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第九話 過度のストレスは短慮の原因
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「俺とノーラを呼び出した召喚魔法円は、先々代のこの国の王に仕えていた稀代の魔術師による傑作だった。なんせこの俺様を呼び出し、繋ぎ止めたのだからな」
子猫の姿で丸まったカーティスが、なぜか少し誇らしげにそう言いました。
どうやら、本当にこの姿のまま説明してくれるつもりらしいです。
「先々代の国王様の頃からお城にいたっていうのは本当だったのね」
私の指摘に一瞬こちらを見たカーティスは、同意するように目をつむり、そのまま先を続けました。
「しかも最初に呼び出した俺を足がかりに、俺に一番血の近いノーラまで副次的に呼び出しやがった」
「そんなに嫌だったなら、なぜ帰らなかったの?」
「本来ならば悪魔との契約は召喚者と悪魔、双方の同意の上で行われるのだが、あのクソ忌々しい魔法円は制約を一方的に俺に刻みつけて、あの魔法円の所有者の誓願が成就しない限り帰還することすら封殺してやがる」
要は、あのお店のどこかにカーティスを呼び出した魔法円があって、それによって呼び出されたにも関わらず、カーティスは自由に帰ることも出来ないってことかしら。
「先々代の王は俺にこの国の繁栄と拡大を望み、俺はそれを叶えてやった。だが今代の王は俺の強い魔力を見て欲が出た。それまでに大きくなった国力だけでは満足できず、先代、先々代の功績に嫉妬したのだろう。血縁召喚されていたノーラの制約を使って、自分の子に俺の魔力を受け継がせろと言い出した」
確か、この国はこの数十年ずっと景気がよかったって言うものね。
大陸の東海寄りに位置していたこともあって、数十年前に海側の隣国、南北の隣国をそれぞれ属国にしたからだって学園の授業で習った気が。
それが多分、このカーティスの仕業だったんだわ。
「俺と先々王との契約は、二代かけてこの国を大きくし先々代の王が死んだ時点で終わったが、血縁召喚されてしまったノーラを自由にする為に、この新たな契約を受けざるをえなかった」
「ノーラが自分ではやらないの?」
思いついて尋ねた私に、カーティスがチロリと視線をよこして、でもまた目を閉じてしまいます。
子猫だから睡いのかしら?
「ノーラは魔女だが悪魔ではないからな。まず契約自体が出来ん。あれがこの地に縛られているのは、最初に魔法円で呼び出されてしまった俺の血縁だからだ。俺が肩代わりで受けねばあれは二度と帰還出来ん」
「え、ノーラは悪魔じゃなくて魔女だったの?」
でもだって……
今日のノーラのあの様子を思いだした私は、思わずブルリと震えてしまいました。
「クシュンッ」
あ、違う、夜風で汗が冷えて寒くなってきたみたいです。
私が肩をさすってると、チロリとまたこちらを見た目前の子猫が面倒そうに伸びをして、再度私の膝上に飛び乗ってきました。
途端、膝の上だけではなく、全身がほんわりと温かい風に包まれます。
これって、きっと魔法よね。
この世界には魔法もありますが、私の身近に使える人はいません。
それ一つで職業になるほど、この世界でも魔法は稀な才能なのです。
まあ、魔王を名乗るくらいですから、このカーティスにとっては簡単なことなのかもしれませんが。
でも私にとっては、このファンタジーまがいの世界に転生して、初めて見る魔法です。
「便利ね……」
思わず素で驚いてると、膝の上の子猫がまるで「どうだ」と言わんばかりにフンっと小さく鼻息を吐いて、またも私の膝の上で丸くなりました。
うーん、これがカーティスだと思うと微妙なのだけれど……
でもやっぱり、見た目はただの可愛い子猫です。
膝の上のふわふわの毛玉の魅力には勝てません。
手を伸ばして、嫌がられない程度に背中をなで始めます。
途端、警告するかのように一瞬こちらを睨みましたが、どうやらこの程度なら許容範囲らしく、そのまま目を瞑って話を再開しました。
「先王の望みは、俺の血を持った嫁を用意して嫁がせることだった。だが、嫁はあくまで王家に見合う相手でなければならない。結果、当時生まれたばかりの第三王子と歳が近く、素養があり、家柄が最も望ましい娘をえらんで、俺がその家の娘に血を分ける契約となったのだ」
それが私だった、ってことよね。
「じゃあカーティスがこの家にいたのって私の健康のためじゃなかったのね。でも私、貴方に血なんて注がれた覚えなんてないわよ?」
こんな真剣に手元の子猫に問いかけているのがおかしくて、内容が自分の酷い話なのに案外すんなり聞けてしまっています。
「毎日お前が飲んでいた薬さ。あれは俺の血液を精製した代物だ。見た目は全く血に見えないから気づかなかっただろう」
「あの苦いお薬……」
ああ、確かに毎日白い粉状のお薬を飲まされてるわ。
でも、そんな血だなんて、もちろん思いもよらなかった……
なんだか毒とまでは言わないものの、このカーティスの体液を十年近くも飲み続けて来たっていうのは……やっぱり気持ち悪い。
そんな感情が顔に出てしまってたのでしょう、カーティスが心外とでも言うように私の手元から身をよじります。
ああ、ごめんなさい、謝るから毛玉返して。
「まあそれもこの夏、お前が成人し、あの学園を卒業してセドリック第三王子と結婚、妊娠、出産すれば、あと一年ほどで終わるはずだったんだがな」
「それで、ずっと私とセドを結婚させようとしていたのね」
「ああ、なんとしてもお前らには結婚してもらうつもりだった」
やっと納得がいきました。
今まであまりに執拗にセドとくっつけようと画策ばかりしてくるので、まさかカーティスも自分と同じ転生者なんじゃないかって疑っていたくらいですもの。
「だが、俺にしたって、好き好んで呼び出されたわけでもなければ、喜んでこの茶番に付き合ってきたわけでもない」
そう言うとカーティスが金色の目をキラリと鋭く光らせます。
でも子猫のそれはやっぱり迫力なくて、可愛いことこの上なく。
思わず、よく出来ましたーっと頭の天辺をナデナデしてしまいました。
まんざらでもなかったのか、カーティスがそのまま私の手にすり寄ってきます。
あ、待って、そんな子猫に突然デレられると、胸の奥がキュン死しそう……
「このままあの国王の思惑通りに契約を成就させるよりは、お前の希望通り、婚約破棄の上、セド王子に平民の娘と駆け落ちさせるのも決して悪くない」
「それって……私があの薬局に逃げても邪魔しないってこと?」
話は聞いています。返事もしています。
でもさっきのデレに撃たれた私は今半殺し状態です。
どうやって抱き上げたら怒られないかしら?
そっと手のひらを合わせて子猫の体をすくい上げ、その体毛に頬ずりしてみます。
するとするりとした背中の体毛と、首筋のふわふわが一緒に頬を滑っていき。
あああああ、これ天国……
「条件として、俺と正式に婚姻の証明は立ててもらう。そうすれば、あの土地同様、魔法円の所有権もお前個人に移り、新たな契約を結び直すことも可能だ。その後は、あの場所で俺とノーラにかかった制約が消えるまでノーラと好きにすればいいさ」
ごめんなさい、聞いています。
でもこの感触、この手触り、最高……
私は今日本当に疲れていたのです。
最悪な悪夢も見て、心もズタズタだったのです。
「ノーラのやつはなんのかんのでここが気に入っているらしいから急ぐこともないだろう。俺が渡した金で好き勝手に薬を作るわ、それをタダ同然で配るわ、到底魔女らしくないことばかりしてやがるしな。無駄遣いがすぎるから小遣いを止めたら、無断で街の金貸しどもになど借りやがって」
ああ、あの借金はそうして出来たのね……
頭のどこか表層では、ちゃんとカーティスの話を理解してそんなことも考えています。
でも実体はもう半分以上、子猫様に魂を持っていかれていて、カーティス=子猫だって意識さえ薄れてきていて。
そして私は真っ白な子猫をそのまま自分のベッドに運んで、枕の上にそっと乗せました。
「お前にしても、あの王子と番いたくはないのだろう?」
なんか子猫が言っていますが、私はその子猫を眺めつつ、自分も布団にくるまって丸まります。
もうかなり夜も更けていましたし、多分結構前から眠かったのだと思います。
私を包んでいた柔らかな風の温もりは、布団にくるまった今も続いていて、目の前にはふわふわの真っ白い毛玉。
「ならば、お前がその小さな幸せとやらを手に入れるまで付き合ってやろう」
うっとりと眺めていたはずが、気づけばカーティスの言葉を子守唄代わりに、私は深い眠りへと滑り落ちていったのでした。
子猫の姿で丸まったカーティスが、なぜか少し誇らしげにそう言いました。
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私の指摘に一瞬こちらを見たカーティスは、同意するように目をつむり、そのまま先を続けました。
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「本来ならば悪魔との契約は召喚者と悪魔、双方の同意の上で行われるのだが、あのクソ忌々しい魔法円は制約を一方的に俺に刻みつけて、あの魔法円の所有者の誓願が成就しない限り帰還することすら封殺してやがる」
要は、あのお店のどこかにカーティスを呼び出した魔法円があって、それによって呼び出されたにも関わらず、カーティスは自由に帰ることも出来ないってことかしら。
「先々代の王は俺にこの国の繁栄と拡大を望み、俺はそれを叶えてやった。だが今代の王は俺の強い魔力を見て欲が出た。それまでに大きくなった国力だけでは満足できず、先代、先々代の功績に嫉妬したのだろう。血縁召喚されていたノーラの制約を使って、自分の子に俺の魔力を受け継がせろと言い出した」
確か、この国はこの数十年ずっと景気がよかったって言うものね。
大陸の東海寄りに位置していたこともあって、数十年前に海側の隣国、南北の隣国をそれぞれ属国にしたからだって学園の授業で習った気が。
それが多分、このカーティスの仕業だったんだわ。
「俺と先々王との契約は、二代かけてこの国を大きくし先々代の王が死んだ時点で終わったが、血縁召喚されてしまったノーラを自由にする為に、この新たな契約を受けざるをえなかった」
「ノーラが自分ではやらないの?」
思いついて尋ねた私に、カーティスがチロリと視線をよこして、でもまた目を閉じてしまいます。
子猫だから睡いのかしら?
「ノーラは魔女だが悪魔ではないからな。まず契約自体が出来ん。あれがこの地に縛られているのは、最初に魔法円で呼び出されてしまった俺の血縁だからだ。俺が肩代わりで受けねばあれは二度と帰還出来ん」
「え、ノーラは悪魔じゃなくて魔女だったの?」
でもだって……
今日のノーラのあの様子を思いだした私は、思わずブルリと震えてしまいました。
「クシュンッ」
あ、違う、夜風で汗が冷えて寒くなってきたみたいです。
私が肩をさすってると、チロリとまたこちらを見た目前の子猫が面倒そうに伸びをして、再度私の膝上に飛び乗ってきました。
途端、膝の上だけではなく、全身がほんわりと温かい風に包まれます。
これって、きっと魔法よね。
この世界には魔法もありますが、私の身近に使える人はいません。
それ一つで職業になるほど、この世界でも魔法は稀な才能なのです。
まあ、魔王を名乗るくらいですから、このカーティスにとっては簡単なことなのかもしれませんが。
でも私にとっては、このファンタジーまがいの世界に転生して、初めて見る魔法です。
「便利ね……」
思わず素で驚いてると、膝の上の子猫がまるで「どうだ」と言わんばかりにフンっと小さく鼻息を吐いて、またも私の膝の上で丸くなりました。
うーん、これがカーティスだと思うと微妙なのだけれど……
でもやっぱり、見た目はただの可愛い子猫です。
膝の上のふわふわの毛玉の魅力には勝てません。
手を伸ばして、嫌がられない程度に背中をなで始めます。
途端、警告するかのように一瞬こちらを睨みましたが、どうやらこの程度なら許容範囲らしく、そのまま目を瞑って話を再開しました。
「先王の望みは、俺の血を持った嫁を用意して嫁がせることだった。だが、嫁はあくまで王家に見合う相手でなければならない。結果、当時生まれたばかりの第三王子と歳が近く、素養があり、家柄が最も望ましい娘をえらんで、俺がその家の娘に血を分ける契約となったのだ」
それが私だった、ってことよね。
「じゃあカーティスがこの家にいたのって私の健康のためじゃなかったのね。でも私、貴方に血なんて注がれた覚えなんてないわよ?」
こんな真剣に手元の子猫に問いかけているのがおかしくて、内容が自分の酷い話なのに案外すんなり聞けてしまっています。
「毎日お前が飲んでいた薬さ。あれは俺の血液を精製した代物だ。見た目は全く血に見えないから気づかなかっただろう」
「あの苦いお薬……」
ああ、確かに毎日白い粉状のお薬を飲まされてるわ。
でも、そんな血だなんて、もちろん思いもよらなかった……
なんだか毒とまでは言わないものの、このカーティスの体液を十年近くも飲み続けて来たっていうのは……やっぱり気持ち悪い。
そんな感情が顔に出てしまってたのでしょう、カーティスが心外とでも言うように私の手元から身をよじります。
ああ、ごめんなさい、謝るから毛玉返して。
「まあそれもこの夏、お前が成人し、あの学園を卒業してセドリック第三王子と結婚、妊娠、出産すれば、あと一年ほどで終わるはずだったんだがな」
「それで、ずっと私とセドを結婚させようとしていたのね」
「ああ、なんとしてもお前らには結婚してもらうつもりだった」
やっと納得がいきました。
今まであまりに執拗にセドとくっつけようと画策ばかりしてくるので、まさかカーティスも自分と同じ転生者なんじゃないかって疑っていたくらいですもの。
「だが、俺にしたって、好き好んで呼び出されたわけでもなければ、喜んでこの茶番に付き合ってきたわけでもない」
そう言うとカーティスが金色の目をキラリと鋭く光らせます。
でも子猫のそれはやっぱり迫力なくて、可愛いことこの上なく。
思わず、よく出来ましたーっと頭の天辺をナデナデしてしまいました。
まんざらでもなかったのか、カーティスがそのまま私の手にすり寄ってきます。
あ、待って、そんな子猫に突然デレられると、胸の奥がキュン死しそう……
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「ノーラのやつはなんのかんのでここが気に入っているらしいから急ぐこともないだろう。俺が渡した金で好き勝手に薬を作るわ、それをタダ同然で配るわ、到底魔女らしくないことばかりしてやがるしな。無駄遣いがすぎるから小遣いを止めたら、無断で街の金貸しどもになど借りやがって」
ああ、あの借金はそうして出来たのね……
頭のどこか表層では、ちゃんとカーティスの話を理解してそんなことも考えています。
でも実体はもう半分以上、子猫様に魂を持っていかれていて、カーティス=子猫だって意識さえ薄れてきていて。
そして私は真っ白な子猫をそのまま自分のベッドに運んで、枕の上にそっと乗せました。
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なんか子猫が言っていますが、私はその子猫を眺めつつ、自分も布団にくるまって丸まります。
もうかなり夜も更けていましたし、多分結構前から眠かったのだと思います。
私を包んでいた柔らかな風の温もりは、布団にくるまった今も続いていて、目の前にはふわふわの真っ白い毛玉。
「ならば、お前がその小さな幸せとやらを手に入れるまで付き合ってやろう」
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