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第5章 狼人族
9 そしてまた。
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あの後私はなに食わぬ顔で執務室に戻って作業を続けた。
注文したサイズのわら半紙がなかなか届かないので、取引に来てた人の名前を過去の台帳と照合して、まだこの街にいることを記録する為に、台帳の名前に印をつけていく。今のうちにこれをしておけば、台帳を作り始める時に楽なはずだ。
黒猫君もわら半紙を探すのを手伝ってくれてる。猫の手って結構便利だね。
サンドイッチだけの簡単な夕食を終えて部屋に戻ると黒猫君がついてきた。
まあ、猫に戻ったんだし問題ないか。
私はベッドに向かいながらふと気づく。普段私は服を脱いで下着だけで寝てるんだけど。
……黒猫君がこっち見てる。これじゃ脱げないじゃない!
「く、黒猫君、ちょっとあっち向いてて」
一瞬げんなりした顔をした黒猫君、なにをいまさらとブツブツ言いながらも窓際に行ってくれた。顔が見えないうちに言っちゃおう。
「黒猫君、今日はごめんね」
「どれのことだ」
ぶっきらぼうに返された。
「……どれって程色々した覚えはないよ?」
「蒸気機関」
私がつい言い返すとすかさず黒猫君に突っ込まれる。
「あ、えっと、あれは単に手持無沙汰で……」
「手持無沙汰で蒸気タービンの発想教える馬鹿がどこにいるんだ!」
あ。そんなふうには考えてなかった。
「言われてみれば、そっか確かに蒸気タービンて同じような原理だったっけ。でもだって、あれは熱魔法が出来るようになったから、ちょっとした出来心で……」
黒猫君がはーぁっとため息を突くのが聞こえて来た。すっかり呆れられたらしい。
「もう振り返ってもいいのか?」
つい話に夢中で手が止まっていた私は慌てて服を脱いで布団に入る。
「いいよ」
私の返事を待ってこっちに戻ってきた黒猫君は、ベッドの上にあがって私の横に来た。
「え? 中はいるの?」
「当たり前だろ。もう猫なんだから遠慮する必要もないしな」
そう言って私の横にのびのびと寝そべる。
ま、いっけどね。
「それでじゃあ、なにがゴメンだったんだ?」
両手の……両前足の上に頭を乗せて、コテンと傾けてこっちを見る。
うん。やっぱ黒猫君、猫だとほんとに可愛い。つい手を伸ばして耳の後ろを掻いてあげる。黒猫君も目を細めて喉を鳴らし始めた。
「ああ、えっと、さっきも言ったけど昨日のこと。あの後落ち着いてよく考えたら、自分が黒猫君を避けちゃってた理由って本当にくだらないなって思って」
「んぁ?」
「別になんでもない。ま、もう次いつ人型になるのか分かんないし、今言ってもしょうがないと思う」
私はそう言って目をこする。
今日はなんか色々ありすぎて疲れた。もうこのままなにも考えないで寝ちゃおう。
私は枕元の魔晶石を傾けて明かりを消す。魔晶石のボールの中には一か所覆いがされていて、そこに石を動かすと明かりは勝手に消えてくれるのだ。
「おやすみなさい」
私が小さく呟くと、後ろで黒猫君が寝返りを打つのが聞こえた。
「ああ、おやすみ」
目を瞑ると黒猫君の吐息が近く聞こえる。
うん、少なくとも、黒猫君が近くにいてくれればもう見た目はどうでもいいや。
* * * * *
その夜夢を見た。
黒猫君が走ってくる夢。
草原の中を真っすぐに私に向かって走ってくる。
敏捷な身体が地を蹴って、跳ねるように自分の身丈ほどもある草原の中をかき分けて。
走る黒猫君の体中からなにか光るものが溢れてる。
その光を草原いっぱいにまき散らして。
まるでカーテンの様に広がった光が草原の色を茶色に染め上げていった。
ああ。あれ麦だったんだ。
風の渡る麦畑の様子を歌った、私の大好きな洋曲を思い出した。
こんな風景のことだったんだね。きっと。
私を見つけて飛び上がってくる黒猫君のしなやかな身体を、私は思いっきり腕を広げて捕まえた。
* * * * *
「おい起きろ」
またか。
「起きろって」
肩を揺らされる。
そんなもんじゃもう起きないぞ。今日はなにも急ぎの用事はなかったはず。
私はこの間ちゃんと寝かせておいてあげたのに。どうして黒猫君は私を放っておいてくれないんだろう。
「起きないと後悔するのはお前だぞ」
ちょっと凄みのある声が……上からした。
へ?
「黒猫君?!」
「……ヨッ」
見上げた私が見た物は。
半裸の身体に布団を巻き付けて、少し赤い顔で片手を上げてそっぽを向いている……人型の黒猫君だった。
「な、な、なんで人間になってんの!???」
驚きでムンクの顔で叫んでしまった私は悪くないと思う。
すぐにムッとした黒猫君が私を睨みつける。
「お前、昨日言ってたのと態度が全く違うな。やっぱ俺が人間に戻るのがそんなに嫌なのか?」
いやいやいや、そういうことじゃない。そういうことじゃないんだぁ~~~~!
真っ赤になっている自覚はある。それでもこいつは察せないか!
「ちがう! ちがうから! ちがうけど! 取り合えず出てって!」
こんなに私が叫んでるのに、黒猫君は動じた様子もなくベッドの上で少し後ろに下がる。
「ひでーな。俺だってこの布団さえ持ってけるならいつでも出てくけどさ。俺がこれとったらあゆみ下着しか着てねーだろ。悪いと思ったから一応声かけてやったんだぞ」
「え!? うああああ! そ、そうだけど!っていうかひどいって言わないで! 私別に怖がってるわけじゃないし! だって起きてすぐ横でマッパの人が見下ろしてたら誰でも悲鳴上げるでしょ! いいからじゃあちょっとそっち向いてて!」
黒猫君が顔を背けた隙に杖を突いて立ち上がった私は、急いで新しい服に手を伸ばす。
メリッサさん、いつもありがとうございます。
面と向かって言っちゃダメみたいだから心の中だけでお礼を言っておく。
「なあ、思うんだけどさ、俺いつも見てるんだから今更意味なくね、これ?」
「そういう問題じゃない!」
急いで着替えて黒猫君に許可を与える。
「じゃこのまま自分の部屋まで布団借りてくから」
そう言って黒猫君(人型)はやっと部屋の間の扉を抜けて自分の部屋に行ってくれた。
「ううう……」
私はもう一度ベッドに戻って枕に頭を埋めて、意味のない呻き声を上げた。
注文したサイズのわら半紙がなかなか届かないので、取引に来てた人の名前を過去の台帳と照合して、まだこの街にいることを記録する為に、台帳の名前に印をつけていく。今のうちにこれをしておけば、台帳を作り始める時に楽なはずだ。
黒猫君もわら半紙を探すのを手伝ってくれてる。猫の手って結構便利だね。
サンドイッチだけの簡単な夕食を終えて部屋に戻ると黒猫君がついてきた。
まあ、猫に戻ったんだし問題ないか。
私はベッドに向かいながらふと気づく。普段私は服を脱いで下着だけで寝てるんだけど。
……黒猫君がこっち見てる。これじゃ脱げないじゃない!
「く、黒猫君、ちょっとあっち向いてて」
一瞬げんなりした顔をした黒猫君、なにをいまさらとブツブツ言いながらも窓際に行ってくれた。顔が見えないうちに言っちゃおう。
「黒猫君、今日はごめんね」
「どれのことだ」
ぶっきらぼうに返された。
「……どれって程色々した覚えはないよ?」
「蒸気機関」
私がつい言い返すとすかさず黒猫君に突っ込まれる。
「あ、えっと、あれは単に手持無沙汰で……」
「手持無沙汰で蒸気タービンの発想教える馬鹿がどこにいるんだ!」
あ。そんなふうには考えてなかった。
「言われてみれば、そっか確かに蒸気タービンて同じような原理だったっけ。でもだって、あれは熱魔法が出来るようになったから、ちょっとした出来心で……」
黒猫君がはーぁっとため息を突くのが聞こえて来た。すっかり呆れられたらしい。
「もう振り返ってもいいのか?」
つい話に夢中で手が止まっていた私は慌てて服を脱いで布団に入る。
「いいよ」
私の返事を待ってこっちに戻ってきた黒猫君は、ベッドの上にあがって私の横に来た。
「え? 中はいるの?」
「当たり前だろ。もう猫なんだから遠慮する必要もないしな」
そう言って私の横にのびのびと寝そべる。
ま、いっけどね。
「それでじゃあ、なにがゴメンだったんだ?」
両手の……両前足の上に頭を乗せて、コテンと傾けてこっちを見る。
うん。やっぱ黒猫君、猫だとほんとに可愛い。つい手を伸ばして耳の後ろを掻いてあげる。黒猫君も目を細めて喉を鳴らし始めた。
「ああ、えっと、さっきも言ったけど昨日のこと。あの後落ち着いてよく考えたら、自分が黒猫君を避けちゃってた理由って本当にくだらないなって思って」
「んぁ?」
「別になんでもない。ま、もう次いつ人型になるのか分かんないし、今言ってもしょうがないと思う」
私はそう言って目をこする。
今日はなんか色々ありすぎて疲れた。もうこのままなにも考えないで寝ちゃおう。
私は枕元の魔晶石を傾けて明かりを消す。魔晶石のボールの中には一か所覆いがされていて、そこに石を動かすと明かりは勝手に消えてくれるのだ。
「おやすみなさい」
私が小さく呟くと、後ろで黒猫君が寝返りを打つのが聞こえた。
「ああ、おやすみ」
目を瞑ると黒猫君の吐息が近く聞こえる。
うん、少なくとも、黒猫君が近くにいてくれればもう見た目はどうでもいいや。
* * * * *
その夜夢を見た。
黒猫君が走ってくる夢。
草原の中を真っすぐに私に向かって走ってくる。
敏捷な身体が地を蹴って、跳ねるように自分の身丈ほどもある草原の中をかき分けて。
走る黒猫君の体中からなにか光るものが溢れてる。
その光を草原いっぱいにまき散らして。
まるでカーテンの様に広がった光が草原の色を茶色に染め上げていった。
ああ。あれ麦だったんだ。
風の渡る麦畑の様子を歌った、私の大好きな洋曲を思い出した。
こんな風景のことだったんだね。きっと。
私を見つけて飛び上がってくる黒猫君のしなやかな身体を、私は思いっきり腕を広げて捕まえた。
* * * * *
「おい起きろ」
またか。
「起きろって」
肩を揺らされる。
そんなもんじゃもう起きないぞ。今日はなにも急ぎの用事はなかったはず。
私はこの間ちゃんと寝かせておいてあげたのに。どうして黒猫君は私を放っておいてくれないんだろう。
「起きないと後悔するのはお前だぞ」
ちょっと凄みのある声が……上からした。
へ?
「黒猫君?!」
「……ヨッ」
見上げた私が見た物は。
半裸の身体に布団を巻き付けて、少し赤い顔で片手を上げてそっぽを向いている……人型の黒猫君だった。
「な、な、なんで人間になってんの!???」
驚きでムンクの顔で叫んでしまった私は悪くないと思う。
すぐにムッとした黒猫君が私を睨みつける。
「お前、昨日言ってたのと態度が全く違うな。やっぱ俺が人間に戻るのがそんなに嫌なのか?」
いやいやいや、そういうことじゃない。そういうことじゃないんだぁ~~~~!
真っ赤になっている自覚はある。それでもこいつは察せないか!
「ちがう! ちがうから! ちがうけど! 取り合えず出てって!」
こんなに私が叫んでるのに、黒猫君は動じた様子もなくベッドの上で少し後ろに下がる。
「ひでーな。俺だってこの布団さえ持ってけるならいつでも出てくけどさ。俺がこれとったらあゆみ下着しか着てねーだろ。悪いと思ったから一応声かけてやったんだぞ」
「え!? うああああ! そ、そうだけど!っていうかひどいって言わないで! 私別に怖がってるわけじゃないし! だって起きてすぐ横でマッパの人が見下ろしてたら誰でも悲鳴上げるでしょ! いいからじゃあちょっとそっち向いてて!」
黒猫君が顔を背けた隙に杖を突いて立ち上がった私は、急いで新しい服に手を伸ばす。
メリッサさん、いつもありがとうございます。
面と向かって言っちゃダメみたいだから心の中だけでお礼を言っておく。
「なあ、思うんだけどさ、俺いつも見てるんだから今更意味なくね、これ?」
「そういう問題じゃない!」
急いで着替えて黒猫君に許可を与える。
「じゃこのまま自分の部屋まで布団借りてくから」
そう言って黒猫君(人型)はやっと部屋の間の扉を抜けて自分の部屋に行ってくれた。
「ううう……」
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