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テスト勉強編
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全員で、唯の家に到着してついにテストの結果発表の時間がきた。
俺たちは、それぞれリュックからテストを取り出して、テスト結果の発表をすることにした。
「さぁ、結果発表の時間でございます。唯ちゃん、勝太郎君。自信は?」
と、忍が場を一気に緊張させた。
「まぁ、ぎりぎりだと思います...。」
「なるほど。唯は?」
「あたしは、めちゃめちゃ自信ある!しょーみ余裕やと思うで?」
「お、自信満々だねぇ。一応だけど宏太は?」
「まあ、俺は余裕だからむしろ、こいつらが何点取っているかが気になってる。」
「私もそうだな。じゃあ君たち、私と宏太にテストの答案用紙渡して。」
俺は、手元で握っていたテスト用紙を忍に手渡した。
唯は、自信満々に宏太に「絶対、大丈夫やから。」と誇らしげに伝え、答案用紙を手渡した。
そのまま、忍と宏太は俺と唯の答案用紙を見始めた。
クスクスと笑っている様子を見ると不安がさらに増す。
そして宏太たちは俺たちの答案を指さして笑い出す。
俺が唯の方を見ると、唯は自信満々に腕を組んで二人を見ていた。
俺は、「なぜ唯はこんなに自信があるのか」が分からなかった。
「じゃあ、結果を発表します。」
忍はテストの解答用紙を机でトントンと揃えた。
「まず、自信ありげな唯からがいいんじゃない?」
と宏太が言ったので、忍もその話に乗っかった。
「そうしようか。なら宏太、唯の結果発表をお願いします。」
「うい。」
宏太は一度深呼吸をして、少し緊迫した空気を作り出した。
「では、唯の点数の発表をします。」
俺と唯はドキドキしながら、発表を待った。
「国語54点、数学42点、社会53点、理科43点、英語44点です!」
「よっしゃー!やっぱりな、今回めっちゃ勉強頑張ったから自身あってんな!!!」
「赤点30点だから、余裕でクリアだね。」
「てことで、勝太郎頑張れぇ~。」
俺は、唯の煽りに対して途轍もない屈辱を覚えた。
「じゃあ、今度は勝太郎の点数発表だね。心の準備は出来てる?」
忍の問いかけに、俺は一息呼吸を置いて、返事をした。
「出来た。」
「よし。じゃあ、点数発表をします。」
「はい。」
「国語...31点。」
「ストップストップストップ!!!!!」
「え?どうした?」
「一番得意教科の国語で31点?」
「そうだよ。」
「ヤバくね...?」
「確かにそうだね。」
「終わったなこれ。」
「じゃあ、もう流して言っていい?」
「いいよ。」
「数学30点、社会35点、理科34点、英語32点です。」
「うぉぉぉぉ!!!!!!もしかして、全部ギリギリセーフ!?」
「そうだよ。」
「っしゃぁぁ”あ”!!!!!!」
俺は力強く力を握って喜んだ。
「じゃあ、これで心置きなく部活出来るね。」
「マジでよかったぁぁ!!!!」
俺は心の底から安堵した。
俺たちは、それぞれリュックからテストを取り出して、テスト結果の発表をすることにした。
「さぁ、結果発表の時間でございます。唯ちゃん、勝太郎君。自信は?」
と、忍が場を一気に緊張させた。
「まぁ、ぎりぎりだと思います...。」
「なるほど。唯は?」
「あたしは、めちゃめちゃ自信ある!しょーみ余裕やと思うで?」
「お、自信満々だねぇ。一応だけど宏太は?」
「まあ、俺は余裕だからむしろ、こいつらが何点取っているかが気になってる。」
「私もそうだな。じゃあ君たち、私と宏太にテストの答案用紙渡して。」
俺は、手元で握っていたテスト用紙を忍に手渡した。
唯は、自信満々に宏太に「絶対、大丈夫やから。」と誇らしげに伝え、答案用紙を手渡した。
そのまま、忍と宏太は俺と唯の答案用紙を見始めた。
クスクスと笑っている様子を見ると不安がさらに増す。
そして宏太たちは俺たちの答案を指さして笑い出す。
俺が唯の方を見ると、唯は自信満々に腕を組んで二人を見ていた。
俺は、「なぜ唯はこんなに自信があるのか」が分からなかった。
「じゃあ、結果を発表します。」
忍はテストの解答用紙を机でトントンと揃えた。
「まず、自信ありげな唯からがいいんじゃない?」
と宏太が言ったので、忍もその話に乗っかった。
「そうしようか。なら宏太、唯の結果発表をお願いします。」
「うい。」
宏太は一度深呼吸をして、少し緊迫した空気を作り出した。
「では、唯の点数の発表をします。」
俺と唯はドキドキしながら、発表を待った。
「国語54点、数学42点、社会53点、理科43点、英語44点です!」
「よっしゃー!やっぱりな、今回めっちゃ勉強頑張ったから自身あってんな!!!」
「赤点30点だから、余裕でクリアだね。」
「てことで、勝太郎頑張れぇ~。」
俺は、唯の煽りに対して途轍もない屈辱を覚えた。
「じゃあ、今度は勝太郎の点数発表だね。心の準備は出来てる?」
忍の問いかけに、俺は一息呼吸を置いて、返事をした。
「出来た。」
「よし。じゃあ、点数発表をします。」
「はい。」
「国語...31点。」
「ストップストップストップ!!!!!」
「え?どうした?」
「一番得意教科の国語で31点?」
「そうだよ。」
「ヤバくね...?」
「確かにそうだね。」
「終わったなこれ。」
「じゃあ、もう流して言っていい?」
「いいよ。」
「数学30点、社会35点、理科34点、英語32点です。」
「うぉぉぉぉ!!!!!!もしかして、全部ギリギリセーフ!?」
「そうだよ。」
「っしゃぁぁ”あ”!!!!!!」
俺は力強く力を握って喜んだ。
「じゃあ、これで心置きなく部活出来るね。」
「マジでよかったぁぁ!!!!」
俺は心の底から安堵した。
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