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九月、まずは文化祭
9話 文化祭
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文化祭。
それは高校生活の華。
彼氏彼女がそこら中でウフフ、アハハしてるお祭りだ……とマンガや小説が言っていた。
だから私もアッコちゃんとエッちゃんの邪魔になりたくなくて、出来れば健全に二人で回れるお相手が欲しいと思ってた。
そのハズだった……
「いいんだよ塔子、留守番なんて。どーせこっちは暇なんだから」
「そうよ、お隣のホスト喫茶にお客様全部持ってかれてうちは閑古鳥鳴いてるもの」
「こっちはバケモノしかいない女装喫茶だからね」
「華がないのよ、華が」
「待って、二人とも、たとえそれが事実でもそれ以上言っちゃダメ、ほらうちの娘達が泣きそうだよ」
二人の心ない真実の描写に、やることがなくて一緒にお茶してた女装男子たちが揃って一気に沈み込む。
発想はね、悪くなかったんだよ。
女装男子とか、ほら結構SNSでも話題になってるし。
たださ、うちのクラスには女装して輝くような美男子もいなければ、メイクで顔面創り上げられるようなテクニシャンもいなかったってだけで。
「仕方ないよ、お隣みたいにイケメン揃いな訳じゃないし、私達の化粧で誤魔化せるレベルでもなかったんだから、全然皆のせいじゃないから」
「……塔子が何気に一番キツイわよね」
一生懸命フォロー入れたつもりだったのに、アッコちゃんに言われて見回すと、女装男子勢がすすり泣き始めてしまってた。
え、あれ、私そんな酷いこと言った?
「まあいいじゃん? お茶も茶菓子も自分たちで消費できるし」
「そうね。たまにはこうしてみんなで女子会もいいわよね……ホンモノの女子は元々暇な予定だったけど」
エッちゃんとアッコちゃん以下、他の女子も同意して、自分のお茶持ってほっこりしてる。
うちのクラス、めげないな~
それは高校生活の華。
彼氏彼女がそこら中でウフフ、アハハしてるお祭りだ……とマンガや小説が言っていた。
だから私もアッコちゃんとエッちゃんの邪魔になりたくなくて、出来れば健全に二人で回れるお相手が欲しいと思ってた。
そのハズだった……
「いいんだよ塔子、留守番なんて。どーせこっちは暇なんだから」
「そうよ、お隣のホスト喫茶にお客様全部持ってかれてうちは閑古鳥鳴いてるもの」
「こっちはバケモノしかいない女装喫茶だからね」
「華がないのよ、華が」
「待って、二人とも、たとえそれが事実でもそれ以上言っちゃダメ、ほらうちの娘達が泣きそうだよ」
二人の心ない真実の描写に、やることがなくて一緒にお茶してた女装男子たちが揃って一気に沈み込む。
発想はね、悪くなかったんだよ。
女装男子とか、ほら結構SNSでも話題になってるし。
たださ、うちのクラスには女装して輝くような美男子もいなければ、メイクで顔面創り上げられるようなテクニシャンもいなかったってだけで。
「仕方ないよ、お隣みたいにイケメン揃いな訳じゃないし、私達の化粧で誤魔化せるレベルでもなかったんだから、全然皆のせいじゃないから」
「……塔子が何気に一番キツイわよね」
一生懸命フォロー入れたつもりだったのに、アッコちゃんに言われて見回すと、女装男子勢がすすり泣き始めてしまってた。
え、あれ、私そんな酷いこと言った?
「まあいいじゃん? お茶も茶菓子も自分たちで消費できるし」
「そうね。たまにはこうしてみんなで女子会もいいわよね……ホンモノの女子は元々暇な予定だったけど」
エッちゃんとアッコちゃん以下、他の女子も同意して、自分のお茶持ってほっこりしてる。
うちのクラス、めげないな~
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