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分裂のトルコネ編
第134話 擬似聖石
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先生と呼ばれた者「やっぱりこの橋に来るとロクなことがないわ」
先生と呼ばれている女は、やれやれと頭を振っている。
チェルシー「先生も手伝って、こいつら強いわ!!」
先生「そんなこと見たら分かるでしょ?特にその金髪の女性、戦うだけ無駄よ。他の二人はまだしも、私が加勢しても勝てるかどうか」
チェルシー「先生がいれば勝てるに決まってるでしょ!!グレイス共和国とフォールドーン帝国のナレー大橋の戦いを一人で終わらせてしまった人なんだから」
その言葉を聞いたダイスが絶句していた。
ダイス「おいおい、てことはあんたが噂の、、、、」
BB「そうね~、BB(ビッグブリッジ)なんて呼ばれ方をしているわね。酷いあだ名だわ、まったく」
BBはまたもやれやれと首を振り、被っている大きな魔女帽を被り直した。
リリは「その帽子はヘイスレイブの魔導学校を卒業した証として贈呈される魔女帽ね、そんなものを未だに被ってる人が、国を離れて闇の軍勢に協力するだなんて、よっぽどの理由があるんでしょうね」
BB「大した理由じゃないわ、嫌気がさしただけよ、この世界に。そんなあなたの胸に光る魔器具はフォールドーン帝国のものじゃないわね、そんな機械技術がこの大陸のどこにあるのかしら?」
リリは目を細めながら言い放った。
リリ「へぇ、これが見えるんだ。これはムーにしか見破られたことがないんだけどなぁ」
BB「さて、そんな恐ろしいあなたとここで戦うのは失策というもの。ここは撤退するわよ、チェルシー」
チェルシーは怒りをあらわにしている。
チェルシー「バっっっっカじゃないの!?あんなやられ方をして、逃げるなんて出来るわけないわよ!」
BB「戦闘力はそこそこなのに、どうしてこうも頭が悪いのかしら、この子は。オダルジョーやカナメルがいかに優秀だったのか思い知らされるわ」
チェルシー「ムキー!!!!先生!!絶対絶対絶っ対にその言葉、撤回させてあげるわ!」
チェルシーは駆け出そうとしたが、見えない上からの圧力に押しつぶされるように地面へとへばりついた。
BB「大丈夫よ、モンスターにひと暴れしてもらうから。その怒りは、今は鎮めなさい」
そう言って懐から黒い石を取り出した。
BB「カナメルによろしくね」
BBはその黒い石を砕いた。
すると黒い光柱が天高く伸び、禍々しく輝いて消えた。
そのままBBはチェルシーと共に霧となって消えた。
モモ「逃げたみたいですね」
ダイス「はぁ、怖ぇ~。。。あの女、絶対強いじゃん」
リリ「強いだろうねぇ、そんなことより、モンスターってのが気になるね。すぐにここから離れた方が良いかもしれない」
リリはすぐにヘリコプターを構築しようとした。
しかし、突然の異形の何かの急接近を探知したリリは、ダイスとモモに向けて叫んだ。
リリ「走って!!!」
ダイスとモモは戸惑いながらも、リリの緊迫感を感じ取って走り出す。
その後に続いてリリも駆け出した。
強烈な地鳴りと共に、大河から大きな何かが浮上してきた。
水から顔を出したそれは、夥しい数の人間の肉片を組み合わせたようなグロテスクな見た目のモンスターだった。
モンスター「ブォォオオオオオオ!!!!!、、ァァ、、、リリ、、、、」
モンスターには目玉がいくつもあった。
それらが一斉にリリを凝視しながら、女性の肉声混じりの声で[リリ]と言った。
リリはその声を聞き、歩みを止めた。
リリ「その声、、、ナツ?、、、ナツなの!?」
リリは大橋の端の方まで駆け寄り、モンスターと対話を試みる。
ダイスとモモはモンスターの姿を確認し、そのままグレイス領へと続く大橋を走り続けている。
モンスター「、、、、お前、に、、これをやる、、、、、、、、、リリ、、待って、、」
続けて男性の肉声と女性の肉声が交互に発せられた。
リリ「フランさん!!!バビ!!!あんた達、、その中にいるの!?」
リリは大型のスナイパーライフルを構築した。
ライフルの側面には[スナック・ラジーヌ]という文字が刻まれている。
リリ「今助けてあげる!!」
リリは引き金に手をかけた。
モンスター「ブォォオオオオオオ!!!!!」
モンスターはその大きな手で大橋を叩こうとしている。
ほとんど岸まで辿り着いていたダイスとモモは後ろを振り返った。
モモ「リリさん!!!早く!!!」
ダイス「リリさんのことだ、何か考えがあるんだろう。俺たちはこのまま走り抜けるぞ!!」
モンスターの大きな手が大橋を叩き割るのと同時に、大爆発が起きた。
強烈な風圧にダイスとモモはそのままグレイス領である岸辺まで吹き飛ばされた。
モモ「いたたた、、、、、何が起きたの?」
ダイス「、、、、見ろよ」
ダイスが後ろの大橋を指差している。
正確には、大橋があった場所を指差していた。
モモ「嘘でしょ、、、、」
大橋は完全に崩壊し、そこに大河が流れていた。
そしてモンスターがいた場所には大きな湖が出来ている。
モンスターはその巨体からは想像も出来ない速度で海を目指して移動していた。
モモ「リリさんは!?」
ダイス「分からない」
ダイスは唖然としていた。
モモ「私達これからどうするの!?もう向こう岸には戻れない!!ここはグレイス領、敵の本拠地、、、、どうしよう、どうしよう!!」
ダイス「分かんねぇよ!!!!」
モモ「、、、、、、、」
ダイス「、、、、、、、」
モモ「ごめん、、、」
ダイス「、、、俺こそ悪かった。こうなったら、俺たちも行くしかない」
モモ「どこに?」
ダイス「決まってんだろ、グレイス城だよ」
モモはダイスの言葉に驚いた。
モモ「私達二人で?無理だよ」
ダイス「セリアが待ってる。ツグルがリキッドって奴とたった二人でセリアを救い出そうとしてる」
モモ「、、、、、、」
ダイスは慌てる様子もなく、静かに言い放った。
ダイス「逃げ道がなくなって良かった。これで俺は前に進める」
そう言って一歩を踏み出すダイスの足は震えていた。
ダイス「怖いならここで待っていろ。俺は行くぞ」
ダイスは震える足を隠すように早足で進み出した。
モモ「、、、、、、」
モモは迷っていた。二人ではグレイス城に辿り着くこと自体、簡単なことではないだろう。
遠回りに大河沿いを歩いて、渓谷を抜ければトルコネへと帰ることも出来る。
ダイスは数歩進んでは振り返り、数歩進んでは振り返っていた。
不安で押しつぶされそうな表情をしている。
モモ「、、、私も行くよ」
モモはしっかりとした足取りで、ダイスを追いかけた。
先生と呼ばれている女は、やれやれと頭を振っている。
チェルシー「先生も手伝って、こいつら強いわ!!」
先生「そんなこと見たら分かるでしょ?特にその金髪の女性、戦うだけ無駄よ。他の二人はまだしも、私が加勢しても勝てるかどうか」
チェルシー「先生がいれば勝てるに決まってるでしょ!!グレイス共和国とフォールドーン帝国のナレー大橋の戦いを一人で終わらせてしまった人なんだから」
その言葉を聞いたダイスが絶句していた。
ダイス「おいおい、てことはあんたが噂の、、、、」
BB「そうね~、BB(ビッグブリッジ)なんて呼ばれ方をしているわね。酷いあだ名だわ、まったく」
BBはまたもやれやれと首を振り、被っている大きな魔女帽を被り直した。
リリは「その帽子はヘイスレイブの魔導学校を卒業した証として贈呈される魔女帽ね、そんなものを未だに被ってる人が、国を離れて闇の軍勢に協力するだなんて、よっぽどの理由があるんでしょうね」
BB「大した理由じゃないわ、嫌気がさしただけよ、この世界に。そんなあなたの胸に光る魔器具はフォールドーン帝国のものじゃないわね、そんな機械技術がこの大陸のどこにあるのかしら?」
リリは目を細めながら言い放った。
リリ「へぇ、これが見えるんだ。これはムーにしか見破られたことがないんだけどなぁ」
BB「さて、そんな恐ろしいあなたとここで戦うのは失策というもの。ここは撤退するわよ、チェルシー」
チェルシーは怒りをあらわにしている。
チェルシー「バっっっっカじゃないの!?あんなやられ方をして、逃げるなんて出来るわけないわよ!」
BB「戦闘力はそこそこなのに、どうしてこうも頭が悪いのかしら、この子は。オダルジョーやカナメルがいかに優秀だったのか思い知らされるわ」
チェルシー「ムキー!!!!先生!!絶対絶対絶っ対にその言葉、撤回させてあげるわ!」
チェルシーは駆け出そうとしたが、見えない上からの圧力に押しつぶされるように地面へとへばりついた。
BB「大丈夫よ、モンスターにひと暴れしてもらうから。その怒りは、今は鎮めなさい」
そう言って懐から黒い石を取り出した。
BB「カナメルによろしくね」
BBはその黒い石を砕いた。
すると黒い光柱が天高く伸び、禍々しく輝いて消えた。
そのままBBはチェルシーと共に霧となって消えた。
モモ「逃げたみたいですね」
ダイス「はぁ、怖ぇ~。。。あの女、絶対強いじゃん」
リリ「強いだろうねぇ、そんなことより、モンスターってのが気になるね。すぐにここから離れた方が良いかもしれない」
リリはすぐにヘリコプターを構築しようとした。
しかし、突然の異形の何かの急接近を探知したリリは、ダイスとモモに向けて叫んだ。
リリ「走って!!!」
ダイスとモモは戸惑いながらも、リリの緊迫感を感じ取って走り出す。
その後に続いてリリも駆け出した。
強烈な地鳴りと共に、大河から大きな何かが浮上してきた。
水から顔を出したそれは、夥しい数の人間の肉片を組み合わせたようなグロテスクな見た目のモンスターだった。
モンスター「ブォォオオオオオオ!!!!!、、ァァ、、、リリ、、、、」
モンスターには目玉がいくつもあった。
それらが一斉にリリを凝視しながら、女性の肉声混じりの声で[リリ]と言った。
リリはその声を聞き、歩みを止めた。
リリ「その声、、、ナツ?、、、ナツなの!?」
リリは大橋の端の方まで駆け寄り、モンスターと対話を試みる。
ダイスとモモはモンスターの姿を確認し、そのままグレイス領へと続く大橋を走り続けている。
モンスター「、、、、お前、に、、これをやる、、、、、、、、、リリ、、待って、、」
続けて男性の肉声と女性の肉声が交互に発せられた。
リリ「フランさん!!!バビ!!!あんた達、、その中にいるの!?」
リリは大型のスナイパーライフルを構築した。
ライフルの側面には[スナック・ラジーヌ]という文字が刻まれている。
リリ「今助けてあげる!!」
リリは引き金に手をかけた。
モンスター「ブォォオオオオオオ!!!!!」
モンスターはその大きな手で大橋を叩こうとしている。
ほとんど岸まで辿り着いていたダイスとモモは後ろを振り返った。
モモ「リリさん!!!早く!!!」
ダイス「リリさんのことだ、何か考えがあるんだろう。俺たちはこのまま走り抜けるぞ!!」
モンスターの大きな手が大橋を叩き割るのと同時に、大爆発が起きた。
強烈な風圧にダイスとモモはそのままグレイス領である岸辺まで吹き飛ばされた。
モモ「いたたた、、、、、何が起きたの?」
ダイス「、、、、見ろよ」
ダイスが後ろの大橋を指差している。
正確には、大橋があった場所を指差していた。
モモ「嘘でしょ、、、、」
大橋は完全に崩壊し、そこに大河が流れていた。
そしてモンスターがいた場所には大きな湖が出来ている。
モンスターはその巨体からは想像も出来ない速度で海を目指して移動していた。
モモ「リリさんは!?」
ダイス「分からない」
ダイスは唖然としていた。
モモ「私達これからどうするの!?もう向こう岸には戻れない!!ここはグレイス領、敵の本拠地、、、、どうしよう、どうしよう!!」
ダイス「分かんねぇよ!!!!」
モモ「、、、、、、、」
ダイス「、、、、、、、」
モモ「ごめん、、、」
ダイス「、、、俺こそ悪かった。こうなったら、俺たちも行くしかない」
モモ「どこに?」
ダイス「決まってんだろ、グレイス城だよ」
モモはダイスの言葉に驚いた。
モモ「私達二人で?無理だよ」
ダイス「セリアが待ってる。ツグルがリキッドって奴とたった二人でセリアを救い出そうとしてる」
モモ「、、、、、、」
ダイスは慌てる様子もなく、静かに言い放った。
ダイス「逃げ道がなくなって良かった。これで俺は前に進める」
そう言って一歩を踏み出すダイスの足は震えていた。
ダイス「怖いならここで待っていろ。俺は行くぞ」
ダイスは震える足を隠すように早足で進み出した。
モモ「、、、、、、」
モモは迷っていた。二人ではグレイス城に辿り着くこと自体、簡単なことではないだろう。
遠回りに大河沿いを歩いて、渓谷を抜ければトルコネへと帰ることも出来る。
ダイスは数歩進んでは振り返り、数歩進んでは振り返っていた。
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モモ「、、、私も行くよ」
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