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17話 ゴブリン・ダンジョン1
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そして次の日。
「マジかー」
二人、いやリーエを含む3人は、尽きることなく湧き出てくるゴブリン相手に、苦戦を強いられていた。
「今日に限ってマジシャン付きの群れにぶち当たるとか、俺調子乗りすぎた?」
ダンジョン中から響く不協和音に悩まされつつ、バッサバッサと周囲のゴブリンを大剣でまわし切りにしてリアスがぼやく。
今日のリアスは軽口を飛ばすわりに、ずっとピリピリしている。
「ふえー……」
それを敏感に感じ取ってか、今まで一度も戦闘中に泣いたことのなかったリーエが、今回に限り不安そうに泣き声をあげた。
それを安心させるように、リアスが余計明るい声を響かせる。
「大丈夫、大丈夫。コイツらくらい、カーチャンが全部蹴散らすから」
「喋る暇があったら急げ、後ろから新手がまた来るぞ」
空元気のリアスに、エゾンが眼鏡を押さえて叫ぶ。
ここに至って、流石にエゾンも何もせずに突っ立ってはいられない。
仕方なしに、か弱いながらも小さな火球を飛ばして援護に回っている。
いや、援護というよりは、自分の身を守るための最低限の戦闘というべきか。
それでも、エゾンにしてみれば完全な誤算だ。
もともと戦闘魔法がほぼ使えないエゾンの場合、火球を飛ばすには魔道具を使う。この魔道具に使う魔石はそれなりに高い。
「クソッ」
「大丈夫か?」
やけっぱちの八つ当たりで火球を乱射し始めたエゾンを一瞬振り返るも、目前に迫るゴブリンの波に押されて気を抜く間のないリアス。
「リアス、右だ!」
突然のエゾンの叫に従って、リアスがためらうことなく右に大きき飛びすさる。
と、今までリアスが立っていた場所を淡い紫の光がぼんわりと包んだ。
その光は何を起こすわけでもなく、しばらくそこに留まったあとは勝手に消えていく。
「あんがとよっと!」
礼を返しながらクルリと一回転、体を軸に大剣を一閃すると、断ち切られたゴブリンたちが呻きながらリアスの周りにバタバタと倒れ伏す。空いた空間で体勢を立て直したリアスは、またもザックザックと周りのゴブリンたちを切り刻み始めた。
先ほどから洞窟に響き続ける不協和音、それは後ろに控えるマジシャン・ゴブリンの詠唱音だ。
そして先ほどリアスが避けた光こそ、マジシャン・ゴブリンの飛ばした魔法。
人の言葉とは似ても似つかない、ただ耳障りなだけの音階の外れた音の連鎖。それをエゾンは解析して、詠唱が終わる直前にリアスに注意を飛ばしているのだ。
あの光を浴びるのだけは、絶対に避けたい!
リアスが今回やたらとピリピリしているのも、この魔法攻撃が主な理由だった。
だが、だからこそ、エゾンにはリアスの不調が理解できない。
マジシャン・ゴブリンが飛ばす魔法は催淫魔法、ただ一種。
ゴブリンは繁殖の為に人の女を巣に連れ帰る。
本来、攫ってきた女を楽に犯すために使う魔法なので女にしか効かないはずなのだ。
それを、なぜかリアスは必要以上に警戒し続けていた。
とはいえ、リアスは野生児だ。何かエゾンが理解できない危険があるのかもしれない。
事実、次から次へと波のように襲ってくるゴブリンどもは、それぞれはなんの脅威にもならないが、その物量はリアスの全神経を使い切る。
エゾンの声かけがなければ、突然飛ばされてくる魔法を避け続けることは難しかっただろう。
それでもいつか終わりはやってくる。
流れ来るゴブリンの波も終わりがみえ、形勢が悪くなったマジシャン・ゴブリンが奥の通路へと後ずさりし始めた。
それをリアスが大剣の風圧で壁へと吹き飛ばし、一気に間合いを詰めにいく。
だが、追い詰められたマジシャン・ゴブリンは、まさに最後の悪あがきとでも言うように詠唱途中で光を放ってきた。
「危ない!」
詠唱途中で飛ばされた魔法に、流石のエゾンも気づけない。
出遅れた注意の声を背に、達悦した視力だけで光に反応し体を捻ったリアスだが、その光の端が微かに肩をかすめ、ダンジョンの天井へと消えていった。
その様子を見届けることなく、マジシャン・ゴブリンは後ろの壁ごとリアスの大剣に貫かれ、絶命した。
「大丈夫か」
「あー、ちょっとかすっただけだし問題ねー」
直ぐに駆けつけたエゾンが心配そうに、リアスの肩に手を置こうとした。が、リアスは笑いながらそれを避けて振り返る。
「ふえー……」
一瞬違和感を覚えたエゾンだが、リースの泣き声に気をそがれ、すぐにミルクの準備にとりかかった。
「ゴメン、リーエ、結構暴れたから怖かったよな、待ってろ、いまおろすから」
準備と言っても、今回は湯を沸かすくらいだ。
流石に今回、冷蔵層までは持ち込めなかった。
いや、エゾンの空間魔法ならばできなくもないのだが、流石にそこまでやったら馬鹿なリアスでも不審に思うだろう。
結果、今回は「粉末ミルクで我慢しろ」とエゾンが押し切ったのだ。
「ほら、ミルクが出来たぞ」
「ありがとうエゾン」
エゾンが準備を終える間に、軽く返り血を落とし、鎧の上から割烹着を着込んだリアスがリーエをあやす。
そしてエゾンの持つミルクヘ両手を伸ばすリーエを見て余計な一言を続けた。
「お気に入りのミルクじゃなくてごめんね、リーエ」
「こっちだって安いミルクじゃないぞ」
文句に文句を返しつつも、ぴったり人肌まで冷ましたミルクボトルをリアスに手渡してやるエゾン。
だがボトルが手渡されるその瞬間、ほんの少し二人の手が触れあい、リアスが飛び上がってミルクをまき散らした。
「あ、うわ」
それでも岩の床に落とす直前、空中でそれを受け止めたリアスに文句を言おうとして、エゾンがフッと眉をしかめる。
「お前、なんか臭うぞ」
「え、また?」
つい口にしてからエゾンも首をかしげる。
リアスはリアスで慌てて自分の体をクンクン嗅ぎはじめた。
「最近はちゃんと毎日風呂使ってんのに」
「いや、そんな悪い匂いじゃない」
不安げにそういったリアスを見つつ、エゾンがぼそりと呟く。
「いやむしろ……」
「え、なんか言った?」
だが、振り向いたリアスの顔を見たエゾンが、なぜか焦って言葉を濁す。
「な、なんでもない」
そしてあり得ない考えを追い払うように、頭をフルフルと数回振って片づけに戻った。
「マジかー」
二人、いやリーエを含む3人は、尽きることなく湧き出てくるゴブリン相手に、苦戦を強いられていた。
「今日に限ってマジシャン付きの群れにぶち当たるとか、俺調子乗りすぎた?」
ダンジョン中から響く不協和音に悩まされつつ、バッサバッサと周囲のゴブリンを大剣でまわし切りにしてリアスがぼやく。
今日のリアスは軽口を飛ばすわりに、ずっとピリピリしている。
「ふえー……」
それを敏感に感じ取ってか、今まで一度も戦闘中に泣いたことのなかったリーエが、今回に限り不安そうに泣き声をあげた。
それを安心させるように、リアスが余計明るい声を響かせる。
「大丈夫、大丈夫。コイツらくらい、カーチャンが全部蹴散らすから」
「喋る暇があったら急げ、後ろから新手がまた来るぞ」
空元気のリアスに、エゾンが眼鏡を押さえて叫ぶ。
ここに至って、流石にエゾンも何もせずに突っ立ってはいられない。
仕方なしに、か弱いながらも小さな火球を飛ばして援護に回っている。
いや、援護というよりは、自分の身を守るための最低限の戦闘というべきか。
それでも、エゾンにしてみれば完全な誤算だ。
もともと戦闘魔法がほぼ使えないエゾンの場合、火球を飛ばすには魔道具を使う。この魔道具に使う魔石はそれなりに高い。
「クソッ」
「大丈夫か?」
やけっぱちの八つ当たりで火球を乱射し始めたエゾンを一瞬振り返るも、目前に迫るゴブリンの波に押されて気を抜く間のないリアス。
「リアス、右だ!」
突然のエゾンの叫に従って、リアスがためらうことなく右に大きき飛びすさる。
と、今までリアスが立っていた場所を淡い紫の光がぼんわりと包んだ。
その光は何を起こすわけでもなく、しばらくそこに留まったあとは勝手に消えていく。
「あんがとよっと!」
礼を返しながらクルリと一回転、体を軸に大剣を一閃すると、断ち切られたゴブリンたちが呻きながらリアスの周りにバタバタと倒れ伏す。空いた空間で体勢を立て直したリアスは、またもザックザックと周りのゴブリンたちを切り刻み始めた。
先ほどから洞窟に響き続ける不協和音、それは後ろに控えるマジシャン・ゴブリンの詠唱音だ。
そして先ほどリアスが避けた光こそ、マジシャン・ゴブリンの飛ばした魔法。
人の言葉とは似ても似つかない、ただ耳障りなだけの音階の外れた音の連鎖。それをエゾンは解析して、詠唱が終わる直前にリアスに注意を飛ばしているのだ。
あの光を浴びるのだけは、絶対に避けたい!
リアスが今回やたらとピリピリしているのも、この魔法攻撃が主な理由だった。
だが、だからこそ、エゾンにはリアスの不調が理解できない。
マジシャン・ゴブリンが飛ばす魔法は催淫魔法、ただ一種。
ゴブリンは繁殖の為に人の女を巣に連れ帰る。
本来、攫ってきた女を楽に犯すために使う魔法なので女にしか効かないはずなのだ。
それを、なぜかリアスは必要以上に警戒し続けていた。
とはいえ、リアスは野生児だ。何かエゾンが理解できない危険があるのかもしれない。
事実、次から次へと波のように襲ってくるゴブリンどもは、それぞれはなんの脅威にもならないが、その物量はリアスの全神経を使い切る。
エゾンの声かけがなければ、突然飛ばされてくる魔法を避け続けることは難しかっただろう。
それでもいつか終わりはやってくる。
流れ来るゴブリンの波も終わりがみえ、形勢が悪くなったマジシャン・ゴブリンが奥の通路へと後ずさりし始めた。
それをリアスが大剣の風圧で壁へと吹き飛ばし、一気に間合いを詰めにいく。
だが、追い詰められたマジシャン・ゴブリンは、まさに最後の悪あがきとでも言うように詠唱途中で光を放ってきた。
「危ない!」
詠唱途中で飛ばされた魔法に、流石のエゾンも気づけない。
出遅れた注意の声を背に、達悦した視力だけで光に反応し体を捻ったリアスだが、その光の端が微かに肩をかすめ、ダンジョンの天井へと消えていった。
その様子を見届けることなく、マジシャン・ゴブリンは後ろの壁ごとリアスの大剣に貫かれ、絶命した。
「大丈夫か」
「あー、ちょっとかすっただけだし問題ねー」
直ぐに駆けつけたエゾンが心配そうに、リアスの肩に手を置こうとした。が、リアスは笑いながらそれを避けて振り返る。
「ふえー……」
一瞬違和感を覚えたエゾンだが、リースの泣き声に気をそがれ、すぐにミルクの準備にとりかかった。
「ゴメン、リーエ、結構暴れたから怖かったよな、待ってろ、いまおろすから」
準備と言っても、今回は湯を沸かすくらいだ。
流石に今回、冷蔵層までは持ち込めなかった。
いや、エゾンの空間魔法ならばできなくもないのだが、流石にそこまでやったら馬鹿なリアスでも不審に思うだろう。
結果、今回は「粉末ミルクで我慢しろ」とエゾンが押し切ったのだ。
「ほら、ミルクが出来たぞ」
「ありがとうエゾン」
エゾンが準備を終える間に、軽く返り血を落とし、鎧の上から割烹着を着込んだリアスがリーエをあやす。
そしてエゾンの持つミルクヘ両手を伸ばすリーエを見て余計な一言を続けた。
「お気に入りのミルクじゃなくてごめんね、リーエ」
「こっちだって安いミルクじゃないぞ」
文句に文句を返しつつも、ぴったり人肌まで冷ましたミルクボトルをリアスに手渡してやるエゾン。
だがボトルが手渡されるその瞬間、ほんの少し二人の手が触れあい、リアスが飛び上がってミルクをまき散らした。
「あ、うわ」
それでも岩の床に落とす直前、空中でそれを受け止めたリアスに文句を言おうとして、エゾンがフッと眉をしかめる。
「お前、なんか臭うぞ」
「え、また?」
つい口にしてからエゾンも首をかしげる。
リアスはリアスで慌てて自分の体をクンクン嗅ぎはじめた。
「最近はちゃんと毎日風呂使ってんのに」
「いや、そんな悪い匂いじゃない」
不安げにそういったリアスを見つつ、エゾンがぼそりと呟く。
「いやむしろ……」
「え、なんか言った?」
だが、振り向いたリアスの顔を見たエゾンが、なぜか焦って言葉を濁す。
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