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マイケルの自空間編
第158話 北風のトゥール
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トゥール「コヘ!!起きろ!!遊びに行くぞ」
コヘ「ふぁ~、、、今日はどこに行くんだい?」
それからというもの、トゥールはコヘを叩き起こして東西南北の村へと連れ回し、その地の名産品を食べ歩いた。
彼らの行く道の妖魔は全て討伐された。
結果的に妖魔の数は激減し、この大陸に平和が訪れていた。
あの南風のコヘが妖魔を次々と消し去っていく様を見て、タケルやカミヤ、その他の風の刃の者は驚いていた。
ミドリ「お!!トゥール!!今日もうちの怠け者を頼んだよ!」
コヘの配偶者であるミドリは旦那の株が急速に上がり、喜んでいた。
ミドリ自身も風の刃の名家であり、その戦闘力と指揮力は誰もが認めるものだった。
しかしそんなミドリもコヘの怠癖はどうすることも出来なかったという。
「あの二人、今日は東に行くそうだ!俺らも行くか!」
民衆はこぞって二人についていくようになり、東西南北の各地で宴会が開かれていたという。
偉ぶらない二人の態度に、人々は気兼ねなく会話をすることが出来たのだった。
そんな日々を巫女様は驚く様子もなく、天守閣から笑って眺めていた。
~~~~~~~~~~~~~~~
コヘと出会ってから数ヶ月が経った頃。
コヘが突然トゥールの部屋を訪ねてきた。
トゥール「お、珍しいな。なした?」
コヘ「そういえば、北風に推薦しといたよ」
トゥール「え?」
コヘ「東風と西風からはもう推薦状が来てて、あとは俺待ちだったらしい。忘れてたわ」
トゥール「そうなの!?」
コヘ「うん、これから北風就任式があるから廻り縁に来るように巫女様が言ってたよ」
トゥール「え!?これから?今から?」
コヘ「うん、今から。キムキムから聞いてなかったの?」
トゥール「知らんよ!!なんなら昨日キムキムと飲みに行ったけど何も言ってなかったよ!!あいつめ」
コヘ「まぁ、そーゆーことだから」
そう言い残し、コヘは扉を閉じた。
トゥール「そーゆーことだからじゃねぇよ。就任式って大事だろ?こんな雑に訪れるもんなの?」
トゥールは寝癖をつけたまま、城の天辺に位置する廻り縁へと急いだ。
トゥール「遅くなりました!!」
最上階へとたどり着いたトゥールを巫女様が笑って出迎えた。
巫女「ほほほ、なんじゃその髪型は」
トゥール「急な呼び出しだったので」
松爺はカンカンに怒っている。
松爺「こんな大切な日に遅刻とはどういうことじゃ!!切腹にて自害すべし!!」
タケル「急な呼び出しでもなかろうよ」
カミヤ「一ヶ月前には伝わってたでしょ?」
腕を組むタケルとその横にはカミヤもいた。
コヘ「キムキムが伝えてなかったらしいから、俺がさっき呼びに行ったんだよ。あ、でも北風に推薦したことを伝え忘れてたから俺にも責任があるのか」
そこにはキムキムもいた。
キムキム「遅いよ、トゥール」
トゥール「いやいやいやいやいや、お!!ま!!え!!!お前のせいじゃボケぇぇ!!!!」
キムキム「すっかり忘れてた、昨日は恋話で終わっちゃったし」
トゥール「終わっちゃったし、じゃねぇよ!!なに人事みたいに言ってんの?」
キムキム「まぁ、良いじゃない。こうして間に合ったんだから」
タケル「いや、間に合ってはいないぞ?」
カミヤ「まぁ、どうせここからじゃ米粒くらいにしか見えませんし。身なりなんてどうでも良いですよ」
コヘ「ふあぁ~、早く済ませちゃおうよ。眠いんだ」
巫女「さてトゥールよ。其方に渡したいものがある」
巫女様が合図をすると、松爺がどこからか純白の刀を持ってきた。
巫女様はそれをトゥールへと差し出した。
トゥール「これは?」
巫女「神刀咲夜じゃ。この地の神の祝福を受けた鉱石で作られた特別な刀じゃ。風になる者は皆、各々に合った武器を贈呈されることになっておる」
トゥール「神刀、咲夜」
巫女「どんなに暗い夜が訪れようと、どんなに深い闇に苛まれようと咲き誇る。人々の道標になるであろう其方に相応しい神刀であるぞ」
トゥール「そんな存在に俺がなれるでしょうか?」
巫女「民の笑顔を見よ、民の歓声に耳を澄ませ。其方はもう立派に咲いておる」
タケルさんのように妖魔を殲滅するなんて大きな志は自分にはない。
カミヤさんのような果てなき向上心も、コヘのような天性の素質も持ち合わせていない。
それでも、自分のしてきたことは間違っていないと肯定されたような気がした。
キムキムに背中を押され、トゥールは廻り縁から顔を覗かせた。
民衆は歓喜し、拍手をしている。
巫女「ほれ、何か言え。民衆が其方の言葉を待っておる」
トゥール「こんな高さから届くんですか」
巫女「我らは風を操るプロじゃ。風で広範囲に音を届けることなんて造作もない」
巫女様が手を開くと、風が勢いよく吹き抜けた。
トゥール「俺はこの大陸が、ここに住む皆が大好きだ。何が起きたとしても咲き続け、人々の道標になることをここに誓う!」
大きな暖かい歓声に包まれ、北風就任式は幕を下ろした。
コヘ「ふぁ~、、、今日はどこに行くんだい?」
それからというもの、トゥールはコヘを叩き起こして東西南北の村へと連れ回し、その地の名産品を食べ歩いた。
彼らの行く道の妖魔は全て討伐された。
結果的に妖魔の数は激減し、この大陸に平和が訪れていた。
あの南風のコヘが妖魔を次々と消し去っていく様を見て、タケルやカミヤ、その他の風の刃の者は驚いていた。
ミドリ「お!!トゥール!!今日もうちの怠け者を頼んだよ!」
コヘの配偶者であるミドリは旦那の株が急速に上がり、喜んでいた。
ミドリ自身も風の刃の名家であり、その戦闘力と指揮力は誰もが認めるものだった。
しかしそんなミドリもコヘの怠癖はどうすることも出来なかったという。
「あの二人、今日は東に行くそうだ!俺らも行くか!」
民衆はこぞって二人についていくようになり、東西南北の各地で宴会が開かれていたという。
偉ぶらない二人の態度に、人々は気兼ねなく会話をすることが出来たのだった。
そんな日々を巫女様は驚く様子もなく、天守閣から笑って眺めていた。
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コヘと出会ってから数ヶ月が経った頃。
コヘが突然トゥールの部屋を訪ねてきた。
トゥール「お、珍しいな。なした?」
コヘ「そういえば、北風に推薦しといたよ」
トゥール「え?」
コヘ「東風と西風からはもう推薦状が来てて、あとは俺待ちだったらしい。忘れてたわ」
トゥール「そうなの!?」
コヘ「うん、これから北風就任式があるから廻り縁に来るように巫女様が言ってたよ」
トゥール「え!?これから?今から?」
コヘ「うん、今から。キムキムから聞いてなかったの?」
トゥール「知らんよ!!なんなら昨日キムキムと飲みに行ったけど何も言ってなかったよ!!あいつめ」
コヘ「まぁ、そーゆーことだから」
そう言い残し、コヘは扉を閉じた。
トゥール「そーゆーことだからじゃねぇよ。就任式って大事だろ?こんな雑に訪れるもんなの?」
トゥールは寝癖をつけたまま、城の天辺に位置する廻り縁へと急いだ。
トゥール「遅くなりました!!」
最上階へとたどり着いたトゥールを巫女様が笑って出迎えた。
巫女「ほほほ、なんじゃその髪型は」
トゥール「急な呼び出しだったので」
松爺はカンカンに怒っている。
松爺「こんな大切な日に遅刻とはどういうことじゃ!!切腹にて自害すべし!!」
タケル「急な呼び出しでもなかろうよ」
カミヤ「一ヶ月前には伝わってたでしょ?」
腕を組むタケルとその横にはカミヤもいた。
コヘ「キムキムが伝えてなかったらしいから、俺がさっき呼びに行ったんだよ。あ、でも北風に推薦したことを伝え忘れてたから俺にも責任があるのか」
そこにはキムキムもいた。
キムキム「遅いよ、トゥール」
トゥール「いやいやいやいやいや、お!!ま!!え!!!お前のせいじゃボケぇぇ!!!!」
キムキム「すっかり忘れてた、昨日は恋話で終わっちゃったし」
トゥール「終わっちゃったし、じゃねぇよ!!なに人事みたいに言ってんの?」
キムキム「まぁ、良いじゃない。こうして間に合ったんだから」
タケル「いや、間に合ってはいないぞ?」
カミヤ「まぁ、どうせここからじゃ米粒くらいにしか見えませんし。身なりなんてどうでも良いですよ」
コヘ「ふあぁ~、早く済ませちゃおうよ。眠いんだ」
巫女「さてトゥールよ。其方に渡したいものがある」
巫女様が合図をすると、松爺がどこからか純白の刀を持ってきた。
巫女様はそれをトゥールへと差し出した。
トゥール「これは?」
巫女「神刀咲夜じゃ。この地の神の祝福を受けた鉱石で作られた特別な刀じゃ。風になる者は皆、各々に合った武器を贈呈されることになっておる」
トゥール「神刀、咲夜」
巫女「どんなに暗い夜が訪れようと、どんなに深い闇に苛まれようと咲き誇る。人々の道標になるであろう其方に相応しい神刀であるぞ」
トゥール「そんな存在に俺がなれるでしょうか?」
巫女「民の笑顔を見よ、民の歓声に耳を澄ませ。其方はもう立派に咲いておる」
タケルさんのように妖魔を殲滅するなんて大きな志は自分にはない。
カミヤさんのような果てなき向上心も、コヘのような天性の素質も持ち合わせていない。
それでも、自分のしてきたことは間違っていないと肯定されたような気がした。
キムキムに背中を押され、トゥールは廻り縁から顔を覗かせた。
民衆は歓喜し、拍手をしている。
巫女「ほれ、何か言え。民衆が其方の言葉を待っておる」
トゥール「こんな高さから届くんですか」
巫女「我らは風を操るプロじゃ。風で広範囲に音を届けることなんて造作もない」
巫女様が手を開くと、風が勢いよく吹き抜けた。
トゥール「俺はこの大陸が、ここに住む皆が大好きだ。何が起きたとしても咲き続け、人々の道標になることをここに誓う!」
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