらっしゃるんですがどうにも訓練になると見境が無くなられて……」
「それアルディに訓練させちゃ駄目だろ」
「ネロ殿からも進言してください!」
「そんな事言われても俺の立場何て形だけだから何の役にも立たないぞ」
「形だけだなんて、昨日のキーロン殿下のお話、最初はウソだろって疑ってた者も居ましたが今日の訓練を見て疑いを持つものはもういませんよ」
「あのアルディ隊長の実践スピードにあそこまで付いて行かれる方を僕もキーロン殿下の他に見た事がありません」
……どうやら俺はアルディに徹底的に鍛えられているらしい。
「アルディ隊長と今までまともにやりあってきたのはキーロン殿下だけです」
「まあキーロン殿下が魔法を使わなければだよな」
「ああ。魔法を入れてしまったらアルディ隊長に勝ち目はないからな」
アルディとキールの噂話に花が咲いている間に俺の治療も終わった。あゆみの元に行くと袖口を引っ張って横に座らさせられる。
「ちょっと黒猫君、その腕見せて」
引っ張られるままに仕方なく腕を差し出すとあゆみが真剣な顔で俺の腕を撫でたり叩いたりひっくり返したりしながら見ている。
「何か変な事でもあったか?」
「ううん、ただどう考えても人間の筋肉であんな動きができるのが不思議で。それにしても良かった、傷は全部直ったみたいだね。アルディさん結構手加減なく切るんだもん、胃が縮み上がったよ」
ホッとした顔であゆみが俺を見上げる。それなりに心配してくれたようで少しこそばゆい。
俺は勝手に赤くなってくる顔を背けながらあゆみをすくい上げて部屋に向かった。間違ってもこの制服で兵舎の外には出たくない。
「俺達の朝飯は外でいいよな」
着替えをしながら窓際の椅子で待っているあゆみに声を掛ける。
「うん、折角大きな街に来たんだから外のお店で食べてみたいよね」
キールが用意してくれた俺の普段使いの服は『ウイスキーの街』で着ていた兵士の服に近い普通の上下だった。用意してくれた服の中には冬物も混じっていたから一年分を用意してくれている様だ。
「じゃあ下にいって他の奴らに声だけ掛けて出よう」
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