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九月、まずは文化祭
10話 イベントは一緒に過ごす約束だったからね
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私もこのままお茶して一日、エッちゃんたちとお喋りしてるつもりだったのに。
「ほら時間よ。斎藤先輩と待ち合わせしてるんでしょ」
お昼に近づいて、やっと数人お客様という名の誰かの家族がチラホラ来始めた頃、アッコちゃんに急かされた。
そうなのだ。
文化祭の準備期間中もずっと図書室の担当が入ってた私は、教室の改装にも準備にも最低限しか参加してない。
三年生はもうほとんど参加してないみたいで、斎藤先輩も普段通り図書室に来てた。
だからみっちり二週間、私達は一緒に下校してたけど、一度もその話題が出ないからちょっと油断してた。
しかし昨日の帰り道、斎藤先輩から突然当たり前と言うように、今日の街合わせ場所と時間を告げられたのだ。
「イベントは一緒に過ごす約束だったからね」
そう言われればなにも言えません。
「どーせ家族しか来ないんだから、いってらっしゃい」
「彼氏との初デートだもんね、楽しんでおいでよ」
二人に追随してクラスメイトからもからかいの声が幾つも上がり始める。
私はいたたまれなくなって教室を飛び出した。
「ほら時間よ。斎藤先輩と待ち合わせしてるんでしょ」
お昼に近づいて、やっと数人お客様という名の誰かの家族がチラホラ来始めた頃、アッコちゃんに急かされた。
そうなのだ。
文化祭の準備期間中もずっと図書室の担当が入ってた私は、教室の改装にも準備にも最低限しか参加してない。
三年生はもうほとんど参加してないみたいで、斎藤先輩も普段通り図書室に来てた。
だからみっちり二週間、私達は一緒に下校してたけど、一度もその話題が出ないからちょっと油断してた。
しかし昨日の帰り道、斎藤先輩から突然当たり前と言うように、今日の街合わせ場所と時間を告げられたのだ。
「イベントは一緒に過ごす約束だったからね」
そう言われればなにも言えません。
「どーせ家族しか来ないんだから、いってらっしゃい」
「彼氏との初デートだもんね、楽しんでおいでよ」
二人に追随してクラスメイトからもからかいの声が幾つも上がり始める。
私はいたたまれなくなって教室を飛び出した。
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