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第11章 北の森
43 報告会4:檻
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「そうか。ケインは生きてたのか」
俺たちの話が終わると、年配のほうの男が半泣きの顔で何度もうなずいていた。この男はケインと同じ、西の村の出身だそうだ。若い方はヨークの農村から連れてこられたらしい。こっちは無言でジッと前を見てる。そいつを見ながら聞き返した。
「ケインはあんたらに恨まれてるんじゃないかって心配してんだがな。どうなんだ?」
「恨み、なんてあるもんか。逃げられる奴が逃げられる時に逃げてくれて本当に良かった。あっちは女も結構生き残ってるんだろう」
そう言って、年配の男が部屋を見回す。俺も気づいてはいたが、転がってる人間の大多数は男だった。
「この過酷な状況で生き残れた女ははわずかだ。女どもはどんなに食いもん渡してやっても、体力が断然たりなくてな。過酷な作業を繰り返すうちに食うのを止めちまって櫛の歯が抜けるように先に逝っちまった」
年配の男の声に、若いほう震えながらが薄っすらと涙を浮かべた。ああ、こいつ誰かなくしたのか。
「あんたも、ケインに恨みはねえのか?」
このあとのことを考えると、どうしても確認しておきたかった。俺の問いかけに、若いほうが頬に涙を伝わせつつ、それでもなんとか顔をあげて答える。
「あいつに恨みなんかねえよ。恨みじゃなくて、後悔があるだけだ。無理言ってでも俺の女房も一緒に行かせるべきだった」
「そうか。次に来るときはケインも来る。あいつ、やっぱりどうしても自分が許せねえみたいだからな」
俺がそう言うと、若いほうが信じられないって顔でこちらを見返した。
「ああ、あいつ、すぐそこまで来てるんだ。残りの連中はそれぞれの街に戻ったが、あいつだけはどうしても一緒に来るって聞かなくてな」
「ケイン……」
今度は年配のほうまで涙ぐんでる。実はケインを連れてくるか来ないか結構迷ってた。人手は一人でも多く欲しいが、こっちの奴らが受け入れられないようなら諦めようと考えてた。だけどこの様子ならケインを連れてきても大丈夫だな。
「結局、今も生き残ってるのは800人ってところなんだな?」
「ああ、息をしてたのがそんなもんだ。まだ死に続けてるからよく分からないが」
「……せめて俺たちが戻ってくるまで、持たせらんねえか? なんかちょっとでも食っとけるもんねえのか?」
なんかねえかと見まわして、部屋の隅に置かれたでかい瓶が目に入った。近寄って中を覗くと底のほうにわずかに水が見える。だがこの匂い、どう考えても腐ってるよな。若い男を見返すと、力なく嘆息して答える。
「オークの肉はもう食うなって言ってある。外の草も木も、食えるところは全部食っちまった。そこの隅でちょっとは野菜も育ててたんだが、それももう根まで食っちまった。水だってもうそれでおしまいだ」
「お終いだって、おい、これ飲んでたのかよ」
「俺だってもう、水路から新しい水を運んでくるほど体力が残っちゃいないんだよ」
そう言って若いほうが自分の手を見ると、年配のほうも頷いて答える。
「あんたらが来なけりゃ、もう足の立つ奴だけでも水路に移動しようかって話してたくらいだ」
そこで二人そろって顔を見合わせ、そして申し訳なさそうに部屋に転がる奴らを見てため息をつく。
本当なら今すぐ食いもんでも作ってやりたいが正直、手持ちも少ねえし俺たちも時間がねえ。ルディンもそうは我慢が効かねえだろうし。そこでルディンの別れ際の情けない顔が目に浮かぶ。やっぱ心配になってきた、とっとと行って人手を連れてくるべきだ。
「バッカス手伝ってくれ」
手っ取り早く水だけでも何とかしようと俺がバッカスに手伝わせてその場で瓶をひっくり返すと、二人の顔が恐怖に凍り付く。
「お、おいなんてこと……」
「な、なにすんだ!!!」
激高した二人を放っておいて、手から水魔法と熱魔法を流して中を熱湯で濯ぐ。またも湯をその場に捨てて、今度はぬるめの湯を中にたっぷりと流し込んだ。最少は今にも掴みかかりそうだった二人が、それを見て目を丸くする。二人どころか俺たちの作業を建物中の動ける奴が全員集まってきて呆然と見てやがる。
「おい、黙って見てないでなんか水汲めるもん持ってこい」
俺に言われて慌てて数人が部屋の隅のテーブルに走っていった。
「食いもんは今無理だが、戻ったらゼッテーなんか食わしてやる。だから誰も見捨てないで水を配ってやってくれ」
さっきの二人にそう確約し、、慌ただしく動き出した連中を背にバッカスと二人そこを後にした。
外に出る前に狼人族のガキどもも見に行くことにする。こっからはバッカスも俺も見つかるんじゃねえかってビクビクもんだったんだが、そこからも廃土はそこら中に積みあがってて隠れる場所には困らなかった。農民の宿舎と兵舎を過ぎると右手に大きな落とし門が見えてきた。両脇には物見櫓が建ってるが人の姿は見えない。多分まだ橋を挟んだ戦いにいっちっちまってんだろうな。
反対の左手には奥にぽっかりと大きな洞穴が口を開いてた。どうやらそれが鉱山の入り口らしい。そのすぐ横には浅い小川が流れだし、排水らしき汚水が大きな建物の中に消えて行っている。さっきの二人の話からすると、あれが作業場らしい。中の鉱山で掘り出した石炭はあの汚水に浮かべた船で作業場まで移動させ、中で適当な大きさに整えてすぐ横の倉庫に保管してるんだそうだ。それを小屋から先に流れていく水路まで上がってきたナンシーからの定期便に乗せ換えて送っていたらしい。まあ最近はナンシーからの定期便も止まってたし、全然人手もないからそのまま作業場に山積みになってるって言ってたな。
その作業場と倉庫の向こう側、水路らしき場所のすぐ横に、鉄の檻が見えてきた。近づくと5メートル四方もねえ檻の中にガキどもの姿が何とか見て取れる。
「10人、いるよな?」
「ああ、俺にも10人見える」
近寄り過ぎて騒がれても困るのでバッカスと一緒に物陰から遠めに観察してお互いに確認しあう。
「あれがお前らが言ってた杖か?」
俺が指さすと、バッカスが憎々しげにそれを睨んでうなずく。
なんて言ったらいいんだ? それこそファンタジー映画に出てきそうな魔法の杖らしきものがさっきの檻のそれぞれの4隅からほんの少し離れた場所に突き刺さってる。それぞれの天辺に光ってんの、あれ全部魔晶石だよな。
「雷の魔晶石か。結構デカいな」
「ああ。あれから出てくる雷はあの神殿の奴らが飛ばしてたのと変わらねえ。その上、どんなに逃げても俺たちに真っすぐ連射してきやがる」
ああ、魔晶石だもんな。石が壊れるまでは際限なく使えちまう。飛ばす方向性は多分石の加工角度で何とかなってんだろう。飛ばした先に生物がいりゃあ雷はそっちに向かうよな。
だが、あの檻はどうなってんだ? なんでガキにまで電気が流れてたんだ?
そう思って目を凝らしてみると、檻から地面の上を這うように四方に何か紐みてえのが伸びてやがる。あれ、もしかして鉄板か! それでそれが魔晶石の所まで杖を伝って伸びてて……ひでえ。あれじゃ雷飛ばすたびにガキの入ってる檻にも電撃が流れちまう!
「どうだネロ、うまくいくと思うか?」
「ま、まあ、なんとか予想してた範疇、ってところだな」
ここに来る前にバッカスにはすでに大まかな手筈を説明してあった。まあ、雷魔法の魔道具らしいってのは予想してたが、思ってたより手が込んでるのがちょっとマズい。後であゆみにも話を聞くか。
そろそろ戻らねえと日が暮れちまう。暗いほうが逃げ出すには目立たないが、作業をするには手こずりそうだ。必要な情報は全て手に入った。あとはとっととずらかるだけだ。俺はバッカスに合図して、二人でその場を後にした。
──────
「ってわけで砦からまた抜け出そうとしたら、丁度ルディンがそっち側に急降下してくのが見えたんだよ。何やってんだあのバカっつって二人で水路超えてその向こうの砦の端っこ駆け上がって、川飛び越えて死ぬ気でまっしぐらに戻ってきたわけだ」
そう早口に説明して締めくくったが。バッカスと二人、つい上を見ちまう。
あれはホントに酷かった。幾らバッカスと俺だって、あれはいくら何でも無茶だった。
予定外のルディンの急降下を目にしちまった俺たちは考えるより先に走り出してた。示し合わせたように川に面した砦の端の柵の天辺まで飛びあがってそっからまた切り立った斜面を崖の天辺まで駆け上がった。最後の一歩で狼に戻ったバッカスの背に飛び乗って、こいつの跳躍と高低差を頼みに対岸めがけて……飛んだ。というか、落ちた。こいつも俺も焦り過ぎて距離とか高さとか、もう色々頭から抜け落ちてた。マジ、気分は紐なしバンジージャンプ。それでもなんとかギリギリ対岸に飛びつけたのはラッキーとしか言いようがねえ。バッカスの後ろ脚、ちょっと崖の外に外れてたけどな……
そんな事情は俺たちだけ知ってりゃいい。言ってもあゆみが心配するだけだ。っていうかきっと間違いなく叱られる気がする。これくらいは黙ってたって問題ねえよな?
間違いなく同じこと考えてただろうバッカスと目があった。視線だけで頷きあった俺たちは、そのまましっかり口を噤んでお互い無言でうなずきあった。
俺たちの話が終わると、年配のほうの男が半泣きの顔で何度もうなずいていた。この男はケインと同じ、西の村の出身だそうだ。若い方はヨークの農村から連れてこられたらしい。こっちは無言でジッと前を見てる。そいつを見ながら聞き返した。
「ケインはあんたらに恨まれてるんじゃないかって心配してんだがな。どうなんだ?」
「恨み、なんてあるもんか。逃げられる奴が逃げられる時に逃げてくれて本当に良かった。あっちは女も結構生き残ってるんだろう」
そう言って、年配の男が部屋を見回す。俺も気づいてはいたが、転がってる人間の大多数は男だった。
「この過酷な状況で生き残れた女ははわずかだ。女どもはどんなに食いもん渡してやっても、体力が断然たりなくてな。過酷な作業を繰り返すうちに食うのを止めちまって櫛の歯が抜けるように先に逝っちまった」
年配の男の声に、若いほう震えながらが薄っすらと涙を浮かべた。ああ、こいつ誰かなくしたのか。
「あんたも、ケインに恨みはねえのか?」
このあとのことを考えると、どうしても確認しておきたかった。俺の問いかけに、若いほうが頬に涙を伝わせつつ、それでもなんとか顔をあげて答える。
「あいつに恨みなんかねえよ。恨みじゃなくて、後悔があるだけだ。無理言ってでも俺の女房も一緒に行かせるべきだった」
「そうか。次に来るときはケインも来る。あいつ、やっぱりどうしても自分が許せねえみたいだからな」
俺がそう言うと、若いほうが信じられないって顔でこちらを見返した。
「ああ、あいつ、すぐそこまで来てるんだ。残りの連中はそれぞれの街に戻ったが、あいつだけはどうしても一緒に来るって聞かなくてな」
「ケイン……」
今度は年配のほうまで涙ぐんでる。実はケインを連れてくるか来ないか結構迷ってた。人手は一人でも多く欲しいが、こっちの奴らが受け入れられないようなら諦めようと考えてた。だけどこの様子ならケインを連れてきても大丈夫だな。
「結局、今も生き残ってるのは800人ってところなんだな?」
「ああ、息をしてたのがそんなもんだ。まだ死に続けてるからよく分からないが」
「……せめて俺たちが戻ってくるまで、持たせらんねえか? なんかちょっとでも食っとけるもんねえのか?」
なんかねえかと見まわして、部屋の隅に置かれたでかい瓶が目に入った。近寄って中を覗くと底のほうにわずかに水が見える。だがこの匂い、どう考えても腐ってるよな。若い男を見返すと、力なく嘆息して答える。
「オークの肉はもう食うなって言ってある。外の草も木も、食えるところは全部食っちまった。そこの隅でちょっとは野菜も育ててたんだが、それももう根まで食っちまった。水だってもうそれでおしまいだ」
「お終いだって、おい、これ飲んでたのかよ」
「俺だってもう、水路から新しい水を運んでくるほど体力が残っちゃいないんだよ」
そう言って若いほうが自分の手を見ると、年配のほうも頷いて答える。
「あんたらが来なけりゃ、もう足の立つ奴だけでも水路に移動しようかって話してたくらいだ」
そこで二人そろって顔を見合わせ、そして申し訳なさそうに部屋に転がる奴らを見てため息をつく。
本当なら今すぐ食いもんでも作ってやりたいが正直、手持ちも少ねえし俺たちも時間がねえ。ルディンもそうは我慢が効かねえだろうし。そこでルディンの別れ際の情けない顔が目に浮かぶ。やっぱ心配になってきた、とっとと行って人手を連れてくるべきだ。
「バッカス手伝ってくれ」
手っ取り早く水だけでも何とかしようと俺がバッカスに手伝わせてその場で瓶をひっくり返すと、二人の顔が恐怖に凍り付く。
「お、おいなんてこと……」
「な、なにすんだ!!!」
激高した二人を放っておいて、手から水魔法と熱魔法を流して中を熱湯で濯ぐ。またも湯をその場に捨てて、今度はぬるめの湯を中にたっぷりと流し込んだ。最少は今にも掴みかかりそうだった二人が、それを見て目を丸くする。二人どころか俺たちの作業を建物中の動ける奴が全員集まってきて呆然と見てやがる。
「おい、黙って見てないでなんか水汲めるもん持ってこい」
俺に言われて慌てて数人が部屋の隅のテーブルに走っていった。
「食いもんは今無理だが、戻ったらゼッテーなんか食わしてやる。だから誰も見捨てないで水を配ってやってくれ」
さっきの二人にそう確約し、、慌ただしく動き出した連中を背にバッカスと二人そこを後にした。
外に出る前に狼人族のガキどもも見に行くことにする。こっからはバッカスも俺も見つかるんじゃねえかってビクビクもんだったんだが、そこからも廃土はそこら中に積みあがってて隠れる場所には困らなかった。農民の宿舎と兵舎を過ぎると右手に大きな落とし門が見えてきた。両脇には物見櫓が建ってるが人の姿は見えない。多分まだ橋を挟んだ戦いにいっちっちまってんだろうな。
反対の左手には奥にぽっかりと大きな洞穴が口を開いてた。どうやらそれが鉱山の入り口らしい。そのすぐ横には浅い小川が流れだし、排水らしき汚水が大きな建物の中に消えて行っている。さっきの二人の話からすると、あれが作業場らしい。中の鉱山で掘り出した石炭はあの汚水に浮かべた船で作業場まで移動させ、中で適当な大きさに整えてすぐ横の倉庫に保管してるんだそうだ。それを小屋から先に流れていく水路まで上がってきたナンシーからの定期便に乗せ換えて送っていたらしい。まあ最近はナンシーからの定期便も止まってたし、全然人手もないからそのまま作業場に山積みになってるって言ってたな。
その作業場と倉庫の向こう側、水路らしき場所のすぐ横に、鉄の檻が見えてきた。近づくと5メートル四方もねえ檻の中にガキどもの姿が何とか見て取れる。
「10人、いるよな?」
「ああ、俺にも10人見える」
近寄り過ぎて騒がれても困るのでバッカスと一緒に物陰から遠めに観察してお互いに確認しあう。
「あれがお前らが言ってた杖か?」
俺が指さすと、バッカスが憎々しげにそれを睨んでうなずく。
なんて言ったらいいんだ? それこそファンタジー映画に出てきそうな魔法の杖らしきものがさっきの檻のそれぞれの4隅からほんの少し離れた場所に突き刺さってる。それぞれの天辺に光ってんの、あれ全部魔晶石だよな。
「雷の魔晶石か。結構デカいな」
「ああ。あれから出てくる雷はあの神殿の奴らが飛ばしてたのと変わらねえ。その上、どんなに逃げても俺たちに真っすぐ連射してきやがる」
ああ、魔晶石だもんな。石が壊れるまでは際限なく使えちまう。飛ばす方向性は多分石の加工角度で何とかなってんだろう。飛ばした先に生物がいりゃあ雷はそっちに向かうよな。
だが、あの檻はどうなってんだ? なんでガキにまで電気が流れてたんだ?
そう思って目を凝らしてみると、檻から地面の上を這うように四方に何か紐みてえのが伸びてやがる。あれ、もしかして鉄板か! それでそれが魔晶石の所まで杖を伝って伸びてて……ひでえ。あれじゃ雷飛ばすたびにガキの入ってる檻にも電撃が流れちまう!
「どうだネロ、うまくいくと思うか?」
「ま、まあ、なんとか予想してた範疇、ってところだな」
ここに来る前にバッカスにはすでに大まかな手筈を説明してあった。まあ、雷魔法の魔道具らしいってのは予想してたが、思ってたより手が込んでるのがちょっとマズい。後であゆみにも話を聞くか。
そろそろ戻らねえと日が暮れちまう。暗いほうが逃げ出すには目立たないが、作業をするには手こずりそうだ。必要な情報は全て手に入った。あとはとっととずらかるだけだ。俺はバッカスに合図して、二人でその場を後にした。
──────
「ってわけで砦からまた抜け出そうとしたら、丁度ルディンがそっち側に急降下してくのが見えたんだよ。何やってんだあのバカっつって二人で水路超えてその向こうの砦の端っこ駆け上がって、川飛び越えて死ぬ気でまっしぐらに戻ってきたわけだ」
そう早口に説明して締めくくったが。バッカスと二人、つい上を見ちまう。
あれはホントに酷かった。幾らバッカスと俺だって、あれはいくら何でも無茶だった。
予定外のルディンの急降下を目にしちまった俺たちは考えるより先に走り出してた。示し合わせたように川に面した砦の端の柵の天辺まで飛びあがってそっからまた切り立った斜面を崖の天辺まで駆け上がった。最後の一歩で狼に戻ったバッカスの背に飛び乗って、こいつの跳躍と高低差を頼みに対岸めがけて……飛んだ。というか、落ちた。こいつも俺も焦り過ぎて距離とか高さとか、もう色々頭から抜け落ちてた。マジ、気分は紐なしバンジージャンプ。それでもなんとかギリギリ対岸に飛びつけたのはラッキーとしか言いようがねえ。バッカスの後ろ脚、ちょっと崖の外に外れてたけどな……
そんな事情は俺たちだけ知ってりゃいい。言ってもあゆみが心配するだけだ。っていうかきっと間違いなく叱られる気がする。これくらいは黙ってたって問題ねえよな?
間違いなく同じこと考えてただろうバッカスと目があった。視線だけで頷きあった俺たちは、そのまましっかり口を噤んでお互い無言でうなずきあった。
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