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第三話 世間様には言えない理由
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「買食いするためにお店が欲しい」
ぶっちゃけそう言っているも同様の私を、ノーラが呆れ顔で見てます。
まあ普通そうよね。
ノーラに言った理由は嘘ではないけど、真実の全てでないのもまた事実。
ここが私にとって、下町遊びの拠点にちょうどいいのは本当です。
ただ、この場所にこだわる理由はもっと他にもありまして。
まずノーラに言っても全く理解出来なかろう一番の理由は、ここがゲーム版「プリ・エタ」の『リザ』のバッドエンドで使われる、落ちぶれた私が一時的に隠れ住む場所だから。
正直、私の覚えている限り、『リザ』はラノベ版のセド王子エンディング以外、どんなルートをたどっても最終的に酷いバッドエンドに行き着くようになっていました。
そんな中、唯一リザがほんのひと時静かに暮らすことができるのがこのお店。攻略対象をカミラに奪われて、校内でザマァを食らって行き場がなくなったリザが一時身を隠す場所がここなのです。
無論、ゲーム内の高慢なリザはこの貧相なお店での生活に全く満足できませんでした。
けれど、ここで暮らした短い時間こそが、彼女にとって最初で最後の幸福期だったのだと、ずっとプレーしてきた私だからこそ断言できます。
なぜならここにいられる時間は短く、静かな生活はこの店が借金のカタに取られて終わりを迎え、子爵家に連れ戻されたリザはお馴染みの監禁薬漬けルートにハマっていくのですから。
そう、それを知っている私だからこそ、ここで邪魔されずに生きることをゴールに据えてこの十年ずっと頑張って来たのです。
日々セドとは色恋抜きの友情を深め、隠し事なく相談できるという信頼を勝ち取り。
両親とは極力距離をおいて、度々下町にも顔をだして将来の自分の生活基盤を作り。
最終的に、セド王子が自分から自分の非を認めて、彼からせしめ……コホン、正当に与えられる男爵位とお金で、ひっそりここに隠れて悠々自適に暮らしていく……
これこそが、私が散々考えた末にたどり着いた終着点だったのです。
「お、先客かい」
ノーラに説明しつつ、過去のあれやこれやに思いを馳せてる間に、気づけば店の扉を開いて一人のお客様が入ってきました。
そのお客様の様子をひと目見た私は、思わず頬が上気するのを止められません。
「おや、ライアンいらっしゃ──」
「『傷薬ですか? 打撲の痛み止め? それとも特製精力剤?』」
ノーラが尋ねるより早く、いつもノーラが口にする売り言葉を真似して私が接客を買ってでます。
ノーラに私の本気を知って欲しいっていうのもありますが、一番の理由は彼が『ここのお客様』で、そしてそれが『私がここにいたい』理由だからです。
「お? じゃあ擦り傷の薬を頼む。今日も訓練中にやっちまってな」
そう言ってライアンさん、なんの気なしにペロリと袖をめくり。
あああああああ……!!!
途端、思わずその腕に私の目が釘付けになってしまいます。
ぱっと見少し疲れた中年ですが、ライアンさんは立派な兵士さんです。
そこに現れたのは、私の太ももよりも太い立派な筋肉に包まれた上腕と、応急処置の包帯に薄く滲み広がる真っ赤な鮮血。
軽く腕を曲げてるだけなのに、勝手に浮かび上がる力こぶ、肘から肩に向けて流れるように盛り上がった上腕三頭筋。隆起した筋肉は戦闘に備えて鍛えられた、まさに使うためのリアルな筋肉。
それが……
多分そちらを下にして地面を転がったのでしょう、厚いだけが取り柄の隊の包帯越しに、薄いながらも広範囲に血が滲んでて。乱雑に巻かれた包帯の上下からは、生傷が少しだけはみ出して見えています。
こ、こ、このとっても痛そうなのが最高なのです!
腕の様相を目にした途端、脳内が幸福物質で溢れかえり、真っピンクに染まるのが自分でも分かります。
この暴力的なほどの吸引力。
これ、これ、これ、これよこれ。
これこそが、私がここを選んだ最大にして最後の理由。
ええ、白状します。
私、血まみれの筋肉が三度の飯より大好物なのです。
お願い、分かってるけど逃げないで、そこ、大声で「変態」って呼ばないで!
ニッチすぎるのは私が誰より知っています。
きっと誰にも理解してもらえないのも承知の上です。
でも仕方ないじゃない、これが私の性癖なのだから。
無論前世でも今世でも、ずっと周囲にはひた隠しにしてきました。
ネットで必死に検索でもしなければ、普段の生活圏ではそうそう目にする機会もないし、バレることなく隠し通せていたはずです。
人目を忍んで、独り自室でプロレス実況とアクション映画を見て過ごした、懐かしい私の前世。
人様に迷惑かけない為にも、それが唯一私に許された至福の時間でした……。
なのに、初めてこのお店に迷い込んだ時の衝撃たるや。
「おい、どうした? 傷見て怯えちまったか?」
自分の腕の傷を見たきり動かなくなった私を気遣って、ライアンさんが困ったようにこちらを伺ってます。
そんな私の様子にため息をついたノーラが、小声で「よだれ」と呟いて、いつもの傷薬を出しに行きました。
慌てて口元を拭った私は、すぐに必要になるはずの包帯と消毒用のお酒を準備しました。
ええ、残念ながらというか、当然ながら、長らくここに通ってきてるうちに、ノーラには私の性癖がバレバレです。
それでも普通にお店に入れてくれる、本当に貴重な理解者なのです。
「こんちは、ああライアン先に来てたのか」
「ああニックお前もか」
と、今度はライアンさんの後ろからまたも筋肉隆々のニックさんが入ってきて、お互いの傷を見せあい始めました。
生でリアルな血まみれ筋肉が次から次へと。
なぜならば、ここは兵舎のすぐ隣で、ここに来るお客様のほとんどはそこに住んでる兵士の皆さまだから。
もう私の脳内は過剰なドーパミンで溢れ返ってクラックラ。
こんな天国、住めるならもちろん住むでしょ!
「お? ノーラとうとう彼女を雇うことにしたのか?」
ニックさんの傷の様子から包帯の追加を探してると、それを見たニックさんがニヤニヤしながらノーラに尋ねました。
ニックさんも常連さんなので、私が頻繁にここに出入りしてるのは知っています。
「いや違うよ。リザさんや、一体いつの間に私の口上なんて覚えてたんです?」
ノーラは他の人の前では私が令嬢と分からないようにちゃんと気を使ってくれます。
なのでお店の常連さんたちは私が上町のちょっといい家の娘程度に思ってくれています。
困ったように尋ねたノーラに向きなおって、私は改めて自分の気持ちを説明しようと口を開きました。
「だって、ずっとここで働きたかったんですもの。ねえノーラ、本気で考えてみて。私、別にこのお店を潰そうとか乗っ取ろうってわけじゃないの。単に、もっと長くここにいて、こうして人と顔を合わせる時間が欲しいだけなの」
そしてあわよくば血まみれ筋肉と戯れたい……。
いえ違う、私はただただ眺めてるだけで満足なのよ。
イエス『血まみれ筋肉』、ノータッチ。
私が惹かれるのはその力強い筋肉が傷を負って、痛みに耐えながらも十全に活動し続ける光景なのであって、お触りにはそれほど興味がない、ハズ。
実際今まで一度もお触りはしてないし。
思いの丈を眼力に込めて、ノーラを見据えてジッと返事を待ちます。
値踏みでもするように、ノーラも私をジロジロと見返します。
しばし静かに二人で睨み合ってたけれど、
「全く、どこで聞きつけたんでしょうねぇ。借金は確かにありますよ。でもね、こんなババア一人でやってきた小さな店ですから、そう遠くないうちに店じまいして隠居でもしようかと思ってたんですがね」
いつまでたっても視線を外さぬ私に、とうとうノーラが根負けしたように肩を竦めてみせて。
「どうせ今更失うものなんてありませんし、リザさんが本当にあの借金を支払ってまでこんなボロ薬局を買いたいと言うのなら、どうぞお好きになさいまし」
「やった! ありがとうノーラ。きっとここの借金を綺麗に払ってすぐ戻ってくるわ」
やっと同意をもらえた嬉しさに、手にしてた包帯をニックさんに押しつけて、思わずノーラに抱きついてしまいました。
ノーラは困り顔を少し笑ませて、仕方なさそうに私を見ています。
「まあ無理でしょうが、期待しないで待ってますよ」
喜び勇んで店を飛び出す私の背後で、どこか悲しげなノーラの声が響いていました。
ぶっちゃけそう言っているも同様の私を、ノーラが呆れ顔で見てます。
まあ普通そうよね。
ノーラに言った理由は嘘ではないけど、真実の全てでないのもまた事実。
ここが私にとって、下町遊びの拠点にちょうどいいのは本当です。
ただ、この場所にこだわる理由はもっと他にもありまして。
まずノーラに言っても全く理解出来なかろう一番の理由は、ここがゲーム版「プリ・エタ」の『リザ』のバッドエンドで使われる、落ちぶれた私が一時的に隠れ住む場所だから。
正直、私の覚えている限り、『リザ』はラノベ版のセド王子エンディング以外、どんなルートをたどっても最終的に酷いバッドエンドに行き着くようになっていました。
そんな中、唯一リザがほんのひと時静かに暮らすことができるのがこのお店。攻略対象をカミラに奪われて、校内でザマァを食らって行き場がなくなったリザが一時身を隠す場所がここなのです。
無論、ゲーム内の高慢なリザはこの貧相なお店での生活に全く満足できませんでした。
けれど、ここで暮らした短い時間こそが、彼女にとって最初で最後の幸福期だったのだと、ずっとプレーしてきた私だからこそ断言できます。
なぜならここにいられる時間は短く、静かな生活はこの店が借金のカタに取られて終わりを迎え、子爵家に連れ戻されたリザはお馴染みの監禁薬漬けルートにハマっていくのですから。
そう、それを知っている私だからこそ、ここで邪魔されずに生きることをゴールに据えてこの十年ずっと頑張って来たのです。
日々セドとは色恋抜きの友情を深め、隠し事なく相談できるという信頼を勝ち取り。
両親とは極力距離をおいて、度々下町にも顔をだして将来の自分の生活基盤を作り。
最終的に、セド王子が自分から自分の非を認めて、彼からせしめ……コホン、正当に与えられる男爵位とお金で、ひっそりここに隠れて悠々自適に暮らしていく……
これこそが、私が散々考えた末にたどり着いた終着点だったのです。
「お、先客かい」
ノーラに説明しつつ、過去のあれやこれやに思いを馳せてる間に、気づけば店の扉を開いて一人のお客様が入ってきました。
そのお客様の様子をひと目見た私は、思わず頬が上気するのを止められません。
「おや、ライアンいらっしゃ──」
「『傷薬ですか? 打撲の痛み止め? それとも特製精力剤?』」
ノーラが尋ねるより早く、いつもノーラが口にする売り言葉を真似して私が接客を買ってでます。
ノーラに私の本気を知って欲しいっていうのもありますが、一番の理由は彼が『ここのお客様』で、そしてそれが『私がここにいたい』理由だからです。
「お? じゃあ擦り傷の薬を頼む。今日も訓練中にやっちまってな」
そう言ってライアンさん、なんの気なしにペロリと袖をめくり。
あああああああ……!!!
途端、思わずその腕に私の目が釘付けになってしまいます。
ぱっと見少し疲れた中年ですが、ライアンさんは立派な兵士さんです。
そこに現れたのは、私の太ももよりも太い立派な筋肉に包まれた上腕と、応急処置の包帯に薄く滲み広がる真っ赤な鮮血。
軽く腕を曲げてるだけなのに、勝手に浮かび上がる力こぶ、肘から肩に向けて流れるように盛り上がった上腕三頭筋。隆起した筋肉は戦闘に備えて鍛えられた、まさに使うためのリアルな筋肉。
それが……
多分そちらを下にして地面を転がったのでしょう、厚いだけが取り柄の隊の包帯越しに、薄いながらも広範囲に血が滲んでて。乱雑に巻かれた包帯の上下からは、生傷が少しだけはみ出して見えています。
こ、こ、このとっても痛そうなのが最高なのです!
腕の様相を目にした途端、脳内が幸福物質で溢れかえり、真っピンクに染まるのが自分でも分かります。
この暴力的なほどの吸引力。
これ、これ、これ、これよこれ。
これこそが、私がここを選んだ最大にして最後の理由。
ええ、白状します。
私、血まみれの筋肉が三度の飯より大好物なのです。
お願い、分かってるけど逃げないで、そこ、大声で「変態」って呼ばないで!
ニッチすぎるのは私が誰より知っています。
きっと誰にも理解してもらえないのも承知の上です。
でも仕方ないじゃない、これが私の性癖なのだから。
無論前世でも今世でも、ずっと周囲にはひた隠しにしてきました。
ネットで必死に検索でもしなければ、普段の生活圏ではそうそう目にする機会もないし、バレることなく隠し通せていたはずです。
人目を忍んで、独り自室でプロレス実況とアクション映画を見て過ごした、懐かしい私の前世。
人様に迷惑かけない為にも、それが唯一私に許された至福の時間でした……。
なのに、初めてこのお店に迷い込んだ時の衝撃たるや。
「おい、どうした? 傷見て怯えちまったか?」
自分の腕の傷を見たきり動かなくなった私を気遣って、ライアンさんが困ったようにこちらを伺ってます。
そんな私の様子にため息をついたノーラが、小声で「よだれ」と呟いて、いつもの傷薬を出しに行きました。
慌てて口元を拭った私は、すぐに必要になるはずの包帯と消毒用のお酒を準備しました。
ええ、残念ながらというか、当然ながら、長らくここに通ってきてるうちに、ノーラには私の性癖がバレバレです。
それでも普通にお店に入れてくれる、本当に貴重な理解者なのです。
「こんちは、ああライアン先に来てたのか」
「ああニックお前もか」
と、今度はライアンさんの後ろからまたも筋肉隆々のニックさんが入ってきて、お互いの傷を見せあい始めました。
生でリアルな血まみれ筋肉が次から次へと。
なぜならば、ここは兵舎のすぐ隣で、ここに来るお客様のほとんどはそこに住んでる兵士の皆さまだから。
もう私の脳内は過剰なドーパミンで溢れ返ってクラックラ。
こんな天国、住めるならもちろん住むでしょ!
「お? ノーラとうとう彼女を雇うことにしたのか?」
ニックさんの傷の様子から包帯の追加を探してると、それを見たニックさんがニヤニヤしながらノーラに尋ねました。
ニックさんも常連さんなので、私が頻繁にここに出入りしてるのは知っています。
「いや違うよ。リザさんや、一体いつの間に私の口上なんて覚えてたんです?」
ノーラは他の人の前では私が令嬢と分からないようにちゃんと気を使ってくれます。
なのでお店の常連さんたちは私が上町のちょっといい家の娘程度に思ってくれています。
困ったように尋ねたノーラに向きなおって、私は改めて自分の気持ちを説明しようと口を開きました。
「だって、ずっとここで働きたかったんですもの。ねえノーラ、本気で考えてみて。私、別にこのお店を潰そうとか乗っ取ろうってわけじゃないの。単に、もっと長くここにいて、こうして人と顔を合わせる時間が欲しいだけなの」
そしてあわよくば血まみれ筋肉と戯れたい……。
いえ違う、私はただただ眺めてるだけで満足なのよ。
イエス『血まみれ筋肉』、ノータッチ。
私が惹かれるのはその力強い筋肉が傷を負って、痛みに耐えながらも十全に活動し続ける光景なのであって、お触りにはそれほど興味がない、ハズ。
実際今まで一度もお触りはしてないし。
思いの丈を眼力に込めて、ノーラを見据えてジッと返事を待ちます。
値踏みでもするように、ノーラも私をジロジロと見返します。
しばし静かに二人で睨み合ってたけれど、
「全く、どこで聞きつけたんでしょうねぇ。借金は確かにありますよ。でもね、こんなババア一人でやってきた小さな店ですから、そう遠くないうちに店じまいして隠居でもしようかと思ってたんですがね」
いつまでたっても視線を外さぬ私に、とうとうノーラが根負けしたように肩を竦めてみせて。
「どうせ今更失うものなんてありませんし、リザさんが本当にあの借金を支払ってまでこんなボロ薬局を買いたいと言うのなら、どうぞお好きになさいまし」
「やった! ありがとうノーラ。きっとここの借金を綺麗に払ってすぐ戻ってくるわ」
やっと同意をもらえた嬉しさに、手にしてた包帯をニックさんに押しつけて、思わずノーラに抱きついてしまいました。
ノーラは困り顔を少し笑ませて、仕方なさそうに私を見ています。
「まあ無理でしょうが、期待しないで待ってますよ」
喜び勇んで店を飛び出す私の背後で、どこか悲しげなノーラの声が響いていました。
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