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戦場の中
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世界第二位だったユーラシアの超大国が、かつての属国へ軍事侵攻を開始してから三年。
そうそうに首都を明け渡すと思われていた属国は果敢にも抵抗をし、西側諸国からの軍事支援をありつくことに成功。最新の兵器を主力に反攻に転じた。
だが、相手は腐っても世界第二位、かつては世界を二分した超大国の片割れである。
超大国も東側などから兵器の支援を受け、経済制裁を受けようが国際的な信用や発言力をかなぐり捨ててまで、粘り強く侵攻を続けようとした。
戦線が膠着状態になったのは、侵攻から一年が経とうとした頃。それからはお互いが奪った奪われたの小競り合いを二年程繰り返していた。
最近では属国と超大国それぞれの支援国の息が切れ始め、士気に満ちていた属国軍兵士の士気も目に見えて落ち始めた。このままではなし崩し的に、超大国が押し切ってしまうのではないか。そんな不安が国際情勢に立ちこみだす。
しかし、三か月前。事態が一変した。
超大国の大統領が病死したのだ。もとより持病の悪化が報じられてすぐの事、超大国軍の兵士は大混乱となった。
軍の最高司令官が急にいなくなってしまったのだ。無理のない話である。
その穴を早急に埋めるように、大統領死亡が報じられた次の日には副大統領が繰り上げで新大統領になったものの。
属国軍兵士と外国人義勇軍の動きの方が早かった。
西側諸国より提供された戦闘機やロケット砲を用い、東部及び侵攻以前より超大国に実効支配されていた南部にある半島の主要基地ならびに駐屯地への爆撃を敢行。
混乱の最中、西側製戦車や超大国軍から鹵獲した戦車からなる戦車大隊が前線を突破。
奇襲を受けた超大国軍はたちまち後退を始めた。
それが三か月前の事。
俺が所属する義勇軍部隊は、南部の半島で戦っていた。吶喊と後退を繰り返し、部隊は半島自治共和国首都へ迫っていた。
数メートル先を走行していたT-80に、義勇兵が放ったRPG-22が命中した。周囲の歩兵数人を倒すことには成功したが、戦車本体は爆破反応装甲に阻まれ撃破するには至らず、砲塔がゆっくりとこちらへ向けられる。
125ミリ滑腔砲が火を吹く刹那。別の場所に待機していた味方が、同じ様にRPGを放ち履帯を破損させ走行不能にさせた。
乗員が怯んだのか、滑腔砲は撃たれなかった。
「退避!」
俺はそう叫びながら、砲が狙う位置から逃げる。仲間の何人かも撃ち終わったRPGを捨てて逃げ出す。とろくさいせいで逃げ遅れた奴が走り出すと同時に砲が火を吹き、俺達が隠れていたバンを吹き飛ばした。
とろくさい奴はその衝撃で地面に転がるが、一刻を争う状況で手を貸す奇特な人間はいない。
ソイツが叫び、なんとか立ち上がろうとする。しかし、それが断末魔の叫びとなってしまった。
次弾が発射され、背後の建物に着弾。運が悪い事に、建物が崩壊を始め彼は瓦礫の下敷きになってしまう。
そのタイミングで三発目のRPGが放たれ、ロケット弾が装甲を貫き、車内で爆発した。火薬の臭いに紛れてきな臭い臭いが漂ってくる。脱出者もいないことから、乗員は全滅したのだろう。
こうしてT-80は沈黙した。周囲の歩兵も仲間の銃撃により全滅していた。
RPGの発射がもう少し早かったら、彼は死なずに済んだかもしれない。
普通の人間ならそう思うところ、俺は「ちんたらやってるからそうなるんだよ」と心の中で吐き捨てた。死人に唾吐く愚かな行為だが、何十年も戦場に立ち続け壊れかけた俺のは心ではそう捉えたのだ。
「急ごう!」
元超大国軍の仲間が叫ぶ。今の指揮官は彼だ。本来の小隊長は数時間前、乗っていたヘリが撃墜され死んだ。
なので超大国軍脱走兵の彼に指揮を執ってもらうことにした。
経歴が経歴なので仲間の中には、罠なのではないかと疑う奴もいた。しかし、寄せ集めの義勇軍の中では数少ない正規軍の訓練を受けた人間であり、脱走兵というケチが付いた人間である以上簡単に古巣に戻れるはずがない。
俺はそう判断し、仲間達を説得して、彼に頼み込んで指揮官になってもらった。
普通に考えれば分かる事だが、義勇兵十数人を誘き出したぐらいじゃ脱走の罪も超大国軍の劣勢も帳消しにはならないのだ。戦闘に際して降りたUAZに乗り込みながら、ポケットから地図を出し。
「……今はどこらへんだ?」
そう呟く。すると、後部座席から馴染みの女義勇兵が地図を覗き込んできた。
「私にも見せてよ」
妙に艶めかしい声で話しかけ、耳にフッと息を吹きかけてくる。俺は後ろを振り返って彼女を睨みつけた。
「どうしたの?」
険しい顔をしている俺に対し、彼女は挑発的に笑う。
彼女はヴァンプと呼ばれている義勇兵だ。
その異名は、十人中十人が振り返るほどの美貌を持ち銃剣付きのAKで敵集団に突っ込んで返り血を浴びる様から、俺が名付けたのだ。
「や・め・ろ」
一語ずつ区切って、言葉を強調させる。するとヴァンプはニヤつきながら「は~い」と答えた。
おちょくっているのが丸分かりの態度だ。この女は「ヴァンプ」の異名を付けてから、俺にやたらと懐いている。
彼女はそれで楽しいのだろうが、俺からしたら鬱陶しいだけだ。四十も過ぎ性欲も異性への関心も薄くなってきた頃に、女にベタベタとされても食指は動かない。
大仰に溜息を付きながら地図に指を這わせ、周囲を見回し、現在位置を確認する。
「……このまま高速を直進すれば、政府庁舎だ」
助手席に座る小隊長も地図を覗き込んで、俺の言葉に頷いた。
「庁舎前には、軍の拠点が置かれていました。……先遣隊のヘリさえ墜とされなければ、もっとスムーズに行けたでしょうに」
本当の小隊長は先遣隊と共に偵察も兼ね、前線基地を張ろうと出発して撃ち落とされたのだ。
先行している部隊はいくつかあるが高速を使って首都に向かっているのは、今のところ俺達の部隊だけだ。なので、この先の敵の配置を知るには小隊長だけだが彼の持つ情報は事情が事情なので少し古く、ほぼアテにはならない。
「グダグダ言ってもしょうがない。とにかく進もう」
相手は小隊長だが、戦歴でも年齢でも俺の方が上だ。命令にこそ従うが、話す時は基本タメ口である。
「ええ」
小隊長が無線で後ろのトラックや輸送装甲車に乗った仲間に呼びかけをし、俺が車を発進させる。
車列は順調に高速を進み、中心市街地まであと少しの所まで来た所だった。
「ヘリが近づいて来てる」
後部座席のヴァンプが真顔でそう言いだした。
「え?」
普段は飄々としている彼女の変わりように、小隊長は泡食っている。
「ヴァンプ! 言い出しっぺなんだ! 確認しろ!」
コンソールパネルの上に置かれていた双眼鏡を、彼女へ投げ渡す。それを受け取った彼女は車から身を乗り出し、段々と距離を縮めてくる機影を確認する。
「Mi-8! ……味方よ。国旗が敵側じゃない」
彼女が言い終わると同時に、ヘリが頭上を通り過ぎて行く。ずんぐりとした機体は、間違いなくMi-8だ。
「……驚かせやがって」
飛んで行った方向から察するに、あのヘリには物資や兵士が載せられているに違いない。
(少し急ぐか)
俺はそう思い、アクセルを踏む力を強くする。そんな矢先。
突然、道路脇からBTRが飛び出してきた。ブレーキを踏もうにも遅く、側面にぶち当たる事はなかったもののBTRと衝突し、俺達のUAZはひっくり返り中央分離帯へぶつかった。
車体が中央分離帯にぶつかった瞬間、俺は意識を失った。
そうそうに首都を明け渡すと思われていた属国は果敢にも抵抗をし、西側諸国からの軍事支援をありつくことに成功。最新の兵器を主力に反攻に転じた。
だが、相手は腐っても世界第二位、かつては世界を二分した超大国の片割れである。
超大国も東側などから兵器の支援を受け、経済制裁を受けようが国際的な信用や発言力をかなぐり捨ててまで、粘り強く侵攻を続けようとした。
戦線が膠着状態になったのは、侵攻から一年が経とうとした頃。それからはお互いが奪った奪われたの小競り合いを二年程繰り返していた。
最近では属国と超大国それぞれの支援国の息が切れ始め、士気に満ちていた属国軍兵士の士気も目に見えて落ち始めた。このままではなし崩し的に、超大国が押し切ってしまうのではないか。そんな不安が国際情勢に立ちこみだす。
しかし、三か月前。事態が一変した。
超大国の大統領が病死したのだ。もとより持病の悪化が報じられてすぐの事、超大国軍の兵士は大混乱となった。
軍の最高司令官が急にいなくなってしまったのだ。無理のない話である。
その穴を早急に埋めるように、大統領死亡が報じられた次の日には副大統領が繰り上げで新大統領になったものの。
属国軍兵士と外国人義勇軍の動きの方が早かった。
西側諸国より提供された戦闘機やロケット砲を用い、東部及び侵攻以前より超大国に実効支配されていた南部にある半島の主要基地ならびに駐屯地への爆撃を敢行。
混乱の最中、西側製戦車や超大国軍から鹵獲した戦車からなる戦車大隊が前線を突破。
奇襲を受けた超大国軍はたちまち後退を始めた。
それが三か月前の事。
俺が所属する義勇軍部隊は、南部の半島で戦っていた。吶喊と後退を繰り返し、部隊は半島自治共和国首都へ迫っていた。
数メートル先を走行していたT-80に、義勇兵が放ったRPG-22が命中した。周囲の歩兵数人を倒すことには成功したが、戦車本体は爆破反応装甲に阻まれ撃破するには至らず、砲塔がゆっくりとこちらへ向けられる。
125ミリ滑腔砲が火を吹く刹那。別の場所に待機していた味方が、同じ様にRPGを放ち履帯を破損させ走行不能にさせた。
乗員が怯んだのか、滑腔砲は撃たれなかった。
「退避!」
俺はそう叫びながら、砲が狙う位置から逃げる。仲間の何人かも撃ち終わったRPGを捨てて逃げ出す。とろくさいせいで逃げ遅れた奴が走り出すと同時に砲が火を吹き、俺達が隠れていたバンを吹き飛ばした。
とろくさい奴はその衝撃で地面に転がるが、一刻を争う状況で手を貸す奇特な人間はいない。
ソイツが叫び、なんとか立ち上がろうとする。しかし、それが断末魔の叫びとなってしまった。
次弾が発射され、背後の建物に着弾。運が悪い事に、建物が崩壊を始め彼は瓦礫の下敷きになってしまう。
そのタイミングで三発目のRPGが放たれ、ロケット弾が装甲を貫き、車内で爆発した。火薬の臭いに紛れてきな臭い臭いが漂ってくる。脱出者もいないことから、乗員は全滅したのだろう。
こうしてT-80は沈黙した。周囲の歩兵も仲間の銃撃により全滅していた。
RPGの発射がもう少し早かったら、彼は死なずに済んだかもしれない。
普通の人間ならそう思うところ、俺は「ちんたらやってるからそうなるんだよ」と心の中で吐き捨てた。死人に唾吐く愚かな行為だが、何十年も戦場に立ち続け壊れかけた俺のは心ではそう捉えたのだ。
「急ごう!」
元超大国軍の仲間が叫ぶ。今の指揮官は彼だ。本来の小隊長は数時間前、乗っていたヘリが撃墜され死んだ。
なので超大国軍脱走兵の彼に指揮を執ってもらうことにした。
経歴が経歴なので仲間の中には、罠なのではないかと疑う奴もいた。しかし、寄せ集めの義勇軍の中では数少ない正規軍の訓練を受けた人間であり、脱走兵というケチが付いた人間である以上簡単に古巣に戻れるはずがない。
俺はそう判断し、仲間達を説得して、彼に頼み込んで指揮官になってもらった。
普通に考えれば分かる事だが、義勇兵十数人を誘き出したぐらいじゃ脱走の罪も超大国軍の劣勢も帳消しにはならないのだ。戦闘に際して降りたUAZに乗り込みながら、ポケットから地図を出し。
「……今はどこらへんだ?」
そう呟く。すると、後部座席から馴染みの女義勇兵が地図を覗き込んできた。
「私にも見せてよ」
妙に艶めかしい声で話しかけ、耳にフッと息を吹きかけてくる。俺は後ろを振り返って彼女を睨みつけた。
「どうしたの?」
険しい顔をしている俺に対し、彼女は挑発的に笑う。
彼女はヴァンプと呼ばれている義勇兵だ。
その異名は、十人中十人が振り返るほどの美貌を持ち銃剣付きのAKで敵集団に突っ込んで返り血を浴びる様から、俺が名付けたのだ。
「や・め・ろ」
一語ずつ区切って、言葉を強調させる。するとヴァンプはニヤつきながら「は~い」と答えた。
おちょくっているのが丸分かりの態度だ。この女は「ヴァンプ」の異名を付けてから、俺にやたらと懐いている。
彼女はそれで楽しいのだろうが、俺からしたら鬱陶しいだけだ。四十も過ぎ性欲も異性への関心も薄くなってきた頃に、女にベタベタとされても食指は動かない。
大仰に溜息を付きながら地図に指を這わせ、周囲を見回し、現在位置を確認する。
「……このまま高速を直進すれば、政府庁舎だ」
助手席に座る小隊長も地図を覗き込んで、俺の言葉に頷いた。
「庁舎前には、軍の拠点が置かれていました。……先遣隊のヘリさえ墜とされなければ、もっとスムーズに行けたでしょうに」
本当の小隊長は先遣隊と共に偵察も兼ね、前線基地を張ろうと出発して撃ち落とされたのだ。
先行している部隊はいくつかあるが高速を使って首都に向かっているのは、今のところ俺達の部隊だけだ。なので、この先の敵の配置を知るには小隊長だけだが彼の持つ情報は事情が事情なので少し古く、ほぼアテにはならない。
「グダグダ言ってもしょうがない。とにかく進もう」
相手は小隊長だが、戦歴でも年齢でも俺の方が上だ。命令にこそ従うが、話す時は基本タメ口である。
「ええ」
小隊長が無線で後ろのトラックや輸送装甲車に乗った仲間に呼びかけをし、俺が車を発進させる。
車列は順調に高速を進み、中心市街地まであと少しの所まで来た所だった。
「ヘリが近づいて来てる」
後部座席のヴァンプが真顔でそう言いだした。
「え?」
普段は飄々としている彼女の変わりように、小隊長は泡食っている。
「ヴァンプ! 言い出しっぺなんだ! 確認しろ!」
コンソールパネルの上に置かれていた双眼鏡を、彼女へ投げ渡す。それを受け取った彼女は車から身を乗り出し、段々と距離を縮めてくる機影を確認する。
「Mi-8! ……味方よ。国旗が敵側じゃない」
彼女が言い終わると同時に、ヘリが頭上を通り過ぎて行く。ずんぐりとした機体は、間違いなくMi-8だ。
「……驚かせやがって」
飛んで行った方向から察するに、あのヘリには物資や兵士が載せられているに違いない。
(少し急ぐか)
俺はそう思い、アクセルを踏む力を強くする。そんな矢先。
突然、道路脇からBTRが飛び出してきた。ブレーキを踏もうにも遅く、側面にぶち当たる事はなかったもののBTRと衝突し、俺達のUAZはひっくり返り中央分離帯へぶつかった。
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