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マフィア修行編

旅立ち

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そばにいたネロがしゃべりだした。

「起きたか。だから早く逃げろって言ったのに。」

「え?どうなったの?」

「副組長のドレイクが守ってくれて、そのままここまで運んでくれた。」

違和感に気づき、ラーマはネロに聞いた。

「なんか、嘘ついてる?」

「なんでだ?」

「いや、嘘ついてる時の癖したなと思って。」

「今のに嘘つく要素あったか?」

「まあ確かにね。」

「まあ元気ならそれでいい。」

そして、ネロはラーマにこう言った。

「なあ、もうこれからうちの組にかかわるの禁止な。」

「え?なんで?」

「そらそうだろ、そんな弱いやつが毎回一緒に居たら大迷惑だ。」

「そっか…」

「もう関わんなよ。」

ネロはラーマの家を出て行った。

ラーマは漠然とマフィアになりたいと思っていた。

そして、常にマフィアが近くにいたためすぐにでもなれると思っていた。

だが、夢は即刻打ち砕かれた。

だが、ラーマは夢をあきらめきれなかった。

すぐに、親友のリョフの家に向かった。

コンコン

「ん、何?どうした?」

「ちょっと用があってさ。」

「まあとりあえずあがれよ。」

リョフの家に上がって食卓の椅子に座った。

「用って何?」

「いや、あのさ実は…」

「てことでさ、マフィアになるの手伝ってほしいんだよ。」

「ふ~ん、ラーマってマフィアになるのまだ諦めてなかったんだ。」

「当たり前じゃん。」

「まあ分かった、でもマフィアになるのに何しなきゃいけないかわかってるか?」

「ん~、知らない。」

「まあそんなことだろうと思ったよ。」

「軽く説明すると、マフィアというのはその土地を治める、武力派の人間の集まりだ。

そして、その町のリーダーに認められればマフィアになる権利が与えられる。

基本的にはその土地を攻めて無理やり認めさせるんだけど、お前のことだからそれは嫌がるだろうな。」

「確かに攻めるのは嫌だね。」

ふと思い出したことをラーマはリョフに聞いた。

「あの、マフィアたちが使ってた能力はどうやったら使えるの?」

「あれは、マフィアになれば使えるよ。ただし、技には種類があるんだけど、まだ今は説明しなくていいかな。」

話を聞いて、ラーマは少し考えてこう言った。

「まあとりあえず、拠点となる街を探せばいいんだな。」

「最初はそれでいいんじゃない。」

「てかここでいいじゃん。」

「何言ってんだよ、ネロが居るだろ。」

「あそっか。」

「馬鹿言ってねえで、早くこの町出て拠点の町探すぞ。」

「うっし、行こうか。」

貯金をもって二人は、地元を離れ、拠点の町探しを始めた。
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