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第八話 後編
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「あぁぁぁ、あぁぁ……んんっ! はっ、はぁぁ……、し、慎さん、ももも、もう無理、もうだめ、」
「まだだ」
慎さんは一つも嘘を言っていなかった。
直ぐに裸に剥かれた私はあのまま死ぬほど体中を愛撫され、抗う気力もなくなったところで無理矢理柱に寄りかかるように立たされた。
どこもかしこも神経が逆立つほど敏感になった私を柱に押し付けるようにして、足元の慎さんがもう一刻近く、舌と指で私の秘所をかき回し続けている。
最初は一本だった指が二本になり、三本になった。
体中に慎さんの唇がはい回り、吸い上げ、噛みつき、跡を残した。
私がどんなにせがんでも、何回達して倒れそうになっても、構わず新しい波を作るように快感を送り続けてくる。
私が崩れ落ちそうになる度に引き上げ、また柱に寄りかからせて、体を押し付けるようにして支えて指で愛撫を続ける。
いつかのように片方の足は慎さんの肩に掛けられ、しばらく前から足を閉じることも出来ない。
敏感な花芯は私の快感の波が高くなる度に指で擦られ、舌で転がされ、吸い上げられる。
太腿には自分の愛液が滴り、全身に汗が滲んで、顔には快感で止まらなくなった涙が幾筋も跡をつけていた。
私がこんなに乱れているのに、慎さんはまだ着物さえ脱いでいない。
「俺がこの一年どれだけ我慢したか鈴ちゃんの身体にも分からせてやる」
慎さんの喘ぐような声が遠く聞こえる。
「俺と同じように欲望で体が燃え上がるまで感じさせてやる」
最後の波でまたも達した私が全身を震わせると、慎さんは立ち上がってまたゆっくりと私の中を指でかき混ぜながら自分の熱い物を私の下腹に押し付けた。
「鈴ちゃん、欲しいか」
喘ぎ声で答えられない私に追いかけるように声を掛ける。
「鈴ちゃん、欲しければ自分で入れてみな」
それはとても甘美な許しに聞こえた。
「ほら、ここにある。欲しければ自分で手を伸ばせ」
私はその言葉に抗うことなく自分で慎さんの熱い物を自分の濡れた蜜口に押し当てる。
けれど、柱にもたれていないと立っていられない私には、どんなに頑張っても自分では中に入れられない。
「慎さん、入らない……」
私の眼尻から涙が零れる。
それを慎さんが優しく舐め上げながら酷い事をいう。
「じゃあ、お預けだな」
いつの間にか慎さんの指も止まってしまった。
収まりきらない熱が体中の毛穴から立ち上がっているような気がする。
「慎さん、いやだ、慎さん、なんとかして」
子供のように手を伸ばして慎さんを求める。
すると私を見ていた慎さんが「あぁぁ、」と一息大きく息を吐いた。
「鈴ちゃん、分かったかい。鈴ちゃんが思っていたよりずっと俺はお前さんが欲しかった。ずっと欲しかった」
よく見れば慎さんが泣いている。
「お前さんを無理やり奪ったことをどうしても取り戻したくて、どうしてもお前さんが俺を自分から求めてくれるようになって欲しくて、だから我慢したんだ」
慎さんは私の身体をゆっくりと柱からおろして、布団に横たえた。
慎さんは自分の着物も全て脱ぎ去り私の上に乗り掛かる。
「鈴ちゃん、もう大丈夫かい。俺を信じられるかい。俺を受け入れられるかい」
慎さんの引き締まった体に見とれながら、こくこくと頷いて慎さんに抱き着いた。
私の上に重ねられた素肌から、慎さんの熱が直接伝わって来る。
私の内股を擦り上げながら、蜜口に到着した慎さんの熱いものが、まるで別の生き物のようにそこで脈打った。
「鈴ちゃん、欲しいかい」
私はいつもとは逆に慎さんを慰めるように抱きしめながらはっきりと答えた。
「欲しい。慎さんが欲しい。誰より一番、ずっとずっと欲しい」
想いを口にしてはみたものの、どうしていいのかも分からず、まだ閉じていた私の足の間を割り込むようにして慎さんの熱いものが穿たれる。
一突きに一番深い所まで穿ちこまれて、一瞬息がつまり胃がせり上がる。
続いて一番奥からしびれるような快感が伝染し、全身がふるふると戦慄いた。
「はくぅっ」
「ああぁ……」
二人それぞれ嘶きが漏れる。
慎さんも動けないみたいだが、私も同じだ。
多分入った瞬間に達したのだと思う。
ただそれまで感じたことのある絶頂感とは全く違い、そのまま飢えたように何処までも求め続けずにはいられない快感だった。
ゆっくりと私の腰が動き出す。
慎さんが驚いたように私の顔を見下ろした。
「そんなに欲しいのかっ」
「あぅっっ」
「俺の事がそんなに欲しかったのかっ」
「あぁっっ」
一言区切るたびに慎さんが入り口近くまで引き抜いた物を思いっきり叩き付ける。
叩きつけられる度に、私も身体を戦慄かせてまた達する。
もっと欲しくて腰が浮き上がって……
「鈴ちゃん、中が、きつくて、畜生、余り持たねぇ」
慎さんが熱に浮かされたように腰を動かし私を揺さぶり始めた。
さっき、これでもかと言うほど達したのにまた大きな波が襲ってくる。
その余りにも激しい高なりに、心臓が震え恐怖と快感が私を真っ白に染め上げた。
「鈴ちゃんっ、すずちゃんっ」
慎さんが低く私の名前を叫び、私の中で大きく膨れ上がったそれが私の一番奥に熱い物を吹き掛ける。
私の下腹部が勝手に戦慄いて、慎さんから与えられる物を全て絞り取ろうとするように締め付けた。
「あっ。やめろ鈴ちゃん、くぅっ」
慎さんの艶っぽい声が私の上で響き、慎さんの身体が再度大きく震える。
ずるりと引き抜かれる感触のあと、慎さんが力尽きたように私の上に倒れ込んだ。
私の中から慎さんの吐き出したものがこぽりと音を立てて流れ出る。
二人とも、暫くぜーぜーと肩で息を切り、なんとか呼吸を整える
一息ついて私の耳元に唇を寄せた慎さんが怖い事を呟いた。
「……よっく分かった。お前さんとする時は確かに寝れない覚悟が必要だな」
そう言いながら私を引き起こす。
向かい合う様に私を自分の上に座らせて、慎さんが言う。
「ま、待ってください、私が愚かでした、間違ってました、ごめんなさい、だから今日はもう無理……あっ」
「朝まで俺を寝かさないでくれるんだろ」
私の言葉も終わらない内に慎さんの硬いものが私を下から貫く。
「あぁぁっ、し、しんさん、い、いま、たっしましたよ、ね」
下からゆるゆると慎さんの腰が波のように私を揺らし始めた。
快感で途切れそうになる声と意識で慎さんに尋ねる。
「あ? っぐ、ああ、一回出したっ、からっ、しばらくっ、もつぞっ、ほらっ」
そう言って腰の動きをどんどん早めてくる。
う、嘘、今達したばかりなのに……腰が…勝手に…ああぁぁっ....
途中から無我夢中で慎さんの腰に掴まってた事は覚えている。
気が付くと周りは明るくて、でも慎さんは止めてくれなかった。
途中一度寝たはずだが、起きたら既に慎さんに後から挿れられていた。
快感の中で眠りに落ちて、快感で無理矢理起こされて、精魂尽き果てて私がもう反応もできなくなってきた頃、やっと慎さんは片手で足りる数の絶頂を迎えて私を手放してくれた。
「鈴ちゃん、やっと俺の物になったな」
慎さんはそう言ってやっと安心した様に私の横で眠りに付いた。
次の日、誰にも言えない場所が腫れ上がってて、木刀片手に一週間禁止令を私が慎さんに言い渡したのはその後の私達の夜の力関係を如実に示唆する一件だった。
◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆
あれから八年。
五歳になる息子の平一郎と三歳の娘のおみつの手を引いて浅草寺にお参りの帰り道、「浅野のお殿様がご乱心だ」と叫ぶ人達とすれ違った。
『花屋』に戻ると番頭さんが直ぐに噂を仕入れてきてくれた。
「ご新造さん、赤穂のお殿様がご乱心されて殿中で吉良様に襲い掛かったそうですよ」
私は平一郎とおみつの足を洗ってやりながら、特に返事もせずに聞いていた。
あの時、自昌院様が本当に見つけて欲しかったのはこれだったのだろうか。
頭の片隅でこびり付いていた記憶が少しだけ騒いだが私はそれを振り払う。
自昌院様も昨年亡くなられたと聞く。もうこの騒ぎに煩わされる事のない所へ逝かれたのだ。
平一郎に蹴られたと騒ぐおみつをあやしながら、私は今度こそ古い記憶に開く事のない封印をした。
- 完 -
「まだだ」
慎さんは一つも嘘を言っていなかった。
直ぐに裸に剥かれた私はあのまま死ぬほど体中を愛撫され、抗う気力もなくなったところで無理矢理柱に寄りかかるように立たされた。
どこもかしこも神経が逆立つほど敏感になった私を柱に押し付けるようにして、足元の慎さんがもう一刻近く、舌と指で私の秘所をかき回し続けている。
最初は一本だった指が二本になり、三本になった。
体中に慎さんの唇がはい回り、吸い上げ、噛みつき、跡を残した。
私がどんなにせがんでも、何回達して倒れそうになっても、構わず新しい波を作るように快感を送り続けてくる。
私が崩れ落ちそうになる度に引き上げ、また柱に寄りかからせて、体を押し付けるようにして支えて指で愛撫を続ける。
いつかのように片方の足は慎さんの肩に掛けられ、しばらく前から足を閉じることも出来ない。
敏感な花芯は私の快感の波が高くなる度に指で擦られ、舌で転がされ、吸い上げられる。
太腿には自分の愛液が滴り、全身に汗が滲んで、顔には快感で止まらなくなった涙が幾筋も跡をつけていた。
私がこんなに乱れているのに、慎さんはまだ着物さえ脱いでいない。
「俺がこの一年どれだけ我慢したか鈴ちゃんの身体にも分からせてやる」
慎さんの喘ぐような声が遠く聞こえる。
「俺と同じように欲望で体が燃え上がるまで感じさせてやる」
最後の波でまたも達した私が全身を震わせると、慎さんは立ち上がってまたゆっくりと私の中を指でかき混ぜながら自分の熱い物を私の下腹に押し付けた。
「鈴ちゃん、欲しいか」
喘ぎ声で答えられない私に追いかけるように声を掛ける。
「鈴ちゃん、欲しければ自分で入れてみな」
それはとても甘美な許しに聞こえた。
「ほら、ここにある。欲しければ自分で手を伸ばせ」
私はその言葉に抗うことなく自分で慎さんの熱い物を自分の濡れた蜜口に押し当てる。
けれど、柱にもたれていないと立っていられない私には、どんなに頑張っても自分では中に入れられない。
「慎さん、入らない……」
私の眼尻から涙が零れる。
それを慎さんが優しく舐め上げながら酷い事をいう。
「じゃあ、お預けだな」
いつの間にか慎さんの指も止まってしまった。
収まりきらない熱が体中の毛穴から立ち上がっているような気がする。
「慎さん、いやだ、慎さん、なんとかして」
子供のように手を伸ばして慎さんを求める。
すると私を見ていた慎さんが「あぁぁ、」と一息大きく息を吐いた。
「鈴ちゃん、分かったかい。鈴ちゃんが思っていたよりずっと俺はお前さんが欲しかった。ずっと欲しかった」
よく見れば慎さんが泣いている。
「お前さんを無理やり奪ったことをどうしても取り戻したくて、どうしてもお前さんが俺を自分から求めてくれるようになって欲しくて、だから我慢したんだ」
慎さんは私の身体をゆっくりと柱からおろして、布団に横たえた。
慎さんは自分の着物も全て脱ぎ去り私の上に乗り掛かる。
「鈴ちゃん、もう大丈夫かい。俺を信じられるかい。俺を受け入れられるかい」
慎さんの引き締まった体に見とれながら、こくこくと頷いて慎さんに抱き着いた。
私の上に重ねられた素肌から、慎さんの熱が直接伝わって来る。
私の内股を擦り上げながら、蜜口に到着した慎さんの熱いものが、まるで別の生き物のようにそこで脈打った。
「鈴ちゃん、欲しいかい」
私はいつもとは逆に慎さんを慰めるように抱きしめながらはっきりと答えた。
「欲しい。慎さんが欲しい。誰より一番、ずっとずっと欲しい」
想いを口にしてはみたものの、どうしていいのかも分からず、まだ閉じていた私の足の間を割り込むようにして慎さんの熱いものが穿たれる。
一突きに一番深い所まで穿ちこまれて、一瞬息がつまり胃がせり上がる。
続いて一番奥からしびれるような快感が伝染し、全身がふるふると戦慄いた。
「はくぅっ」
「ああぁ……」
二人それぞれ嘶きが漏れる。
慎さんも動けないみたいだが、私も同じだ。
多分入った瞬間に達したのだと思う。
ただそれまで感じたことのある絶頂感とは全く違い、そのまま飢えたように何処までも求め続けずにはいられない快感だった。
ゆっくりと私の腰が動き出す。
慎さんが驚いたように私の顔を見下ろした。
「そんなに欲しいのかっ」
「あぅっっ」
「俺の事がそんなに欲しかったのかっ」
「あぁっっ」
一言区切るたびに慎さんが入り口近くまで引き抜いた物を思いっきり叩き付ける。
叩きつけられる度に、私も身体を戦慄かせてまた達する。
もっと欲しくて腰が浮き上がって……
「鈴ちゃん、中が、きつくて、畜生、余り持たねぇ」
慎さんが熱に浮かされたように腰を動かし私を揺さぶり始めた。
さっき、これでもかと言うほど達したのにまた大きな波が襲ってくる。
その余りにも激しい高なりに、心臓が震え恐怖と快感が私を真っ白に染め上げた。
「鈴ちゃんっ、すずちゃんっ」
慎さんが低く私の名前を叫び、私の中で大きく膨れ上がったそれが私の一番奥に熱い物を吹き掛ける。
私の下腹部が勝手に戦慄いて、慎さんから与えられる物を全て絞り取ろうとするように締め付けた。
「あっ。やめろ鈴ちゃん、くぅっ」
慎さんの艶っぽい声が私の上で響き、慎さんの身体が再度大きく震える。
ずるりと引き抜かれる感触のあと、慎さんが力尽きたように私の上に倒れ込んだ。
私の中から慎さんの吐き出したものがこぽりと音を立てて流れ出る。
二人とも、暫くぜーぜーと肩で息を切り、なんとか呼吸を整える
一息ついて私の耳元に唇を寄せた慎さんが怖い事を呟いた。
「……よっく分かった。お前さんとする時は確かに寝れない覚悟が必要だな」
そう言いながら私を引き起こす。
向かい合う様に私を自分の上に座らせて、慎さんが言う。
「ま、待ってください、私が愚かでした、間違ってました、ごめんなさい、だから今日はもう無理……あっ」
「朝まで俺を寝かさないでくれるんだろ」
私の言葉も終わらない内に慎さんの硬いものが私を下から貫く。
「あぁぁっ、し、しんさん、い、いま、たっしましたよ、ね」
下からゆるゆると慎さんの腰が波のように私を揺らし始めた。
快感で途切れそうになる声と意識で慎さんに尋ねる。
「あ? っぐ、ああ、一回出したっ、からっ、しばらくっ、もつぞっ、ほらっ」
そう言って腰の動きをどんどん早めてくる。
う、嘘、今達したばかりなのに……腰が…勝手に…ああぁぁっ....
途中から無我夢中で慎さんの腰に掴まってた事は覚えている。
気が付くと周りは明るくて、でも慎さんは止めてくれなかった。
途中一度寝たはずだが、起きたら既に慎さんに後から挿れられていた。
快感の中で眠りに落ちて、快感で無理矢理起こされて、精魂尽き果てて私がもう反応もできなくなってきた頃、やっと慎さんは片手で足りる数の絶頂を迎えて私を手放してくれた。
「鈴ちゃん、やっと俺の物になったな」
慎さんはそう言ってやっと安心した様に私の横で眠りに付いた。
次の日、誰にも言えない場所が腫れ上がってて、木刀片手に一週間禁止令を私が慎さんに言い渡したのはその後の私達の夜の力関係を如実に示唆する一件だった。
◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆
あれから八年。
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『花屋』に戻ると番頭さんが直ぐに噂を仕入れてきてくれた。
「ご新造さん、赤穂のお殿様がご乱心されて殿中で吉良様に襲い掛かったそうですよ」
私は平一郎とおみつの足を洗ってやりながら、特に返事もせずに聞いていた。
あの時、自昌院様が本当に見つけて欲しかったのはこれだったのだろうか。
頭の片隅でこびり付いていた記憶が少しだけ騒いだが私はそれを振り払う。
自昌院様も昨年亡くなられたと聞く。もうこの騒ぎに煩わされる事のない所へ逝かれたのだ。
平一郎に蹴られたと騒ぐおみつをあやしながら、私は今度こそ古い記憶に開く事のない封印をした。
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