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分裂のトルコネ編
第114話 裏切り
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トゥール「あとは俺に任せろ」
その言葉に誰もが安堵した。
しかし次の瞬間、トゥールが視界から消えたのと同時に後頭部に強烈な痛みが走り、ツグル達はそのまま意識を失った。
ツグルは霞む視界の中、トゥールの「ごめん」という声を聞いた。
リョーガは、わざとらしく拍手をしている。
リョーガ「やっぱりあなたは強いですね。王都陥落のあの日、次々とグレイスの騎士達を切り刻んでいくあなたの姿を思い出しましたよ。俺はあなたに憧れて、刀の扱いも練習したんですよ」
トゥール「、、、、、」
リョーガ「元々仲間だった人達を殺すのは気が引けるでしょう。俺がやりましょう」
トゥール「いや、殺す必要はない。グレイス城まで追ってはこないさ」
リョーガ「でも殺せと無の神に言われてましたよね?」
トゥール「この件については俺が何とかする、お前は手を出すな」
リョーガは何かを思いついたように指を鳴らした。
リョーガ「じゃあ、こうしましょう」
リョーガは謎の注射器を取り出した。
リョーガ「これは無の神から頂いた注入剤です、この中には無の神の魔力が極小量込められています。極小量ですが、その効果は絶大。注入されればその方々は眠ったままになるでしょう」
トゥール「じゃあそれを俺に預けて、お前は早く城に戻れ、トルコネとグレイス間での転移は順調に開通したんだろ?」
リョーガ「なーんか、怪しいっすね。俺はまだあなたを仲間だとは認めてませんからね?仲間になってくれたら心強いですけど」
リョーガは注射器をクルクルと回しながら口を尖らせている。
リョーガ「この注射器を刺してから戻りますよ」
トゥール「こんな奴等に使うなんて、勿体ないと思うけどなぁ」
トゥールは笑いながら告げた。
リョーガ「いいんです、念には念をですよ」
リョーガは一人一人に注射器を刺し、黒い液体を注入していく。
リョーガ「じゃあ、先に戻ってますんで。再生の女神を手放さないでくださいよ。あ、転移石の使い方はもう大丈夫っすか?」
トゥール「大丈夫、色々とありがとうな」
リョーガ「お安い御用です、なんてったってグレイスを変えた英雄殿なのですから、では」
リョーガは転移石を使って消えた。
倒れる五人とその場に座り込むトゥール。
トゥールは深いため息をつき、セリアを抱き上げた。
トゥール「こうするしかないんだ」
トゥールも転移石を使いその場を離れた。
~~~~~~~~~~~~~~~
グレイス王城、玉座の間
トゥール「再生の女神を連れてきたぞ、契約は終了だな」
トゥールがセリアを抱き抱え玉座の間へと足を踏み入れた。
無の神「ほぅ、早かったのぅ」
玉座には無の神が座っていた。
トゥール「さぁ、今すぐに俺の大切な者達を、、、サクラを、生き返らせてくれ」
無の神「今すぐは無理じゃ、それに契約はまだ完了していない。儂への忠誠心を示せと言ったのじゃ、まだあの者達の魔力が消えていないようじゃが、、、殺し損ねたのか、それとも」
トゥール「奴等は殺すに値しない、あんたが再生の女神を手中に収めれば、生死の概念なんて無いに等しいんだろ?簡単に消すことも、簡単に生き返らせることも出来るんだろう?」
無の神「そうじゃ、じゃが膿は忠誠心の高い者以外、必要ないと考える。大切な者達と生きたいのであれば、膿の指示通りに動くことじゃ」
トゥール「、、、、承知した」
トゥールは唇を噛んだ。
トゥール「ところで、今後再生の女神をどうするつもりだ?聖属性の魔力を抜き取って活用すると聞いたが?」
無の神は盛大に笑い出した。
無の神「クックック、、、、それが真実だと思うか?」
トゥール「信じたから彼女をここに連れてきた」
無の神「お主は、、まことに、、、大馬鹿者じゃな。馬鹿正直にも程がある、、クッハッハッハッハッ!!!」
トゥール「セリアに危害は加えないという約束だろ」
無の神「その通り、危害は加えない。何故なら膿がその少女に憑依するからのぅ」
トゥールは刀に手をかけた。
トゥール「待て、死者の蘇生はお前がセリアの身体を手に入れて成す術なのか?」
無の神「その通り、しかしそれは今すぐには出来ぬ。聖属性の魔力の成熟にはまだ十年の歳月が必要じゃ。だからそう焦るでない、彼女は十年の間は悪いようにはせんよ」
トゥール「それじゃ話が違う、聖属性の魔力を抜き取り、セリアを無傷で返すという約束だ」
無の神「そんなことが可能なのであれば、とっくの昔にやっておるわい。聖属性を扱うには膿が入り込む以外に方法はない。膿が入り込めば、聖属性の成長は止まってしまう。膿は数千年の時を憑依を繰り返し、生きながらえておる。お主の気持ちは痛いほど分かるぞ、膿にも大切な人が何人も、、、、何人もいた。でも必ず死というものはやってくる。生きながらえさせる術も編み出した、しかし、姿形は彼らでも魂を繋ぎ止めることは出来ないのじゃ、魂を繋ぎ止めるには聖属性の力が、、、もうそれ以外思いつかない、それ以外のありとあらゆる魔法、闇魔法、人体実験はやり尽くしたのじゃ」
無の神は何かを考えるように目を瞑っている。
トゥール「そうか、あんたなりに死者を生き返らせる方法を模索したわけだ。でも本当にやり尽くしたのか?諦めるのはまだ早いんじゃないか?もし必要であれば、協力しよう」
無の神「おかしな奴よのぅ、本来であれば膿はお主にとって討つべき敵である。そんな膿に協力じゃと?クックック、、ハッハッハッ!!やはりお主は殺すには惜しい、奴等を殺せ、そうすればお主を仲間として迎え入れよう。そして十年後、今は亡きお主の大切な者達と、共に生きる道を用意してやろう」
トゥール「何故ツグル達を殺す必要がある?」
無の神「奴等は膿の命を狙っておる、消しておいて損はない」
トゥール「俺が説得する、皆には十年待ってもらって、あんたはセリアの身体に憑依する。そしてあんたの大切な人達を生き返らせて、あんたはセリアの身体から離れる。少しだけ借りるだけなら」
無の神はトゥールの言葉を遮って言葉を続けた。
無の神「お主は何も分かっていない、憑依を解いた後の身体は消滅する」
トゥール「、、、、そうなのか」
トゥールは言葉を失った。
無の神「いいか、お主は立場というものを分かっていない。お主は膿に意見を出来る立場ではない。お主に残された道は二つ、奴等の元に戻り、膿に支配されるのを待つか。奴等を殺し、十年後の未来で、過去の大切な人達と幸せな日々を過ごすか。選べ!!お主にとって大切なのは今なのか、過去なのか」
トゥール「、、、、、分かった」
トゥールはセリアを床に静かに寝かせ、転移石を手に歩き出した。
トゥール「ところで、カナメルに憑依するのは何のためなんだ?」
無の神「膿の力は日に日に弱まっている、それは何となく分かっておるじゃろう?原因は膿にも分からぬ、母体であるヤオウ大司教の魔術のせいか、、、しかし、いずれにしても別の母体へと移動すれば万事解決じゃ、この身体を離れるのは惜しいが、赤のオーラを持つ者への憑依は未だ成し遂げたことがない。赤のオーラがあれば、十年間のうちにまだ見ぬ発見があるやもしれぬ」
トゥール「なるほどな。その憑依の儀式とやらはいつ頃終わる?」
無の神「ふぅむ、、、よかろう、お主に教える義理はないが、仲間に迎え入れるための種として蒔いておこうか。教えてやる、儀式には一ヶ月の月日が必要じゃ、闇の魔力を流し続け、慣れさせる必要がある。そうしなければ母体が膿の闇の魔力に耐えられず、消滅してしまうからのぅ」
トゥール「なるほど、理解した」
トゥールは転移石で姿を消した。
無の神「生き返らせるためには、死体となったその身体と、その魂を何かしらの方法で閉じ込めておく必要がある。残念ながらトゥール、お主の大切な者達のそれらは、、、、おっと、これは独り言じゃ」
無の神はニヤリと笑った。
その言葉に誰もが安堵した。
しかし次の瞬間、トゥールが視界から消えたのと同時に後頭部に強烈な痛みが走り、ツグル達はそのまま意識を失った。
ツグルは霞む視界の中、トゥールの「ごめん」という声を聞いた。
リョーガは、わざとらしく拍手をしている。
リョーガ「やっぱりあなたは強いですね。王都陥落のあの日、次々とグレイスの騎士達を切り刻んでいくあなたの姿を思い出しましたよ。俺はあなたに憧れて、刀の扱いも練習したんですよ」
トゥール「、、、、、」
リョーガ「元々仲間だった人達を殺すのは気が引けるでしょう。俺がやりましょう」
トゥール「いや、殺す必要はない。グレイス城まで追ってはこないさ」
リョーガ「でも殺せと無の神に言われてましたよね?」
トゥール「この件については俺が何とかする、お前は手を出すな」
リョーガは何かを思いついたように指を鳴らした。
リョーガ「じゃあ、こうしましょう」
リョーガは謎の注射器を取り出した。
リョーガ「これは無の神から頂いた注入剤です、この中には無の神の魔力が極小量込められています。極小量ですが、その効果は絶大。注入されればその方々は眠ったままになるでしょう」
トゥール「じゃあそれを俺に預けて、お前は早く城に戻れ、トルコネとグレイス間での転移は順調に開通したんだろ?」
リョーガ「なーんか、怪しいっすね。俺はまだあなたを仲間だとは認めてませんからね?仲間になってくれたら心強いですけど」
リョーガは注射器をクルクルと回しながら口を尖らせている。
リョーガ「この注射器を刺してから戻りますよ」
トゥール「こんな奴等に使うなんて、勿体ないと思うけどなぁ」
トゥールは笑いながら告げた。
リョーガ「いいんです、念には念をですよ」
リョーガは一人一人に注射器を刺し、黒い液体を注入していく。
リョーガ「じゃあ、先に戻ってますんで。再生の女神を手放さないでくださいよ。あ、転移石の使い方はもう大丈夫っすか?」
トゥール「大丈夫、色々とありがとうな」
リョーガ「お安い御用です、なんてったってグレイスを変えた英雄殿なのですから、では」
リョーガは転移石を使って消えた。
倒れる五人とその場に座り込むトゥール。
トゥールは深いため息をつき、セリアを抱き上げた。
トゥール「こうするしかないんだ」
トゥールも転移石を使いその場を離れた。
~~~~~~~~~~~~~~~
グレイス王城、玉座の間
トゥール「再生の女神を連れてきたぞ、契約は終了だな」
トゥールがセリアを抱き抱え玉座の間へと足を踏み入れた。
無の神「ほぅ、早かったのぅ」
玉座には無の神が座っていた。
トゥール「さぁ、今すぐに俺の大切な者達を、、、サクラを、生き返らせてくれ」
無の神「今すぐは無理じゃ、それに契約はまだ完了していない。儂への忠誠心を示せと言ったのじゃ、まだあの者達の魔力が消えていないようじゃが、、、殺し損ねたのか、それとも」
トゥール「奴等は殺すに値しない、あんたが再生の女神を手中に収めれば、生死の概念なんて無いに等しいんだろ?簡単に消すことも、簡単に生き返らせることも出来るんだろう?」
無の神「そうじゃ、じゃが膿は忠誠心の高い者以外、必要ないと考える。大切な者達と生きたいのであれば、膿の指示通りに動くことじゃ」
トゥール「、、、、承知した」
トゥールは唇を噛んだ。
トゥール「ところで、今後再生の女神をどうするつもりだ?聖属性の魔力を抜き取って活用すると聞いたが?」
無の神は盛大に笑い出した。
無の神「クックック、、、、それが真実だと思うか?」
トゥール「信じたから彼女をここに連れてきた」
無の神「お主は、、まことに、、、大馬鹿者じゃな。馬鹿正直にも程がある、、クッハッハッハッハッ!!!」
トゥール「セリアに危害は加えないという約束だろ」
無の神「その通り、危害は加えない。何故なら膿がその少女に憑依するからのぅ」
トゥールは刀に手をかけた。
トゥール「待て、死者の蘇生はお前がセリアの身体を手に入れて成す術なのか?」
無の神「その通り、しかしそれは今すぐには出来ぬ。聖属性の魔力の成熟にはまだ十年の歳月が必要じゃ。だからそう焦るでない、彼女は十年の間は悪いようにはせんよ」
トゥール「それじゃ話が違う、聖属性の魔力を抜き取り、セリアを無傷で返すという約束だ」
無の神「そんなことが可能なのであれば、とっくの昔にやっておるわい。聖属性を扱うには膿が入り込む以外に方法はない。膿が入り込めば、聖属性の成長は止まってしまう。膿は数千年の時を憑依を繰り返し、生きながらえておる。お主の気持ちは痛いほど分かるぞ、膿にも大切な人が何人も、、、、何人もいた。でも必ず死というものはやってくる。生きながらえさせる術も編み出した、しかし、姿形は彼らでも魂を繋ぎ止めることは出来ないのじゃ、魂を繋ぎ止めるには聖属性の力が、、、もうそれ以外思いつかない、それ以外のありとあらゆる魔法、闇魔法、人体実験はやり尽くしたのじゃ」
無の神は何かを考えるように目を瞑っている。
トゥール「そうか、あんたなりに死者を生き返らせる方法を模索したわけだ。でも本当にやり尽くしたのか?諦めるのはまだ早いんじゃないか?もし必要であれば、協力しよう」
無の神「おかしな奴よのぅ、本来であれば膿はお主にとって討つべき敵である。そんな膿に協力じゃと?クックック、、ハッハッハッ!!やはりお主は殺すには惜しい、奴等を殺せ、そうすればお主を仲間として迎え入れよう。そして十年後、今は亡きお主の大切な者達と、共に生きる道を用意してやろう」
トゥール「何故ツグル達を殺す必要がある?」
無の神「奴等は膿の命を狙っておる、消しておいて損はない」
トゥール「俺が説得する、皆には十年待ってもらって、あんたはセリアの身体に憑依する。そしてあんたの大切な人達を生き返らせて、あんたはセリアの身体から離れる。少しだけ借りるだけなら」
無の神はトゥールの言葉を遮って言葉を続けた。
無の神「お主は何も分かっていない、憑依を解いた後の身体は消滅する」
トゥール「、、、、そうなのか」
トゥールは言葉を失った。
無の神「いいか、お主は立場というものを分かっていない。お主は膿に意見を出来る立場ではない。お主に残された道は二つ、奴等の元に戻り、膿に支配されるのを待つか。奴等を殺し、十年後の未来で、過去の大切な人達と幸せな日々を過ごすか。選べ!!お主にとって大切なのは今なのか、過去なのか」
トゥール「、、、、、分かった」
トゥールはセリアを床に静かに寝かせ、転移石を手に歩き出した。
トゥール「ところで、カナメルに憑依するのは何のためなんだ?」
無の神「膿の力は日に日に弱まっている、それは何となく分かっておるじゃろう?原因は膿にも分からぬ、母体であるヤオウ大司教の魔術のせいか、、、しかし、いずれにしても別の母体へと移動すれば万事解決じゃ、この身体を離れるのは惜しいが、赤のオーラを持つ者への憑依は未だ成し遂げたことがない。赤のオーラがあれば、十年間のうちにまだ見ぬ発見があるやもしれぬ」
トゥール「なるほどな。その憑依の儀式とやらはいつ頃終わる?」
無の神「ふぅむ、、、よかろう、お主に教える義理はないが、仲間に迎え入れるための種として蒔いておこうか。教えてやる、儀式には一ヶ月の月日が必要じゃ、闇の魔力を流し続け、慣れさせる必要がある。そうしなければ母体が膿の闇の魔力に耐えられず、消滅してしまうからのぅ」
トゥール「なるほど、理解した」
トゥールは転移石で姿を消した。
無の神「生き返らせるためには、死体となったその身体と、その魂を何かしらの方法で閉じ込めておく必要がある。残念ながらトゥール、お主の大切な者達のそれらは、、、、おっと、これは独り言じゃ」
無の神はニヤリと笑った。
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